クレジットカードの適正枚数は何枚?複数持ちするメリットと注意点

  • 2020年7月3日
  • 2020年12月2日
クレジットカード

株式会社ジェーシービーの『クレジットカードに関する総合調査(2019年度版)』によると、クレジットカードの平均保有数は1人あたり3.0枚だそうです。

しかしこれはあくまで平均値。クレジットカードの適正枚数はそれぞれのライフスタイルによって異なります。

この記事ではクレジットカードを複数枚持ちする際のメリットとデメリット、複数持ちするときに選ぶ基準について詳しく解説します。

クレジットカードを複数持ちするメリット
  • カードごとの特典・優待を利用できる
  • それぞれのカードブランド加盟店で使える
  • 緊急時のスペアとして利用できる
  • 旅行傷害保険が手厚くなる

※本記事の価格は全て税込みです。

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クレジットカードを複数持ちするメリット

グッド

財布がかさばるなどの理由でクレジットカードを複数枚持つことを嫌う人もいることでしょう。

しかし、補って余りあるメリットがあります。メリットは以下のとおりです。

クレジットカードを複数持ちするメリット
  • 付帯サービスを補える
  • 利用できる範囲が広がる
  • 緊急時のスペアとして利用できる
  • 旅行傷害保険が手厚くなる

付帯サービスを補える

今やクレジットカードの種類はたくさんありますが、基本的な決済機能に差はなくても特典が全く同じカードはありません。クレジットカードごとに強み・弱みがあります。

例えば年会費永年無料カードはポイント還元率が高い傾向にありますが、旅行傷害保険が付帯していないことがほとんどです。

また、特定のお店で割引サービスを受けられるカード、空港ラウンジを無料で利用できるカードなど、その特徴はさまざまです。

しかし自分が求める特典全てを備えているカードはそうそうありません

複数枚持つことで弱みを補い、利用できるサービスの幅が広がるというメリットがあります。

利用できる範囲が広がる

クレジットカードを発行する際、国際ブランドを選びます。国際的に流通・展開している主なカードブランドは次のとおりです。

  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
  • American Express
  • Diners Club
  • 銀聯(Union Pay)

各ブランドは、クレジットカード決済を導入しているすべての店舗で使えるわけではありません。それぞれ契約した加盟店でしか決済できないシステムとなっています。

例えば日本生まれのJCBは国内の加盟店数は圧倒的ですが、海外の加盟店数は少ない傾向です。アジア・ハワイなど日本人観光客の多い地域では、JCBの優待が使えることもあります。

一方で、アメリカ生まれのVISA・Mastercardは世界中に加盟店があります。また、中国生まれの銀聯は中国に滞在するなら必須です。

異なるカードブランドを有するクレジットカードを複数持っておくと、決済できずに困るというシーンがなくなるでしょう。

緊急時のスペアとして利用できる

クレジットカードを1枚しか持っていない場合、紛失するとクレジットカードが一切使えなくなります。再発行にも1週間以上の時間がかかるため、その間クレジットカードが使えないのは不便です。

しかし、クレジットカードを複数持っておけば万一の際スペアカードで買い物ができます。

利用限度枠を超えてしまった場合や磁気不良により使えなくなった場合も同様です。

特に旅行に行く際はクレジットカードを使えないと困るシーンも多いと思うので、複数持っておくと安心です。

クレジットカードを複数枚持った場合の利用限度額

クレジットカードを複数持ちした場合の限度額

画像引用元:利用枠(限度額)が80万円のカードを2枚持っていますが、160万円まで使えますか? | 三井住友カード

クレジットカードには利用限度枠が設定されます。利用限度枠を超えて買い物することはできません。

前述したようにクレジットカードを複数枚持っておくと、一方で利用限度枠を超えても一方が使えるため便利です。

しかし、同じクレジットカード会社が発行する2枚のカードを持っている場合、どちらか大きい利用限度枠の範囲でしか利用できません。

もう1枚あるから必ずしも安心というわけではない点に注意しましょう。

また、クレジットカードを発行すればするほど利用限度枠が無限に増えるわけではありません。審査によって利用限度枠が決定されます。

旅行傷害保険が手厚くなる

クレジットカードによっては旅行傷害保険が付帯しています。旅行によく行く人は、その補償内容・金額をチェックしましょう。

特に海外旅行に行く際は保険が必須です。健康保険が適用されないため、怪我や病気になり治療を受ける場合莫大な医療費を請求されるリスクがあります。

しかし、クレジットカードによっては旅行傷害保険の補償金額が心もとないもの、あるいはそもそも付帯していないものがあります。

複数のクレジットカードを持っていれば合算した補償金額が適用されるため、補償がかなり手厚くなります。以下は三井住友カードとエポスカードを持っている場合の補償内容の例です。

海外旅行傷害保険の補償内容三井住友カードエポスカード実際の補償額
疾病死亡・傷害死亡後遺障害最高2,000万円最高500万円2,000万円
傷害治療費用50万円200万円250万円
疾病治療費用50万円270万円320万円
賠償責任2,000万円2,000万円4,000万円
携行品損害15万円20万円35万円
救援者費用100万円100万円200万円

