ACマスターカードは大手消費者金融のアコムが発行する年会費無料のクレジットカードです。
即日発行が出来る、支払い方法が複数あるなど、一般的なクレジットカードにはない特徴を持っています。
その一方でポイント還元率が一切ない、家族カードとETCカードを発行できないといったデメリットも多いです。
本記事ではACマスターカードの特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
また、実際に使っている人の口コミ・評判の紹介や、他のクレジットカードとの比較も行っています。
- 消費者金融大手のアコムが発行しているクレジットカード
- 年会費は永年無料
- 最短翌日に受け取れる
- 独自審査で他社の審査に落ちた人でも作れる可能性あり
- 0.25%のキャッシュバックを受けられる
- 支払い方法と支払い日が複数ある
カード名 | JCB一般カード![]() | 三井住友カード(NL)![]() | Tカード プラス (SMBCモビット next) ![]() | ACマスターカード![]() |
年会費 | 1,375円 初年度無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
還元率 | 0.5%~5.0% | 0.5%~7%※1 | 0.5%~1.5% | 0.25% |
国際ブランド | JCB | Visa、Mastercard | Mastercard | Mastercard |
キャンペーン | 新規入会 +Amazon利用で最大12,000円 キャッシュバック 2023年10月1日~2023年12月4日 | 新規入会&条件達成で 最大6,000円相当 プレゼント※3 2023年10月1日~12月31日 | ||
申込対象 | 18歳以上 | 18歳以上 | 20歳以上
| 安定した収入と返済能力のある方 |
発行スピード | 最短即日 | 最短10秒
| 1~2週間 | 最短30分 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
※1 iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。商業施設内にある店舗などでは、一部ポイント付与の対象となりません。一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。通常のポイントを含みます。ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※2 モバ即(最短5分)の入会条件は以下2点になります。
【1】 9:00AM~8:00PMでお申し込み。(受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱い)
【2】 顔写真付き本人確認書類による本人確認。(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
※2 モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。
※3 特典付与には条件・上限があります。詳細は各クレジットカードのホームページをご確認ください。※カード原板タッチは対象外です。

ACマスターカードとは
ACマスターカードは消費者金融大手であるアコムが発行しているクレジットカードです。
アコムと言えばカードローンのイメージが強いですが、通常のクレジットカードも発行しています。
ACマスターカードの基本情報は以下の通りです。
ACマスターカード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | なし ※利用金額0.25%がキャッシュバック |
マイル | 獲得不可 | |
年会費 | 初年度 | 無料 |
2年目以降 | ||
家族カード | なし | |
旅行保険 | 海外 | なし |
国内 | ||
ETCカード | 発行不可 | |
ポストペイ型電子マネー | なし | |
国際ブランド | Mastercard | |
発行会社 | アコム株式会社 | |
発行期間 | 最短即日発行可 |
ACマスターカードの年会費は永年無料です。
初年度はもちろん、2年目以降もずっと無料で持つことができます。
年会費無料のクレジットカードは特別珍しくはありませんが、アコムが発行しているACマスターカードには他のクレジットカードにはない特徴やメリットがあります。
ACマスターカードの特徴・メリット
ACマスターカードの特徴・メリットは以下の通りです。
- 最短即日で受け取れる
