NTTドコモは携帯キャリアの最大手で、シェアは実に4割近くにも上ります。
ドコモユーザーで他社に替える予定がない方なら、生活の中心にドコモを置くと、さらにさまざまな部分で得が生まれます。
「さまざまな部分」のひとつが、クレジットカードのdカードとインターネット通信のドコモ光です。
ドコモユーザーが、インターネットとdカード GOLDとの組み合わせで、さらに得をするための方法を見ていきます。

年会費 | 11,000円 | 追加カード | ETCカード/家族カード |
---|---|---|---|
還元率 | 1.0%~ | ポイント | dポイント |
マイル | JAL | 付帯保険 | 海外旅行/国内旅行/ショッピング |
電子マネー | iD | スマホ決済 | Apple Pay |

ドコモ光とは?フレッツ光とは違うの?
ご家庭の必需品、インターネット回線についても、ずいぶん多様化してきました。
ドコモ光は、フレッツ光回線(一部ケーブルテレビ回線)を使うインターネットサービスの名称です。
さて、インターネット回線は一度開設してしまうと、その後ケアしない人も多いもの。
現に使っているご自宅の回線の内容を、きちんと把握していない人も多いかもしれません。
NTT東日本またはNTT西日本のフレッツ光を引いているだけでは、ドコモのサービスになっていません。
ドコモ光のサービスをNTTドコモと契約し、フレッツ回線をドコモ用に転用して、初めてドコモ光のサービスとなります。
ドコモもNTTが頭につくので、同じようなものと思ってしまうかもしれませんが、まったくの別会社です。NTT東西各社を利用していても、ドコモユーザーにとっては関係ありません。
多くの場合、NTTのフレッツ回線を、ドコモ光に替えることになります。
工事は必要なく、すぐに変更できますが、この際に注意したい点があります。
NTTのフレッツ光と、ドコモ光では、提供するサービス範囲がやや違います。
フレッツ光の場合は、プロバイダと別途必ず契約する必要がありますが、ドコモ光の場合はプロバイダ込みの契約が選べます(DTI withドコモ光)。
プロバイダも@niftyやBiglobeなど名の知られた業者から、小さなものまで無数にありますが、フレッツ光のユーザーなら必ずプロバイダと契約しています。
プロバイダ独自のメリットを特に感じていないことが前提ですが、ドコモ光のようなプロバイダを兼ねた回線は、契約が単純化されてわかりやすいのでお勧めです。
ドコモの携帯ユーザー以外にもお勧めできますが、ドコモユーザーならセット割引もあってさらにお得に使えます。
- NTT東日本またはNTT西日本のサービス
- 必ずプロバイダ契約が必要
- NTTドコモのサービスで、ドコモユーザーには割引やポイント付与のサービスがある
- NTT東日本またはNTT西日本の回線(一部ケーブルテレビ)を転用する
- プロバイダ込みの契約がある
- 支払いをドコモに一本化できる
ただ、フレッツ回線を変更するのはいつでもできるものの、プロバイダ側で、契約年数(多くは2年)の縛りがあることが多いです。
契約の更新時以外で契約変更してしまうと、違約金が発生します。
ドコモ光に乗り換えることで15,000円のキャッシュバックもある(2019年11月現在)ものの、違約金のほうが大きいかもしれません。ここはきちんと調べて行動しましょう。
ドコモ光のプロバイダでおすすめ6社を比較!料金・速度共に優れているのは
ドコモ光とdカード GOLDの関係
ドコモ光を契約し、併せてdカード GOLDを持つと、いったいなにがいいのでしょうか。
これにより、ドコモ光の料金の10%相当額が、dポイントでもらえるようになります。
つまり、料金実質10%オフで利用できるわけです。
ドコモ携帯ユーザーにもメリットがあります。携帯料金についても、dポイント付与で実質10%オフになります。
もっとも、「実質」の部分には気を付けましょう。特に携帯料金については、単なる値引きと思っているとがっかりすることもあるかもしれません。
仕組みをきちんと理解しようとすると、もらえるポイントの仕組みも踏まえなければなりません。そこそこ、複雑です。
実際、この難しさのために、「dカード GOLDで損をした」と主張する人も続出しています。
中には損をしていないのにそう思ってしまうこともあり、厄介です。
損をしていると主張する人を含め、ドコモユーザーにとってのdカード GOLDを説明すると、こういうことです。
- ドコモ携帯の月々利用料金の10%がdポイント還元
- ドコモ光も月々利用料金の10%がdポイント還元
- 税抜き金額の10%である
- 端末代金や事務手数料等は対象外
- 10%還元は税抜金額1000円につき100pt(1000円未満切り捨て)
ドコモユーザーはドコモ光を使うのがいい?