上記のように、疾病死亡・傷害死亡後遺障害補償のみ合算されず、大きい方の金額が適用されます。

私の場合、傷害・疾病治療費用補償が300万円のゴールドカードを2枚持っています。

海外旅行中に怪我や病気で入院や手術をしても、300万円+300万円=600万円まで補償されるので、かなり安心して海外旅行を楽しめています。

クレジットカードを複数持ちするデメリット・注意点

メリットもたくさんあるクレジットカードの複数持ちですが、やはり人によってはデメリットも生じます。

注意点もあるので、しっかり確認した上で何枚クレジットカードを持つか検討しましょう。

クレジットカードを複数持ちするデメリット
  • カード管理が煩雑になる
  • カード年会費が高くなる
  • 限度枠やその他ローンなどの審査が厳しくなる
  • 多重申し込みに注意が必要

カード管理が煩雑になる

クレジットカードを持つと、以下の情報の管理に気をつけなければいけません。

  • ポイント有効期限
  • 暗証番号
  • Web会員サイトのID・パスワード

複数枚のカードを持つということは、その分管理するべきことが増えるということ。せっかく貯めたポイントがいつの間にか有効期限切れになったなどは珍しくありません。

また、クレジットカードによって締め日・支払い日が異なります。

それぞれ利用した金額と支払日を把握していないと、残高不足で引き落としできなかった…なんてことにもなりかねません。

自分が管理できる枚数にとどめておくことがクレジットカードを便利に活用するポイントです。

カード年会費が高くなる

カードとお金

カードの年会費は無料のものから10万円を超えるものまでさまざまです。

無料のものならデメリットにはなりませんが、年会費がかかるものは注意が必要です。数千円のものでも複数持てば万単位の維持費がかかります。

複数枚発行する前に年会費の予算を決めておくことがおすすめです。

限度枠やその他ローンなどの審査が厳しくなる

クレジットカードの情報は、個人信用情報機関に全て記録されています。クレジットカード会社は、審査その記録された内容を必ず参照します。

クレジットカードの利用限度枠もカード会社独自の審査によって決まりますが、カード会員の支払い能力(年収や年齢、職業などで決まる)によって変わります。

当然ながら利用限度枠が支払い能力を超えて与えられることはありません。複数枚持ちたくても、支払い能力に見合わない枚数はそもそも持つことはできないのです。

また、複数枚のカードの管理が行き届いておらず信用情報に傷があれば、クレジットカードのみならず各種ローンの審査にも悪影響を与えます。

キャッシング枠は年収の1/3が限度

クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠があります。キャッシングとはクレジットカードに付帯されている借り入れの機能です。

キャッシング枠は、賃金業法で定められる『総量規制』に沿って審査が行われます。これは、「年収の1/3以上を超えるキャッシング枠を与えてはいけません」という決まりです。

複数枚のクレジットカードを発行する際は、総量規制に引っかかり審査に落ちることがあります。そのため、キャッシング枠を0円にすると審査に通りやすくなります。

多重申込に注意が必要

前述した信用情報には、クレジットカードを申し込んだ情報も記録されます。

短期間の間に複数のクレジットカードに申し込むと、「多重申込(申込ブラック)」とみなされ、審査落ちの原因になります。

これは、入会特典目的ではないか、お金に困っているのではないかと疑われる要因になるためです。

クレジットカードを複数持ちたい場合は、1枚ずつ6ヶ月程度の期間をあけて申し込むようにしましょう。

保有するクレジットカードの適正枚数は?

クレジットカードを複数枚持つことは、メリットもありデメリットもあることを解説してきました。

デメリットよりもメリットの方が大きいと感じる人は、複数持ちを検討しましょう。しかし、何枚が適正なのでしょうか。考察してみます。

自分のライフスタイルによって適正枚数を見極めよう

クレジットカードの適正枚数はその人のライフスタイルによります。一概に「何枚持つべきだ」と結論付けられる話ではありません。

冒頭でも触れましたが、株式会社ジェーシービーは『クレジットカードに関する総合調査(2019年度版)』で一人あたりのクレジットカードの保有枚数は平均3.0枚と発表しています。

例えば、以下のような目的別にクレジットカードを持つケースが挙げられます。

  • ステータス目的:JCBカード
  • 日常のお買い物の割引・優待目的:イオンカード(お客様感謝デーやポイント還元がお得)
  • 空港ラウンジ目的:エポスゴールドカード

旅行はしない、管理が苦手、という人はクレジットカード1枚で事足りるかもしれません。しかしそんな人も、万一の事態に備えて普段は使わないサブカードを持っておくことはおすすめです。

ライフステージ・居住地などに応じて必要枚数は変わる

適正枚数は自分の状況に合わせてコントロールしていくべきでしょう。

例えば引越ししてイオンで買い物をする機会がなくなれば、イオンカードの必要性は低くなるでしょう。一方、引越し先がJR東日本沿線ならビューカードがあれば便利かもしれません。

ライフステージや居住地が変わるタイミングはクレジットカードの見直しに適しています。

ただし、増やす一方ではなく必要のないカードは減らすことも大切です。使わないカードをそのままにしておくことはセキュリティの面からもおすすめしません。

複数持ちする場合のおすすめ組み合わせは?

