楽天証券とSBI証券は使い分けるべき?1つに絞るべき?比較してみた

人気のネット証券会社「楽天証券」と「SBI証券」。投資を始める際に、どちらの証券会社と契約すべきか悩んだりしていませんか。今回は、両社の違いや使い分ける方法を解説します。この記事を読めば、自分向けの証券会社がわかるようになります。
  • 2021年7月21日
  • 2021年7月20日
楽天証券とSBI証券は使い分けるべき?1つに絞るべき?比較してみた

還元率が高い楽天ポイントの投資運用や、高金利な楽天銀行との連携などメリットが多く、今や大人気となった楽天証券。

そして、老舗のネット証券として住信SBIネット銀行とともに多くのユーザーに愛用されているSBI証券

どちらもメジャーであるがゆえに、「どちらと契約すればいいのかわからない」と悩む方も多いでしょう。

そこで今回は、この2つの証券を比較して、どちらがおすすめなのかを検証しました。

この記事を読めば、楽天証券とSBI証券の違いや、使い分ける方法が分かりますので、最後までご覧ください。

楽天証券とSBI証券の使い分け方
  • ポイント制度の使い勝手の良さは楽天証券に軍配が上がる
  • IPOや外国株の取引を行いたいならSBI証券
  • 総じてSBI証券は投資中級〜上級者向け
  • 楽天証券は投資初心者向け

楽天証券とSBI証券の共通点

女性グループ

まずは楽天証券とSBI証券の共通点を見ていきましょう。楽天証券とSBI証券は次のような共通点があります。

楽天証券とSBI証券の共通点
  • 手数料が業界トップクラスに安い
  • 取引商品が豊富である
  • 投資信託の残高でポイントをもらえる

まず、楽天証券とSBI証券の共通点として真っ先に挙げられるのは「手数料の安さ」です。

詳しくは次の章で解説しますが、単純に安いのではなく、業界トップクラスに安いというのがポイントです。

それが利用のしやすさにつながり、今の両社の人気を支えているわけです。

続いて、「取引商品が豊富である」ことも共通しています。

いずれも最大級の取引商品数を誇っているため、マニアックな投資品目を探している方も満足がいくことでしょう。

さらに、「投資信託の残高でポイントがもらえる」のも共通点です。

楽天証券では、投資信託の残高10万円ごとに楽天ポイント4Pをもらうことができます。

ただしこのサービスを受けるには、楽天銀行との口座連携である「マネーブリッジ」(詳しくは後述)を行うことが条件です。

なお、同系統のサービスはSBI証券にもあり、月の平均保有額が1,000万円未満だと年率0.1%でTポイントをもらうことができます。

ここだけを見るとSBI証券の方がお得に見えますよね。

しかし、楽天証券は後述する楽天カード決済での1%還元があるので、トータルでは楽天証券の方がポイントを獲得しやすくなっています。

楽天証券とSBI証券の手数料を比較

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それでは、楽天証券とSBI証券の手数料を比較していきましょう。

一覧表を作成したので、まずはこちらをご覧ください。

取引金額楽天証券の手数料(税込)SBI証券の手数料(税込)
5万円まで55円55円
10万円まで99円99円
20万円まで115円115円
50万円まで275円275円
100万円まで535円535円
150万円まで640円640円
3,000万円まで1,013円1,013円
3,000万円超1,070円1,070円

こちらの表を見ればわかるように、国内株式における手数料は楽天証券・SBI証券ともに全くの同価格です。

これは明らかに意図的で、おそらくお互いにライバルだと強く意識しているからこそ、同じ手数料に設定したのだと思われます。

ではこの手数料設定自体が妥当なのかどうかと言うと・・・どちらもネット証券ではトップクラスの安さです。

そのため、手数料に関しては「楽天・SBIどちらも破格の安さ」であると言えます。

楽天証券とSBI証券の取引商品を比較

ここでは、楽天証券とSBI証券の取引商品を比較します。

取引商品楽天証券SBI証券
国内株式
外国株式
投資信託
NISA・つみたてNISA
FX
CFD
バイナリーオプション×
eワラント×
確定拠出年金iDeCo
債券
先物・オプション
金・銀・プラチナ

取引商品については両社ほぼ変わらないため、甲乙つけがたいですね。

両社ともに業界トップクラスの取引商品数を誇っているので、この点に関してはどちらを利用しても満足いくことでしょう。

楽天証券とSBI証券のIPO銘柄を比較

平等

ここでは、楽天証券とSBI証券のIPO銘柄を比較します。IPOとは「新規公開株」のことです。

具体的には、企業が株式を証券取引所に上場し、誰もが株取引できる状態にすることを言います。

企業が上場するには、証券会社が幹事会社となって証券取引所会の仲介を行う必要があるのですが、SBI証券はこのIPOに積極的です。

2020年には主幹事会社として15社の上場を支援しています。

この15社というのは大手証券会社並みの実績のため、IPOにおいてSBI証券は突出した存在であると言えます。

こちらの表をご覧ください。

証券会社主幹事/引受幹事2018年のIPO実績2019年のIPO実績2020年のIPO実績
SBI証券主幹事11社7社15社
引受幹事75社75社70社
楽天証券主幹事0社0社0社
引受幹事11社26社38社

