電車に乗る際の切符や定期券は、今やクレジットカードで購入できます。
クレジットカードで切符や定期が購入出来れば、小銭が増えてしまうことも、まとまった現金を持ち歩く必要もありません。
さらに、クレジットカードのポイントも貯まってお得です。
ただし、全ての鉄道で切符や定期券をクレジットカードで買えるわけではありません。
そこで今回はクレジットカードの利用について、全国の主要路線全てを徹底的に調査しました。
クレジットカード払いにするメリットや、電車での利用でよりお得になるおすすめのクレジットカードも紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
- JR・小田急
切符も定期もクレジットカードで購入できる
- 東急・阪急・京急・東京メトロ
定期券のみクレジットカードで購入できる
カード名 | 三井住友カード(NL) | JCB CARD W | dカード GOLD | New! JCBカード S | JCBゴールド | 楽天プレミアムカード | セゾンプラチナ・ビジネス アメリカン・エキスプレス(R)・カード | リクルートカード | アメックスグリーン |
年会費 (税込) | 永年無料 | 無料 | 11,000円 | 無料 | 11,000円(税込) 初年度無料 | 11,000円 | 22,000円 条件付きで11,000円 | 無料 | 月会費制1,100円/月 (年合計13,200円) |
還元率 | 0.5%~7%※M1 | 1.00%~10.50%※J1 | 1.0%~10% | 1.00%~10.50%※J1 | 1.00%~10.50%※J1 | 1.0%~5.0% | 0.5%〜1.0% | 1.2%~4.2% | 0.3%~1.0% |
国際ブランド | Visa、Mastercard | JCB | Visa、Mastercard | JCB | JCB | Visa、Mastercard、 JCB、American Express | American Express | JCB | American Express |
キャンペーン | 新規入会&条件達成で 最大3,000円分 プレゼント※2 2024年9月2日~2024年10月31日 | 新規入会 +Amazon利用で最大12,000円 キャッシュバック 2024年4月1日(月)~2024年9月30日(月) | 新規入会&利用 +公共料金などすべて支払い 最大11,000ポイント プレゼント 2024年6月1日(土)〜 | 新規入会 +Amazon利用で最大15,000円 キャッシュバック 2024年4月1日(月)~2024年9月30日(月) | 新規入会 +Amazon利用で最大23,000円 キャッシュバック 2024年4月1日(月)~2024年9月30日(月) | 新規入会&1回利用で 5,000ポイント プレゼント | 最大9,000円相当 プレゼント | 最大6,000円相当 プレゼント | 合計35,000ポイント プレゼント |
申込対象 | 18歳以上 (高校生を除く) | 18歳以上39歳以下 | 18歳以上 | 18歳以上 | 20歳以上 | 20歳以上 | 20歳以上 個人の方も申込可能 | 18歳以上 | 20歳以上 パート・アルバイト・学生不可 |
発行スピード | 最短10秒
| 最短5分※J1 | 最短5営業日 | 最短5分※J1 | 最短5分※J1 ※オンライン口座設定が必要。 | 最短3営業日 | 最短3営業日 | 1~2週間 | 1~3週間 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
※2 学生の場合:新規入会&条件達成で4,000円分プレゼント (VポイントPayギフトのプレゼント)。条件:スマホのタッチ決済1回以上利用。
JR・小田急は切符も定期もクレジットカードで購入できる
JRと小田急は切符・定期券のクレジットカード払いが可能です。
JRや小田急を頻繁に利用する人や、通勤で使う人はクレジットカード払いがおすすめです。
自動券売機・窓口どちらでもカード払いができる
JRと小田急は自動券売機、窓口どちらでもクレジットカードで精算できます。
切符や定期券をクレジットカードで支払う場合は、以下の手順で進めます。(各社の券売機の種類によって多少差はあります)
- 自動券売機で「乗車券」あるいは「きっぷ」または「定期券」を押す
- 行先や枚数など必要な情報を入力する
- 支払い方法を「クレジットカード」と選択し、クレジットカードを挿入する
窓口でクレジットカードを使って切符・定期券を買う場合は以下のような流れになります。
- 窓口に行って、普通乗車券(あるいは定期券)を購入したい旨を伝える
- 乗車区間を伝える
- クレジットカードで支払ってサインする
とても簡単ですね。
東急・阪急・京急・東京メトロは定期券のみクレジットカードで購入できる
東急・阪急・京急・東京メトロはクレジットカードで切符を購入することができません。
しかし、前述のJRや小田急も含め、ほとんどの鉄道でクレジットカードでの定期券購入に対応しています。
前述のJRと小田急と併せて、クレジットカードでの切符と定期券の購入の可否について、以下のように整理してみました。
鉄道会社 | 切符 | 定期券 |
---|---|---|
JR | 購入可能 | 基本的に購入可能。 JR東日本、JR西日本、JR北海道など地域で差があるものの、指定席券売機、多機能券売機で購入が可能。 預かり金(デポジット500円が必要)不要になれば返還される。 |
小田急 | 定期券販売機能付きの券売機で購入可能。 |
