エポスカードは年会費無料で、海外旅行傷害保険付帯、「マルコとマルオの7日間」で10%オフと特典が大きく、高パフォーマンスのカードです。
さらに、意外なメリットも持ったカードです。それは、多くのカードと比べて支払いサイト(締め日から支払い日までの日数)が長い点です。
そこで今回は、エポスカードの「締め日」と「支払い日」をあらためて確認してみましょう。
そして、残高不足で引き落としができないなど、滞納するとどうなるのかについても説明していきます。
- 締め日と支払い日は2パターンある
- パターン①締め日:毎月27日、支払い日:翌月27日
- パターン②締め日:毎月日、支払い日:翌月27日
年会費 | 永年無料 | 追加カード | ETCカード |
---|---|---|---|
還元率 | 0.5%~ | ポイント | エポスポイント |
マイル | - | 付帯保険 | 海外旅行 |
電子マネー | Suica | スマホ決済 | Apple Pay/Google Pay |
エポスカードの締め日と支払い日
エポスカードの締め日と支払い日は2パターン存在し、どちらにするかは会員の希望で入会時に決めます。
- 締め日・・・毎月27日
- 支払い日・・・翌月27日(土日祝日の場合は次の平日)
- 締め日・・・毎月4日
- 支払い日・・・翌月4日(土日祝日の場合は次の平日)
締め日と支払い日が同じというカードは比較的珍しいため、覚えやすいかと思います。
2つのパターンから選べるのもメリットです。例えば、給与日が月末の人は、4日払いパターンであれば給料日が過ぎてからカードの支払い日が来ることになります。
このように、支払いサイトが1ヶ月間というのが特長といえます。数あるクレジットカードの中でも、この期間は長いほうです。
締め日は毎月固定されていますが、支払い日については土日祝日の場合、次の平日に繰り下がります。
締め日と支払い日をきちんと理解
エポスカードの締め日と支払い日をあらためて確認しました。そもそも、締め日と支払い日の意味は正しく理解できているでしょうか。
「クレジットカード 締め日」で検索すると、これに続く類推ワードに「時間」「何時」などが表示されます。
締め日に時刻は関係ありません(支払い日には関係あり)。
このような類推ワードが出てくるところを見ると、理解していない人も相当に多いようです。
クレジットカードを日常的に使っていたとしても、「いつの決済分を、いつ支払っているのか」、その点に無頓着な人もいるでしょう。
きちんと整理して、把握しておくことが大切です。
- 締め日・・・毎月一定の日であり、1ヶ月間のクレジットカードの決済を締め切る日
- 支払い日・・・毎月一定の日(ただし土日祝日の場合は次の平日)で、締め日で締めたカード代金をまとめて支払う日
エポスカードの場合、締め日と支払い日が同じ4日とはいえ、4日が土日祝日の場合は締め日と支払い日は違う日になります。
仮に、締め日と支払い日が違う日だとして、複雑さは特にありません。
エポスカードの支払いを滞納したときのリスク
毎月4日、または27日の支払い日については、確実にクリアしなければなりません。
支払いについて軽々しく考えるのは禁物です。
「信用がある人」と判断されたからこそエポスカードの審査に通ったのに、軽々しく支払いを遅延するのは“信頼を裏切る行為”です。
たとえ1日支払いが遅れただけでも、信用は傷つきます。
では、「信頼を失う」ということは、具体的にはどういうことでしょうか。
ゴールドカードのインビテーションが来なくなる
エポスカードは、年会費無料で海外旅行傷害保険利用付帯で最高3,0000万円など、多くの機能があって人気のカードです。ただ、ポイント還元率が0.5%と高くないのが玉にキズ。
ですが年会費無料のまま、ポイント還元率を上げる方法があります。エポスゴールドカードをインビテーションで入手することです。
公式発表はないものの、スタンダードのエポスカードを1年間に50万円程度利用すると、ゴールドカードのインビテーションが来ることが知られています。