ドコモ携帯ユーザーなら、インターネット回線にはドコモ光を使うといいでしょう。メリットは次の通りです。
- ドコモ光の料金がセット割引になる(ケータイ回線の基本使用料が最大で1,000円/月割引)
- 支払を一元化できる
- 携帯・インターネット双方についてdポイントが貯まる
ドコモ光、ドコモ携帯、dカードと3点揃うと最強になるわけです。
dカード GOLDとは?ドコモユーザーにどこまで役立つ?
dカード GOLDは、NTTドコモのクレジットカード。2019年6月時点で契約数562万件を誇ります。
国際ブランドはVISAまたはMastercardが選べます。
ドコモユーザーにとっては、年会費無料のdカードではなく、このゴールドカードにした方がメリットが大きいです。
年会費は1万円(税別)します。少々高いと思う方もいるでしょう。
ゴールドカードにもいろいろあって、信販系のゴールドカードなどは年会費5千円程度のものも多いのですが、dカード GOLDは、銀行系クレジットカードと同価格です。
以下見ていくようにドコモユーザー(特にドコモ光ユーザー)に最適のカードですが、他の携帯キャリアの人でも、特に問題なく持つことができます。
ドコモユーザーに高還元
年会費無料でポイント還元率1.0%を誇る、スタンダードクラスのdカードも優れたカードですが、これは携帯キャリアと無関係、誰にでもいいカードです。
ドコモユーザーならば、還元率が高いdカード GOLDがいいです。
dカード GOLDのもっとも基本的な機能は、以下の通り。
- ドコモ携帯料金や、ドコモ光の通信料金の10%相当額のdポイントをもらえる
ドコモの利用額合計が仮に年間で11万円あると、ポイントによって年会費が実質無料になるのです。
ゴールドカードであることを考えれば、これは破格のメリットです。
携帯料金は世帯で合算されるのが基本ですが、その合計料金に応じてポイントが貯まるのも嬉しいところ。
ただし、料金の合算される家族それぞれに、家族カードを発行しておく必要があります。
高校生以下の子供は家族カードを持てないので、家族であってもdカード GOLDのポイント付与の対象外です。
dポイントは、共通ポイントのひとつで、使えるお店は多数あるため、使いみちに困ることはありません。
還元の注意点/ポイント付与の仕組み
他にあまり例のないスタイルのクレジットカードのため、dカード GOLDのポイント還元機能については、誤解する可能性が非常に高いものです。
次のような誤解をしがちです。
- ドコモの利用料金はdカード GOLDで引き落とす必要がある(←誤り)
- ドコモの利用料金合計の10%がポイントになる(←誤り)
dカード GOLDの会員である事実につき、ドコモの料金にポイントが付くという仕組みをきちんと理解しましょう。
料金をクレジットカード払いしているからポイントが付くのではないのです。
さらにdカードの場合、ドコモの料金を引き落としても、一般のショッピングによるポイント付与の対象外となっています。
現にdカード GOLDを持って利用していても、これに気づいていない人も相当数いるものと思われます。
dカード GOLDを持っていることに対するポイント付与も、思ったよりも付かないという声が多くあります。
年会費を取り返せると思ったのに、実際には年会費に到達しなかったという人も多くみられます。
これは、ドコモ携帯料金にも割引プランが多く適用されているためです。
dカード GOLDのポイントは、ドコモ料金のうち、以下のものだけに付与されます。
- 各種割引サービス適用後の基本使用料
- 通話・通信料
- 付加機能使用料
ですから、最低限のプランにしている人で、あまり通信通話を使わない場合、ポイント合計が年会費に届かないこともあります。
端末の本体代金を分割で支払っている人も多いでしょうが、これは電話代ではないので、ポイント付与に関係ありません。
改めまして、ポイント付与についての正解はこうなります。
