今やスマホを持っている人のほとんどの方がLINEを利用しています。
そんなLINEが始めたスマホ決済がLINE Payです。LINE Payでは銀行口座を登録することで本人確認がなされ、使える機能が増えます。
代表的な機能は残高チャージと出金です。出金とはLINE Payに貯まった残高を銀行口座に移して引き出せるようにすることです。
LINE Payに銀行口座を登録して本人確認すれば便利になりますが、”銀行口座を登録する”という行為が怖い方もいますよね。
インターネットを介して不正利用されるんじゃないか、と危機感を持つ方はいるでしょう。登録しなければLINE Pay経由の不正利用の可能性は0なわけですから。
本記事ではその辺を詳しく見ていきます。
トップ画像引用元:LINE Pay公式サイト
LINE Pay利用で考えられるリスク
LINE PayはQRコード決済で買い物ができるサービスで、同様のスマホ決済ではPayPayや楽天ペイなどがあります。
店頭やネットショッピングでの買い物利用はもちろん、友達への送金も可能なため、利用の幅が広く人気があります。
スマホがお財布代わりになるので非常に便利ですが、その反面スマホがお財布代わりになるということでリスクも伴います。
LINE Payを利用することで、どんな危ないところがあるのか、チェックしておきましょう。この章でどんな危険性があるのかを解説し、次の章で改善策を解説します。
LINEに登録する情報
まずは、LINE Payを使うにあたってどんな情報が危険にさらされるのか把握しておきましょう。
- 名前
- 連絡先
- 住所
- 銀行口座情報
- クレジットカードの情報
- チャージ残高
個人情報
名前・連絡先・住所・銀行口座情報・クレジットカードの情報
これらの情報は、第三者がパスワードさえわかれば閲覧できる可能性がある情報です。特に名前・連絡先・住所は割と簡単に見ることができます。
銀行口座やクレジットカードの番号は一部非表示にはなっていますが、どの名義でどこの口座を所有しているかは確認できます。
番号も下4桁は表示されているので、絶対大丈夫とはいいきれないんです。
チャージ残高
LINE Payはチャージ機能があるので、お金をスマホに入れているような感じで買い物ができます。残高がある場合は、お金を勝手に使われる可能性があります。
盗難・紛失のリスク
スマホ決済を利用する上で一番多いトラブルは、盗難・紛失による危険です。中でもLINE Payは、多くの利用者がいるLINEサービスのひとつなので、その分操作を把握している人も多いです。
盗難・紛失時に勝手に利用されてしまうと、チャージしていた残高を勝手に使われたり、ネットでオンライン決済されたりする可能性があります。
紛失はある程度自分でも注意することができますが、盗難は防ぐことが厳しいです。だからこそ自分でできるセキュリティをいかに強化するかが重要になります。
不正利用・乗っ取りのリスク
LINEといえば不正利用や乗っ取りのトラブルが話題になっていますよね。
突然友人から「プリペイドカードを買ってきて番号を教えて…」など怪しいLINEが来たという報告や、突然ログインできなくなったと思ったら乗っ取られていたというような報告が相次いでいます。
乗っ取りというのは、そのアカウントを第三者が乗っ取ってしまうことを指します。現状LINE Payの入り口はLINEアプリと同じところから入るか、Android版のみ利用可能なLINE Payアプリを使うしかありません。
LINE Pay を盗むことがが犯人の目的でなかったとしても、LINEが乗っ取られることでLINE Payも同時に乗っ取られてしまうんです。
乗っ取られると登録済のLINE Payの残高に影響が出るだけでなく、多くの友達に勝手にメッセージを送られて迷惑をかける可能性が高くなるので、LINEマナーとしても乗っ取られないように対策をしておきましょう。
LINE Payを使う時のセキュリティ対策
LINE Payに限ったことではありませんが、電子マネー等のキャッシュレスサービスを利用する場合は必ずセキュリティをかけるようにしましょう。
先ほど説明した盗難・紛失・乗っ取りはいつ起こるかわかりません。LINE Payではセキュリティを高めるための設定が主に3つあるので、ご紹介します。
- LINE Payのパスワードロック機能を使う
- パスワードを複雑なものにする/頻繁に変更する
- オートチャージ設定は高額にしない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
LINE Payのパスワードロック機能を使う
LINEのロックとは別に、LINE Payにロックをかけておくとアプリを開くタイミングでLINE Payの6桁数字のパスワードを聞かれます。
LINE Payパスワードロック機能のやり方
1LINEを開いて下部メニューのウォレットを選択
2残高が載っているところをタップ
3 LINE Payメニューが開くので一番下の設定をタップ
4パスワードをタップ
5パスワードロックにチェックを入れる
6あらかじめ設定しているLINE Payパスワード(6桁数字)を聞かれるので入力して設定完了