このように、楽天証券を含むネット証券会社の多くが1度も主幹事会社になっていないことが、SBI証券の存在をさらに際立たせています。

主幹事会社には売出し株数のうち90%近くが割り振られるため、IPO銘柄を購入したいならSBI証券の利用を考えた方がいいでしょう。

なお、近年は楽天証券もIPOに力を入れてきており、引受幹事数が増加傾向にあります。

楽天証券とSBI証券のポイント制度を比較

SBI証券
この章では、楽天証券とSBI証券のポイント制度を比較していきます。

楽天証券は楽天ポイントとの連携がうまく取れている印象がありますが、実際のところどうなんでしょうか。

貯めやすくて使い勝手抜群の楽天ポイント

皆さんのご想像どおり、楽天ポイントは貯めやすい上に使い勝手も抜群です。

第一に、楽天ポイントは楽天証券以外に楽天カードやキャンペーン、そして楽天トラベルなど他サービスの利用時にももらうことができるので、非常に貯めやすいのです。

その上、楽天証券なら貯まった楽天ポイントを気軽に投資に回すことができます

たとえば、他サービスで利用して余った楽天ポイントを投資に回す、といった使い方も可能なので使い勝手も抜群。

正直なところ、ポイント制度に関しては楽天証券に軍配が上がります

SBI証券はTポイント買付可能だが貯まりづらい

結論から申し上げると、SBI証券はTポイントによる投資信託の買付ができるのですが、Tポイント自体が貯まりづらいので使い勝手はあまりよくありません。

なお、SBI証券でTポイントによる投資信託の買付ができるようになったのは2019年のことです。

このこと自体は歓迎すべきなのですが、問題はやはり楽天ポイントに比べてTポイントの還元率が低く、貯まりづらいことにあります。

さらに、TSUTAYA実店舗の閉鎖が相次いでいますし、Tポイントから三越伊勢丹グループやYahooといった大手提携企業が離脱するという事態も発生したことで、Tポイント自体に元気がありません。

ただ、自分が普段利用している店舗がTポイントに対応しているお店が多い場合は、もちろんメリットは大きくなります。

楽天証券とSBI証券の外国株投資を比較

楽天証券
この章では、楽天証券とSBI証券の外国株投資を比較していきます。

結論から申し上げると、外国株投資をしたいのならSBI証券がおすすめです。

理由は大きく分けて3つあります。

外国株投資にSBI証券をおすすめする3つの理由
  • 楽天証券よりも取り扱っている外国株の種類が多い
  • 米国ETFの定期買付ができる
  • 米ドルの為替手数料が圧倒的に安い

楽天証券よりも取り扱っている外国株の種類が多い

まず、楽天証券よりもSBI証券の方が取り扱う外国株の種類が多いことがおすすめの理由として挙げられます。

楽天証券は6ヶ国であるのに対し、SBI証券はネット証券では最多の9ヶ国

なお、その内訳はアメリカ・中国・韓国・ロシア・ベトナム・インドネシア・マレーシア・タイ・シンガポールの9ヶ国です。

よって、外国株投資にしっかりと取り組みたいなら、SBI証券の方がいいでしょう。

米国ETFの定期買付ができる

SBI証券では米国ETF(上場投資信託)の定期買付ができます。定期買付とはいわゆる積立のことです。

つまり「毎月好きな日に好きな銘柄を自動積立できる」というわけです。

一方、楽天証券では米国ETFの定期買付はできないため、全て手動で行う必要があり、手間がかかります。

なお、「ETF」とは日経平均株価や、NYダウ等の指数に連動する投資信託の一種です。

取引所に上場しているので、株式のようにリアルタイムで取引ができます。

投資信託として初めから分散投資されており、保有コストも安いことから初心者でも買いやすいと近年注目を集めています。

このETFを定期買付できるというのは、投資家にとって大きな魅力と言えるでしょう。

米ドルの為替手数料が圧倒的に安い

また、米ドルの為替手数料を比較すると、楽天証券が25銭であるのに対し、SBI証券は住信SBIネット銀行を使えば、なんと4銭にまで抑えることができます。

さらに外貨積立の場合は2銭まで下げることが可能です。このように、外国株投資をするならSBI証券の方がお得に投資をすることができます。

どっちが誰におすすめか

セゾンコバルト・ビジネス・アメックスの審査

結論から申し上げると、投資初心者やポイントを有効活用したい方は楽天証券、IPOや外国株などにチャレンジする投資中級〜上級者の方はSBI証券を選ぶといいでしょう。

楽天証券がおすすめの方
  • 投資初心者
  • ポイントを有効活用したい方
SBI証券がおすすめの方
  • 投資中級〜上級者の方
  • IPOや外国株などにチャレンジする方

