みずほ銀行カードローンからの増額案内により、限度額の増額を考えている方もいるでしょう。
限度額を増額するには、新規申し込みと同様に審査が必要になることはご存知でしょうか。すでに契約中だからといって、誰でも審査に通るわけではありません。
みずほ銀行カードローンの契約中に「返済に遅れる」「総量規制の上限近くまで借入が膨らんでいる」といったことがあると、審査通過は難しくなる傾向にあります。
この記事では、増額方法や増額審査の通過するコツや、落ちた時の対処方法まで詳しく解説します。
みずほ銀行カードローンの返済額からわかる金利と利息|審査難易度も調査
- WEB、電話、みずほ銀行店舗で申し込める
- 増額審査を受ける必要がある
- 増額案内が届いていると有利
- 審査の結果次第では限度額が下がるリスクもある
みずほ銀行カードローンで増額する方法
みずほ銀行カードローンの限度額を増額するには、WEBや電話、みずほ銀行の店舗で増額審査の申し込みができます。
増額には審査が必要です。
これまでの取引状況や信用情報に問題がないか、借入が増えていないかなど、みずほ銀行や保証会社の審査基準をクリアする必要があります。
増額できる限度額
みずほ銀行の場合は、増額できる最大限度額は800万円までです。ただし、誰でも最大限度額まで増額できるわけではありません。
みずほ銀行は対象者の信用情報や取引実績、他社からの借入れ状況など、さまざまな角度から審査を行い、希望の限度額に増額可能かを判断します。
特に貸金業法の総量規制により、他社もあわせて借入総額が年収の3分の1までと決められているため、例外を除いてこれを超える額の貸付は行いません。
本来、銀行系カードローンは貸金業法の対象外ですが、銀行は自主的に総量規制に準じているのが一般的です。
ちなみに、住宅や自動車ローン、高額な医療費のための借入金は総量規制の対象外です。
みずほ銀行の増額案内とは
みずほ銀行カードローンの増額案内は、「お金を借りられる限度額を増やしませんか」という案内です。
端的にいうと「銀行からもっと借りてください」というサインです。
しかし、この増額案内は誰でも送られてくるわけではありません。基本的には、みずほ銀行と取引実績があり、評価が高い契約者に送られてきます。
また、案内が届いたからといって誰でも増額ができるわけではありません。増額審査を通過しなければ、限度額を引き上げることができません。
ここでは、増額案内が通知されるケースや増額案内が届く条件について解説していきます。
ATMに表示される
増額案内は、カードローン利用時にATMを使用する際に表示される場合があります。
ただし、ATMでの増額案内はみずほ銀行のATMのみに表示され、コンビニなどの提携ATMでは表示はされません。
また、表示される時間は平日8:30~17:50までの間になるため、みずほ銀行のATMや時間内に利用することがなければ気づかないことがほとんどでしょう。
郵送が送られる
増額案内は郵送されてくることもあります。
直接自宅に届くため、増額案内に目が届きやすくなりますが、その半面、家族に見られたくないという方は注意が必要です。
通知内容はATMに表示される内容と同様のため、不都合なら、増額案内の郵送を止めることもできます。
気になる方は、みずほ銀行カードローン専用ダイヤルに連絡してみましょう。
増額案内が届く条件
前述の通り、増額申請の案内が届くということは、みずほ銀行にとって取引をしたいという意思表示です。
増額案内を出すために、銀行側も対象者の与信チェック(途上与信)を行ってから通知を出しているからです。
ここでは、増額案内が届くケースをみていきましょう。
返済の遅れがない
カードローン返済に遅れがなく、毎月しっかりと返済できている方は優良な顧客として、みずほ銀行の評価も高いといえるでしょう。
優良顧客相手に取引を拡大することは、銀行にとってメリットが大きいのです。
一定の期間の取引実績がある
契約して半年から1年以上の期間、みずほ銀行のカードローンの取引実績があり、かつ優良な顧客と判断されれば、増額案内通知の対象となるでしょう。
利用者の返済能力や、カードローンの利用実績などは、短期間では推し量ることができないからです。
よって、最低でも半年から1年の期間、しっかりと信頼を積み重ねる必要があるといえるでしょう。
他社からの借入が減った
他社からの借入が減ると、増額案内が届く場合があります。他社の借入額が減れば、限度額に対して返済能力があると判断されるからです。
契約者の借入状況は、信用情報機関に照会すればすぐに判明するため、事前に信用調査(途上与信)を行った上での増額案内を送っているといえるでしょう。