パスワードを複雑なものにする/頻繁に変更する
LINE Payを利用するにあたり、2つのパスワードが関わってきます。
- LINE アプリ全体のパスワード(6~20文字/英数字記号)
- LINE Payのパスワード(6文字/数字のみ)
どちらも可能な限り複雑化して、頻繁に変更するように心がけましょう。それがセキュリティを高める第一段階です。
LINEアプリ全体のパスワード
LINEアプリ全体のパスワードは、機種変更などでLINEを引き継ぐときに利用します。普段はあまり入力する機会がありません。こちらは6~20文字で設定が可能。英数字の組み合わせにプラスして記号も利用できます。
まずはこちらのパスワードを複雑化しておきましょう。ここがゆるいと簡単にパスワードを見破られて乗っ取られてしまいます。
パスワード変更方法はコチラ↓
1LINEアプリを開き下部メニューから友達を選択
2歯車の設定アイコンをタップ
3アカウントをタップ
4パスワードをタップ
5新しいパスワードを入力する
LINE Payのパスワード
LINE Payのパスワードは、LINE Payに登録済みの個人の情報をみたり、セキュリティのためのロックをかける時に使います。
こちらは数字のみ6桁。複雑化することはできませんが、西暦+生まれ月や家の番地や電話番号など、推測されやすい数字の並びは避けた方がいいです。
LINE Payパスワード変更方法はコチラ↓
1LINEを開いて下部メニューのウォレットを選択
2残高が載っているところをタップ
3LINE Payメニューが開くので一番下の設定をタップ
4パスワードをタップ
5パスワード変更をタップ
6使用中のパスワードを入力後新しいパスワードを入力し完了
オートチャージ設定に注意する
オートチャージ設定とは、あらかじめLINE Payにチャージしている残高が減った場合に自動でチャージしてくれる機能です。
いちいちチャージの操作がいらないので便利ではありますが、万が一第三者に使われた場合、オートチャージを設定していることで銀行口座からどんどんお金を使われてしまう可能性があります。
なので、不安な人はオートチャージはオフにして、自分で都度操作をしてチャージしたほうが安心です。
オートチャージは何円を下回ったら何円チャージするかを1,000円単位で設定できます。
上記画像でいうと、残高が3,000円を下回った段階で、自動で5,000円チャージされる設定になっています。
オートチャージを設定する場合は、自動チャージの金額を低めに設定しておくと、少しでも被害額を減らせる可能性があります。
LINE Payの送金&出金方法|本人確認すれば手数料無料で送金可能!LINE Payが行っている対策5つ
LINE Pay自体もセキュリティを高めるために様々な対策をしています。
- 送金の際は本人確認が必要
- クレジットカードのセキュリティ強化
- 大事な情報を暗号化する
- モニタリングで不正を監視
- 万が一の補償
送金の際は本人確認が必要
友達にお金を送る送金機能を使う時は、本人確認の手続きが必要です。本人確認は自分が所有している銀行口座の登録をすることで完了します。
免許証などの確認書類ではなく、銀行口座を持って本人を確認したということになります。
クレジットカードのセキュリティ強化
LINE Payではクレジットカードを事前に登録して、そこから支払いをすることができます。その際に本人確認サービスでもある3Dセキュア機能を使えば、よりセキュリティを強化することが可能です。
3Dセキュアを利用するには、まず利用するクレジットカードが3Dセキュアに対応している必要があります。
対応している場合は、クレジットカード会社の公式サイトから事前登録をすれば3Dセキュア機能を使ってクレジットカードが利用できます。
大事な情報を暗号化する
口座やクレジットの情報は暗号化した上で記録されます。なので、LINE Payを利用する先のお店や友達に口座やクレジット情報が漏れることはありません。
モニタリングで不正を監視
LINE Payで送金する際の金額や回数などの動きをシステムがモニタリングしています。
よくクレジットカードが不正利用された際に、クレジットカード会社から「いつもより高額のお買い物をしていますが問題ないですか?」という電話がかかってくることがありますが、それと同じような機能です。
動きが怪しい場合は不正行為を防いでくれます。
万が一の補償
LINE Payをもし不正利用されてしまった場合、損害した分を補償してくれる制度があります。
どんな状況でも補償してもらえるわけではなく、条件が複数あります。
- 損害発生から30日以内に申請
- 1トラブルあたり限度額100,000円
- 被害者に責任がないこと
盗難紛失などで不正利用された場合が対象。「友達にパスワードを教えたら使われてしまった」など被害者に責任がある場合は補償してもらえないことがあるので注意しましょう。
申請方法は、LINE Payの“お問い合わせフォーム”から報告をすれば対応してくれます。
LINE Payの便利な使い方
リスクと対策をチェックしたところで、改めてLINE Payを使うメリットを見てみましょう。安全対策さえしておけば非常に便利に使えますよ!