楽天証券とSBI証券の両方を使うメリット

メリット

ここでは、楽天証券とSBI証券の両方を使うメリットについて解説していきます。

楽天証券とSBI証券の両方を使うメリットは次の2つです。

楽天証券とSBI証券の両方を使うメリット
  • IPOの当選確率が上がる
  • 各社独自のサービスをそれぞれ享受できる

IPOの当選確率が上がる

IPOの購入は抽選なので、楽天証券とSBI証券でそれぞれ口座を持っていれば、それだけIPOの当選確率が上がります。

特にSBI証券は毎年IPOの9割以上を取り扱っています。IPO投資をしたいならSBI証券の口座はマストで開設しておきましょう。

各社独自のサービスをそれぞれ享受できる

また、各社独自のサービスをそれぞれ享受できるのも魅力と言えるのではないでしょうか。

楽天証券・SBI証券がそれぞれ独自で行なっているサービスは以下の通りです。

楽天証券独自のサービス
  • つみたてNISAで1%のポイント還元
  • 楽天銀行との口座連携である「マネーブリッジ」で普通預金の金利が5倍
  • 日経新聞を無料で読める
SBI証券独自のサービス
  • 米国ETF定期買付ができる

それでは、詳しく見ていきましょう。

つみたてNISAで1%還元がある楽天証券

楽天証券最大のメリット、それは「つみたてNISA」で1%のポイント還元があることです。

たとえば、楽天カード決済でつみたてNISAを毎月3万円積立した場合、毎月300ポイントもらうことができます。

資産運用の延長でポイントが貯まるというのは非常にお得感が強いですよね。

そのため、つみたてNISAをしている方は楽天証券を利用しているケースが多いと言われています。

マネーブリッジで楽天銀行の金利が5倍

続いてのメリットは、楽天銀行との口座連携である「マネーブリッジ」を設定するだけで、楽天銀行の普通預金金利を通常の5倍である年0.1%に引き上げられることです。

このマネーブリッジの設定に余計なコストは発生しないので、楽天証券の口座を開設する際には楽天銀行も開設しておくことをおすすめします。

一方、SBI証券の連携先である住信SBIネット銀行の金利は最大でも年0.01%なので、その差は歴然です。

楽天証券なら日経新聞を無料で読める

また、楽天証券では日経新聞を無料で読めます。

楽天証券で口座開設すると、日本経済新聞社が提供するビジネスデータサービス「日経テレコン(楽天証券版)」を無料で利用することができるからです。

この日経テレコンはスマホアプリの「iSPEED」でも見られるので、使いやすさも抜群ですね。

SBI証券なら米国ETF定期買付ができる

この詳細は前述しましたが、ここでも繰り返し触れさせていただきます。

なぜなら、米国ETF定期買付はSBI証券にしかできないからです。

よって、米国ETFを自動積立したい方はSBI証券の利用をおすすめします。

楽天証券とSBI証券の両方を使うデメリット

デルタ スカイマイル ダイナースクラブカードの審査

最後に、楽天証券とSBI証券の両方を使うデメリットについて言及します。

そのデメリットとは、資金が分散することで含み損への耐久力が弱体化することです。

投資を行ううちに必ず直面するのが含み損の問題です。

投資画面に表示されたマイナスの額を見て冷や汗をかいたことは、投資の経験がある方なら誰もが身に覚えがあるでしょう。

この忌むべき含み損は、最終的に必ず次の2局面に到達します。それは「含み損の額が膨らんでいく」か「含み損が含み益に転じる」かです。

前者だと判断した場合は素早い損切りが必要になりますが、後者が予想される場合だと、はやる気持ちを抑えて株価の動向を見守る必要があります。

しかしその際、証券会社に預けた資金が少なければ、含み損への耐久力がないと判断され、最悪だと強制的にロスカットされるでしょう。

2つの証券会社に資金を分散させると、それだけ含み損への耐久力が弱体化するため、耐えきれなくなる恐れがあります。

その時、2社に資金を分散せずに1社に絞っておけば・・・と後悔しても遅いのです。

つみたて投資は楽天証券、IPOはSBI証券など、目的別に使い分けることをおすすめします

初心者は楽天証券、中級〜上級者はSBI証券

ここまで、楽天証券とSBI証券を比較してきました。

楽天証券とSBI証券の使い分け方
  • 投資額に応じたポイント重視なら楽天証券
  • IPOや外国株の取引を行いたいならSBI証券
  • 共通する部分も多いが、明確な違いもあるので使い分けがおすすめ

両社とも人気証券会社だけあって、それぞれにメリットや特徴がありましたね。

共通する点も多いのですが、ポイントに強い楽天、外国株やIPOに強いSBIというように両者の特徴はハッキリしています。

つみたて投資なら楽天、IPO銘柄を狙いたいときや米国ETFの定期買付をしたい場合はSBIなど、使い分けるのも良いでしょう。