クレジットカードを持ったら必ず把握しておかなければならない日が2つあります。
それは「締め日」と「支払い日」です。
締め日とは、カード利用額に対する請求額を確定させる日のことで、支払い日は実際に銀行口座から請求額が引き落としされる日です。
この点をしっかり把握しておくことで、残高不足で引き落とし不能となる事態を回避できます。
この記事では、JCBカードの締め日と支払い日、残高不足による引き落としができなかった場合のデメリットについて解説します。
- JCBカードの締め日は毎月15日
- JCBカードの支払い日は翌月10日
- 支払い日前日までに入金しておこう
- 支払い遅延はカード履歴に傷がつく
- あとからリボ払い・分割払いで返済額を圧縮
JCBカードの締め日と支払い日について
クレジットカード会社の締め日と支払い日には、各社様々な設定がありますが、JCBカードはその中でもシンプルで分かりやすい設定となっています。
- 締め日:毎月15日
- 支払い日(引き落とし日):翌月10日
JCBカードの締め日は毎月15日で、支払い日(引き落とし日)は翌月の10日となります。
土日祝日などの金融機関の休業日と重なる場合、支払い日(引き落とし日)は翌営業日の引き落としとなります。
締め日とは
JCBカードの締め日について解説します。
締め日とは、1ヶ月単位で「クレジットカード利用額の集計をする日」のことです。
JCBカードの場合、毎月16日〜翌月15日までの利用額の合計を1ヶ月分とし、翌月の24日前後に支払う請求額が確定します。
例えば、1月16日〜2月15日の利用額は2月24日前後に確定します。
タイムラグ(時間差)が発生する場合もあり
締め日について知っておきたいことがあります。
それは、締め日に確定する金額は「JCB側で利用額が確定処理されたもの」であるという点です。
実際に買い物をしたタイミングで必ずしも計上される訳ではありません。
例えば14日に買い物した場合でも、加盟店(販売店舗)側の処理が16日になった場合などは、翌月の締め日の計上となる場合があります。
締め日に土日祝日は無関係
支払い日(引き落とし日)は金融機関の営業日となる関係上、土日祝日などで翌営業日にずれ込む場合がありますが、締め日に関しては曜日関係なく15日に締められ、請求額が確定します。
支払い日(引き落とし日)とは
JCBカードの支払い日(引き落とし日)について詳しく解説します。
支払い日とは、「締め日で確定した請求額が、実際に銀行口座から引き落としされる日」のことです。
JCBカードの場合、締め日(毎月15日)で確定した請求額は、翌月の10日に指定した銀行口座から引き落としされます。
10日が金融機関休業日(土日祝日)と重なる場合は、翌営業日に引き落としされます。
支払い日の前日までに入金する
支払い日当日に、遅延なく引き落としを完了するためには「支払い日の前日までに入金する」ことが重要です。
支払い日当日、「何時に引き落としをするのか」は金融機関によって異なるため、当日に入金しても、入金よりも引き落としが先に実行されてしまい、残高不足に陥る場合があります。
また支払い日前日であったとしても、例えば土曜日や日曜日に違う口座から振り込みをした場合などは、金融機関の入金処理は翌営業日になってしまい、引き落としが先になる事態も起こり得ます。
土日祝日を挟む場合は前営業日に入金しておきましょう。
残高不足に陥るとJCBカードの利用を制限されたり、「残高不足による支払い遅延」という評価がついてしまうおそれがあります。
カードのアップグレードなどに大切なクレジットカードヒストリーに傷がつきかねませんので、支払い日に関しては細心の注意が必要です。
支払い日までに入金できなかった場合
支払い日までに銀行口座に入金できなかった場合、以下の方法で支払い処理をすることができます。
また、処理の方法は引き落とし口座の金融機関により異なります。
三菱UFJ銀行・三井住友銀行・りそな銀行の再引き落とし
引き落とし口座が三菱UFJ銀行・三井住友銀行・りそな銀行の場合、以下の時間までに口座に入金すれば再引き落としが行われ、支払い遅延になりません。
- 普通預金口座の場合:支払い日当日の18:00までに入金
- 当座預金口座の場合:支払い日当日の15:00までに入金
みずほ銀行の再引き落とし
引き落とし口座がみずほ銀行の場合、以下の時間までに口座に入金すれば再引き落としが行われ、支払い遅延になりません。
- 支払い日当日:15:00までに入金
- 支払い日当日15:00以降:25日に再引き落とし
ゆうちょ銀行の再引き落とし
引き落とし口座がゆうちょ銀行の場合、以下の時間までに口座に入金すれば再引き落としが行われ、支払い遅延になりません。
- 支払い日当日:18:00までに入金
- 支払い日当日18:00以降:26日に再引き落とし
JCBに振り込みをする場合
再引き落としではなく、JCBカードに直接振り込みをする方法もあります。
ただし利用者ごとに振込先口座が異なるため、窓口で電話で問い合わせる必要があります。
<JCB調査デスク>
06-6944-2222
受付時間/24時間・自動音声受付
(オペレ-タ-対応は、9:00AM~5:00PM(土・日・祝休)の受け付け)引用元:JCB調査デスク|JCBカード
次の章では、残高不足による支払い遅延のデメリットについて解説します。