エポスゴールドカードは、インビテーションで入手すると引き続き、年会費が無料です。
ゴールドカードを持つことで多くのメリットが加わりますが、ポイント派にとって見逃せないのが「ポイントボーナス」です。
1年間にゴールドカードを年間50万円使うと2,500円分、100万円使うと10,000円分のポイントがもらえるので、利用額によって1.0%または1.5%の還元率となるのです。
ゴールドカードのインビテーションは非常に大きな意味を持ちますが、これも「きちんとカード代金を支払っていてこそ」なのです。
滞納する人には、インビテーションはまず来ません。上述したような”大きなチャンス”を失うわけです。
個人信用情報に傷がつくことがある
ひと頃非常に増えたのが、携帯電話料金を滞納することで、クレジットカードが作れなくなる人です。
電話代だから滞納してもいいと思っていたのかもしれません。
ですが、これは「携帯電話本体分割代金」で、信販会社のショッピング・クレジットを組んで支払っているものなので、支払わないと分割払いの滞納として個人信用情報に傷がついてしまいます。
個人信用情報は、クレジットとローンの履歴です。新たなクレジットカードやローンを申し込んで審査を受ける際には、必ず確認されるものです。
情報が悪化していれば、新たなカード取得や借入はできなくなります。
クレジットカードは、1日の滞納で直ちに個人信用情報に記録されるわけではありません。
ただ、どのカード会社も会員の滞納情報を月1回まとめて報告するので、滞納するとかなりの確率で記録されることになるでしょう。
滞納が記録されたとしても、その後2年間、しっかりカードを使って期日に支払っていれば、この滞納記録は新たな支払記録に押し出されて消えます。つまり、それ以降、他社に知られることはありません。
ただし、エポスカードでの滞納記録はずっと残ります。信頼を回復するためには時間がかかります。
1年以内に何度も滞納があるような場合だと、エポスカードを強制解約されても文句は言えません。
解約されることはなくても、更新時に次のカードを送ってもらえないこともあり得ます。
それだけでなく、きちんと支払っている他のクレジットカードやローンにも影響が生じることもあり得ますので、十分注意が必要です。
エポスカードの解約方法と手続きの流れ|解約のベストタイミングと注意点遅延損害金の発生
支払いを滞納すると、遅延損害金が発生します。
返済が済むまで、14.6%の遅延利息を徴収されます。
カード会員規約では、1日の滞納でも遅延損害金を支払うことになっていますが、実際にはすぐ支払えば損害金は発生しないケースもあります。
エポスカードの支払いを滞納してしまったときの対処方法
先に、滞納の恐ろしさを見てきました。
それでも、銀行口座に入金しておくのをうっかり忘れてしまったという場合もあるでしょう。とにかく1日でも早く支払うためには、どうしたらいいでしょうか。
エポスカードの場合、再引落しはありません。滞納後、銀行に入金して意味があるのは、インターネットバンキングでの返済の場合のみです。
以下で説明する方法は、期日前や期日当日に支払う場合も共通です。なお、口座の残高が不足している状態でないと、二重払いになるので気を付けましょう。
エポスカードの専用ATMで支払う
エポスカードはキャッシングの機能が充実しているので、お金を借りている人もいるでしょう。エポスカードの専用ATMはマルイや街中に多く存在します。
ただ、提携ATMでも高い利便性があるため、日ごろはそれほど使うことはないかもしれません。
しかし、このATMが滞納の支払い時に役に立つのです。
なお、利用するにはカード本体と暗証番号が必要で、暗証番号を忘れてしまっていると、残念ながらエポスカードの専用ATMは使えません。
利用手順は以下の通りです。
- カードを挿入する
- 画面から「お支払い」を選ぶ
- 暗証番号を入力する
- 指示に従い、必要事項を入力する
硬貨も使えるので、ぴったり支払うことができます。
銀行のATMで支払う
