SBI証券は人気ポイントサービスの1つ「Tポイント」が利用できる点や、手数料の安さで注目を集める証券会社です。
証券口座の開設と聞くと複雑そうに感じるかもしれませんが、SBI証券の口座開設はスマホやPCで簡単に行えます。
この記事では、「自分で口座開設手続きができるか不安」「必要な書類がよくわからない」とお悩みの方に向けて、口座開設時の必要書類や手続きの流れについて詳しく解説します。
また、未成年が口座開設をする場合の手順や、手数料プランの選び方についても解説しますので、口座開設を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- 公式サイトを開き「無料口座開設はこちら」をタップ
- メールアドレスや認証コードを入力
- お客様情報の設定を行う(住所や電話番号など)
- 「お申込みが完了しました!」の表示が出れば口座開設申し込みは完了
- 開設申し込み後にログインし、本人確認書類を提出
- 初期設定を行う
SBI証券の口座開設で必要な書類
SBI証券の口座開設時には、以下の書類が必要になります。
- 本人確認書類
- 振込先金融機関口座
まずは、必要書類について詳しく解説します。
本人確認書類
SBI証券の口座開設時には、マイナンバーを確認できる書類の提出が必須となっています。
マイナンバーが記載されている書類であれば、マイナンバーカード以外でも問題ありませんが、提出書類の組み合わせが決められている点には注意が必要です。
また、書類の組み合わせによっては、スマホで写真を撮影してネットにアップロードすることができず、Eメールや郵送での提出となります。
ここでは、スマホで撮影した写真をアップロードする場合と、Eメールや郵送で提出する場合の2種類の方法を紹介します。
マイナンバーを提出したくないと思う方もいるかもしれませんが、法令により証券口座開設時のマイナンバーの提示は必須となっています。
マイナンバーを提示しない場合は、証券総合口座の開設はできませんので注意してください。
スマホで提出する場合
スマホを所持していて、その場で証明書の撮影・提出が可能な場合の組み合わせは、以下の2種類です。
- マイナンバーカード
- 通知カード(マイナンバー入り住民票でも可)+運転免許証
マイナンバーカードを所持している場合は、他の書類の提出は必要ありません。
しかしマイナンバーカードを所持していない場合は、通知カードと運転免許証の組み合わせでも問題ないとされています。
また通知カードがない場合は、マイナンバー入りの住民票でも問題ありません。
ただ、住民票の有効期限は発行後6ヶ月以内と短く、有効期限切れの書類は本人確認書類として使用できないので注意してください。
Eメールまたは郵送で提出する場合
スマホでの手続きが難しい場合や、上記の書類の組み合わせが難しい場合は、Eメールまたは郵送にて書類を提出することになります。
書類の組み合わせは以下の通りです。
- マイナンバーカード+本人確認書類(1種類)
- 通知カード(マイナンバー入り住民票でも可)+本人確認書類(2種類)
ここで使用できる本人確認書類とは、以下のような書類を指します。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- 日本国パスポート
- 住民票の写し
- 各種年金手帳
- 各種健康保険証
- 印鑑証明書
通知カードまたはマイナンバー入りの住民票を使用する場合は、本人確認書類が2種類必要ですので、事前に用意しておくとよいでしょう。
また、本人確認書類に記載されている情報と、申し込み時に登録した住所・氏名が一致しない場合は、口座を開設できない点は注意が必要です。
振込先金融機関口座
口座開設時は本人確認書類のほかに、振込先金融機関口座が必要になります。
この振込先金融機関口座は、証券総合口座から出金する際に使用する口座のことで、口座名義人本人のものであれば、銀行の指定はありません。
ただ地方銀行を選んだ場合は、即時入金を使用できなくなってしまいます。
即時入金とは、入金が即時に反映される便利なサービスのことです。