残高不足による支払い遅延のデメリット
銀行口座の残高不足で支払い日に正常に引き落としができない場合に起こりうるデメリットについて解説します。
- カード利用停止
- 遅延損害金の発生
- クレジットカード履歴への影響
- カードの強制解約
- ブラックリストへの掲載
カード利用停止
支払い日に残高不足で支払い不能になった場合、支払い遅延分の支払いが確認できるまでカードの利用が一時的に停止される場合があります。
遅延損害金の発生
遅延損害金とは、支払い日に支払いができなかった場合、翌日から支払いを完了するまでの日に対して発生する利息のことです。
JCBカードの遅延損害金の利率は年14.6%です。
例えば、ショッピング枠で利用した10万円を10日間延滞した場合、遅延損害金は400円となります。
遅延損害金は、元金×利率×支払期日後経過日数/365日で求めることができますが、正確な金額を確認する場合、下記へ問い合わせてください。
<JCB調査デスク>
06-6944-2222(受付時間/24時間・自動音声受付)
クレジットカード履歴への影響
支払い日に残高不足で支払い不能になった場合、当然その履歴はJCBカードにネガティブな情報が残ってしまいます。
クレジットカードヒストリーは、限度額の引き上げや、カードのアップグレード(ゴールドカードやプラチナカードへの切り替え)の審査時にも重視される履歴となります。
カードの強制解約
支払い遅延状態が続くと、最悪の場合カードの一時的な利用停止ではなく、カードの契約そのものを解除されることがあります。
ブラックリストへの掲載
カード強制解約の状態にまで陥ると、支払い遅延情報の掲載はJCBカード内の履歴にとどまりません。
カード会社や金融機関が審査時に参照する、信用情報機関にも支払い遅延によるカードの強制解約があったという事故情報が掲載されてしまいます。
こうなると、いわゆる「ブラックリスト」扱いとなり、新たなカードの発行はもちろん、クレジット契約や借り入れなどはほぼ不可能となってしまいます。
支払い遅延を起こしてしまいそうな状況になった場合
「支払い日までに返済額を準備できない」という状況に陥ってしまった時はどうすればいいでしょうか?
支払い遅延を続けて、先述したような最悪の事態に陥ってしまわないようにする対応方法を解説します。
リボ払いや分割払いへの変更
支払い日までに日数がある場合、一括払いをあとからリボ払いや分割払いに変更できる場合があります。
一括払いから分割払い、またはリボ払いに変更することで、手数料は発生しますが支払い額を圧縮することができます。
可能な場合は変更することを検討しましょう。
ただし、締め日以降の手続きだった場合や、分割払いやリボ払い変更の契約がない場合などはこの方法は使えません。
いずれにしてもカード会社へ問い合わせするのが良いでしょう。
カード会社へ連絡する
「支払い日までに返済額を準備できない」という状況に陥ってしまったら、まずは1日でも早く「カード会社に連絡をする」ということが最も大切です。
連絡をしたからといって、クレジットカード履歴への影響がなくなる訳ではありませんが、なんの連絡もなしに支払い遅延をするよりも印象は違います。
何よりも、放置するより率直に状況や返済計画を伝えることで、対処方法なども相談に乗ってくれてアドバイスなどももらえるので、精神的にも楽になります。
支払い日に返済が困難な状況に陥ってしまった、または陥りそうな場合、間に合う場合はあとからリボ払いや分割払いへの変更で返済額を圧縮すること。
それでも支払えない場合は、すぐにカード会社に連絡して「状況と返済計画」を伝えることが重要です。
もちろん、このような状況に陥らないために、買い物などのしすぎに注意して計画的にカードを利用することは言うまでもありません。
クレジットカードは、キャッシュレス化も進み、これからの生活にますます必要不可欠になっていきますので、強制解約などにならないよう注意して利用しましょう。
締め日と支払い日を把握して計画的なカード利用を
- JCBカードの締め日は毎月15日
- JCBカードの支払い日は翌月10日
- 支払い日前日までに入金する
- 支払い遅延はカード履歴に傷がつく
- あとからリボ払い・分割払いで返済額を圧縮
JCBカードの締め日は毎月15日、支払い日は翌月10日で、支払い日に残高不足による支払い遅延に陥ると、さまざまなデメリットが起こるという点について解説しました。
毎月15日の締め日を意識して計画的な利用をし、10日の支払い日の前営業日までには請求額を入金しておくようにしましょう。
JCBカードは、国内での利用に関しては加盟店数も多く、メインカードとして便利に使えるカードです。
今後ますますキャッシュレス化が進み、その上でもクレジットカードは必要不可欠なものとなっていきます。
予期せぬ支払い遅延などでカードが利用できなくなったりしないよう、計画的な利用、締め日と支払い日を管理し、円滑なJCBカード生活を送りましょう。
しかし、長い人生においては突然の予期せぬ出来事で、やむなく支払いができなくなってしまう事態が起きないとも限りません。
そのような時にも、しっかり対応できるように、普段から「あとからリボ払いや分割払い」についての契約状況はもちろん、カード会社の問い合わせ先についてもしっかりと確認しておきたいものですね。