クレジットカード払いが可能なタクシーは多いにもかかわらず、しばしば断られることがあります。
そのため、乗車しようとしているタクシーがクレジットカード払い可能かどうかが判断できず困るという人も多いでしょう。
今回は、タクシーでクレジットカードが使えるかの見極め方や、カード払いが嫌がれる理由について解説します。
「手数料負担の有無」や「サイン」など、断られる理由をピックアップしていきます。
- クレジットカードが使えるかどうかはタクシーの「窓」で判断する
- 発進前に運転手に確認するのが最も確実な方法
- 「時間がかかる」「手間がかかる」といった理由でクレジットカードは嫌がれる
画像引用元:【公式】日本交通:タクシーのお支払い方法
カード名 | 三井住友カード(NL)![]() | JCB CARD W![]() | アメックスグリーン![]() | JCBゴールド![]() | 楽天プレミアムカード![]() | dカード GOLD![]() | セゾンプラチナ・ビジネス アメリカン・エキスプレス(R)・カード ![]() | リクルートカード![]() |
年会費 | 無料 | 無料 | 月会費制1,100円/月 (年合計13,200円) | 11,000円 初年度無料 | 11,000円 | 11,000円 | 22,000円 条件付きで11,000円 | 無料 |
還元率 | 0.5%~5.0% | 1.0%~5.5% | 0.3%~1.0% | 0.5%~5.0% | 1.0%~5.0% | 1.0%~10% | 0.5%〜1.0% | 1.2%~4.2% |
国際ブランド | Visa、Mastercard | JCB | American Express | JCB | Visa、Mastercard、 JCB、American Express | Visa、Mastercard | American Express | JCB |
キャンペーン | 最大8,000円相当 プレゼント | Amazon利用で 最大10,000円 キャッシュバック | 合計15,000ポイント プレゼント | Amazon利用で最大20,000円 キャッシュバック + 入会利用10万円以上で 10,000円キャッシュバック | 最大5,000ポイント プレゼント | 最大21,000ポイント プレゼント | 最大9,000円相当 プレゼント | 最大6,000円相当 プレゼント |
申込対象 | 18歳以上 | 39歳以下 | 20歳以上 パート・アルバイト・学生不可 | 20歳以上 | 20歳以上 | 20歳以上 | 20歳以上 個人の方も申込可能 | 18歳以上 |
発行スピード | 最短即日 | 最短3営業日 | 1~3週間 | 最短即日 ※最短即日発行は平日11時までの申し込み。 | 最短3営業日 | 最短5営業日 | 最短3営業日 | 1~2週間 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |

クレジットカードが使えるタクシーの見極め方
まずは、クレジットカードが使えるタクシーの見極め方について解説します。
コンビニや飲食店などであれば、お店のドアに対応するキャッシュレス決済のステッカーが貼ってあったり、レジの周りに表示してあったりしますよね。
このような感じでクレジットカードが使えるかどうかが事前に判断できると、利用者にとって分かりやすいでしょう。
ではタクシーの場合、クレジットカードが使えるかどうかについて、どこを見ればいいのか具体的な見極め方について詳しく見ていきます。
タクシーの窓を見れば対応するキャッシュレス決済が一発で分かる
タクシーの場合、対応するキャッシュレス決済について車体の窓にステッカーが貼ってあります。
ステッカーにはクレジットカードの国際ブランドのロゴが記載されているので、こちらを見ればどのクレジットカードが利用可能なのかが一発で判明します。
また、クレジットカードだけでなく、電子マネーやスマホ決済アプリに関しても同様に、タクシーの窓を見ることで判断できます。
タクシー会社の公式サイトをチェックする
タクシー会社の公式サイトの多くでは、対応している支払い方法が明記されています。
こちらを事前に確認しておけば、クレジットカードが使えるかどうかを見極めることができるでしょう。
例えば、日本交通の場合、以下のクレジットカードが利用できます。
画像引用元:【公式】日本交通:タクシーのお支払い方法
また、その他の決済方法は以下のようになっています。
- 電子マネー(交通系IC、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy)
- スマホ決済(Apple Pay、Google Pay)
- QRコード決済(d払い、メルペイ、LINE Pay、auPay、WeChat Pay、Alipay)
- Japan Taxi Wallet
- タクシーチケット
- Japan Taxiアプリ(ネット決済)
詳しくは公式サイトを確認してみてください。
ただ、街中でタクシーに乗る場合、いちいちタクシー会社を見て公式サイトをチェックするというのはあまりスムーズな方法ではありません。
なので、「タクシーの窓を見る」という方法が、一番簡単で確実といえるでしょう。
走り出す前に運転手に確認しよう
中には、「クレジットカード対応」であってもカード払いを断られる可能性もあります。
そういったケースを避けるためには、運転手に事前確認をしておきましょう。
