カードローンの信用情報と借り入れの関係|確認方法と回復のコツ

  • 2021年1月14日
  • 2021年1月12日
貯める・貯金

カードローンについて調べると「信用情報」という言葉を目にします。

信用情報はカードローンを含め、クレジットカードなどの金融商品関連の審査に大きな影響を与える情報です。

そのため、カードローンを利用するにあたり信用情報との関係性を理解しておくことは非常に大切です。

この記事では、カードローンの借り入れと信用情報の関係と、もし信用情報に傷がついた場合の回復方法などについて詳しく解説します。

カードローンと信用情報の関係
  • カードローンの契約・利用状況は信用情報に記録される
  • 借り入れするだけなら必ずしも信用度を下げる要因にならない
  • 信用度を下げるのは「債務整理」や「延滞」
  • 信用情報の記録は一定期間残り続ける
  • 借り入れがなくても信用情報に傷がつくことがあるので注意

カードローンの借り入れは信用情報に不利?

お金の管理

カードローンは金融機関からお金を借りるため、いわば「借金」です。

そのため、「カードローンを利用すると信用情報に悪い影響を与えるのではないか」と心配している方もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、カードローンの利用がただちに信用情報に悪影響を及ぼすわけではありません

むしろカードローンで借り入れしたお金を返済期日内にきちんと返済していれば、「約束をきちんと守る人だ」と信用情報にプラスの内容が記録されます。

裏を返せば、返済期日を守らない、延滞を繰り返すといった使い方をしていると、その後のクレジットカードやローンの審査などに不利になります。

そのため、カードローンを利用するならカードローンと信用情報の関係性については理解しておきましょう。

信用情報とは

「信用情報」とは、クレジットカードやローン等の申し込みや契約、利用状況に関する情報を指します。

信用情報は国から指定された「信用情報機関」と呼ばれる第三者機関に記録されます

クレジットカードやカードローンを扱う会社は審査時に信用情報を照会します。

クレジットカード会社やカードローン会社は、契約を結んだ個人に対してお金を貸したり支払いを一時的に立て替えるといったサービスを提供しているわけですから、「信用」を重視します。

その「信用」の有無を判断するのに信用情報が役立てられています。

たとえ安定した収入があり、なおかつ年収が高く「返済能力がある」人でも、過去にカードローンで返済遅延・延滞を起こした履歴が信用情報にあると審査に通らないこともあります。

信用情報は「信用情報機関」に登録されている

手続き

信用情報は法令に基づき、国に指定された信用情報機関に登録されています。

信用情報機関には下記の3つがあります(※括弧内は略称)。

  • 一般社団法人全国銀行個人信用情報センター(KSCもしくはJBA)
  • 割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関(CIC)
  • 日本信用情報機構(JICC)

クレジットカード会社や消費者金融、銀行など金融業に携わる企業は、3つの信用情報機関のうち必ず1つに加盟しています。

そして、加盟する信用情報機関に各契約者との取引を共有しています。審査の際には、信用情報機関に情報の照会を行います。

申込者からの申告内容だけでは客観性がなく、また情報が少なすぎるため、正確な審査をおこなうためにも信用情報は必須です。

例えばA社での借り入れにおいて「支払遅延・延滞もしくは未払いなどをした」という信用情報が記録されている場合、その情報はまったく別の会社であるB社にも共有されると心得ておきましょう。

信用情報の種類と主な情報項目

確認する男性

信用情報が審査において重要なことはおわかりいただけたと思いますが、どのようなことが記録されているのでしょうか。

信用情報として記録される主な情報項目は、各信用情報機関によって若干異なります。

ここでは、CICを例にして信用情報の項目を紹介します。

情報の種類主な項目保有期間
申込情報本人を識別する情報
氏名/生年月日/性別/電話番号など
照会日より6ヶ月
申込内容に関する情報
申込日/商品名/契約予定額/支払予定回数/申込先会社名など
クレジット情報本人を識別する情報
氏名/生年月日/性別/住所/電話番号/勤務先名/勤務先電話番号/公的資料番号など
契約期間中および契約終了後5年以内
契約内容に関する情報
契約の内容/契約年月日/契約終了予定日/支払回数/契約額/極度額/商品名など
支払に関する情報
請求額/入金額/残務額/返済状況/経過状況など
割賦販売法対象商品の支払に関する情報
割賦残債額/年間請求予定額/遅延有無など
貸金業法対象商品の支払に関する情報
確定日/貸付日/出金額/残高/遅延の有無など
利用記録本人を識別するための情報
氏名/生年月日/郵便番号/電話番号など
利用日より6ヶ月
利用した事実に関する情報
利用日/利用目的/利用会社名など

