LINEのメッセージ機能は日常的に使っていても、LINE Pay(ラインペイ)は使ったことがないという方は多いでしょう。
LINE Payはスマホ1台で簡単に決済ができる便利なサービスです。
ここでは、LINE Payとはそもそもどういうものなのか、具体的なサービス内容や使い方をご紹介していきます。
「LINE Payに興味がある!」という方はもちろん、「LINE Payってなに」という方もぜひ参考にしていただきたいと思います。
- LINE PayとはLINE提供の決済サービス
- LINE友だちとの送金や割り勘、銀行振込ができる
- 「LINEポイントクラブ」でポイント還元やクーポンがもらえる(「チャージ&ペイ」利用時)
- セキュリティ体制も万全
- LINE Payが使えるお店は全国171万か所
LINE Pay(ラインペイ)とは
LINE Pay(ラインペイ)は、LINEグループが提供するQRコード決済サービスです。
簡単に登録でき、いつも利用するコンビニや飲食店でお財布いらずでスマートに支払いを済ますことができます。
LINE Payでできることは次の通り。
- スマホ1台でできるスマートな決済
- LINE友だちへの送金や送金依頼ができる
- 飲み会で便利な「割り勘」機能
- スマホから銀行振込(法人・個人)ができる
また、チャージ&ペイ(特定のカードを登録し、事前チャージなしで決済する方法)を利用すれば支払いごとに支払金額の0.5%~2.0%のLINEポイントが貯まります。
貯まったポイントは、1ポイント=1円で支払いに利用できます。
他にも、LINEの友だち間で送金や送金依頼ができたり、大人数での飲み会や食事会での割り勘に活用できたりと便利な機能が詰まっています。
LINE Payのメリット
LINE Payには次のような3つのメリットがあります。
- 「LINEポイントクラブ」の特典が利用できる
- 送金手数料が無料
- 5つのセキュリティ体制で安心
「LINEポイントクラブ」の特典が利用できる
LINE Payでは、「LINEポイントクラブ」というポイントプログラムが採用されています。
以前は「マイカラー」というサービス名でしたが、名称とともに内容が一新されました。
LINEポイントクラブは、過去6ヶ月間に獲得したポイント数に応じて、マイランクが「レギュラー」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4つに分かれます。
マイランクに応じて、LINEの各サービスで使える特典が進呈されます。
特典内容 | レギュラー | シルバー | ゴールド | プラチナ |
---|---|---|---|---|
特典クーポン | 1枚 | 3枚 | 6枚 | 10枚 |
チャージ&ペイのポイント還元 | 1% | 1.5% | 2% | 3% |
LINEスタンププレミアム料金のポイント還元 | - | - | 10% | 20% |
LINE MUSICプレミアム利用料金のポイント還元 | - | - | 10% | 15% |
LINEマンガ料金のマンガコイン還元 | 10% | 20% |
LINEポイントクラブとは
各ランクを取得するための条件は以下の通りです。
ランク | 過去6ヶ月の獲得LINEポイント数 | チャージ&ペイ利用時の還元率 |
---|---|---|
プラチナ | 5,000ポイント | 3.0% |
ゴールド | 500ポイント | 2.0% |
シルバー | 100ポイント | 1.5% |
レギュラー | 100ポイント未満 | 1.0% |
「プラチナ」ランクになるには、「過去6ヶ月間に5,000ポイントを貯める」ことに加え、Visa LINE Payクレジットカードの発行が条件です。
送金手数料が無料
LINE Payでは友だちに送金や銀行振込ができます。LINEの友だちであればスマホ1台で簡単に送金することができます。
LINEの友だちに送金する場合、手数料は無料です。
送金は1円から1日最大100万円まで対応しています。割り勘でもきっちり1円単位でできるので揉めずに済みますよ。
一度送金したものは取り消すことができないため、送金先や金額などをしっかり確認しましょう。
なお、LINEを使っていない友だちにも銀行口座へ振込みができます。ただしその場合は176円の手数料がかかるので注意してください。
5つのセキュリティ体制で安心
「簡単に誰でも始められる」と聞くと、便利さの一方で「セキュリティ面は大丈夫?」と不安になりますよね。
しかし、LINE Payでは次の5つのセキュリティ体制が整っているので、安心・安全に利用できます。
- 本人確認
- LINE Payパスワード
- 情報の暗号化
- モニタリング体制
- ユーザー補償制度
全ユーザー対し、最高10万円まで損害が補償されます。
さらに、本人確認済みの場合は10万円を超える損害に対しても状況を考慮したうえで個別に補償限度額を引き上げてもらえる可能性があります。
LINE Payの始め方
LINE Payの始め方について紹介します。利用する前に一読していただくことで、よりスムーズに設定することができるでしょう。
LINE Payの登録方法