|
東京メトロ | 不可 | ピンク色の多機能券売機で購入可能。 |
東急 | 定期券と表示のある券売機で購入可能。 クレジットカードの利用時間は23:30まで。 |
|
京急 | 購入可能。クレジットカードの利用時間は23:00まで。 | |
阪急 | 赤色の券売機で購入可能。クレジットカードの利用時間は23:30まで。 |
クレジットカードで切符や定期券を購入するメリット
クレジットカードで電車の切符や定期券を購入するメリットを3つご紹介します。
現金かカード払いかでお悩みの方は、参考にしてください。
- クレジットカードのポイントが貯まる
- カードの種類によっては旅行保険が適用される
- 手軽で便利、小銭がいらない
クレジットカードのポイントが貯まる
切符や定期券をクレジットカードで決済すれば、クレジットカードのポイントが貯まります。
とりわけ定期券を購入する人は金額が大きいだけに、還元ポイントも大きくなります。
高還元率のカードを使って支払えば、さらにお得に利用できます。
また、クレジットカードのポイントと電車の切符購入時のポイントを二重どりできる場合があります。
例えば、東京メトロの場合はTokyo Metro To Me CARD Prime PASMOとの組み合わせです。クレジットカードのポイントと、メトロポイントの二重取りができます。
おすすめカードやその詳細は後ほど紹介させていただきますね。
カードの種類によっては旅行保険が適用されることも
クレジットカードに「海外旅行傷害保険」あるいは「国内旅行傷害保険」がついていることがあります。
これらの旅行傷害保険が「利用付帯※」の場合、クレジットカード払いで電車を利用することによって保険が適用されます。
もし自分のクレジットカードに旅行傷害保険の補償がついていたら、日々の生活にさらに安心がプラスされますね。
※「利用付帯」…クレジットカードで「公共交通乗用具」、またはツアーを利用したときに初めて保険が付帯されるというもの。
手軽で便利
切符を現金で購入すると、小銭が増えてしまいがちです。
切符代はキリの良い数字ではない場合が多いので、現金で購入するとどうしても小銭が増えてしまいますよね。
ぴったりの小銭を持っていたとしても、混んでいる時は後ろに並んでいる人にも気を使ってしまいます。
しかし、クレジットカードなら財布からカードを取り出して購入するだけで素早く決済。小銭は増えません。
また、定期券を購入する際は、まとまったお金が必要になりますが、クレジットカードなら手元に現金がなくてもすぐに決済が可能です。
クレジットカードで切符や定期券を購入する際の注意点
メリットの多い切符や定期券のクレジットカード払いですが、利用時に注意点しておくべきことがあります。
利用する前に確認をしておかないと、逆に不便が生じてしまいます。以下の注意点も確認しておいてくださいね。
- 切符も定期券も基本は一括払い
- 払い戻しが難しい
- 窓口で定期券を購入するなら早めに
切符も定期券も基本は一括払い
切符・定期券購入のクレジットカード利用は、基本的には一括払いです。
クレジットカードの請求は忘れた頃にやってきます。特に定期券の支払いは高額なことが多いので、カード請求額の引き落とし日前に口座の残高を確認しておきましょう。
ただし、カードの種類によっては後からリボ払いに変更することも可能です。
高額になりがちな定期券の支払に、上手にリボを活用できれば月々の収支をコントロールすることができますよ。
払い戻しが難しい
クレジットカードで定期券を購入すると、払い戻し処理が面倒になるので、できるだけミスのないように気を付けましょう。
クレジットカード決済のあとに、払い戻しを希望する場合は「払い戻し手数料」が請求されることがあります。
また、自動券売機では払い戻し処理ができないため、窓口での手続きが必要です。
購入する段階で、区間や金額に間違いがないか念入りに確認しましょう。
窓口で定期券を購入するなら早めに
定期券をクレジットカードで購入する機会は少ないのではないでしょうか。
クレジットカード自体の使用頻度が少ない人は、なおさら注意してください。
例えば、「クレジットカードの有効期限が切れていた」または、「利用限度額オーバーでクレジットカードが利用できない」などの理由から、クレジットカードが利用できない可能性も考えられます。
また、3月末~4月初旬にかけては、定期券を購入しようとする人が殺到し、窓口や券売機が込み合います。
定期券のお求めは、3月中旬までに済ませるか、自動券売機で買うことをおすすめします。
クレジットカードでの定期券購入が不慣れな方は、時期に余裕をもって購入するようにしましょう。
定期券購入におすすめのクレジットカード
電車を利用するときにおすすめのクレジットカードは、利用している鉄道の種類、交通系電子マネーの種類、貯めたいマイルやその他の要素によっても変わります。
ここでは一例として3つのクレジットカードを紹介しますので参考にしてください。
「ビュー・スイカ」カード
「ビュー・スイカ」カード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 通常0.5%~最大5.0%※ |
マイル | 獲得不可 | |
年会費 | 初年度 | 524円 |
2年目以降 | 524円 | |
家族カード | ||
旅行保険 | 海外 | 最高500万円(利用付帯) |
国内 | 最高1,000万円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | 524円 | |
電子マネー | QUICPay、Suica | |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB | |
