モバイルPASMOがiPhoneにも対応
  • 2021年3月30日
  • 2024年7月10日
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モバイルPASMOがiPhoneにも対応!初期設定からオートチャージまで解説

iPhoneのモバイルSuicaはすでに始まっていましたが、モバイルPASMOもついに2020年10月からApple Payに対応しました。

首都圏の私鉄のみで通勤や通学する方は、PASMO定期券をiPhoneに取り込むことも可能になりました。

また、モバイルPASMOでは、PASMOカードからの引継ぎ、定期券の購入、区間変更などほとんどの手続きをPASMOアプリで行うことができます。

この記事では、モバイルPASMOの初期設定やチャージ方法、オートチャージ、定期券の購入までを詳しく解説します。

Apple Pay対応のPASMOはとても便利
  • iPhoneですぐにチャージができる
  • PASMOのプラスチックカードがiPhoneに取り込める
  • PASMO定期券の新規・継続購入がiPhoneから可能
  • エクスプレスカード設定すればApple Payの起動は必要なし
  • オートチャージも設定可能

モバイルPASMOの初期設定

iPhoneでPASMOを始める前に端末の設定が必要です。この設定が完了していないとiPhoneでPASMOが使えません。

ここでは、iPhoneで設定が必要な5つの項目について確認方法を解説していきます。

PASMOをiPhoneで利用するための事前確認
  • iCloudにサインインしている
  • Touch ID/Face ID もしくはパスコードによるログイン
  • インターネットにつながっている
  • 「言語と地域」の設定が「日本」になっている
  • Apple IDの2ファクタ認証の確認

iCloudにサインインしている

PASMOをApple Payで利用するには、Apple IDと紐づけられているため、iCloudにサインインしている必要があります。

  1. 設定をタップ
    iCloudサインイン1
  2. 最上部のアカウント名をタップ
    iCloudサインイン2
  3. 「iCloud」をタップ
    iCloudサインイン3
  4. 「iCloudを使用しているAPP」で「Wallet」と「iCloud Drive」をONにする
    iCloudサインイン4

Touch ID、Face ID もしくはパスコードによるログイン

端末にロックをかける設定になっていないと、Apple PayでPASMOを利用することができません。

普段からロックをかけていない人は設定をONにしましょう。

また、パスコード設定をOFFにしたり、iCloudからログアウトすると、Walletアプリで設定した全てのクレジットカードが端末から強制的に削除されます。

インターネットにつながっている

iPhoneがインターネットにつながっていないと、PASMOの設定ができません。

通信状況を確認の上で手続きを進めましょう。

また、通信ができる状況でPASMOが設定できない場合は、「設定」から「モバイル通信」を選び、WalletやPASMOがONになっているかを確認しましょう。

「言語と地域」の設定が「日本」になっている

iPhoneが言語や地域が「日本」になっているかも確認しましょう。

  1. 「設定」から「一般」をタップ
    言語設定1
  2. 「言語と地域」をタップ
    言語設定2
  3. 地域を日本に設定で完了
    言語設定3

Apple IDの2ファクタ認証の確認

2ファクタ認証は、Apple IDのパスワードが流出しても、設定した6桁のパスコードが合致しなければ、アクセスできない高度なセキュリティです。

こちらも設定の確認が必要です。

  1. 「設定」から「ユーザー名」、次に「パスワードとセキュリティ」をタップ
  2. 「2ファクタ認証を有効にする」をタップ
  3. 「続ける」をタップ
  4. サインイン時に確認コードを受け取る電話番号を設定
  5. 「次へ」をタップ
  6. 確認コードを入力して、電話でデバイスの認証がとれると完了

PASMOの新規発行

iPhoneでPASMOの新規発行

iPhoneでPASMOの新規発行をするには、「Walletアプリ」と「PASMOアプリ」経由での購入方法があります。

ここでは、それぞれの購入方法を解説していきます。

Walletアプリから新規発行

Walletアプリは、最初からiPhoneにインストールされているため、会員登録なしの無記名PASMOをすぐに発行できます。

  1. Walletアプリ立ち上げ
    iPhoneのwalletアプリ
  2. Walletアプリ画面の右上にある+(プラス)をタップ
    wallet設定1
  3. カード一覧からPASMOを選ぶ
    wallet設定2
  4. 最低1,000円をチャージする
    wallet設定3
  5. 諸々の条件に同意し、支払いを承認後に新規発行