まずは、LINE Payの登録をしましょう。手順は以下の通りです。
- LINEアプリを開く
- 「ウォレット」をタップ
- 「今すぐLINE Payをはじめる」をタップ
- 画面を右にスワイプする
- 「はじめる」をタップ
- 規約を確認し、同意欄にチェックする
- 「新規登録」をタップ
- パスワードを設定する
これで登録は完了です。とても簡単ですね。
LINE Payのチャージ方法
続いて、支払い方法を設定します。支払いは大きく「チャージ&ペイ」と「チャージ残高で支払う」方法があります。
このうち、Visa LINE Payクレジットカードを用いたチャージ&ペイなら事前チャージは不要です。この支払い方法については後述します。
Visa LINE Payクレジットカードを持っていない人は、チャージを行いましょう。
LINE Payのチャージ方法には、次の6つがあります。
- 銀行口座(オートチャージ含む)
- セブン銀行ATM
- コンビニ(ファミリーマート)
- LINE Payカードレジチャージ
- QRコード/バーコード
- 東急線各駅の券売機
おすすめはどこからでもチャージすることができ、本人確認もできる銀行口座からのチャージです。
他の方法ではコンビニなどの店舗に出向かなくてはならず、また現金の用意が必要なので多少手間がかかります。
なお、LINEポイントを残高へチャージすることはできませんが、直接支払いに利用することはできます。
銀行口座チャージ
スマホ端末を操作するだけでチャージが完了する銀行口座チャージは、最もおすすめの方法です。オートチャージの設定も可能です。
また、銀行口座を登録することで本人確認が完了するため、本人確認の手間を省きLINE Payのすべての機能が利用できるようになります。
銀行口座の登録前に、以下のものを用意しておきましょう。
- キャッシュカード
- アプリまたはネットバンキングのカード型専用端末
各銀行によって登録方法は若干異なりますが、大まかな流れは同じです。ここでは三菱UFJ銀行の登録を例にとって紹介します。
- 登録する金融機関を選ぶ
- 事前確認で「次へ」をタップ>「個人情報利用目的」に同意>「口座振替申込受付サービス規定」を確認し同意
- 本人確認方法を選択>生年月日、暗証番号、ワンタイムパスワードを入力>「収納企業に戻る」をタップ→LINEに戻る
ネットバンキングを利用していればワンタイムパスワードで本人確認が完了します。
なお、ゆうちょ銀行は2020年10月現在新規登録を停止しています。
セブン銀行ATM
LINE Payは、全国23,000か所に設置されているセブン銀行ATMで現金チャージすることができます。
セブン銀行の口座を持っていなくてもチャージでき、「スマホでチャージ」「LINE Payカードでチャージ」のふたつの方法から選べます。
LINE Payカードとは年会費・手数料無料で発行できるプリペイドカードで、LINEアプリから申し込むことができます。
- セブン銀行ATMの「スマートフォンでの取引」を選択
- QRコードが表示される
- LINEアプリ→「ウォレット」タブ→「+」ボタン→「セブン銀行ATM」をタップ
- チャージ方法が表示される→確認後「次へ」をタップ
- コードリーダーが表示される
- スマホでコードを読み取る
- スマホに表示された4桁の企業番号をATMに入力→「確認」をタップ
- 現金を入れて完了
- セブン銀行ATMにLINE Payカードを入れる→取引開始
- 「ご入金」をタップ
- 画面の指示に従って取引をすすめる
LINE Payカードがあれば、ローソン、ナチュラルローソン、ローソンストア100のレジで現金チャージすることも可能となります。
コンビニ(ファミリーマート)で現金チャージ
ファミリーマートにて現金チャージする手順は以下の通りです。
- LINE Payアプリの「ウォレット」タブ→「+」ボタン→「Famiポート」を選ぶ
- チャージする金額を入力して「チャージ」をタップ
- 受付番号、予約番号、利用できるコンビニ名などが表示される
- ファミリーマートに行く
- ファミポート画面にて「代金支払い(コンビニでお支払い)」を選択
- 番号を入力するをタッチ
- LINEウォレット通知に記載されている6桁の受付番号を入力
- 11桁の予約番号を入力
- 内容を確認しOKを押す
- 出てきたレシートをレジに持っていき、現金を支払う
QRコード/バーコード
ドラッグストア「アインズ&トルぺ」の店頭レジでもチャージすることができます。
チャージ金額は1円以上49,000円までで、1円単位金額を決めることができるのでムダがありません。
「ウォレット」→「+」ボタン→「QRコード/バーコード」をタップし、表示されたコードをレジに提示し、現金を支払います。
東急線各駅の券売機
東急線各駅の券売機で、2020年7月15日からLINE Payのチャージができるようにできるようになりました(こどもの国線は対象外)。
東急線を通勤通学の際に利用する方などは、券売機でついでにチャージできるので便利ですね。
ただし利用時間が限られているので注意してください。
LINE Payで支払う方法
チャージができたら、LINE Payでお買い物をする準備が完了です!