割賦販売法対象商品は、クレジットカードの分割払い、リボ払いなどが対象です。

貸金業法対象商品にはクレジットカードのキャッシング、消費者金融カードローンなどが該当します

このように情報の種類によって登録期間が決まっており、一定期間経過するまで残り続けます。

信用情報を確認する方法

「カードローンに申し込みたいけれど信用情報に傷はないかな」「カードローンに落ちた原因を知りたい」などと思ったら、自身の信用情報を確認してみましょう。

信用情報は、クレジットカードやカードローンの利用明細のように契約者へ毎月開示されるものではありません。

自主的に確認しないかぎり、自分の信用情報を確認する機会はないです。

「なぜかカードローンの審査に落ちてしまう」という方は、信用情報機関に対して信用情報の開示請求をおこない確かめてみましょう。

手数料として500円〜1,000円ほど必要ですが、簡単に開示請求をおこなうことができます。

信用情報を確認する手段

開示請求は下記の方法でおこなうことができます。

  • パソコン・スマホ
  • 郵送
  • 窓口

開示請求の方法によって必要になる書類や受付時間、手数料が異なるため、事前に確認しておきましょう。

信用情報開示報告書の見方

開示報告書の見方

開示請求を行うと、上記のような報告書が共有されます(上記はCICのフォーマット)。

登録する会社ごとに作成され、契約内容から支払状況まで一目でわかるようになっています。

中でも重要なのは「入金状況」欄です。直近24ヶ月にわたる支払状況が記号で表されています。

各記号の意味は以下の通りです。

表示意味
請求どおり(もしくは請求額以上)の入金があった
P請求額の一部が入金された
Rお客様以外から入金があった
Aお客様の事情でお約束の日に入金がなかった(未入金)
Bお客様の事情とは無関係の理由で入金がなかった
C入金されていないが、その原因がわからない
請求もなく入金もなかった
空欄クレジット会社等から情報の更新がなかった

「$」あるいは「-」が連続で記録されていれば問題ありません。反対に「A」は要注意です。

信用情報を回復させるポイント

注意のポイント

もし信用情報にマイナスな情報が記録されている場合、どうやって回復すればいいのでしょうか。

結論をいうと、信用情報にマイナスな情報が記録されている場合は、一定の登録期間が経過することにより消去されるのを待つほかありません。

たとえば、クレジット情報は各信用情報機関に最長5年残ります。延滞がある場合、延滞を解消してから5年です。

すでに解約しているものや完済しているものについても5年間は情報が残されているので注意しましょう。

また、信用情報が回復するまでの期間中に再度支払延滞を起こしてしまうと、マイナスな情報はいつまで経っても消えません。

信用情報を回復したいならクレジットカードやカードローンなどの利用は慎重におこないましょう。

開示請求はあくまで開示のみ、操作は不可

信用情報の確認は簡単ですが、当然ながら登録されている情報を操作することは不可能です。

たとえば、自分の信用情報に審査に不利な情報が登録されていたとして、その情報を意図的に削除することはできません。

登録内容に誤りがある場合は登録会社へ訂正の依頼をおこなうことができますが、情報を自ら消去したり、登録期間を短くするといった操作はできません。

信用情報に傷がつくとは、どういうこと?

信用情報にマイナスな情報が記録されることを「信用情報に傷がつく」と表現することがあります。

信用情報の傷は審査に悪影響を与える可能性が極めて高いです。

信用情報に「傷がある」状態の具体例をあげると下記の通りです。

  • 「異動」の記録がある
  • 未払いの記録が多い

「異動」があると、あらゆる金融取引に悪影響

ブラックリストイメージ

CICではカードローンなどで支払期限から61日以上もしくは3ヶ月以上遅れると信用情報に「異動」と記録されます。

この「異動」記録はいわゆるブラックリストに載っている状態です。金融事故を起こしたとみなされます。

債務整理(任意整理・自己破産など)、代位弁済はもちろん、強制解約に至ったケースも異動という記録になります。

「異動」という2文字が残っていると、カードローンの審査に不利に働くことは確実でしょう。住宅ローンやクレジットカードの審査に通るのも難しいです。

未払いは回数次第では「傷」

強制解約や任意整理に至らなくても、未払いも多すぎるとやはり「傷」になり得ます。

「残高が足りず引き落としができなかったけどすぐに支払った」場合、一見問題はありませんが実は信用情報に反映されています。

回数が多すぎると「お金を貸しても返してくれないのでは」と不安視される要因になります。

借り入れがなくても信用度は落ちる?

