キャッシングの上限金利と相場|利息を抑える方法はある?

  • 2021年3月31日
  • 2021年3月30日
キャッシングの上限金利と相場|利息を抑える方法は?

キャッシングは、急に現金が必要になったときに頼りになる便利なサービスです。

しかし、キャッシングを利用すると必ず「利息」が発生するため注意が必要です。

金利や利息は返済額に大きく影響するため、事前にしっかりと理解を深めておきましょう。

そこで今回は、キャッシングの金利相場や上限、さらに利息を軽減させるコツや計算方法などを詳しくご説明します。

キャッシングの金利事情をまるごと押さえて、賢い借入を行いましょう。

金利の相場・上限値・利息の計算方法
  • 金利の相場は借入額100万円未満で18.0%、100万円以上で15%程度
  • 金利の上限値は「利息制限法」と「出資法」により年20.0%までに制限
  • 利息の計算方法は「借入金額×金利÷365日×利用日数」

キャッシングの金利と利息のキホン

キャッシングの概要

キャッシングとは、ATMや店頭などで「現金」を借りられるサービスの総称です。

主に、以下の2種類があります。

  • カードローン
    銀行や消費者金融などが提供する借入専用商品
  • クレジットカードのキャッシング枠
    クレジットカードに付帯した現金を借入できる機能

なお、どちらのキャッシングを利用した場合でも、借りたお金に+αの金額を上乗せして返済する必要があります。

上乗せする+αの金額は「利息」と呼ばれます。

キャッシングの金利と利息

また、利息の額を求めるための割合のことを「金利」と呼びます。

金利は金融機関ごとに設定されています。

そのため、同じ借入金額でも金融機関によって返済する総額が大きく変わります。

キャッシングを利用する際には必ず「金利」に注目し、なるべく低い金融機関から借入を行うようにしましょう。

キャッシングの上限金利

キャッシング金利の上限値

キャッシングにまつわるキホンを押えたところで、ここからは金利についての知識をより深めていきましょう。

金利は金融機関が独自の基準で決定しますが、上限なしで決めていいわけではありません。

金利の上限は、「利息制限法」「出資法」という2つの法律によって制限されています。
カードローンの金利の仕組み|相場と利息計算からわかる賢い借り方返し方

利息制限法に規定される金利の上限

利息制限法では、借入金額(元金)に応じて下記の通り金利の上限が設けられています。

元金上限金利
10万円未満年20.0%
10万円以上100万円未満年18.0%
100万円以上年15.0%

利息制限法を超えて設定された金利は無効となり、貸付けを行った金融機関は行政処分の対象となります。

出資法による金利の上限

出資法では金融機関が上限金利20.0%を超える貸付けを行った場合、刑事罰の対象となる旨が定められています。

利息制限法及び出資法に則った金利が適用されていない金融機関は違法です。

利用しないよう注意してください。

キャッシングの金利相場

つづいては、金利の相場を確認していきましょう。

前述の通り、キャッシングサービスは、カードローンとクレジットカード付帯キャッシング枠の2種類に大別されます。

さらに、カードローンは消費者金融系カードローンと銀行系カードローンに分けられます。

クレジットカード会社・消費者金融・銀行が提供しているおもなキャッシングサービスの実際の金利をみていきましょう。

種別カード名金利(実質年率)
クレジットカード三井住友カード15~18%
JCBカード15~18%
オリコカード15~18%
MUFGカード14.95~17.95%
消費者金融カードローンアコム3.0~18.0%
プロミス4.5~17.8%
アイフル3.0~18.0%
SMBCモビット3.0~18.0%
銀行カードローン三菱UFJ銀行1.8~14.6%
三井住友銀行1.5~14.5%
みずほ銀行2.0~14.0%
楽天銀行1.9~14.5%