LINE Payには3つの支払い方法が用意されています。
- 「チャージ&ペイ」で支払う
- チャージ残高から支払う
- LINEポイント・クーポンで支払う
【おすすめ】「チャージ&ペイ」で支払う
- 事前のチャージ不要で支払いができる
- ポイントが還元される
「チャージ&ペイ」は、Visa LINE PayクレジットカードをLINE Payに紐付けて決済する方法です。
事前チャージは不要、利用代金はクレジットカード代金とともに請求されます。引き落とし日は翌月の26日です(金融機関休業日の場合は翌営業日)。
また、前述したようにチャージ&ペイを使えばマイランクに応じて1%~3%のポイントが還元されます。
なお、チャージ&ペイで支払いができるものは、コード支払い、請求書支払い、オンライン支払いです。
以下の支払いは対象外なのでご注意ください。
- LINE証券
- LINE Pocket Money
- BITMAX
- スマート投資
- LINE Payカード
- Google Pay
チャージ残高から支払う
あらかじめLINE Payに残高をチャージしておいて、支払いに充てる方法です。チャージ方法はすでにご紹介した通り、6つから選べます。
支払いは簡単です。LINE Payホーム画面の「コード支払い」を選択し、画面を専用端末やレジ担当者に提示するだけです。
コード支払いに対応していない店舗では、「コードリーダー」でお店に設置されているバーコードを読み取り、金額を入力して決済を完了させます。
LINEポイント・クーポンで支払う
LINEのサービスやキャンペーンでもらえるLINEポイントやクーポンをLINE Payの支払いに充てることができます。
クーポンは、メインメニューの「マイクーポン」を選択すると確認できます。
クーポンは、以下の方法で利用できます。
- コード支払い画面で「クーポン検索」を選択
- マイクーポンの中から使うクーポンを選択
- 通常のコード決済
- 「クーポン検索」を選択
- クーポンが適用されたら支払う
また、LINEポイントを使う方法も簡単です。コード支払い画面に表示されるLINEポイントの残高の横のチェックをタップするだけです。
数字が緑色に変わったら、LINEポイントが買い物代金に充てられます。
LINE Payを利用するときの3つの注意点
LINE Payは簡単に登録できて便利な決済方法ですが、注意点もあります。しっかりと確認しておきましょう。
- クレジットカードチャージは不可
- ポイントがつくのは「チャージ&ペイ」だけ
- ランクを上げるのが難しい
クレジットカードチャージは不可
LINE Payはクレジットカードからのチャージができません。
前述したようにチャージ方法は6種類ありますが、いずれも現金チャージです。
クレジットカードからチャージすることによりポイントを得られる他のQRコード決済と比べ、やや残念な点と言えます。
LINEポイントが還元されるのはチャージ&ペイだけ
LINEポイントはチャージ&ペイを利用した場合のみ還元されます。
チャージ残高から支払う場合、ポイント還元は一切ありません。
ランクを上げるのが難しい
「LINEポイントクラブ」には4つのランクがありますが、1段階目の「レギュラー」の場合、ポイント還元が1%で特典クーポンが1枚と、少し物足りない特典内容です。
最高位の「プラチナ」はポイント還元が3%、特典クーポンが10枚ももらえますが、プラチナは6ヶ月間に5,000ポイントの獲得が必要で、やや条件が厳しいです。
ただし、2021年4月まで期間限定でLINE Pay Visaクレジットカードのポイント還元率は3%にアップしています。
還元率3%で5,000ポイントを獲得するには、約166,700円の利用で達成できます。半年もの期間があれば、十分達成できる金額ではないでしょうか。
LINE Payは公共料金の支払いにも使えるのが魅力です。このような支払いにうまく活用すれば獲得ポイント数を着実に増やせるので、ランクアップの可能性も高まります。
LINE Payが利用できる店
LINE Payが利用できるお店は全国171万か所にもおよび、実店舗のみならずネットショップの支払いにも対応しています。
- コンビニ
セブン-イレブン、ファミリーマート、ミニストップ、ローソン、セイコマートなど - スーパーマーケット