銀行のATMでも支払えますが、エポスカードの専用ATMと比べて手順は増えます。そして、10万円までという制限があります。
さらに、使える銀行が決まっています。次の通りです。
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- 横浜銀行
- 千葉銀行
- 福岡銀行
- ゆうちょ銀行
- 群馬銀行
- 足利銀行
- 関西みらい銀行
- 南都銀行
- 広島銀行
- 親和銀行
- 東和銀行
- 京葉銀行
- 熊本銀行
なお、コンビニのATMでの支払いは不可です。コンビニで支払うには、後述する「ペイスル」という方法があります。
銀行のATMで返済するために、まずは以下の手順を踏みます。
- エポスカードの会員用Webサイトにログインする
- 「サービス・機能に申し込む」から「銀行ATMで支払う」に進む
- 「インターネット入金(ペイジー)」が表示されるので「銀行ATMで支払う」タブをクリック・タップ
- 「月々のお支払い」の赤いボタンから進み、その先で「支払額」「収納機関番号「お客様番号」「確認番号」の数字を取得する
これでようやく準備OKです。銀行のATMに出向きます。
- 銀行ATMで「Pay-easy(ペイジー)払い」を選ぶ
- 取得した「支払額」「収納機関番号「お客様番号」「確認番号」の数字を入力して操作する
硬貨が使える機械のほうがいいですが、なければ多めに支払うしかありません。
インターネットバンキングで支払う
すでにインターネットバンキングを使っている人しか利用できませんが、こちらのほうがずっと簡単です。
手順は以下です。
- エポスカードの会員サイトにログインする
- 「サービス・機能に申し込む」から「ネットバンキングで支払う(Pay-easy入金)」に進む
- 「インターネットバンキングで支払う」から、「月々のお支払い」に進む
- 以降の手順に従えば完了
こちらの方法も、10万円までの制限があります。
バーコード決済(ペイスル)を使い、コンビニで支払う
エポスカードのスマートフォンアプリを使い、コンビニで支払う方法もあります。
以下のコンビニで手続き可能です。
- セブン-イレブン
- ローソン
- ミニストップ
- セイコーマート
手順は以下です。
1エポスカードアプリを立ち上げ、トップ画面の「借りる・返す」を押す
2「コンビニレジで返す」を押す
3事前確認の内容を確認する
4「同意して次へ」を押す
5「バーコードを表示してレジで支払う」を押す
あとは、表示したバーコードをレジで見せて、支払いを済ませましょう。
なお、この方法には以下のメリット・デメリットがあります。
- メリット・・・30万円まで支払える
- デメリット・・・手数料100円が発生する
振込みで支払う
最後に振込みです。
一般的なクレジットカードでは、期日を過ぎて再引落しがない場合の、ほぼ唯一の方法が振込みです。ですが、エポスカードの場合は例外として紹介されています。
インターネットバンキングを使っている人は、そちらを使うほうがいいでしょう。ただし10万円を超える滞納の場合は使えないので、エポスカード専用ATMか振込みで支払うことになります。
振込みの場合は、コールセンターに電話をしてからになります。
受付時間 午前9時から午後7時
エポスカードを滞納せずきちんと使うには
エポスカードを使うにあたって大事な締め日と支払い日、それから滞納した際の対応について説明してきました。
最後に、ポイントを振り返っておきます。
- エポスカードの締め日支払い日は2パターンある
- 支払いサイトが長く利用者に有利
- 滞納するとエポスゴールドカードのインビテーションがこなくなる
- 万一滞納したら速やかに支払うこと
- 滞納したときは専用ATMや、スマホアプリによるペイスル、またはインターネットバンキングでの支払いがいい
エポスカードは使い方によっては非常に有利に使えます。
そして、インビテーションによるゴールドカード取得にも大きな価値があります。
せっかくのチャンスを逃さないよう、しっかり期日までに支払うようにしましょう!