支払い時に確認すると余計な手間をかけてしまうので、必ずタクシーが走り出す前に済ませておくのがおすすめです。
発進前にクレジットカードの利用を断られたら、乗車をキャンセルして別のタクシーに乗り換えるといった対処が可能になります。
「タクシーチケットのみ可」だとクレジットカードは使えない
「タクシーの窓を見る」という方法で注意しなければならないのが、「タクシーチケットのみ可」という表示です。
「タクシーチケット」は各クレジットカード会社によって発行されるもので、事前にカード会社通じて発行し、支払い時にタクシーチケットを渡して金額を記入してもらうことで支払いを行います。
精算はタクシーチケットを発行したクレジットカードを通じて行われる仕組みになっています。
タクシーの窓には対応する支払い方法の中に「利用可能なクレジットカード会社発行のタクシーチケット」が表示してあることがあります。
国際ブランドのロゴが表示してあるため、クレジットカードが使えると勘違いしてしまう可能性がありますが、実際は「指定のクレジットカード会社で発行したタクシーチケット」が使えるという意味です。
そのため、「タクシーチケットのみ可」と表示しているタクシーを見てクレジットカードが使えると勘違いしないように注意しましょう。
タクシーでクレジットカードを使うと嫌がれる理由
- サインや暗証番号の入力が必要なケースで手間がかかるため
- 運転手が端末の操作に慣れていないため
- 電波状況が悪く決済端末が利用できないため
- 時間帯によって利用できないクレジットカードがあるため
- 限度額オーバーで利用できず面倒なことになる可能性もあるため
クレジットカードに対応したタクシーであっても、運転手によってはカード払いを拒否されてしまうケースがあります。
ここでは、タクシーでクレジットカードを使うと嫌がれる理由について詳しく解説します。
意外にも運転手の言い分も多少理解できる理由もあるので、是非ご覧になってみてください。
サインや暗証番号の入力で手間がかかる
クレジットカード払いが敬遠されてしまう理由の1つに、「時間や手間がかかるから」というのが挙げられます。
現金払いだとお金を渡してお釣りを受け取るだけで済みます。
キャッシュレス決済だと現金よりもスムーズというイメージがありますが、クレジットカードだと「暗証番号の入力」や「サインの記入」といった手間で意外に時間がかかってしまいます。
タクシーの運転手にとってみれば、停車時間が長くなると周囲の車などに迷惑をかけてしまいますし、歩合制だと時間のロスになってしまいます。
余計な手間を避けるためにクレジットカード払いを断るケースがあるので、発進前の事前確認が必要です。
運転手が端末の操作に慣れていない
タクシーの運転手の中には高齢の方やカード端末の操作に慣れていない方も多くいます。
電子機器の操作ができないため、クレジットカードの利用を断る運転手も多くいるでしょう。
また、端末の操作に慣れていないと余計に時間や手間がかかってしまうため、上記の理由と同様に周囲への迷惑や時間ロスに繋がってしまいます
電波状況が悪く決済端末が利用できない
クレジットカードを利用するための端末が電波状況によって使えない可能性もあります。
田舎や山奥の方では通信障害を起こすケースもありますし、都会であってもビルの谷間などで電波が入らないこともあります。
もちろん運転手側もこのことを把握しているので、車体を動かすなどして工夫することもあります。
しかし、カード払いによるエラーを多く経験している運転手の方が、クレジットカードによる支払いに対して厄介なイメージを持っていたとしても不思議ではありません。
時間帯によって利用できないクレジットカードがある
クレジットカードの中には、時間帯によって利用できないものがあります。
クレジットカード会社のメンテナンスや不正利用防止といったセキュリティ上の理由から、利用時間帯を制限することがあり、そういった時間帯にカードを使うと決済ができません。
こちらも余計な手間がかかる原因になってしまうため、時間帯によってはクレジットカードの利用を拒否されてしまう可能性があります。
限度額オーバーで利用できず面倒なことになる可能性も
キャッシュレス決済の場合、クレジットカードであれば「限度額オーバー」、電子マネーであれば「残高不足」、スマホ決済アプリなら「1日当たりの利用上限」といった制限によって使えないというケースが考えられます。
このように、クレジットカードを断る理由は何も運転手側にだけ原因があるというわけではありません。
クレジットカードの特性上、スムーズに支払いができない可能性があるため、タクシーの運転手から敬遠されることがしばしばあります。
クレジットカードの手数料は運転手負担ではない
タクシーでクレジットカードが嫌がれる理由として、「カードの手数料が運転手負担になるから」というのを思ったかもしれません。
以前までは、クレジットカード決済の利用に対してカード会社に支払う手数料が運転手負担だったため、収入の減少を防ぐ目的でクレジットカード払いを拒否するケースが多く見られました。
しかし、最近ではカード決済の手数料をタクシー会社側が負担することが多くなっているため、手数料が原因でクレジットカードが断られるというケースは少なくなっています。
しかし、一部タクシー会社では手数料が運転手負担になっているケースもあるため、中にはクレジットカードでの支払いが断られる可能性もあります。
領収書の発行はタクシー会社によって対応が異なる
仕事でタクシーを利用される方や個人事業主の方など、タクシーに乗った際は領収書を発行してもらうことが多いでしょう。