入金額は新規発行時は最低1,000円ですが、以降のチャージでは100円以上1円単位でチャージが可能です。

PASMOアプリで新規発行

PASMOアプリは、まずApp Storeからアプリをダウンロードする必要があります。

アップルストア

また、アプリからPASMOを新規発行するには、会員登録が必要なる「記名式」と、登録なしの「無記名式」の2つのタイプが購入できます。

ここでは、それぞれの新規発行の方法を紹介していきます。

記名PASMOの新規発行

記名PASMOの新規発行は、個人情報の登録が必要になります。

そのメリットとして、電子マネーとして利用する以外にオートチャージやPASMO定期券の購入、端末の紛失や故障、退会時に払い戻しができます。

一方で、後述する無記名のPASMOは、手軽にPASMOが発行できますが、電子マネーの利用に限定され、サポートもありません。

やはり、PASMOを交通機関で継続的に利用するなら、多彩な機能やサポートも充実している記名PASMOをおすすめします。

  1. PASMOアプリをインストールし起動
    PASMOアプリ
  2. PASMOアプリの「はじめる」をタップ
    記名PASMOの発行2
  3. 「新しくPASMOを作る」を選択
    記名PASMOの発行3
  4. 「記名PASMO」を選択
    記名PASMOの発行4
  5. 会員規約に同意し、メールアドレスなどの個人情報を入力
    記名PASMOの発行5
  6. 「Apple Payにカードを追加」画面でiPhoneを選択
    記名PASMOの発行6
  7. PASMO名称に任意の名前を入力
    記名PASMOの発行7
  8. PASMO新規発行完了
    記名PASMOの発行8

無記名PASMOの新規発行

無記名PASMOの発行は、会員登録の必要がなく記名PASMOより簡単に行えます。

ただし、チャージした金額が引き落とされるSF(ストアードフェア)機能のみの利用になります。

  1. PASMOアプリをインストールし起動
    PASMOアプリ
  2. PASMOアプリの「はじめる」をタップ
    無記名PASMOの新規発行1
  3. 「新しくPASMOを作る」を選択
    無記名PASMOの新規発行2
  4. 「無記名PASMO」を選択
    無記名PASMOの新規発行4
  5. チャージ金額を選び金額を入力
    無記名PASMOの発行4
  6. 「Apple Payにカードを追加」画面でiPhoneを選択
    無記名PASMOの発行5
  7. エクスプレスカードに設定し完了をタップ
    無記名PASMOの新規発行7
  8. 規約に同意して新規発行完了
    無記名PASMOの新規発行8

PASMOにチャージする4つの方法

ApplePayでPASMOのチャージ

PASMOへのチャージの方法は4つあります。それぞれのチャージ方法を解説していきます。

Walletアプリでチャージ

Walletアプリからはすぐにチャージが行えます。基本的には画面の指示に従っていくだけで簡単に手続きできます。

  1. Walletアプリを起動しPASMOを選択
    walletアプリでチャージ1
  2. チャージをタップ
    walletアプリでチャージ2
  3. 金額を入力して支払いカードを選択
    Walletアプリでチャージ3
  4. Face IDやTouch IDのいずれかで認証して完了

PASMOアプリでチャージ

PASMOアプリ経由でチャージするには、事前にクレジットカードを登録する必要があります。

登録が面倒な半面、Apple Payで非対応だったVISAカードが登録ができるメリットがあります。

  1. PASMOアプリを起動し「入金(チャージ)」をタップ
    PASMOアプリでチャージ手順1
  2. チャージ金額を選択(または金額変更)
    PASMOアプリでチャージ手順2
  3. 「クレジットカード」または、「Apple Pay」のどちらかで決済
    PASMOアプリでチャージ手順3
  4. 金額を確認し「入金(チャージ)」を選択して完了
    PASMOアプリでチャージ手順4

現金でチャージ

iPhoneのPASMOに現金でチャージするには、駅構内にあるApple Payに対応している券売機が必要です。

  1. チャージ可能な券売機でトレイ部分に端末を置く
    PASMO現金チャージ
  2. チャージ金額を入力
  3. チャージ完了が表示
  4. 端末でも金額を確認し完了