そしてこの即時入金を利用するには、指定された金融機関でインターネットバンキングの契約をしている必要がありますが、ほとんどの地方銀行は提携銀行に含まれていません。
即時入金可能な提携銀行は以下の通りです。
- 住信SBIネット銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- 関西みらい銀行
- 楽天銀行
- PayPay銀行
- ゆうちょ銀行
- セブン銀行
- スルガ銀行
- イオン銀行
後から銀行口座を変更することもできますが、変更にはある程度の時間がかかってしまいます。
もし上記の銀行口座を所持している場合は、はじめから提携銀行口座を登録することをおすすめします。
SBI証券の口座開設の流れ
次に、SBI証券の口座開設の流れを紹介します。
ここでは、スマホでの口座開設の流れを詳しく解説しますので、参考にして開設手続きを行ってみてください。
- 公式サイトを開き「無料口座開設はこちら」をタップする
- フォームにメールアドレスを入力する
- 受信したメール記載されている認証コードを入力する
- 住所や電話番号などのお客様情報の設定を行う
- 入力内容の確認後、同意ボタンをタップする
- 「お申込みが完了しました!」の表示が出れば口座開設申し込みは完了
SBI証券の口座開設の申し込みは、上記の6ステップで完了します。
ただ口座開設はここで終了ではなく、本人確認書類の提出が必要になります。
申し込み手続き完了後は、以下の流れで本人確認書類の提出と初期設定を行ってください。
- SBI証券にログインする
- 「書類の提出」を選択する
- 提出書類や提出方法を選択し、書類を提出する
- 初期設定を行う
口座開設申し込み後は、本人確認書類の提出だけでなく、初期設定も必要です。
初期設定では、連絡先や勤め先、振込先金融機関口座などの登録を行います。
入力項目が多く複雑そうに見えるかもしれませんが、基本的には画面の指示に従って入力を進めていくだけで、簡単に申し込み手続きが完了します。
また、口座開設申し込み完了時にはユーザーネームとパスワードが発行されますので、忘れないように大切に保管してください。
SBI証券の口座開設にかかる日数
上記の申し込み手続き完了後は、口座開設完了まで待つ必要があります。
口座開設にかかる日数は申し込み方法によって、以下のように異なります。
- インターネットでの申し込み:申し込み後すぐ
- 郵送での申し込み:口座開設申込書を返送してから10日程度
インターネットで申し込んだ場合は、申し込み後すぐに口座が開設されるのに対し、郵送で申し込んだ場合は1週間以上かかります。
すぐに口座を開設したい場合は、インターネット申し込みを選ぶとよいでしょう。
SBI証券の口座を未成年が開設する場合
未成年者がSBI証券の口座を開設する場合は、「未成年口座」を申し込むことになります。
未成年者の口座開設の流れは上記で紹介した内容とは少々異なり、必要書類もケース別によって分かれています。
ここでは、未成年口座の開設時に必要な書類や手続きの流れについて詳しく解説します。
未成年口座の開設に必要なもの
未成年口座の開設時に必要なものは、以下の3つです。
- 振込先金融機関口座
- 親権者の印鑑
- 本人確認書類
振込先金融機関口座は、必ず口座名義人本人(未成年者)のものを用意する必要があります。
また、本人確認書類については、未成年者と親権者の居住状況によって以下の3パターンに分けられ、それぞれ必要な書類が異なります。
- 未成年者と親権者2人が同一世帯の場合
- 親権者2人が別世帯・もしくは未成年者と親権者が別世帯の場合
- 親権者が1人の場合(同居・非同居を問わない)
それぞれの必要書類については、以下詳しく紹介します。
未成年者と親権者2人が同一世帯の場合
未成年者と親権者2人が同一世帯の場合は、以下のような書類が必要です。
- 親権者に関する書類:本人確認書類の中から2点(1名分のみ)
- 未成年者に関する書類:住民票の写し+マイナンバーカード
未成年者がマイナンバーカードを所持していない場合は、以下のような組み合わせでも良いとされています。
- マイナンバー入りの住民票の写し+健康保険証
- 住民票の写し+本人確認書類から1点+通知カード
