生活費をクレジットカード払いにするとポイントの付与やカード独自の特典を受けることができ、現金で支払うよりお得です。
生活費をクレジットカードで払いたいものの、「本当にお得なの?」「どのカードを選べば良いの?」と疑問を抱く方も多いかもしれません。
そこで、生活費をクレジットカードで払うことのメリット・デメリットや、生活費払いにおすすめのカードについて解説します。
カードを使った際にどの程度お得になるのかシミュレーションもしますので参考にしてくださいね。
- ポイントを貯められる
- カード独自の特典が受けられる
- お金の管理がしやすい
- 現金を持ち歩く必要がない
- 固定費の支払い忘れを防げる
- 使いすぎる心配がある
- 不正使用のリスクがある
- 年会費がかかる場合がある
生活費をクレジットカードで払うメリット
生活費をクレジットカードで支払うとさまざまなメリットがあります。
- ポイントを貯められる
- カード独自の特典が受けられる
- お金の管理がしやすい
- 現金を持ち歩く必要がない
- 固定費の支払い忘れを防げる
1つずつ詳しくみていきましょう。
ポイントを貯められる
生活費をクレジットカードで支払う最大のメリットは、利用金額に応じてポイントが貯まることです。
例えばポイント還元率1.0%のクレジットカードを使ってスーパーで5,000円分買い物した場合、50ポイントが返ってきます。現金払いでは一切得られないポイントです。
クレジットカードによりますが、貯まったポイントは共通ポイントに移行したりカードの支払いに充てたりできます。
なお、現金払いでもお店によってはポイントカードの提示でポイントが貯まるお店もあります。
そのようなお店では、ポイントカード提示とクレジットカード利用によるポイントを二重取りでき、よりお得です。
カード独自の特典が受けられる
生活費をクレジットカードで支払うと割引や優待が受けられるのもメリットの1つです。内容はクレジットカードによりますが、以下のような特典があります。
- 飲食店・レジャー・ホテルなどの優待
- 対象店での割引やポイントアップ
- 海外・国内旅行傷害保険
クレジットカードによっては、生活費の支払いでも割引や優待などを受けられます。いくつか例をみてみましょう。
- 楽天カード
楽天市場でポイントが最大3倍 - セゾンカード
毎月「第1・第3土曜日5%OFF」開催日に西友・リヴィン・サニーで5%オフ - イオンカード
毎月20・30日にイオン・ビブレ・マックスバリュなどの各店舗で5%オフ
カードを持っているだけで、通常より安くショッピングできたりポイントがアップするのはお得ですよね。
自分のよく利用するお店で優待を受けられるクレジットカードを持っていれば、節約につながります。
お金の管理がしやすい
クレジットカードで生活費を支払うと、お金の管理がしやすくなるというメリットもあります。
クレジットカードを使うと、利用した日・金額・店舗などが記録され、利用明細として一覧で確認できます。
インターネットサイトやアプリでいつでも明細を見れるため、レシートを保管しておく必要がなく管理が簡単になります。
また、家計簿が続かない方にもおすすめです。自分で記入する必要がないため、家計管理がしやすくなるでしょう。
最近では、複数のクレジットカードやポイントカードをまとめて管理できるアプリも増えているため、より気軽に家計管理できおすすめです。
現金を持ち歩く必要がない
生活費をクレジットカードで支払う場合、たくさんの現金を持ち歩く必要がありません。現金の紛失や盗難のリスクを抑えられることもメリットだと言えるでしょう。
現金を出金し忘れていた場合も、クレジットカードさえあれば支払うことができます。
また、財布にある現金では足りずATMで出金する場合、別途手数料がかかってしまうこともあります。
クレジットカードを持っていれば出金手数料がかからず、また基本的に一括払いなら手数料はかかりません。
また、最近ではクレジットカードやスマホを読み取り機にかざすだけで決済できるなど、利便性がますます高まっています。
固定費の支払い忘れを防げる
クレジットカードは、電気・ガス・水道といった光熱費や携帯電話料金、家賃、有料動画サービスの料金、各種税金など、毎月の固定費の支払いにも利用できます。
毎月の支払いをコンビニ払いなどにしていると、支払いを忘れてしまい、延滞や利用停止になってしまうことも考えられます。
クレジットカード払いにしておけば後日に一括で口座から引き落とされるため、忘れる心配がありません。明細のチェックも簡単です。
携帯電話料金などを延滞すると信用情報に保存され、他のクレジットカードやローンの契約などにも影響してしまいます。
そのため、支払い忘れが心配な方は積極的にクレジットカード払いを利用するのがおすすめです。
生活費をクレジットカードで払うデメリット
一方で、生活費のクレジットカード払いにはデメリットもあります。
- 使いすぎる心配がある
- 不正使用のリスクがある
- 年会費がかかる場合がある
使いすぎる心配がある
