クレジットカードの発行スピードはとても速くなりました。
かつては審査に時間の掛かった銀行系クレジットカードの代表的存在、三井住友カードも、申し込み後迅速に発行してくれるようになっています。
さらに2020年の3月からは、即時利用のサービスが始まりました。
カードが手元に届かないうちから買い物ができます。
肝心のカードは、いつ手元に届くのか?審査状況と郵便事情、カレンダー次第ですが、最短2日です。
なお、オンライン申込なら最短5分でカード番号が発行されます。
三井住友カードの発行について、申し込みの手順と併せて見ていきましょう。

年会費 | 1,375円 | 追加カード | ETCカード/家族カード |
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還元率 | 0.5%~2.5% | ポイント | Vポイント |
マイル | ANA | 付帯保険 | 海外旅行/ショッピング |
電子マネー | iD | スマホ決済 | Apple Pay/Google Pay |

三井住友カードは即時発行|審査に通ったらすぐ使える
三井住友カード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.5%~2.5% |
マイル | 0.3%〜 | |
年会費 | 初年度 | 無料 ※オンライン入会 |
2年目以降 | 1,375円 ※条件達成で割引もしくは無料 |
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家族カード | 初年度:本会員に準ずる 2年目以降:440円 ※条件達成で無料 |
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旅行保険 | 海外 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内 | なし | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | 初年度無料 次年度550円 (ETCの利用が前年に1回以上の場合、無料) |
|
電子マネー | iD | |
国際ブランド | VISA、Mastercard | |
発行会社 | 三井住友カード株式会社 | |
発行期間 | 最短翌営業日発行 ※オンライン申込なら最短5分でカード番号発行 |
2020年3月、三井住友カードが新たなサービスを始めました。
すぐに買い物ができる即時発行です。
普通、クレジットカードは本体が届かないと使えません。
だからこそ、利用者にカード本体をスピーディーに渡せるよう、カード会社は努力しているのです。
ところが三井住友カードは、“カードを手渡しできない”という物理的制限をついに突破してみせました。
もっとも、即時発行といってもカード本体を郵送してもらう仕組みが変わったわけではなく、本当に即時で発行してもらえるわけでもありません。
即時発行サービスの内容と、申し込みの手順を見てみましょう。
ネットでも実店舗でもすぐ決済可能
三井住友カードを申し込むと、営業時間中(9:00~19:30)ならただちに審査が始まり、5〜10分で審査完了となります。
申し込みの際には電話番号が必要です。
審査にかかる時間自体は、かなり短縮されました。
ただ多くのカードは、郵送して利用者の手元に届くまでの日数が課題となっています。
本当に即日発行をしてくれるのはセゾンカードやエポスカードなど、会員向けカードカウンターを持つ一部のクレジットカードだけです。
ところが三井住友カードの場合、カウンターに頼らず、審査終了後即時に買い物ができるようになりました。
審査に通るとカード番号がもらえ、この番号を使ってカード本体なしで買い物ができるのです。
注意点として、即時発行でカードをつくると申込時の利用限度額は10万円に抑えられます。
この点は、あらかじめ理解しておきましょう。
クレジットカードには定期的に「途上与信」という審査があり、限度額は随時上がります。
入会後、すぐに大きな買い物をする予定がないのであれば、気にする必要はありません。
三井住友カードの即時発行で買い物をする具体的な方法は、次の通りです。
- ネットショッピング
- Apple Pay(iPhone)、Google Pay(Android)を使って、実店舗で決済
いずれも、カード番号と有効期限、3桁のセキュリティコードがあれば決済可能です。