収入が増えた
契約者の収入が増えた場合も増額案内が届く場合があります。
このケースは、みずほ銀行に口座を持っている方に限定されますが、毎月の給料振込額が増えていれば銀行側も把握できるためです。
みずほ銀行カードローンの増額申請の流れ
みずほ銀行カードローンの増額審査の申し込みは以下の3つの方法があります。
- パソコン、スマートフォンで申し込む
- 電話で申し込む
- みずほ銀行の店舗で申し込む
最も手軽に申し込みができるのは、パソコン、スマートフォンでの申し込みです。
来店の必要がなく、すべて自宅で行うことができます。
みずほ銀行カードローンの増額審査
増額を希望する場合は、改めて審査を受ける必要があり、本人確認書類や収入証明の提出も必要になります。
ここでは、増額審査の流れや審査時間について解説していきます。
みずほ銀行カードローンの増額審査の流れ
増額審査の申し込みは、ほとんど新規申し込みと同様の流れです。
ここでは、WEBからの増額審査の申し込みについて流れをみていきましょう。
- みずほ銀行公式ページ「インターネットからのお申込」へアクセスする
- 「みずほ銀行に口座がある方」を選択
- 個人情報の取扱いに関する同意書などに同意し、「同意して次へすすむ」を押下
- 希望の限度額を選択
- 個人情報(名前等・住所等・勤め先)、返済用普通預金口座、利用中の口座情報、メールなどを入力
- 審査・在籍確認
- 仮審査結果
- 必要書類の提出
増額の申し込みには、利用中のカードローンの口座番号を入力する必要があります。
この情報を入力することにより、カードローンの利用実績なども審査の対象であることがわかるでしょう。
みずほ銀行カードローンの増額審査にかかる時間
増額審査にかかる時間は、最短で2~3日が目安です。
ただし、人によって1週間以上かかるケースもあるため、結果が出るまで時間はかかると思っておくのが無難です。
また、WEBからの申し込みはいつでも可能ですが、基本的に審査は平日に行われます。
土日祝日は行われませんので、休日を挟む場合はさらに時間がかかるでしょう。
増額審査で必要とされる書類
増額審査では、本人確認書類と50万円以上の増額を申し込む際には、収入証明書が必要になります。審査に必要となる書類を以下にまとめました。
- 運転免許証
- パスポート(写真と住所のページ)
- 印鑑証明書
- 特別永住者証明書)
- 運転経歴証明書
- 各種健康保険証(被保険者と被扶養者のページ)
- 住民票
- 在留カード
- 住民基本台帳カード
本人確認書類は氏名、住所、生年月日が記載されていなければなりません。
- 源泉徴収票
- 納税証明書
- 住民税決定通知書または課税証明書
個人事業主、会社経営者の方は、納税証明書または、住民税決定通知書または課税証明書の提出が基本となります。
みずほ銀行カードローンの増額審査を通過するための条件
増額審査を通過するための条件はいくつかあります。
- 延滞や滞納などトラブルを起していない
- 取引期間が半年から1年以上ある
- 他社からの借入が増えていない
- 申し込みに間違いや虚偽がないか
- 増額案内が来ている
それぞれの条件について解説していきます。
延滞や滞納などトラブルを起していない
みずほ銀行と契約者との信用関係で成り立っており、過去に返済の延滞や滞納などを起していないことも重要な判断基準となります。
みずほ銀行との取引開始以降に、他社も含めて返済に遅れたなどのトラブルがあれば、増額審査の通過は難しいといえるでしょう。
取引期間が半年から1年以上ある
審査の可否は返済能力や利用頻度から判断するため、増額審査を通過するには取引実績を積む期間が必要です。
目安としては少なくとも半年以上の期間が必要であり、初回申し込みの後、すぐに増額したいと思っても審査を通過するのは難しいでしょう。
審査に通過したいなら、半年から1年ほどの取引実績を作ってから増額申請をしましょう。
他社からの借入が増えていない
みずほ銀行以外からの借入額が増えていないかも重要な判断基準です。
前述の通り、総量規制によって年収の3分の1以内の借入れが上限と決められており、銀行は対象外とはいえ自主的に準拠しています。
よって、他社もあわせて年収の3分の1に近い借入れ状況であれば、返済できる余力は低いと判断されてしまいます。
申し込みに間違いや虚偽がないか
増額申請の申し込み時に個人情報の間違いがないかも大切です。