タクシーでも運転手に頼めば、領収書の発行はしてもらえるというのが一般的です。
しかし、領収書の発行はタクシー会社の義務ではないため、対応はタクシー会社によって異なります。
「タクシーでクレジットカードが拒否される理由」の大部分に「時間がかかる」というのが挙げられるように、領収書の発行による手間を嫌がる運転手の方もいる可能性があります。
タクシーで確実にクレジットカード払いを使うなら事前決済がおすすめ
画像引用元:タクシーのお支払い方法| 東京のタクシーなら日本交通
ここまでの内容から、乗ったタクシーがクレジットカード払いに対応していたとしても、カードでの支払いができるかどうかはわからないということが判明しました。
最終的には、タクシーの運転手の判断によってクレジットカード払いが拒否される可能性もあるため、「カードが使える」と表示してあっても油断できません。
しかし、キャッシュレス決済が普及する中で、「現金払いは嫌だ」と考える人も多くいるでしょう。
そこでおすすめなのが「事前決済」です。
最近では、タクシーの配車アプリが数多くリリースされています。アプリを通じてタクシーの配車から支払いまで完結するので、運転手にカード払いを断られるといったことも起きません。
タクシーの運転手にとっても、アプリ上で支払いを済ませてくれれば現金のやり取りによる手間も省けるので双方にとってメリットがあります。
タクシーで確実にクレジットカード払いを利用したいと思っている方は、配車アプリを通じた事前決済を使ってみてください。
クレジットカードが使えるおすすめの配車アプリ3選
- Japan TAXI
- MOV
- S.RIDE
ここでは、タクシーの配車サービスが利用できるおすすめのアプリを3つ紹介していきます。
紹介する配車アプリは、タクシー会社が運営している配車サービスというわけではなく、配車サービス単体で運営されており、複数のタクシー会社と提携しています。
そのため、タクシーの配車を手配しやすいというメリットもあります。
スマホアプリから、配車から決済までスマートに行えるサービスなので是非利用してみてください。
Japan TAXI
画像引用元:【Google Play】Japan Taxi
「Japan TAXI」は、国内の配車アプリの中でも対応エリアが最も広く、47都道府県全てで利用できます。
配車アプリの中でも、ダウンロード数が最も多く、アプリ上の地図から場所を指定するだけで簡単にタクシーを呼ぶことができます。
アプリによる事前決済ももちろん対応しており、およそ全国860(2020年8月31日時点)のタクシー会社と提携しているので配車もスムーズに行えます。
また、アプリ上の地図から乗車場所と降車場所を指定することで、その区間の料金をシミュレーションする機能も搭載されています。
アプリや公式サイト上から領収書を発行することもできるので、タクシー内でのやり取りを最小限にすることができます。
MOV
画像引用元:【Google Play】MOV(モブ)
「MOV」は、国内大手IT企業の「DeNA」が提供している配車アプリです。
対応エリアは東京都、神奈川県、埼玉県、京都府、大阪府、兵庫県、滋賀県、愛知県、奈良県と限定されていますが、配車に便利な機能が数多く備わっています。
例えば、タクシーが迎えに来るまでの時間がアプリ上から把握できる機能が備わっており、タクシーが到着するとアプリに通知が届くので、路上で待ち続ける必要がありません。
平均配車時間も4分28秒というスピード感が魅力となっており、事前決済も可能なのでタクシーで余計なやりとりをする必要もありません。
今なら新規ダウンロードで500円OFFクーポンがプレゼントされるキャンペーンが実施されているので是非ご利用ください。
また、2020年8月3日「MOV」と「Japan Taxi」が統合し、新アプリとして「GO」が2020年9月にリリースされる予定となっています。
現在それぞれのアプリを利用している方は、最新版へのアップデートをするだけで「GO」を利用することができます。
S.RIDE
画像引用元:【Google Play】S.RIDE(エスライド)
「S.RIDE」は、2019年4月にリリースされた比較的新しい配車アプリです。
東京23区、三鷹市、武蔵野市、西東京市、立川市、多摩市、稲城市に加えて、横浜市の一部地域、名古屋市が提供エリアとなっています。
大きな特徴としては「ワンアクションで配車ができる」というスムーズさです。
アプリを起動してワンスライドするだけで一番近くのタクシーが配車できます。
タクシーが迎えに来る位置も自動で調整してくれるので、細かく指定する必要はなく、目的地を入力することでよりスムーズに移動することも可能です。
事前決済も可能ですし、配車時の手間が一番少ないアプリなのでおすすめです。
タクシーでクレジットカードを使うなら事前確認が重要
- クレジットカードを使う際は「タクシーの窓」をチェックし、さらに運転手に確認を行う
- 確実にクレジットカードを使うなら、事前決済が可能な配車アプリを使おう
- 配車アプリは「Japan TAXI」「S.RIDE」「MOV」がおすすめ
タクシーでクレジットカードが使えるか見極める方法やカード払いが嫌がれる理由について解説しました。
クレジットカードを拒否される理由は、必ずしも「運転手が身勝手だから」というだけではありません。
クレジットカード払いを断るのには、相応の理由があると考えた方がいいでしょう。
そして、どうしてもタクシーでクレジットカードを使いたいという場合には、事前決済が可能な配車アプリの利用をおすすめします。