- 独自審査で他社の審査に落ちた人も作れる可能性がある
- 支払い方法が4種類ある
- 支払い日が3パターンある
- 自動で0.25%のキャッシュバックを受けられる
- ショッピング枠の利用限度額が最大300万円
- アコムの表記がないシンプルなカードデザイン
最短即日で受け取れる
ACマスターカードは最短で申し込んだその日に受け取れるのが最大のメリットです。
申し込みはインターネットから24時間いつでもできます。
審査も最短30分とかなり早いです。
さらに受取をアコムの店舗か自動契約機(むじんくん)にすると、申し込んだその日のうちに受け取れます。
自動契約機(むじんくん)の特筆すべき点は、営業時間が9:00~21:00と長く、年中無休で利用できる所です。
ACマスターカードなら前日の夜にインターネットで申し込み、翌日の夜に自動契約機(むじんくん)で受け取る、といったことが可能です。
他にも店舗で受け取れるクレジットカードはあります。
しかし、そういった店舗も夜になると閉まってしまうので、結局その日のうちに受け取れないことも多いです。
自動契約機(むじんくん)なら21時まで空いているので、日中忙しいサラリーマンでもすぐにカードを受け取ることができます。
独自審査で他社の審査に落ちた人も作れる可能性がある
ACマスターカードは他のクレジットカードの審査に落ちた人でも作れる可能性が高いです。
発行元のアコムが消費者金融ということもあり、他のクレジットカードとは違う独自の審査が行われます。
実際の審査基準は公表されていませんが、主に現在の「収入」と「借入」を重視していると言われています。
他のクレジットカードでは収入以外にも職業や勤続年数、クレヒスなども重視されるのが一般的です。
クレジットカードを使ったことがないスーパーホワイトの人や収入が安定しないフリーランス、クレヒスに傷がある人などは審査に通らないこともあります。
ACマスターカードなら安定した収入があり、返済する能力がると判断されると作れる可能性が高いです。
もちろん審査があることには変わりないので、絶対に作れるわけではありません。
それでも、他のカードより作れる可能性が高いことは事実でしょう。
ACマスターカードの審査に落ちた…在籍確認が審査結果に与える影響支払い方法が4種類ある
ACマスターカードには、支払い方法が4種類もあります。
他のクレジットカードは毎月決まった日に口座振替で支払うのが一般的です。
一方、ACマスターカードは4種類の支払い方法の中から自分の好きな方法を選べます。
- インターネットバンキング
- アコムATM
- 提携ATM
- 口座振替
もっとも手っ取り早く、かつお得なのがインターネットバンキングです。
時間や場所を気にせず、スマホやパソコンからいつでも支払いできます。
しかも振込手数料が無料です。
アコムのお店やアコムのATMでも支払えます。インターネットバンキング同様、手数料は無料です。
アコムのATMは利用可能時間が長く、中には24時間対応のATMもあります。
コンビニやスーパーなどの提携ATMでも支払いが可能です。ただし、提携ATMは手数料がかかります。
クレジットカードの支払いで最も一般的な口座振替も利用可能です。
他のカードと違い、ACマスターカード契約後に変更手続きをしないといけません。
支払い日が3パターンある
ACマスターカードは支払い方法だけでなく支払い日も複数あります。
- 前回の支払い日の翌日から35日ごと
- 毎月の指定日
- 毎月6日
もっとも基本的な支払い日が「前回の支払い日の翌日から35日ごと」です。
初回利用時には毎月20日に締め切り、翌月7日から35日以内に支払います。
2回目以降は前回の支払い日の翌日から35日以内に支払わないといけません。
逆に言えば、35日以内であればいつ支払ってもOKです。
また、事前に手続きをすれば自分が希望する指定日に支払いをすることもできます。
自分の都合に合わせて支払い日を選べるわけですね。
口座振替で支払う場合は返済日が毎月6日になり、一般的なクレジットカードに近いです。
支払い日は自動契約機(むじんくん)、電話でいつでも変更できます。
ACマスターカードの支払い方法|手数料の抑えて無駄なく返済するコツ自動で0.25%のキャッシュバックを受けられる
ACマスターカードを利用すると毎月0.25%のキャッシュバックを受けられます。
キャッシュバックを受け取るための手続きは不要です。
毎月の利用料金から自動的に0.25%減らされた額が請求されます。
例えば利用料が10,000円だった場合の請求額は9,975円です。
還元率は高くないものの、いちいちポイントを変換したり有効期限を気にしたりする必要がありません。