- ドコモの料金のうち一部について、10%がポイントになる。
- ドコモの利用料金をdカード GOLDで引き落としてもメリットは薄い。
「年会費の元が取れないならdカード GOLDは不要」と考えるか、「ゴールドカードの年会費が大幅に割引になる」と考えるかは、人それぞれです。
ただ、今からドコモ光を申し込もうという人の場合、インターネット回線の料金はすべてポイント対象ですから、ポイントを多くもらえるチャンスが大きくなることは間違いありません。
dカード GOLDの機能について、さらに続けます。
ポイント還元率1.0%以上
銀行系ゴールドカードと同じ年会費を取るdカード GOLDですが、ポイント還元率については銀行系を軽く上回ります。
ポイント還元率とは、カードのショッピング利用で得られるポイントの金銭的価値の比率です。
dカード GOLDは、スタンダードクラスのdカードと同様、これが常時1.0%以上と高率です。
先に述べた10%のポイント還元は、ドコモユーザーに対するもの。
常時1.0%となるのは、dカード GOLDを日常の決済に利用することでのリターンです。こちらについては非ドコモユーザーにも適用されるので、区別しましょう。
もっとも、どちらももらえるのは共通ポイントのdポイントで、中身に違いはありません。
電子マネーiDと、dポイントカード一体型
dカード GOLDのカード本体には、電子マネーのiDが内蔵されています。
コンビニなどで、決済端末にカードをタッチするだけで決済ができるので、手軽で快適です。
iDはポストペイ式(後払い)の電子マネーなのでチャージ不要で使えます。電子マネー決済時、同時にクレジットカードでも決済がおこなわれる仕組みとなっています。
また、dカード GOLDの券面は、dポイントカードの機能も兼ね備えています。
dポイント加盟店で提示すれば、提示によってポイントが付きます。dカードやiDで決済すると、ポイント二重取りとなります。
dカード GOLDの審査について
dカード GOLDは、20歳以上(学生不可)であれば申込み可能です。
申込条件にはないものの、審査に通るためには、安定した収入は求められるのが普通です。
誰でも審査に通るカードではないものの、ゴールドカードだからといってとりわけ厳しいものではないといわれています。
ドコモユーザーが申し込む場合なら、申込みは実に簡単です。改めて個人情報を入力する必要がありません。
オンライン上で銀行口座を設定すると、すぐ完了します。
そして、午前9時から午後7時50分までに申込みが完了すると、すぐに審査結果が出ます。非常にスピーディです。
(状況によっては遅れることもあるので、すぐに審査結果が来ない場合は気長に待ちましょう)
dポイントについて
ドコモのサービスについてまわる、dポイントについても説明しておきましょう。
dポイントは、共通ポイントと呼ばれるもののひとつ。Tポイント、Ponta、楽天スーパーポイントと同様で、さまざまな業種をまたがって利用できるポイントです。
dポイントはNTTドコモのポイントなので、自分には関係ないと思っている他のキャリアユーザーもいるかもしれません。
ですが、早くからドコモは開放政策を採っています。携帯キャリアに関係なく、便利に使える共通ポイントがdポイントです。
誰でも使えるポイントが、ドコモユーザーだとさらに便利になると理解しておきましょう。
貯まったdポイントは、1ポイント1円でさまざまなお店で利用できます。非常に現金に近いポイントです。
最近では、QRコード決済のd払いを利用することによって、dポイント加盟店以外のd払い加盟店でも、ポイントがお買い物に使えるようになっています。
その他各種商品や、JALマイルにも交換できます。
ドコモユーザーであれば、ドコモのケータイ料金にも充当できます。
共通ポイントの老舗、Pontaとの間でも相互交換ができるため、使いみちは非常に広いものとなっています。
dカード GOLDのゴールドカードとしての実力は?
