国内唯一の国際ブランドであるJCBが発行しているクレジットカードは多数あります。
その中でも、JCB一般カードは初めてクレジットカードを持つ人や、将来JCBの上位カードを持ちたい人が最初に持つカードとしてオススメの1枚です。
今回は、そんなJCB一般カードについて年会費などの基本情報やメリットデメリット、ゴールドカードへのインビテーションについて解説していきます。
まずは、JCB一般カードの基本情報を以下の表にまとめます。
JCB一般カード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.5%~ |
マイル | 0.3%~ | |
年会費 | 初年度 | 無料(オンライン入会の場合のみ) |
2年目以降 | 1,375円(条件付き無料) | |
家族カード | 440円 | |
旅行保険 | 海外 | 最高3,000万円(利用付帯) |
国内 | 最高3,000万円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | JCB | |
発行会社 | 株式会社ジェーシービー | |
発行期間 | 最短当日発行(最短翌日配送) |
JCB一般カードは、日本唯一の国際ブランドであるJCBが発行するプロパーカードです。
ですので、提携カードと違って、VisaやMastercardなどの別ブランドを選ぶことはできません。
しかし、工夫次第で年会費が無料になったり、ポイントをお得に貯めることができるなど、JCBならではのメリットが多数あります。
JCB一般カードのメリットは大きく分けて7つあります。
基本情報でも解説しましたが、JCB一般カードは年会費が1,375円かかります。
クレジットカードの年会費としては比較的安い金額ですが、年会費無料のカードもある中で、年会費がかかること自体に抵抗を覚える人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、JCB一般カードには年会費無料になる条件があり、そのハードルはかなり低く設定されています。
その年会費無料の条件とは、オンラインでの入会と年間50万円以上の利用です。
まず、オンラインで入会することによって、初年度の年会費が無料、2年目以降は年間50万円以上の利用で年会費が無料になります。
オンライン入会については、それほど難しい手続きではないので、簡単に初年度の年会費を無料にできます。
次に、年間50万円の利用についてですが、こちらは1ヵ月当たりに約4万円をJCB一般カードで支払えば2年目以降も年会費が無料になる計算になります。
JCB一般カードは利用した金額に応じてOki Dokiポイントが貯まります。
Oki Dokiポイントとは、JCB系列が運用するポイントのことで、ANAマイルやnanacoポイントにポイントを移行したり、JCBトラベルの旅行代金に充当することができるポイントです。
このOki Dokiポイントが1ヵ月の合計利用金額1,000円ごとに1ポイントが貯まります。
1回のお買い物金額ではなく、1ヵ月の利用合計金額に対するポイント付与なので、コンビニでのちょっとした利用などの1,000円に届かないお買い物でもちゃんとポイントに反映される仕組みになっています。
さらに、このOki Dokiポイントをもっとお得に貯める方法があります。
JCB ORIGINAL SERIESパートナーと呼ばれる、Oki Dokiポイントが通常より貯まる優待店でJCB一般カードを利用することで、ポイント倍率がアップしてさらにお得にポイントを貯めることができます。
ポイント優待店とポイント倍率をまとめました。
ポイント優待店 | ポイント倍率 |
---|---|
スターバックス | ポイント10倍※1回の利用金額が1,000円以上の場合 |
洋服の青山 | ポイント5倍 |
ルートインホテルズ | ポイント7倍 |
Amazon.com | ポイント3倍 |
セブンイレブン | ポイント3倍 |
一休.comレストラン | ポイント3倍 |
ビックカメラ | ポイント2倍 |
エッソ | ポイント2倍 |
昭和シェル石油 | ポイント2倍 |
JCB一般カードの利用で貯めたOki Dokiポイントにはどんな使い道があるのでしょうか。
Oki Dokiポイントは、別のポイントに移行して使っていくというのが一般的な利用の仕方になります。
代表的な移行先とそのポイント還元率を表にまとめてみました。
移行先 | 移行レート | ポイント還元率 |
---|---|---|
ANAマイル | 1 Oki Dokiポイント=3マイル | 0.6% |
nanacoポイント | 1 Oki Dokiポイント=5nanacoポイント(※200ポイント以上から交換可能) | 0.5% |
JCBギフトカード | 1 Oki Dokiポイント=4.76円(※1,050ポイントで1,000円分と交換可能) | 0.47% |
スターバックスカード | 1 Oki Dokiポイント=4円(200ポイント以上場合) | 0.4% |
Amazonでのポイント利用 | 1 Oki Dokiポイント=3.5円 | 0.35% |
これだけ色々なポイントに移行できるというのは、貯めたポイントも無駄にならないので嬉しいですね。
還元率の高さでいえばANAマイルかnanacoポイントに移行するのが一番お得なので、旅行や出張で飛行に乗る人はANAマイルに、セブンイレブンでのお買い物が多い人はnanacoポイントに移行して使うのがオススメです。
JCB一般カードには旅行保険がついています。
補償内容としては国内旅行・海外旅行共に傷害死亡後遺障害は最高3,000万円、さらに海外旅行には以下の補償が付きます。
補償内容 | 保険金額 |
---|---|
傷害治療費用 | 1回の事故につき最高100万円 |
疾病治療費用 | 1回の事故につき最高100万円 |
賠償責任 | 1回の事故につき最高2,000万円 |