なお、キャッシュバックを受けられるのはショッピング利用額のみです。
キャッシングについては対象外となります。
ショッピング枠の利用限度額が最大300万円
ACマスターカードはショッピング枠の利用限度額が最大300万円とかなり高いです。
キャッシング枠と合わせた場合の利用限度額はなんと最大800万円にも及びます。
あくまでも最大の限度額であり、誰でもこれだけ使えるわけではありません。
とは言え、年会費無料の一般カードで限度額がここまで高いカードは他にないでしょう。
大きな買い物をする際も安心ですね。
アコムの表記がないシンプルなカードデザイン
ACマスターカードのデザインはとにかくシンプルです。
一般的なクレジットカードには会社のロゴや表記がありますが、ACマスターカードにはアコムの名前やロゴがありません。
パッと見ただけでは、アコムのクレジットカードとは分からないように配慮されています。
どうしてもアコム=借金というマイナスイメージを持ってしまう人が多いですが、ACマスターカードならその心配は不要ですね。
ACマスターカードのデメリット
少し変わった特徴を持つACマスターカードですが、デメリットも多いです。
- 支払い方法が原則リボ払いのみ
- 優待特典や付帯サービスは一切なし
- ポイント付与も一切なし
- 家族カードとETCカードは発行できない
支払い方法が原則リボ払いのみ
ACマスターカードの支払い方法は原則リボ払いのみです。他のクレジットカードのように一括払いや分割払いはできません。
リボ払いは毎月決まった金額を返済する方法です。
1ヶ月の負担が少なくて済みますが、返済回数が多くなります。
返済するたびに高額な手数料もかかるため、結果的に返済額が多くなるのがデメリットです。
ただし、ACマスターカードでも以下の方法を利用すれば実質一括払いにできます。
- 翌月6日までに一括支払い
- 毎月の利用料が限度額を下回るようにする
ACマスターカードは毎月20日が締め日です。
毎月20日までの料金を翌月6日までに支払った場合は手数料が不要です。
つまり、翌月6日までに一括で支払えば一般的なクレジットカードの一括払いと同じになります。
また、リボ払いは毎月の利用料が事前に設定した「支払金額」を超えた場合が対象です。
支払金額を高めに設定しておき、利用料が支払金額を下回れば一括払いになります。
例えば支払金額を20,000円に設定しておき、実際に利用した金額が15,000円だった場合は一括払いと同じ扱いです。
ACマスターカードを使う場合はなるべく手数料を支払わなくていいように工夫してください。
優待特典や付帯サービスは一切なし
ACマスターカードにはクレジットカードならではの優待特典や付帯サービスが一切ついていません。
クレジットカードの優待特典や付帯サービスとは、例えば以下のようなものです。
- 旅行傷害保険
- 空港ラウンジの優待利用
- 特定店舗での割引やポイントアップ
- 電子マネー機能
ACマスターカードにはこういった機能やサービスが一切ありません。
あくまでもショッピング専用カードとして利用し、付帯サービスがついた他のクレジットカードと併用するのがおすすめです。
ポイント付与も一切なし
ACマスターカードではどれだけ使ってもポイント還元は一切ありません。
毎月自動でキャッシュバックを受けられますが、還元率は0.25%と低いです。
最近では年会費無料で還元率1.0%以上のカードも珍しくなく、そういったカードと比べるとお得とは言えません。
お得に使いたいならポイント還元率が高いカードとの併用がおすすめです。
家族カードとETCカードは発行できない
ACマスターカードでは家族カードとETCカードは発行できません。
とくにETCカードが発行できないのは高速道路を頻繁に利用する人にとって不便な点です。
ACマスターカードでETCカードを使う方法は2つあります。
- ETCパーソナルカードを発行する
- ETCカードを発行できるクレジットカードを併用する
「ETCパーソナルカード」は高速道路株式会社などが発行しているETCカードです。
クレジットカードなしで申し込めますが、最低20,000円のデポジットが必要で1,257円の年会費もかかります。
可能であればETCカードが発行できる他のクレジットカードを併用するのがおすすめです。
デポジット不要ですし、カードによってはETCカードの年会費もかかりません。
ACマスターカードの評判・口コミ
続いて、ACマスターカードのネット上での評判や口コミを集めてみました。
- 他のカードで落ちたけど作れた
- 申し込んだその日のうちに発行できた
- ポイント還元や付帯サービスが一切なく、お得感は薄い
- 逆にACマスターカードは落ちて他は作れた
ACマスターカードの審査基準は独特?