Apple Pay、Google Payでも同様に、カード番号とセキュリティコードと有効期限の3点セットがあれば、電子マネーiDの加盟店で決済できます。
交通系電子マネーと同じく、レジ横の端末に自分でタッチするだけです。
iDはとても普及している電子マネーなので、使えるお店は非常に多くあります。
iDはチャージ不要で利用できて、すべてクレジットカード決済となります。
即時発行サービスの注意点
三井住友カードの即時発行は、制限なく利用できるものではありません。
次の場合は即時発行不可です。
- 10万円を超える限度額を最初から欲しい(通常申し込みを利用する)
- 午後7時30分から、翌日午前9時までの間の申し込み
- オンライン上で銀行口座の設定ができない場合
- 未成年者の申し込み
- すでに即時発行を受けた人の2枚目の申し込み
- 個人事業主、職業が2種類以上ある人の申し込み
- 申し込み集中の場合
申込者の属性に関する理由の場合もありますが、銀行メンテナンス中や申し込みが集中したケースなど、自分の事情でない理由で即時発行不可となることもあります。
これはもう、仕方ありません。
クレジットカードは一般的に、審査が長引く例外というものがあります。
審査のボーダーライン上にいる人は、機械的な審査だけでは済まないので、人が個別に判断するので大幅に時間が掛かることがあります。
ところが三井住友カードの即時発行の場合、この理由による即時発行不可は記載されていません。
おそらくボーダーライン上の人は、単純に審査に弾かれてしまう可能性が高いと推測されます。
これをもって、即時発行の場合は通常より審査が厳しくなるとまでは言い切れません。
とはいえ即日で買い物をしたいわけでもない人は、通常の申し込み方法があるので、心配ならそちらを選ぶのもいいでしょう。
即時発行サービスの対象カードと申し込み手順
即時発行の受けられるカードは、次の3種類です。
- 三井住友カード
- 三井住友カード デビュープラス
- 三井住友カード(学生)
三井住友カードは、2020年2月にデザインが一新され、名称も変わっています。
従来、クラシックと呼ばれていた基本のカードが三井住友カードという名称のカードとなっています。
これが名前の通り、代表カードといえますね。
また、若年層(25歳まで)向けのカード、デビュープラスのうち学生用が引き続きありますが、それと別に三井住友カード(学生)が誕生しました。
即時発行が受けられるのは、新たに加わった「三井住友カード(学生)」のほうです。
即時発行で申し込む場合、公式サイトから進みましょう。手順は次の通りです。
- 今すぐ申し込むから、3枚のカードのうちどれかを選び、 即時発行でお申し込みをクリック・タップ(入力内容に誤りがあると即日発行が受けられません)
- 銀行口座のオンライン設定を行う
- 迅速な審査が完了したら、 電話認証を行う
- 三井住友カード会員用サイトのVpassに登録する
- ログインするとカード番号が表示される
- カード本体は翌営業日には発送
三井住友カード以外の類似サービス
カウンターを持つ一部の会社では、クレジットカードの本体を即日発行してくれます。
カウンターがあっても、仮カード発行のものもあります。
この場合、カウンターのある商業施設内のみで買い物ができます。
それ以外のすべてのカードは、どんなに審査が速くても、入手までにはカード郵送の日数が掛かります。
ところがクレジットカード利用の環境はここ数年で大きく変わり、必ずしもカード本体が届かなくても買い物ができるように変わってきたのです。
ネットショッピングの普及に加え、電子マネーやQRコード決済などスマートフォンで使える決済が増えたため、実店舗でもクレジットカードを出さないことが多くなっています。
三井住友カードの即時発行サービスは、この状況を最大限に活かしたものといえます。
カードを迅速に利用者に渡せなくても、買い物開始時期はどんどん速くなっているのです。
クレジットカードの進化に即していますので、今後もこのようなサービスが間違いなく増えるでしょう。
さて、三井住友カードの即時発行と似たサービスが、同時発生的に他社にも見られますので、併せて見ておきましょう。
- amazonカードの「即時審査サービス」
- PARCOカードの「ポケパル払い」
- ヤマダLABI ANAマイレージクラブカード セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードの「FAST LABI」