上記以外にも、最寄りのコンビニでチャージすることもできます。

対応しているコンビニは、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップなど大手のコンビニです。

また、セブン銀行ATMなどICカードからのチャージに対応しているコンビニATMでもチャージできます。

オートチャージの設定

ApplePayでPASMOオートチャージ設定

オートチャージは、都度チャージする必要がなく一定の残高になれば、自動的にチャージされる仕組みです。

ただし、オートチャージはPASMOアプリからの手続きのみとなり、利用にはクレジットカード会社やPASMOの審査通過が条件となります。

オートチャージの利用条件
  • PASMOアプリからの手続き
  • クレジットカード決済のみ
  • 記名PASMOが対応
  • 審査に通過することが条件

ここでは、オートチャージの申し込みから設定完了までの手順を紹介します。

  1. PASMOアプリを起動
    PASMOアプリ
  2. ホーム画面の右下にある「定期券・管理」をタップ
    オートチャージ手順2
  3. オートチャージの設定をタップ
    オートチャージ手順3
  4. 同意を確認し、カード情報を入力
    オートチャージ手順4
  5. 申し込み確認で登録をタップし完了(審査申し込み)
    オートチャージ手順5
    オートチャージの審査結果は、個人差はありますが、約3週間程度でメールが届きます。
  6. 審査結果のメールに記載されているリンクからPASMOアプリを起動
    オートチャージ審査通過後の手順1
  7. ホーム画面の「定期券・管理」を選択
    オートチャージ審査通過後の手順2
  8. 「オートチャージ設定」を選択
    オートチャージ審査通過後の手順3
  9. 内容確認後「実行する」をタップで完了
    オートチャージ審査通過後の手順4

PASMOアプリから定期券を購入する方法

ApplePay対応のPASMO定期券の購入手順

モバイルPASMOでは、新規・継続で定期券の購入や区間変更も可能です。

ここでは、定期券の各手続きの手順を紹介します。

PASMOアプリで定期券の設定
  • 定期券の新規購入(PASMOアプリのみ)
  • 定期券の継続購入
  • 定期券の区間変更

定期券の新規購入

定期券の新規購入は、PASMOアプリからしかできません

事前にPASMOアプリのダウンロードや会員登録を行いましょう。ここでは、鉄道定期券の新規購入の手順を紹介します。

  1. ホーム画面の「定期券・管理」をタップ
    新規定期券購入手順1
  2. 「鉄道定期券」をタップ
    新規定期券購入手順2
  3. 「新規に入力して購入」をタップ
  4. 事業者選択(鉄道会社)から路線を選択
    新規定期券購入手順4
  5. 乗車駅と降車駅を選択し、乗換駅や経路を選択
  6. 「定期券経路検索」結果から購入したい経路を選択
    新規定期券購入手順6
  7. 定期券の期間を選択
  8. 購入確認をし、クレジットカードまたはApple Payで決済完了
    新規定期券購入手順8

バスの定期券購入の場合は、上記の鉄道とほとんど同じ手順ですが、購入した区間のみ利用できる「金額式IC定期券」と、期間中乗り放題になる「フリー定期券」から選択する必要があります。

定期券の継続購入

継続購入も基本的に新規購入と同じ手順となります。

ここでは、ほぼ同じである鉄道・バス定期券継続購入手順を紹介します。

  1. ホーム画面の「定期券・管理」をタップ
    定期継続購入手順1
  2. 「鉄道定期券」(バスの場合は「バス定期券」)をタップ
    定期継続購入手順2
  3. 「継続購入」をタップ
  4. 定期の期間を選択
  5. 購入確認をし、クレジットカードまたはApple Payで購入
    定期継続購入手順5
  6. 購入完了画面が表示
    定期継続購入手順6