dカード GOLDの機能の前に、一般的なゴールドカードのメリットを挙げてみます。
- 海外旅行傷害保険付帯
- 国内空港ラウンジが無料で使える
- 優待特典が多い
このうち、先の2点に関しては、dカード GOLDは問題なく満たしています。
とはいえ、海外傷害保険については、少々難点もあります。ゴールドカードにしては、「家族特約」の補償額が少ないのです。
家族特約は、家族カードを持てない高校生以下の家族が、クレジットカードの保険を適用されるための大事なものです。
dカード GOLDの場合、家族特約による傷害・疾病の医療費補償が50万円しかありません。これだけでは、子供を連れていくのには役立ちません。
未成年の子供のいないご家庭なら気にする必要はありません。
空港ラウンジについては、国内空港以外にホノルルもOKです。これもゴールドカードとして標準的なもの。
国内空港のラウンジは、ソフトドリンク無料でWi-Fi完備。フライト前の仕事もはかどります。
これ以外に、ゴールドカードによくある優待サービスは、dカード GOLDの場合、どうでしょう。
このサービスが、ゴールドにしては驚くほど欠けています。宿泊やレジャー施設の割引が、まるでありません。
優待サービスが不足しているので、日常での利用でゴールドカードのメリットを味わいづらいのが、dカード GOLDの難点です。
あくまでも年会費が割引される前提で持つカードだといえるでしょう。
一からゴールドカードを選ぼうというときに、ピッタリの一枚とはいえません。
携帯キャリアのカードらしいサービス「dカードケータイ補償」
とはいえdカード GOLDには、一般のカードには見られないサービスもあります。
それがdカードケータイ補償です。
購入から3年以内(dカード GOLD会員)に、携帯端末が紛失盗難、水漏れ全損等の修理不能状態になったとき、同一の新端末を購入する際に費用を補償するもの。
最大10万円の補償となります。
ドコモのサービス、ケータイ補償とは別建てです。ケータイ補償とは違い、修理保証はありません。
ですから、修理が可能な限りはdカードケータイ補償は使えません。紛失でも全損でもないからです。
これだけで過剰な期待はできませんが、あると助かることもあるという程度に捉えておきましょう。
ドコモユーザーにとってのドコモ光とdカード GOLD
ここまで説明してきましたが、ドコモ光とdカード GOLDをセットで使用すれば、損することはありません。
ドコモユーザーであれば、「dカード GOLDを中心に生活するとお得なことが多い」ということは確かです。
少し難解な部分もあるため、しっかりと見極めたうえで判断すると良いでしょう。
- ドコモ料金に対して付与されるポイントが少なくても、ドコモ光の請求があれば損をしない
- 家族にも家族カードを持たせることで、ゴールドカードの年会費を実質0円にできる
- 便利な共通ポイント、dポイントがdカード GOLDを中心にした生活でどんどん貯まる
dカード GOLDの特徴まとめ

- ドコモケータイ、ドコモ光の利用料金10%還元
- ケータイ補償が3年間最大10万円分
- d払い連携でdポイント2重取り
- 海外・国内旅行傷害保険付き
- 家族カードが1枚目無料
年会費 | 11,000円(税込) | 還元率 | 1%以上 |
国際ブランド | VISA/MASTER | 発行スピード | 最短5分で審査完了 |
家族カード | あり/1枚目無料 | ETCカード | あり/年会費無料 |
保険・補償 | 海外旅行/国内旅行/ショッピング | スマホ決済 | Apple Pay/おサイフケータイ |