金利相場はおおむね次の通りといえます。

  • クレジットカードのキャッシング枠:15~18%程度
  • 消費者金融系カードローン:3.0~18.0%程度
  • 銀行系カードローン:2.0~14%程度

金利相場を把握しておくと、キャッシングを利用する金融機関を選びやすくなるでしょう。

相場よりも上限金利の安い金融機関を選べば、それだけ返済総額が減り、お得に利用できる可能性が高いです。

なお、金利はほとんどの金融機関で「○~○%」と下限金利と上限金利の間に幅を持たせて表記されますが、一般的に初回借入時には上限金利が適用されます。

たとえば、アコムで初めてキャッシングを利用する場合には18.0%、みずほ銀行の場合は14.0%が適用されると考えておくとよいでしょう。

利息の計算方法

カードローンなどの商品説明欄に表記されている金利は、基本的に、1年間お金を借りていた場合に発生する利率(年率)を意味しています。

たとえば、金利15%の金融機関で100万円を借入した場合、1年後に「100万円×金利15%」で15万円の利息が発生するしくみです。

しかし、実際の借入期間は、10日であったり1ヶ月であったりとさまざまですよね。

そのため、実際にお金を借りていた期間で発生する利息を導き出すためには、下記図の計算式を把握しておく必要があります。

キャッシング-利息の計算方法
※うるう年は366日で計算
※利用日数:借入日の翌日から返済日までの日数

以下の例で、利息の計算方法を具体的に確認していきましょう。

1回払いで20万円をキャッシングした場合(金利18.0%・利用日数38日)の利息
  • 20万円(借入金額)×0.18(金利)÷365日×38日(利用日数)=3,747.94…
  • 利息額は約3,747円
  • 返済総額は約203,747円

キャッシングを計画的に利用するため、計算方法をしっかりと覚えて利息を含めた返済総額の目安を導き出せるようにしておきましょう。

キャッシングの利息負担を軽減するコツ

キャッシングを利用する際には、できるかぎり低金利の業者から借りて利息を抑え、賢く効率的に返済していきたいものです。

そこでここからは、現在キャッシングを利用中の方も、これから利用する予定がある方も必見のまめ知識、支払う利息の負担を軽減するコツをご紹介します。

利息負担を軽減するコツ
  • 利用限度額の増額を申請する
  • 低金利のキャッシングサービスへ借り換える
  • 無利息サービスを活用する
  • 臨時(繰り上げ)返済をする

利用限度額の増額を申請する

多くのカードローンやクレジットカード付帯機能のキャッシングサービスでは「利用限度額」に応じて金利の上限が設定されます。

これは、実際の借入金額ではなく、最大いくらまで借りられるかを示した金額です。

そのため、利用限度額をできるだけ高く設定してもらうことが、金利を下げて利息を抑えるひとつの有効策といえます。

利用限度額は、契約後に増額申請を行うことができます。審査に通ればキャッシングできる金額が増え、さらに金利も下がります。

たとえば、以下はみずほ銀行カードローンの金利表です。10万円を借入するケースを想定してみましょう。

【参考】みずほ銀行カードローンの金利
限度額基準金利
10万円以上100万円未満 年14.0%
100万円以上200万円未満 年12.0%
200万円以上300万円未満 年9.0%
300万円以上400万円未満 年7.0%
400万円以上500万円未満 年6.0%
500万円以上600万円未満 年5.0%
600万円以上800万円未満 年4.5%
800万円 年2.0%

利用限度額が100万円未満に設定されている場合には金利14.0%で10万円を借りることになりますが、利用限度額が200万円に設定されていれば同じ10万円を金利9.0%で借りられるのです。

このように、利用限度額が高くなれば自動的に金利が下がるため、同じ金額を借りる場合でも利息を安く抑えられます。

肝心の利用限度額は、利用者の返済能力や信用度などをもとに審査によって決定されます。

増額を希望する場合には、借入と返済を滞りなく繰り返して信用度を積み上げておきましょう。

また、契約当初より年収があがった場合なども審査を通過できる可能性が高まります。

低金利のキャッシングサービスへ借り換える

キャッシング-金融機関の借り換え

より低金利のキャッシングサービスへ借り換えるのも、金利を下げる有効な方法です。

借り換えとは、文字通り、現在利用している金融機関からより低い金利を適用している他の金融機関に借入先を変更することです。

たとえば、現在A社から金利18.0%で100万円を借りている場合、金利14.0%のB社へ乗り換えることができれば、支払う利息が1年間で4万円も軽減できるのです。

借り換えの方法はいたってシンプルです。

  1. 金利14.0%のB社の審査を申し込む
  2. B社の審査に通過したらB社から100万円を借入
  3. 金利18.0%のA社の借入金を一括返済する
  4. B社に返済を行っていく

クレジットカードのキャッシング枠や消費者金融系のカードローンなどを利用している方は、金利が低めな銀行系カードローンへの借り換えがおすすめです。

ただし、金利が低い分審査は厳しい傾向である点には留意しておきましょう。

無利息サービスを活用する

カードローン会社が提供している「無利息サービス」を活用するのも良策です。

大手のカードローン会社などでは、下記のような無利息サービスが提供されています。

消費者金融無利息サービス内容
アイフル最大30日間利息0円
アコム30日間金利0円
プロミス30日間無利息
レイク ALSA60日間利息0円
または
借入額5万円まで180日間利息0円
(選択または条件で決定、30日間となる場合もあり)
セントラル最大30日間金利0円
フタバ30日間利息0円
ライフティ35日間利息0円