オーケーストア、サミット、成城石井、東急ストア、ベイシア、ライフなど - ドラッグストア
ウェルシア、クスリのアオキ、ココカラファイン、サンドラッグ、セイムズ、ツルハドラッグ、マツモトキヨシなど - グルメ
魚民、牛角、くら寿司、サーティワンアイスクリーム、フレッシュネスバーガー、ファーストキッチン、吉野家、リンガーハットなど - 家電量販店
エディオン、ケーズデンキ、コジマ、ジョーシン、ビックカメラ、ヤマダ電機など - エンターテイメント
カラオケ館、ツタヤ、東急ハンズ、ブックオフ、ロフトなど - ネットショップ
出前館、ピザハット、ラインストア、ラクマ、Joshin webショップ、ZOZOTOWN、SHOPLIST.com、HMV ONLINE、まんが王国など
なお、プリペイド式のLINE Payカードを発行すれば国内外のJCB加盟店でも利用できます。
Amazonや楽天市場では2020年10月現在LINE Payが使えませんが、LINE Payカード決済は可能です。
LINE Payは現金化することも可能
LINE Payは以下の手順で現金化(銀行口座に出金)することができます。
- LINE Payのトップメニューをひらく
- 「設定」→「出金」をタップ
- 銀行口座を選択
- 金額を確認→「確認」をタップ
現金化する際には以下の注意点も確認してください。
- 本人確認が済んでいないユーザーは利用不可
- 銀行口座への出金になる
- 手数料が220円かかる
- 出金できる時間帯・金額に制限がある
LINE Payの現金化は本人確認が済んでいるユーザーのみ使える機能です。まずはアカウントタイプが「LINE Money」となっているか確認しましょう。
また、1回の出金で手数料が220円かかるのは大きなデメリットです。手数料はLINE Pay残高から引き去られます。
さらに、銀行口座からの出金は窓口営業時間のみ対応です。各金融機関の営業時間を確認してください。
なお、セブン銀行ATMなら24時間いつでも出金することができます(メンテナンス等の時間を除く)。このとき時間外手数料は発生せず、他行同様手数料は220円です。
銀行口座への出金は1日10万円まで、セブン銀行ATMのみ1日に1万円が上限です。それ以上の金額は引き出せません。
LINE Payの解約方法
LINE Payを解約する場合は、以下の手順に従って操作してください。
- LINEアプリを立ち上げ後、「ウォレット」→「LINE Payメインメニュー」を選択
- 「LINE Payメインメニュー」の最下部「設定」をタップ
- 「解約」→「解約」をタップ
- 最終確認画面→「はい」
- 解約完了
なお、LINE Payを解約すると、取引履歴やLINE Pay残高も削除されますのでご注意ください。
LINE Payを解約できないケース
以下のケースに該当する場合は、すぐに解約することができませんので、決められた操作を行う必要があります。
- LINEほけんに加入している:LINEほけんを解約
- LINEスマート投資に加入:LINEスマート投資のアプリ連携を解除
- 決済や送金が進行中:決済や送金の完了後
- 利用停止中:利用停止解除後
- LINE Pay残高が216円超ある:残高放棄または出金
- LINE Payカードで売り上げ確定前の決済がある:売上データの確定後
また、LINE Pay未対応OSにLINEを引き継いだ場合と日本以外の電話番号でLINEを引き継いだ場合は、上記の方法で解約することができません。
お問い合わせフォームから解約を申請します。
LINE Payならスマホがお財布がわりに!
- 登録が簡単!スマホひとつでスマートな支払い
- LINE友だち間の送金や便利な「割り勘」機能付き
- LINEポイントクラブでさまざまな特典
- 利用できるお店は全国171万か所
LINE Payは、難しい操作不要で簡単に登録することができます。
街中のお店やネットショップでスマートに決済することができますし、銀行振込にも対応しています。
また、LINE友だち同士の送金や割り勘機能もあるため、メッセージだけではなくさまざまなシーンで活用できます。
「LINE Payに興味がある」という方はぜひ登録して、便利なLINE Payを楽しんでみてはいかがでしょうか。