ここで使用できる本人確認書類とは、以下のような書類を指します。
- マイナンバーカードのコピー
- 運転免許証のコピー
- 在留カードのコピー
- 特別永住者証明書のコピー
- 各種健康保険証のコピー
- 印鑑登録証明書のコピー
- 住民票の写しのコピー
- 各種年金手帳のコピー
親権者二人が別世帯・もしくは未成年者と親権者が別世帯の場合
親権者2人が別世帯・もしくは未成年者と親権者が別世帯の場合は、以下のような書類が必要です。
- 親権者に関する書類:本人確認書類の中から2点(2名分必要)
- 未成年者に関する書類:戸籍謄本(全部事項証明)+マイナンバーカード+本人確認書類の中から1点
また、未成年者がマイナンバーカードを所持していない場合は、「戸籍謄本(全部事項証明)+本人確認書類の中から2点+通知カード」でも問題ありません。
親権者が1人の場合(同居・非同居を問わない)
親権者が1人の場合は、以下のような書類が必要です。
- 親権者に関する書類:本人確認書類の中から2点
- 未成年者に関する書類:戸籍謄本(全部事項証明)+マイナンバーカード+本人確認書類の中から1点
また、未成年者がマイナンバーカードを所持していない場合は、「戸籍謄本(全部事項証明)+本人確認書類の中から2点+通知カード」でも問題ありません。
未成年口座を開設する流れ
次に、未成年口座を開設する流れを紹介します。
未成年口座開設時に最も注意したいポイントは、親権者がSBI証券の口座を所持している必要がある点です。
親権者が口座を所持していない場合は、未成年口座は開設できませんので、事前に手続きを済ませておきましょう。
未成年口座の開設の流れは、以下の通りです。
- 申し込み手続きを行う
- 未成年者と親権者の本人確認書類の用意
- 各種書類を郵送
- 口座開設完了通知の受け取り
- サイトへログインして利用開始
口座開設の流れは一般口座と大きな違いはありませんが、ネットですべての手続きを済ませることはできません。
また、満20歳未満であれば0歳から口座を開設できるものの、満20歳で既婚の場合は成人扱いとなり、未成年口座の開設はできませんので注意してください。
SBI証券の手数料プラン
次に、SBI証券の手数料プランについて解説します。
SBI証券には、「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」と呼ばれる2種類の手数料プランが存在します。
プラン名を見ただけでは内容がわかりにくいですが、結論から言えば、
- 1日100万円以上注文する人:スタンダードプラン
- 1日の注文金額が100万円未満の人:アクティブプラン
がおすすめです。
以下、それぞれのプランについて詳しく解説します。
スタンダードプラン
スタンダードプランとは、1注文の約定代金に対して手数料が発生するプランです。
1注文の約定代金と手数料は以下の通りで、1注文の約定金額が3,000万円を超えた際は、1,070円の定額となります。
1注文の約定代金 | 手数料 |
---|---|
~5万円 | 55円 |
~10万円 | 99円 |
~20万円 | 115円 |
~50万円 | 275円 |
~100万円 | 535円 |
~150万円 | 640円 |
~3,000万円 | 1,013円 |
3,000万円超 | 1,070円 |
アクティブプラン
アクティブプランは、1日の約定代金の合計額に対して手数料が発生するプランです。
スタンダードプランとは異なり、約定代金が100万円以下の場合は、手数料はかかりません。
1日の約定代金合計額と手数料は以下の通りで、200万円以降は100万円増加するごとに、440円ずつ増えていきます。
1日の約定代金合計額 | 手数料 |
---|---|
~100万円 | 0円 |
~200万円 | 1,278円 |
以降100万円増加ごとに | 440円ずつ増加 |
約定回数は関係なく、1日の約定代金の合計額によって手数料が決まります。
スタンダードプランとアクティブプランの比較
最後に、約定金額が100万円を超えた場合の手数料について計算をしてみます。