たとえばアイフルに初めて申し込み、借入を行った場合、30日間以内に完済すれば利息を0円に押さえられます。

アイフルの無利息サービス

短期間の借入であれば、低金利の銀行カードローンよりも利息負担を減らせる可能性があります。

キャッシングを利用する際には、金利に加えて、無利息期間の有無もチェックしてみてください。

無利息サービスの注意点

無利息サービスにはいくつか注意点があります。

  • 無利息期間スタート日に注意
  • 初回限定など条件がある場合も

多くの無利息サービスは、契約日の翌日から無利息期間がスタートします。

そのため、たとえば契約して10日後にはじめて借入を行った場合には、無利息期間の残り日数が20日となってしまいます。

無利息サービスを活用したいなら、必ず契約内容と無利息開始日をチェックしましょう。

また、「はじめて契約する方のみ限定」など無利息サービスの適用条件が定められている場合も多いので併せて注意してください。

臨時(繰り上げ)返済を活用する

臨時返済のしくみ

お金に余裕がある月は、毎月決まった額を返済していく約定返済に加えて「臨時返済」を活用するのもおすすめです。

上図の通り、臨時返済分はすべて元金の返済に充てられるため、結果的に利息の負担を減らすことができます。

カードローンとクレジットカードの上手な使い分け

すでにご説明した通り、キャッシングとはお金を借りられるサービスの総称のことです。

おもにカードローンとクレジットカード付帯のキャッシング枠(以下クレジッカード)の2種類があります。

このカードローンとクレジットカードの大きな違いは、金利と利用限度額です。

一般的に、カードローンの方が金利は低めに設定されており、利用限度額は高めで大きな額を借入できる傾向があります。

ただし、どちらもメリットとデメリットがあるため、金利や限度額だけで「カードローンの方がお得」とは一概に判断できません。

では、実際にお金を借りようと思ったとき、どちらを利用すればよりお得なのでしょうか。

そこで最後に、キャッシングの総まとめとして、カードローンとクレジットカードの賢い使い分けについても確認しておきましょう。

カードローンがおすすめなシーン

カードローンがおすすめ
  • 金利を低く抑えたい
  • まとまった金額を借入したい
  • すぐにお金が必要

カードローンは、数十万~数百万円までと利用限度額が高く、金利も低めに設定されているのが魅力です。

そのため、ある程度まとまったお金を借りたい場合や、金利をできるだけ安く抑えたい場合におすすめです。

また、申込から最短60分程度で借入できるなど、対応がスピーディーな金融機関が多いため、すぐにお金が必要という際にも重宝します。

ただし、借入の前には必ず審査を受けて通過する必要があり、やや手間がかかる点を押さえておきましょう。

クレジットカードがおすすめなシーン

クレジットカードがおすすめ
  • 少額を借入したい
  • キャッシングはごくたまに利用する程度
  • 海外で現金を調達したい

キャッシングを利用するのはごくたまにで、かつ少額の借入をしたい場合には、わざわざカードローンに申込む方が手間となってしまいます。

そういった場合には、すでに保有しているクレジットカードを使った方が得策といえるでしょう。

また、海外旅行中に現金が必要になった場合もクレジットカードが便利です。

現地のATMから外貨で借入できるため、両替所で手数料を払うよりもリーズナブルに済ませられる場合があります。

ただし、前述の通り金利が高めで借入限度額が低いため、多額の借入を検討している際には不向きです。

また、クレジットカードで利用できる限度額(総利用枠)は「ショッピング枠」と「キャッシング枠」の合計で設定されています。

そのため、ショッピング枠を使い過ぎるとキャッシングが利用できない場合もあるため注意してください。

クレジットカードの総利用枠

金利のしくみをしっかり押さえて計画的なキャッシングを

金利のキホン
  • 金利の相場は借入額100万円未満で18.0%/100万円以上で15%程度
  • 利息の計算方法は「借入金額×金利÷365日×借入日数」
  • 金利が低いキャッシングサービスは銀行カードローン
キャッシングの賢い使い方
  • 利用限度額の増額を申請する
  • 金利の低いキャッシングサービスへ借り換え
  • カードローンの無利息サービスを利用する
  • 臨時(繰り上げ)返済をする
  • 複数の借入や多額の借入はカードローンがおすすめ
  • 少額の借入、海外キャッシングはクレジットカードがおすすめ

キャッシングを利用すると、必ずついて回るのが金利と利息です。

金利のしくみを理解せずにお金を借りてしまうと、予定外の高額な利息が発生して思わぬトラブルを引き起こしてしまう危険性もあります。

適用される金利や金利によって発生する利息を事前にしっかりと把握して、計画的にキャッシングを利用していきましょう。

また、利息を安く抑えるコツは、できるだけ金利の低いキャッシングサービスを利用すること、さらに、利用限度額の増額や無利息期間サービスなどをうまく活用することです。

賢くお得に借入を行ってくださいね。