- 友達への送金
- 店頭の支払い
- ネットショッピングの支払い
友達への送金
LINEに登録している友達とお金のやりとりをしたい時、LINE Payで簡単に送金ができます。
LINEグループ内で割り勘をする時にも使えるので、プライベートの友達はもちろん、仕事仲間との飲み会などいろいろな場面で便利です。
店頭での支払い
LINE Pay加盟店でお買い物をしてレジで精算する時に、LINE PayのQRコードを見せるだけで財布からお金を出さずに購入できます。
お金は事前に銀行口座やコンビニでチャージが可能です。
対応している会社であれば、電気代や水道光熱費のバーコードを読み取ることで公共料金の支払いをすることもできるんです。わざわざコンビニに払いに行く手間がいらないので便利ですね。
主に使える店舗はコチラ↓
※他にも多数の店舗で使えます
- ローソン
- IKEA
- ゲオ
- ココカラファイン
- スターバックス
- 東京電力
- 九州電力
- 東北電力
- 関西電力など
ネットショッピングの支払い
店頭でのお買い物同様、LINE Pay加盟のネットショッピングサイトで決済方法のひとつとして利用できます。
主に使えるサイトはコチラ↓
※他にも多数のサイトで使えます
- ZOZOTOWN
- LINEチケット
- まんが王国
- 出前館など
他にも細かい機能がいろいろ
LINE Payでは、他にも外貨両替や加盟店のクーポン取得など、便利なサービスがたくさんそろっています。
LINE自体の登録者数が非常に多いからこそ、活用の幅も広くなり、様々な場面で利用できるところがLINE Payの魅力です。
LINE Payの使い方
LINE Payの使い方を簡単にチェックしましょう!
LINEの友達に送金する
1LINEを開き下部メニューからウォレットを選択
2送金をタップ
3送れる人の名前リストが表示されるので送りたい人を選んで次へ
4送金額を入力(残高分しかできません)
5メッセージを入力し送金をタップ
店頭の買い物支払いに利用する
1LINEを開き下部メニューからウォレットを選択
2コード支払いをタップ
3支払いコードが表示されるのでレジのスタッフに「LINE Payで支払います」と伝えてコードを読み込んでもらえば支払い完了
※セキュリティのためバーコードの有効時間が5分以内と決まっています。時間が過ぎたら更新をして新たなバーコードを表示させる必要があります。
ネットショッピングの支払いに利用する
ネットショッピングの場合は、利用したいサイトによって操作方法が異なります。支払いの段階でLINE Payが出てきていない場合は、そのショッピングサイトの公式LINEをチェックしましょう。
公式LINEからショッピングに入るとLINE Payが表示されることがあります。
LINE Pay(ラインペイ)とは?使い方からお得な支払い方法と注意点- 友達の送金機能が簡単にできる
- 店頭で使う時はQRコードを店員さんに読み込んでもらう
- ネットショッピングで使う時は支払い方法でLINE Payを選択
- 対応している会社であれば公共料金の支払いも可能
安全対策をしてLINE Payを利用しよう!
LINE Payが危ないといわれているポイントから対策、使い方を紹介させていただきました。
リスクを知らずに利用するとトラブルに巻き込まれる可能性がありますが、理解したうえでしっかり対策をとっていれば楽しく便利に活用できるサービスです。
「使ってみたいけどよくわからなくて…」という人も、ぜひこれを機にLINE Payを利用してみましょう!