ここからは、複数持ちする場合のカードの例を挙げます。

あくまで一般的な考えなので、必ずしもすべての人に当てはまるわけではない点に注意して読み進めてくださいね。

JCB一般カード × 楽天カード

JCB一般カード 楽天マスターカード

JCB一般カード
還元率ポイント0.5%~
マイル0.3%~
年会費初年度無料(オンライン入会の場合のみ)
2年目以降1,375円(条件付き無料)
家族カード440円
旅行保険海外最高3,000万円(利用付帯)
国内最高3,000万円(利用付帯)
ETCカード発行手数料無料
年会費
電子マネーQUICPay
国際ブランドJCB
発行会社株式会社ジェーシービー
発行期間最短当日発行(最短翌日配送)
楽天カード
還元率ポイント1.0%~
マイル0.5%~
年会費初年度無料
2年目以降
家族カード
旅行保険海外最高2,000万円(利用付帯)
国内なし
ETCカード発行手数料無料
年会費550円
※楽天会員ランクがプラチナ以上の場合は無料
電子マネーQUICPay、楽天Edy
国際ブランドVISA、Mastercard、アメリカン・エキスプレス、JCB
発行会社楽天カード株式会社
発行期間最短1週間
  • 合計年会費:1,365円(初年度は無料)
  • 1枚では心もとない海外旅行傷害保険を手厚く、JCB一般カードで国内もカバー
  • 楽天市場で楽天カードを利用して効率よくポイントゲット

高ステータスカード × ポイント高還元カードはおすすめの組み合わせです。

楽天カードのように「年会費無料・ポイント還元率1.0%以上」のカードはポイントを貯めるのに適しているものの、付帯サービスが最小限であるというデメリットがあります。

それを補うのがステータスカード。例に挙げたJCB一般カードなら、楽天カードにはない国内旅行傷害保険やショッピング保険(海外)が付帯します。

また、人前ではJCBカードを使うといった使い分けもできます。

高ステータスカード × ポイント高還元カードを持つなら、以下のような組み合わせもおすすめです。

  • 三井住友カード × リクルートカード
  • JCBゴールド × Orico Card THE POINT
  • アメリカン・エキスプレス・カード × Amazonクラシックカード

JCB CARD W × ビュー・スイカカード

JCB CARD W ビュー・スイカカード(JCB)

JCB CARD W
還元率ポイント1.0%~
マイル0.6%~
年会費初年度無料
2年目以降
家族カード
旅行保険海外最高2,000万円(利用付帯)
国内なし
ETCカード発行手数料無料
年会費
電子マネーQUICPay
国際ブランドJCB
発行会社株式会社ジェーシービー
発行期間最短3営業日発行(届くのは1週間後)
ビュー・スイカカード
還元率ポイント0.5%~1.5%
マイル獲得不可
年会費初年度524円
※600円分のポイント還元あり
2年目以降524円
家族カード
旅行保険海外最高500万円(自動付帯)
国内最高1,000万円(利用付帯)
ETCカード発行手数料無料
年会費524円
電子マネーQUICPay、Suica
国際ブランドVISA、Mastercard、JCB
発行会社株式会社ビューカード
発行期間最短1週間

交通系カードを1枚持っておくのもおすすめです。通勤・通学で利用する沿線に合わせてクレジットカードを選ぶと、利便性が高まるだけでなくポイントが効率よく貯まります。

しかし、ビュー・スイカカードは定期券購入・オートチャージ以外のポイント還元率は3分の1になり、メインで使うにはあまりお得ではありません。

そこでポイント還元率の高いカードを組み合わせることで、ポイントの取りこぼしがなくなります。

交通系カードには以下のようなものがあります。出張・旅行などで頻繁に飛行機に乗る人にもおすすめです。

異なる国際ブランドを選ぼう

複数持ちのメリットでも述べましたが、異なる国際ブランドのカードを持っておくと利用できる範囲が広がります。

1つめの例で言えば、JCB一般カードと組み合わせる楽天カードは、VISAかMastercardを選ぶのがおすすめです。

JCB × VISA/Mastercard の組み合わせなら、国内・海外とも使えないシーンはほぼなくなるでしょう。

メインカード × サブカードから始めよう

ゴールドカード

クレジットカードは複数持ちがおすすめ!
  • 高ステータスカード × ポイント高還元カード
  • 交通系カード × ポイント高還元カード
  • 国際ブランドの組み合わせはJCB × VISA/Mastercard

正直にいうと、クレジットカードの複数持ちに『正解』はありません。

実際に発行して使っていくうちに『自分にとっての正解』が見えてきます。あなたに合ったカードは、日常的に利用しているサービスにヒントがあります。

まずは年会費無料や年会費が安いクレジットカードを2枚持つことから始めてみてはいかがでしょうか。

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