もっとも多かったのが「他のカードの審査で落ちたけどACマスターカードは受かった」というものです。
他のカードで延滞・滞納を繰り返してクレヒスに傷がついているにもかかわらず作れた、という人も多くいました。
普通であれば、延滞や対応を繰り返すとまず審査に通らないでしょう。
やはり、ACマスターカードの審査基準は他のカードと少し違うのかもしれませんね。
ただし、逆に楽天カードなど「他のカードの審査は受かったけどACマスターカードは落ちた」という人もいました。
他のカードに落ちた人でも受かる可能性は高いですが、必ず受かるわけではないということですね。
お得に使いたいならおすすめしない
悪い評判・口コミとしてはポイント還元率の低さや付帯サービスがないことが多く挙げられていました。
ポイント還元率を重視する人や、クレジットカードならではの付帯サービス・特典を使いたい人には向かないでしょう。
ACマスターカードと年会費無料の他のカードを比較
ACマスターカード以外にも年会費無料のカードはたくさんあります。
ここでは年会費無料のカードの中でもとくに人気が高い「楽天カード」「エポスカード」とACマスターカードを比較してみました。
項目 | ACマスターカード | 楽天カード | エポスカード |
---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 |
家族カード | 発行不可 | 5枚まで発行可能 (年会費無料) | 発行不可 |
ポイント還元率 | 0.25%(キャッシュバック) | 1.0~3.0% | 0.5~1.0% |
海外旅行傷害保険 | なし | 最高2,000万円 | 最高500万円 |
電子マネー | なし | 楽天Edy、QUICPay | QUICPay |
国際ブランド | Mastercard | VISA/Mastercard/JCB/アメリカン・エキスプレス | VISA |
即日受け取り | 〇(1,000店舗以上) | × | 〇(約60店舗) |
支払い方法 | ネットバンキング/アコム店頭およびATM/提携ATM/口座振替 | 口座振替 | 口座振替/ネットバンキング/マルイ店頭/エポスATM/提携ATM |
支払い日 | 35日ごと/指定日/毎月6日 | 27日 | 4日/27日/5の倍数の日 |
ポイント還元率を見てみると楽天カードは1.0~3.0%、エポスカードは0.5~1.0%です。
ACマスターカードは0.25%のキャッシュバックなので、還元率では及びません。
さらに楽天カードとエポスカードはどちらも海外旅行傷害保険もついており、電子マネーにも対応しています。
やはり、クレジットカードとしてのサービスや機能では劣ります。
一方、ACマスターカードは店舗で最短即日発行が可能です。
エポスカードも即日発行ができますが店舗数は約60店舗しかなく、そのほとんどが関東地域に集中しています。
ACマスターカードは全国1,000ヶ所以上に自動契約機(むじんくん)があるため、即日受け取りしやすいです。
また、ACマスターカードは支払い方法と支払い日も豊富に用意されています。
自分の都合に合わせて支払い方法や支払い日を柔軟に変えられるのも、一般的なカードにはない魅力です。
ACマスターカードの特徴をしっかり理解しよう
以上、ACマスターカードの特徴・メリットについて解説しました。
- 消費者金融大手のアコムが発行しているクレジットカード
- 年会費は永年無料
- 最短翌日に受け取れる
- 独自審査で他社の審査に落ちた人でも作れる可能性あり
- 0.25%のキャッシュバックを受けられる
- 支払い方法と支払い日が複数ある
ACマスターカードは即日発行が出来る、他のカードの審査に落ちた人でも作りやすいなど他のカードにはない特徴を持っています。
一方でポイント還元や付帯サービス、家族カードの発行など他のカードのようなサービスは一切ありません。
何でも良いのでクレジットカードを1枚持ちたい人や今すぐにカードを発行したい人など、良くも悪くも人を選ぶカードです。
特徴やメリット・デメリットをしっかり把握したうえで持つようにしましょう。