たとえば1日に30万円・50万円・20万円・40万円の注文を出して、140万円約定したとします。
それぞれのプランを選んだ際の手数料を計算してみると、
- スタンダードプラン:275円+275円+115円+275円=940円
- アクティブプラン:1,278円
となり、1日の約定金額が100万円を超える場合は、スタンダードプランを選ぶ方が手数料が少なくて済むことがわかります。
ただ手数料プランは1日に1回変更できるため、都合に合わせて変更するとよいでしょう。
なお選択した手数料プランが適用されるタイミングは、以下の通りです。
- 月〜金(23:29)までの変更手続き:翌日
- 土日の変更手続き:火曜日
土日に変更手続きを行った場合、プランが切り替わるタイミングが遅くなりますので注意してください。
SBI証券の口座の種類
口座開設時には手数料プランだけでなく、口座の種類も選択する必要があります。
SBI証券の口座は、以下の2種類に分けられます。
- 特定口座
- 一般口座
特定口座とは、証券会社が年間取引の損益計算を行う口座のことです。
源泉徴収あり/なしの2種類があり、源泉徴収なしを選んだ場合は、自身で確定申告を行う必要があります。
一般口座とは、自身で損益計算から確定申告までのすべての作業を行う必要がある口座のことです。
特定口座と比較すると、自身で行うべきことが増えます。
特定口座を選んだ場合、確定申告は不要ですので、迷った際はより作業の少ない「特定口座・源泉徴収あり」を選ぶとよいでしょう。
SBI証券の口座開設後の注意点
最後に、SBI証券の口座開設後の注意点を紹介します。
- パスワードは厳重に保管する
- ログイン時は必ず公式サイトや公式アプリを利用する
- Tポイントを利用するには登録手続きが必要
パスワードは厳重に保管する
パスワードの管理は最も重要な注意ポイントです。
口座開設後はパスワードを忘れないように、手帳などにメモをしたくなるかもしれません。
しかし、もし手帳を落としてしまった場合は、第三者にパスワードを見られ、証券口座を悪用される危険性も高いです。
パスワードの管理は慎重に行い、メモをする場合は他の人が見てもわからないようにしておくことをおすすめします。
ログイン時は必ず公式サイトや公式アプリを利用する
パスワードの管理と合わせて、IDやパスワードを狙ったフィッシング詐欺にも注意が必要です。
フィッシング詐欺とは、証券会社を装ったメールを送り、メール内のURLをクリックさせることで、IDやパスワードなどを不正に入手する詐欺の手段です。
たとえ件名に「SBI証券からのお知らせ」とあっても、本当は証券会社からのメールではない可能性もあります。
ログインをする際は必ず公式サイトや公式アプリを使用し、届いたメールが少しでも怪しいと感じたら、URLはクリックせずに削除することをおすすめします。
Tポイントを利用するには登録手続きが必要
SBI証券はTポイントを利用できることでも有名ですが、貯めたTポイントを使用するには、登録手続きが必要です。
ログイン後に「お客様情報設定・変更」メニューからカード情報の登録を行う必要がありますので、Tポイントを利用したい方は忘れずに手続きを行ってください。
SBI証券の口座開設は難しくない
この記事では、SBI証券の口座開設方法や流れ・未成年口座の開設方法について詳しく解説しました。
最後に、口座開設時に必要な書類についてもう一度まとめます。
- マイナンバーが分かる書類
(マイナンバーカード・マイナンバー入り住民票・通知カード) - マイナンバーカードがない場合、運転免許証などの身分証明書
- 振込先金融機関口座
SBI証券の口座開設はスマホで簡単に行うことができ、画面の指示に従って入力を進めるだけですぐに完了します。
またマイナンバーカードや通知カード(マイナンバー入り住民票)・運転免許証を所持している場合は、書類をスマホで撮影するだけで簡単に書類の提出を済ませられます。
さらにインターネットで申し込み手続きを行った場合は、すぐに口座が開設されるため、郵送申し込みのように1週間以上待つ必要もありません。
SBI証券の口座開設を検討している方は、ぜひこの記事を参考にして申し込み手続きを行ってみてください。