新規申し込み時以降に引っ越しによる住所変更や転職により勤務先が変わった、年収を実際より多く申告するなどの虚偽にあたる申請も避けましょう。
みずほダイレクト(インターネットバンキング)でも簡単に届け出ができますので、住所や勤務先が変わったら、みずほ銀行へ届け出をしましょう。
もし、申請書類に虚偽があれば信用を落とし、最悪の場合には現在の契約も強制解約の可能性があります。
増額申請だから大丈夫という軽率な考えではなく、新規契約時と同じく慎重な姿勢が大切です。
増額案内が来ている
みずほ銀行から増額案内がきていると審査には通過しやすいといえるでしょう。
銀行側も対象者の信用情報の確認を行ってから、増額案内を送っているからです。
ただし、増額案内が届いているからといって、必ず審査に通過するとは限りません。
みずほ銀行カードローンの増額審査に落ちたときの対処方法
みずほ銀行カードローンの増額審査を通過するのは簡単ではありません。もし、審査に落ちた場合どうすればよいのでしょうか。
ここでは、増額審査に落ちた場合の対処方法についてご紹介します。
時間をあけてから再度申し込みをする
審査に落ちた場合は、期間をあけてから再審査を申し込むこともひとつの方法です。
さらに、取引実績を積み上げながら借入額を減少させることにより、返済能力を改善できます。
それらを行うことで、増額審査を通過する望みも出てくるでしょう。
消費者金融系のカードローンの申し込みを検討する
みずほ銀行カードローンの審査で落ちた場合は、アコムやプロミスのような消費者金融系のカードローンの申し込みを検討してみてもよいでしょう。
消費者金融系は審査結果も早く、急を要する場合は適しているかもしれません。
ただし、他社からも借入れが増えるとなれば、返済に遅れるリスクも高くなることも認識しましょう。
みずほ銀行カードローンで増額する際の注意点
増額審査を申し込むことによるデメリットも存在します。そのデメリットについて解説します。
限度額が下がる場合がある
増額審査に申し込んだはずが、逆に限度額が下がる場合もあります。
これまでお伝えした通り、銀行や保証会社は、増額審査でも取引実績や信用情報を再調査します。
その結果、初回契約から新たな借入れが増えていたり、返済の遅延や延滞などトラブルがあれば、限度額が下がる場合があります。
申し込む前に、借入れや過去に延滞などを起していないか確認して申し込むようにしましょう。
借り過ぎてしまう恐れがある
限度額が上がると金利が下がるため、借り過ぎてしまうリスクがあります。
金利が下がったことで、さらにカードローンに依存した生活を送る可能性もあります。
みずほ銀行カードローンの借入金利は、以下になります。
限度額 | 基準金利 |
---|---|
10万円以上100万円未満 | 年14.0% |
100万円以上200万円未満 | 年12.0% |
200万円以上300万円未満 | 年9.0% |
300万円以上400万円未満 | 年7.0% |
400万円以上500万円未満 | 年6.0% |
500万円以上600万円未満 | 年5.0% |
600万円以上800万円未満 | 年4.5% |
800万円 | 年2.0% |
借りすぎを防ぐには、一括返済や繰り上げ返済を織り込んだ返済計画を立ててから、借入を行うことが大切です。
在籍確認の電話がかかってくる場合がある
増額審査時に勤務先が変わったり、大幅な増額を希望している場合は、在籍確認が入る可能性が高くなります。
在籍確認は、担当者の個人名でかかってくることが一般的です。
会社の同僚に借入が知られる可能性は低いとはいえ、どうしても心配な場合は、みずほ銀行カードローン専用ダイヤルに相談するとよいでしょう。
0120–324–555
受付時間:平日9:00~20:00
(12月31日〜1月3日、祝日・振替休日は除く)
増額申請のデメリットも把握してから申し込もう
ここまで、みずほ銀行カードローンで増額申請する方法について紹介していきました。
増額申請の方法や落ちた場合の対処方法は以下にまとめてみました。
- 増額審査は新規申し込みと同じ
- 増額案内が届くと審査に通りやすい
- 審査に落ちたら期間をあけて再申請する
- 審査結果次第で限度額が低くなることもある
増額審査は、他社借入が増えていたり、信用情報の評価が下がっていたりすれば、逆に限度額が低くなることも考えられます。
増額審査に申し込む前に、みずほ銀行との間に信用を損ねる事態がなかったか、あるいは借入が膨らんでいないかなど、振り返って慎重に検討した上で申し込むようにしましょう。
みずほ銀行カードローンの返済額からわかる金利と利息|審査難易度も調査