そのほか、アプリメニューから定期券の区間変更をして購入もできます。

また、期限が過ぎた定期券でも購入可能で、わざわざ窓口へ行く必要もありません。

プラスチックカードからの引継ぎ・移行

PASMOカード

PASMOのプラスチックカードをiPhoneに取り込むことは簡単にできます。

WalletアプリとPASMOアプリそれぞれからの手順をみていきましょう。

Walletアプリの場合

インストールされているWalletアプリから移行が行えます。

移行には、カードID番号が必要になるため事前に準備しておきましょう。

PASMO ID番号

手順は以下のとおりです。

  1. Walletアプリを起動
    iPhoneのwalletアプリ
  2. Walletアプリ画面の右上にある+(プラス)をタップ
    Walletアプリから移行手順1
  3. カード一覧からPASMOを選ぶ
    Walletアプリから移行手順2
  4. チャージ画面にある「お手持ちの交通系ICカードを追加」をタップ
    Walletアプリから移行手順3
  5. PASMO ID番号の下4桁、または生年月日を入力
    Walletアプリから移行手順5
  6. 利用条件を確認し「同意する」をタップ
  7. PASMOカードの上にiPhoneの上部を置き残額を転送したら完了
    Walletアプリから移行手順7

PASMOアプリの場合

PASMOアプリからの取り込みはWalletアプリからの手順とほぼ同様です。

  1. PASMOアプリを立ち上げる
    iPhoneのwalletアプリ
  2. ホーム画面から「はじめる」をタップ
    アプリからの移行手順1
  3. 発行画面から「お手持ちのPASMOカードではじめる」をタップ
    アプリからの移行手順2
  4. Walletアプリが自動的に起動(以降はWalletアプリの手順と同様)
    アプリからの移行手順3

どちらも移行の際にPASMOカードのID番号下4桁の入力や、記名PASMOや定期券の取り込みになると生年月日が必要になります。

引き継いだカードはどうなるか

iPhoneへ移行が済んだPASMOのプラスチックカードは、使用することができません。

プラスチックカードの契約時に支払ったデポジット代金の500円は、移行時にチャージ残高に加算されて戻ってきます

よって、窓口へ返却する必要がなく、PASMOカードは返却不要のため処分して問題ありません。

プラスチックカードとの併用はできるか

PASMOカードからiPhoneを移行すると、併用することはできません。

仕事やプライベートで、どうしても複数のPASMOを使い分けたい場合は、iPhoneで別途PASMOを新規発行して登録しましょう。

1つのApple IDにつき、PASMOのみなら最大8枚他カードとあわせて最大12枚まで登録することができます。

タッチ時にApple Payの起動は必要か

タッチ時にApple Payの起動は必要か

通常のApple PayはTouch ID/Face IDを使用しての起動が必要になりますが、エクスプレスカードの設定を行うことで、それが不要になります

ここでは、エクスプレスカードを設定する手順を紹介します。

エクスプレスカードを設定する手順

ここでは、エクスプレスカードの設定手順を解説します。

  1. Walletアプリを起動
  2. Walletアプリ画面の右上にある…をタップ
    エクスプレスカード設定手順2
  3. エクスプレスカード設定をタップ
    エクスプレスカード設定手順3
  4. エクスプレスカードに設定するPASMOを選択
    エクスプレスカード設定手順4
  5. Face IDやTouch ID、パスコードなどで認証して完了

PASMOがはじめてApple Payに登録する交通系ICカードの場合は、自動的にエクスプレスカードに設定されます。

Suicaをすでに利用していた場合は、エクスプレスカードの再設定が必要です。

また、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降の機種で、最新のiOSにバージョンアップしていれば、充電が切れても最大で5時間程度なら予備電力機能が働き、PASMOを利用できます。

モバイルPASMO対応のiPhone

ipohneとapplewatch

モバイルPASMOが使えるiPhone端末は、iPhone 8以降の機種です。

また、iOS14.0以降のバージョンがインストールされていることも条件です。

iPhoneに対応したPASMOを便利に使おう

本記事でお伝えしたPASMOの便利な機能は以下の通りです。

iPhoneに対応したPASMOはこんなに便利
  • iPhoneからチャージがすぐにできる
  • エクスプレスカード設定にすれば改札もスムーズ
  • PASMOアプリ経由ならVISAカードもつかえる
  • SuicaとPASMOがiPhoneで使い分けできる
  • PASMOと他のカード合わせて最大12枚までApple Payに登録可能

2020年10月からPASMOがApple Payに対応したことで、PASMOカードの出し入れの煩わしさがなくなりました。

Apple Payでは、複数のPASMOを所持することやSuicaとの併用もできるため、ライフスタイルにあわせて使いわけるとよいでしょう。