クレジットカードは現金を用意する必要がなく気軽に支払える一方で、お金を使っている感覚が薄れやすく、使いすぎてしまうリスクがあります。
決済から引き落としまでタイムラグがあるため、無意識のうちに使いすぎてしまい、請求金額が思った以上に高かったといったことが起きかねません。
そのため、目で見ないとどの程度お金を使ったのか分からず管理できないという方には、クレジットカード払いはあまりおすすめできません。
生活費をクレジットカード払いにする際には、定期的に明細をチェックして使いすぎを防ぎましょう。
また、ポイントや割引を受けることを目的に、不要なものまで買ってしまわないようにすることも大切です。
不正使用のリスクがある
クレジットカードを持っていると、紛失や盗難などにより不正使用されてしまうリスクもあります。
現金の場合損害額は手持ちの範囲で済みますが、クレジットカードの場合限度枠まで被害が大きくなってしまうおそれがあり、取り扱いには注意が必要です。
とはいえ、クレジットカードには、不正使用を検知してくれるサービスや不正使用されたときの補償などがあります。
紛失や盗難に気付いた時点でカード会社に問い合わせれば、すぐに利用を止めることも可能です。故意・過失などがなければ、損害額は補償されるのが一般的です。
年会費がかかる場合がある
クレジットカードには年会費がかかるものもあります。生活費の支払いで割引やポイント還元が受けられても、それを超える年会費が必要なら結果として損です。
生活費の支払いに利用するクレジットカードを選ぶ際には、年会費をペイできるか検討しましょう。
年会費永久無料のカードや年に1回でも利用すれば年会費が無料になるカードも多くあります。
生活費支払いでお得になるおすすめカード
ここでは、生活費支払いでお得になるおすすめのクレジットカードを紹介します。「年会費の元を取る」など考えずに使える年会費永年無料カードのみをピックアップしました。
- 楽天カード
- JCB CARD W
- リクルートカード
生活費をクレジットカードで支払った場合、いくらお得になるかシミュレーションもしているので参考にしてくださいね。
楽天カード
楽天カード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 1.0%~ |
マイル | 0.5%~ | |
年会費 | 初年度 | 無料 |
2年目以降 | ||
家族カード | ||
旅行保険 | 海外 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内 | なし | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | 550円 ※楽天会員ランクがプラチナ以上の場合は無料 |
|
電子マネー | QUICPay、楽天Edy | |
国際ブランド | VISA、Mastercard、アメリカン・エキスプレス、JCB | |
発行会社 | 楽天カード株式会社 | |
発行期間 | 最短1週間 |
楽天カードは、年会費永久無料でポイントが貯まりやすいクレジットカードです。100円の利用につき1ポイントの楽天ポイントが貯まります。
楽天カードの特長は、楽天のサービスを利用することで通常より多くポイントが貯まることです。
楽天は、楽天市場・楽天トラベル・楽天ブックス・楽天銀行などさまざまなサービスを展開しており、利用シーンは多岐にわたります。
楽天ポイントカードとしても使えるので、街の加盟店で提示すればポイントの二重取りも可能です。
そのほか、海外旅行傷害保険や手荷物宅配優待サービスなど旅行に関する特典やセキュリティ対策が充実しているという特長もあります。
楽天カードでいくらお得になるかシミュレーション
以下の生活費を楽天カードで支払った場合のシミュレーションをみてみましょう。
費目 | 利用金額 | ポイント還元率 | 還元額 |
---|---|---|---|
携帯電話料金 | 8,000円/月 | 1.0% | 80円 |
光熱費 | 20,000円/月 | 1.0% | 200円 |
食費(楽天西友ネットスーパーを利用) | 30,000円/月 | 2.0% | 600円 |
日用品(楽天市場を利用) | 5,000円/月 | 3.0% | 150円 |
通常のポイント還元率は1.0%ですが、楽天市場の利用なら3.0%にアップします。
また、生鮮食品や日用品を購入できる楽天西友ネットスーパーで楽天カードを使えば2.0%の楽天ポイントが付与されます。
携帯電話料金・光熱費・食費・日用品の支払いに楽天カードを利用した場合、毎月1,030ポイントが貯まり、年間に換算すると現金と比べて12,360円お得です。
なお、楽天にはSPU(スーパーポイントアッププログラム)というサービスがあり、楽天モバイル、楽天でんき、楽天の保険などを利用すると楽天市場での還元率が大幅アップします。
そのため、上記の還元額は最低値。楽天経済圏をうまく活用すればもっとポイントが貯まります!