発行会社 | 株式会社ビューカード | |
発行期間 | 最短1週間 |
※ポイント付与およびサービスの詳細はビューカードホームページ、モバイルSuica、JRE POINT・えきねっとWEBサイトをご確認ください。
※モバイルSuicaにてモバイルSuicaグリーン券を購入した場合、VIEWプラス3%+えきねっと2%=合計5%となります。
※最大5%は事前にJRE POINTへの会員登録およびSuicaの登録、モバイルSuica会員登録が必要です
「ビュー・スイカ」カードはSuicaにチャージできるので、東日本を中心に日本全国ほとんどの場所で交通系電子マネーが利用できます。
Suicaと連携しているクレジットカードなので、クレジットカードでSuicaを利用することができるうえ、定期券情報も書き込めます。
つまり、これ一枚でクレジットカード・定期券・Suicaの機能を集約させることができるのです。
また、オートチャージ機能を使えば事前チャージは不要です。残高が不足した時点で自動的にチャージされます。
駅なかのお店や加盟店で「ビュー・スイカ」カードを使うと、ポイント還元率が倍になるのも注目ポイントです。
Tokyo Metro To Me CARD Prime PASMO
Tokyo Metro To Me CARD Prime PASMO | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.5%~ |
マイル | 0.3% | |
年会費 | 初年度 | 無料 |
2年目以降 | 2,200円(税込) ※年間50万円以上利用で次年度無料 |
|
家族カード | JCB:440円(税込) NICOS:1,100円(税込) |
|
旅行保険 | 海外 | JCB:なし NICOS:最高2,000万円(利用付帯) |
国内 | なし | |
ETCカード | 発行手数料 | JCB:無料 NICOS:1,100円 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay、PASMO | |
国際ブランド | JCB、Visa、Mastercard | |
発行会社 | 株式会社ジェーシービー、三菱UFJニコス株式会社 | |
発行期間 | 最短1週間 |
東京メトロを利用する人なら、絶対に持っておいて欲しいカードがTokyo Metro To Me CARD Prime PASMOです。
Tokyo Metro To Me CARD Prime PASMOは、PASMOオートチャージや定期券購入も可能です。
さらに、クレジットカードのポイントに加えて、距離や料金に関わらず回数で貯まる「メトロポイント」も貯まります。
平日の乗車で10ポイント、休日の乗車で20ポイントを獲得できるというユニークな特徴があります。
初年度の年会費は無料です。翌年度から通常2,200円(税込)の年会費がかかりますが、年間50万円以上利用で翌年の年会費は無料になります。
移動用のサブカードとして1枚持っておくのもいいですね。
高還元率カードならリクルートカード
リクルートカード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 1.2%~3.2% |
マイル | 0.6% | |
年会費 | 初年度 | 無料 |
2年目以降 | ||
家族カード | ||
旅行保険 | 海外 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内 | 最高1,000万円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | JCB:無料 Visa、Mastercard:1,100円 |
年会費 | 無料 | |
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | JCB、Visa、Mastercard | |
発行会社 | JCB | 株式会社ジェーシービー |
Visa、Mastercard | 三菱UFJニコス株式会社 | |
発行期間 | 最短1週間 |
高還元率カードを望むなら、リクルートカードがおすすめです。
リクルートカードはポイント還元率が1.2%もあるので、定期券など高額な支払いをするときにポイントが一気にたまります。そのうえ、年会費は永年無料です。
クレジットカードのポイント還元率は0.5%というのが多いなか、1.2%の還元率は驚異的です。
手持ちのクレジットカードのポイント還元率が低いなら、この機会にリクルートカードに切り替えてみるのはいかがでしょうか。
切符や定期券の購入はクレジットカード払いで
定期券はほとんどの鉄道会社でクレジットカード払いができます。
普段利用する路線がクレジットカードで支払えるなら、現金で払うのはもったいないですよ。
- JR・小田急は切符も定期もクレジットカードで購入できる
- 東急・阪急・京急・東京メトロは定期券のみクレジットカードで購入できる
クレジットカード払いにすれば切符購入の場合は小銭が増えませんし、定期券購入の場合でもまとまったお金を持ち歩く必要がありません。
定期券は購入額も大きいので、大きな還元ポイントが受けられますよ。
また切符の購入でも、カードを使ってコツコツとポイントを積み上げていけば大きなポイントになる可能性も有ります。
クレジットカードの中には、特定の路線や電子マネーと相性がいいものもあります。
上手に組み合わせて、便利にお得に交通機関を利用しましょう。