- au WALLET クレジットカードの「即時利用サービス」
- イオンカードの「イオンウォレット即時発行」
いずれも、審査に通れば、関係商業施設または関係ECサイトで、その日のうちに買い物ができます。
共通項として、ネットショッピングや、QRコード決済などを活用したサービスとなっています。
仮カード即日発行の場合は審査が完了していないため、買い物をした後で審査落ちということもあります。
上記の即時買い物利用のサービスの場合、審査が終了していることが前提なので、後日の審査落ちはありません(amazonカードを除く)。
三井住友カードは最短翌営業日発行
三井住友カードが始めたばかりの「即時発行」サービスを先に解説しました。
とはいえ、やはりカード本体があったほうがなにかといいのは確かです。
次のケースでは、即時発行を選ばず、通常の申し込みにする必要があります。
- 今から海外旅行に行くのでカード本体が必要
- キャッシングがしたい
- 10万円を超える限度額がすぐに欲しい
- 対象となる3種類以外のカードが欲しい
これらの場合は、従来の方法でカード本体をスピーディーに入手しましょう。
その方法を見ていきます。
最速で2日後に入手可能
即日発行サービス登場前は、三井住友カードの最大のセールスポイントは最短翌営業日発行でした。
このセールスコピーは即日発行の陰に隠れがちですが、発行スピードが遅くなったわけではありません。
現在でも、ゴールドカードを含む次のカードは最短で翌営業日に発行してもらえます。
- 三井住友カード
- 三井住友カード(学生)
- 三井住友デビュープラス
- 三井住友デビュープラス(学生)
- 三井住友カードA
- 三井住友カードA(学生)
- 三井住友カードアミティエ
- 三井住友カードアミティエ(学生)
- 三井住友カードRevoStyle
- 三井住友カードエグゼクティブ
- 三井住友カードプライムゴールド
- 三井住友カードゴールド
前述の即時発行を受けた場合でも、カード本体は同じタイミングで発行してもらえます。
審査がスムーズに済んだ場合、郵便事情によっては申し込んだ日の2日後に受け取れます。
プラチナカードは、最大3営業日発行となっています。
ただし制限もあります。次のカードを申し込む場合は、最短翌営業日または3営業日発行となりません。
- キャッシング枠を付ける
- 交通系電子マネー付帯
それでも、上記のケースでは1日余計に審査がかかるだけです。
三井住友カードの場合、銀行のオンライン口座設定にも支障がないのに最短4営業日発行ができないのは、以下のケースだけです。
関西私鉄系の交通系電子マネーPiTaPaは、与信が必要なので時間がかかります。
遅れることもあるので期待し過ぎないように
三井住友カードの最短翌営業日にカード本体を発送してくれるサービスは、約束された内容のものではありません。
次の理由で、遅れることもあります。
- 一時的なカード申し込みの増加
- 審査のボーダーライン上にいる
4月の新生活開始時など、申し込みが集中すれば審査のキャパを超え、時間がかかることがあります。
また審査当落のボーダーライン上にいることで、時間がかかることもあるでしょう。
もっとも、最短2営業日、または3営業日発行というくくりを打ち出している以上、1週間以上など審査に著しく時間が掛かるケースは少ないと思われます。
ボーダーライン上の場合、審査落ちとなることも多いでしょう。
Web申し込みとオンライン銀行口座登録が必須
カード本体を最短翌営業日発行してもらうために必須な手順が、次の2点です。
- Web申し込みをすること
- 銀行口座をオンラインで設定すること
どちらも現在、クレジットカード申し込みの際の標準となっています。
これで戸惑う人はほとんどいないでしょう。
銀行口座設定については、インターネットバンキングを使っている必要はありません。
日本の金融機関の多数がオンライン口座設定に対応しています。
三井住友カードの即日発行ですぐに買い物をしよう
最後に、三井住友カードの即日発行を振り返りましょう。
カードカウンターのないクレジットカードでも、サービス向上により画期的なサービスが受けられるようになりました。
ぜひ活用してみてください。
- 審査終了後、カード本体が届く前に買い物ができる
- ネットショッピング、または実店舗でのApple Pay、Google Payを使う
- カード本体も最短2営業日発行なので早めに届く
- 即日発行を選ぶと、限度額が10万円などのデメリットがある
- 通常の申し込みも可能