信用情報にはカードローンの借り入れだけが影響するわけではありません。

あらゆる金融取引に関する記録が残っており、また反対に記録が全くない、申込件数が多いといった情報も実は信用度にマイナスの影響を与えます

借り入れ以外にマイナスな信用情報
  • 奨学金・分割で購入したスマホ端末の未払い
  • スーパーホワイト
  • 多重申込
  • 過払い金請求

信用情報に残るもの

信用情報には、意外なものも反映されています。

  • スマホ・携帯端末の分割払いの滞納
  • 奨学金の滞納
  • 家賃の滞納

日々何気なく行っている取引も、実は信用情報機関に登録されています。

たとえば、携帯・スマホ端末の分割払いは割賦販売法対象商品にあたります。

最新のスマホ・携帯端末は10万円以上のものも珍しくなく、高額になので利用している方も多いでしょう。

また、家賃の滞納にも注意が必要です。保証会社を利用する賃貸借契約において延滞を起こすと、「代位弁済」を受けたと判断されます。

スーパーホワイトも場合によってはマイナス

信用情報が何もない状態を、俗に「スーパーホワイト」と呼びます

一見何ら問題はないのですが、年齢によってはマイナスに働きます。

たとえば学生、あるいは学校を卒業したばかりの新社会人の信用情報に何も記録がなかったとしても不自然ではありません。信用度が下がる心配はないでしょう。

一方30歳を超えてスーパーホワイトだと、「過去に債務整理などがあったからクレジットカード・カードローン契約ができなかったのでは」などと疑われる要因になります。

直近5年で借り入れをしていないはずなのに…といった場合は、こうしたことも信用度にマイナスかもしれません。

まずは作りやすいクレジットカードなどを契約し、着実に支払いを重ねましょう。

借り入れをしていなくても多重申込は悪影響

実際に借り入れをしていなくても、「申し込んだ記録が多すぎる」のも信用度の面ではマイナスです。

前述しましたが、CICでは申込情報は6ヶ月間残ります。

この間にクレジットカード・カードローンなどに常軌を逸する回数申し込んでいると、「お金に困っているのでは」「入会キャンペーン目的では」と懸念されます。

借り入れを行っておらず、「申し込んだだけ」でも信用度が下がるおそれがあります。

過払い金請求を行った

過払い金請求とは2010年以前の借り入れにおいて払いすぎた利息がある場合、請求して取り戻す行為を指します。

法的に認められた権利ではあるのですが、借金返済中に過払い金請求を行うと信用情報に傷がつくおそれがあります。

過払い金請求が債務整理とみなされるためです。

完済後に行った過払い金請求は信用情報にマイナスではありません。ただし、「社内クレヒス」には残る可能性が高いです。

信用情報に問題がないのに落ちる…社内クレヒスが原因かも?

過去に金融事故があったけど信用情報には何も問題ないはず…それでも審査に落ちるという場合、「社内クレヒス」が要因かもしれません。

第三者機関に記録されている信用情報は必ず審査の際に参照することは前述しました。

それだけでなく、社内で記録されている申込者の情報も必ず見ます。社内の記録の登録期間については知る術がありませんが、5年以上残っている可能性は大です。

また、消費者金融のアコムでは、以下に当てはまる場合も審査に落ちる要因となり得ます。

  • ACマスターカード(アコム発行)が強制解約になった
  • 三菱UFJ銀行発行のカードが強制解約になった(アコムのグループ会社)

審査の基準はカードローン会社によって異なるため断言はできませんが、同じ会社の違う金融商品においても社内クレヒスは共有されていると考えるのが自然です。

カードローンと信用情報には密接な関係がある!

カードローンと信用情報の関係
  • カードローンの契約・利用状況は信用情報に記録される
  • 借り入れするだけなら必ずしも信用度を下げる要因にならない
  • 信用度を下げるのは「債務整理」や「延滞」
  • 信用情報の記録は一定期間残り続ける
  • 借り入れがなくても信用情報に傷がつくことがあるので注意

カードローンの借り入れは必ずしも信用情報にマイナスの影響を与えるわけではありません。

むしろ、カードローンで借り入れたお金をしっかりと期日内に返済しているのであれば、信用情報に「請求通りの入金をおこなっている」と記録されるため、プラスの影響を与える可能性さえあります。

しかし、解説したように支払遅延や債務整理などは信用情報においてマイナスな記録となります。

マイナスな信用情報が記録されていると、その情報がクレジットカードやカードローンなどの審査に悪影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。

カードローンで借り入れをすること自体は信用情報にマイナスな影響はありませんが、利用状況によっては信用情報に傷がつく可能性があるため、カードローンの利用・返済は計画的におこないましょう!