JCB CARD W
JCB CARD W | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 1.0%~ |
マイル | 0.6%~ | |
年会費 | 初年度 | 無料 |
2年目以降 | ||
家族カード | ||
旅行保険 | 海外 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内 | なし | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | JCB | |
発行会社 | 株式会社ジェーシービー | |
発行期間 | 最短3営業日発行(届くのは1週間後) |
JCB CARD Wは、JCBが発行する39歳以下限定のクレジットカードです。年会費永久無料で利用できます。
通常のJCBカードの場合、1,000円の利用ごとに1ポイントのOki Dokiポイントが付与されますが、JCB CARD Wならいつでも2倍になります。
常にポイント還元率1.0%以上で貯まるお得な1枚です。
また、優待店「JCBオリジナルシリーズパートナー」での利用や入会後3ヶ月はボーナスポイントがもらえるなど、ポイントアップ制度が充実しており、生活費の支払いでポイントをどんどん貯められます。
さらに、ポイント優待サイト「Oki Dokiランド」を経由したネットショッピングでは最大20倍のポイントがもらえます。
楽天市場やYahoo!ショッピングなどで日用品を購入すれば、ますますお得です。
Oki Dokiランドはこちら
最高2,000万円の海外旅行傷害保険やサービス窓口「JCBプラザ」など海外旅行で役立つ特典が充実しているのも特徴です。
JCB CARD Wでいくらお得になるかシミュレーション
以下の生活費をJCB CARD Wで支払った場合のシミュレーションをしてみましょう。
費目 | 利用金額 | ポイント還元率 | 還元額 |
---|---|---|---|
携帯電話料金 | 8,000円/月 | 1.0% | 80円 |
光熱費 | 20,000円/月 | 1.0% | 200円 |
ガソリン代(出光昭和シェルを利用) | 15,000円/月 | 1.5% | 240円 |
食費(セブンイレブン) | 3,000円/月 | 2.0% | 60円 |
JCB CARD Wはどこでも1.0%以上の還元率でポイントを貯めることができ、JCBオリジナルシリーズパートナーの対象店舗で利用すればさらにボーナスポイントがもらえます。
例えば、毎月出光昭和シェルでは、通常のポイントに加えて1倍のボーナスポイントがもらえるため、還元率は1.5%です。
また、セブン-イレブンで利用すれば通常のポイントに2倍のボーナスポイントが付与されるため、2.0%の還元率となります。
携帯電話料金・光熱費・ガソリン代・コンビニ代をJCB CARD Wで支払ったとすると、毎月580円が還元され、年間に換算すると現金と比べて6,960円お得になります。
リクルートカード
リクルートカード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 1.2% |
マイル | 0.6% | |
年会費 | 初年度 | 無料 |
2年目以降 | ||
家族カード | ||
旅行保険 | 海外 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内 | 最高1,000万円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | JCB:無料 VISA、Mastercard:1,100円 |
年会費 | 無料 | |
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | JCB、VISA、Mastercard | |
発行会社 | JCB | 株式会社ジェーシービー |
VISA、Mastercard | 三菱UFJニコス株式会社 | |
発行期間 | 最短1週間 |
リクルートカードは、年会費永久無料でポイント還元率1.2%のクレジットカードです。
リクルートカードを利用すると利用額に対して1.2%のリクルートポイントが付与され、1ポイント=1円として利用できます。
1ヶ月の利用額に対してポイントが付与されるため、ムダなくポイントを貯められるのがメリットです。
また、じゃらん・ホットペッパーグルメ・ポンパレモールといったリクルートサービスを利用すれば、最大4.2%のポイントが還元されます。
貯まったポイントはリクルートサービスで使えるほか、Pontaポイントに交換して提携店舗で利用することもできますよ。
電子マネーへのチャージでも1.2%の還元率でポイントが付与されるため、日頃から電子マネーを利用している方にもおすすめです。
いくらお得になるかシミュレーション
以下の生活費をリクルートカードで支払った場合、いくらお得になるのかシミュレーションをしてみましょう。
項目 | 利用金額 | ポイント還元率 | 還元額 |
---|---|---|---|
携帯電話料金 | 8,000円/月 | 1.2% | 96円 |
光熱費 | 20,000円/月 | 1.2% | 240円 |
交通費(モバイルSuicaチャージ) | 10,000円/月 | 1.2% | 120円 |
美容院(ホットペッパービューティーを利用) | 10,000円/月 | 3.2% | 320円 |
リクルートカードを利用すればどこでも1.2%の還元率でポイントを貯められます。
電子マネーへのチャージでもこの還元率はリクルートカードならではの強み!例示したモバイルSuicaの他、楽天EdyやSMART ICOCAへのチャージでもポイントが貯まります(VISA・Mastercardのみ)。
また、「ホットペッパービューティー」で美容院をネット予約してリクルートカードで支払えば、1.2%に加えて2%のポイントが付与されるので、還元率は3.2%です。
携帯電話料金・公共料金・交通費・美容院代を毎月リクルートカードで支払った場合、1ヶ月で776円還元され、現金と比べて年間9,312円もお得に支払えます。
生活費支払いにクレジットカードを活用しよう
- 楽天カード
還元率1.0%、楽天市場では3.0%還元! - JCB CARD W
還元率1.0%、ポイントアップ制度が充実! - リクルートカード
還元率常時1.2%のお得な1枚!電子マネーチャージでも貯まる
クレジットカードで生活費を支払うと、ポイントが貯まったり特典が受けられたりと現金と比べて格段にお得です!
また、お金の管理がしやすい点や現金を持ち歩く必要がない点もメリットです。
一方で、お金を使っている感覚が薄れるため使いすぎるリスクがあります。定期的に明細をチェックして計画的に使うことが大切です。
この記事で紹介したおすすめのカードを参考にライフスタイルに合った1枚を見つけて、生活費支払いにもクレジットカードを取り入れてみてくださいね。