携行品損害 | 1旅行中最高20万円 保険期間中最高100万円 |
救援者費用等 | 最高100万円 |
一般カードの旅行傷害保険としては最高3,000万の補償額はかなり手厚い部類です。
ただ、持っているだけで補償される自動付帯ではなく、旅行券やツアー代金の支払いをJCB一般カードで支払うことで付帯する利用付帯になります。
旅行に行く際は忘れずにJCB一般カードを使って旅行券を手配して、万が一に備えたいですね。
さらに、海外でのお買いものに関しては海外ショッピングカード保険が付帯しています。
JCB一般カードを利用して海外でお買い物をした商品が偶然な事故によって損害を被ったとしても、購入日から90日間であれば年間最高100万円まで補償してくれます。
JCB一般カードはETCカードの発行手数料無料、年会費無料で作ることができます。
ETCカードの発行に発行手数料や年会費がかかるクレジットカードもある中で、無料でETCカードを作れるのは大きなメリットです。
当然、ETCでの利用もOki Dokiポイントに反映されるので、高速道路の利用が多い人も加入を検討してみてはいかがでしょうか。
キャッシュレス決済に対応しているという点もJCB一般カードのメリットといえます。
QUICPayは全国のコンビニやチェーンの飲食店など使える所も多く、Apple Pay、Google Payに対応しているのでゲームアプリへの課金などもポイントを貯めながら行うこともできます。
JCB一般カードは最短当日のカード発行が可能で、申し込んだ翌日にはカードを受け取り、利用を開始することができます。
申し込みからカードが届くまで時間がかかるカードが多い中で、即日のカード発行に対応してくれるのは嬉しいですね。
カードの即日発行の条件は、平日午前11時までに申し込みを完了し、正午までに入会判定結果のメールを受け取り支払口座の設定手続きすることです。
支払口座に関してはインターネットバンキングをはじめ、ほぼすべての銀行口座に対応しています。
JCB一般カードでは本人認証サービスであるJ/Secureを使うことができます。
このサービスはインターネットでお買い物をする際に通常の暗証番号だけではなく、予め登録したパスワードを入力して本人確認を行うセキュリティーサービスです。
さらに、スマホアプリを使ったワンタイムパスワードも導入しているので、このサービスを使えばさらにカードのセキュリティーを高めることができます。
ここまでJCB一般カードのメリットを解説してきましたが、一方でデメリットもあります。
ここからはJCB一般カードのデメリットとその対策を解説していきます。
JCB一般カードは1,000円で1ポイントのOki Dokiポイントが付きます。
ポイント還元率としては比較的低い数字になっています。
楽天カードなどの高いポイント還元率のカードの場合、還元率が1%を超えるものもあるので、とにかくポイント還元率が大事という人にはあまりオススメはできません。
ただ、メリットでも紹介したポイント優待店でのお買い物はポイントの倍率があがるので、ポイント還元率もその分上がります。
ですから、お買い物をなるべくポイント優待店で済ませるという対策をとれば、ポイント還元率の低さはカバーできるかもしれません。
JCB一般カードのデメリットとして海外旅行での使用の際に使えない可能性のある国や地域が多いことが挙げられます。
JCBは国内唯一の国際ブランドですが、世界的なシェアはVisaやMastercardなどの大手ブランド程は大きくなく、使えない国や地域も存在します。
クレジットカードを海外での現地決済に使いたいという人は、不便を感じてしまう可能性があるのでこちらもあまりオススメできません。
旅行に強いクレジットカードやJCBの上位カードでは、国内の空港や海外の空港でもラウンジなどの施設が無料で使える場合が多くあります。
しかし、JCB一般カードでは空港ラウンジなどを無料で利用できる特典は付帯していません。
ここまで、JCB一般カードのメリットとデメリットを紹介してきましたが、最後にゴールドカードへのインビテーションについて解説したいと思います。
JCB一般カードを長く使い続けるとゴールドカードへのインビテーションの案内が届くことがあります。
インビテーションとは直訳すると招待という意味で、クレジットカードの世界では、カード会社から送られてくるカードのアップグレードの案内の事を指します。
アップグレードとは一般カードから、ゴールドカード、プラチナカードのようにカードのランクが上がっていくことを意味します。
JCBの場合、一般カードからゴールドカードにアップグレードすると、Oki Dokiポイントの有効期限が伸びたり、国内空港にあるラウンジが無料で利用できたり、海外での利用の場合ポイント還元率が2倍になったりと多くのメリットがあります。
ゴールドインビテーションを受けることができるのは、一定期間の内に、設定された金額以上の利用があり、引き落としなどの支払いに遅れることが無かった優良顧客のみです。
ですから、ゴールドカードへのインビテーションを受け取りたい人は、JCB一般カードを積極的に使って、利用金額を増やし、支払いには絶対に遅れないという使い方を続けることが大切です。
ここまでJCB一般カードについて解説してきましたが、まとめとしてJCB一般カードがどんな人にオススメかをまとめてみました。
JCB一般カードは年会費を実質無料にできるカードなので、初めてクレジットカードを持つという人にとっては最初のハードルも低く、持ちやすいカードだといえます。
さらに、長期間使っていくことで上位カードへのインビテーションが届きやすくなるので、将来JCBゴールドカードやJCBゴールド ザ・プレミアを持ちたいという希望がある人にはその足がかりとして持つ事をオススメします。
JCB一般カードは利用のたびにOki Dokiポイントが貯まっていきます。
しかも、JCB優待店ではポイント倍率がアップしてお得にポイントを貯めることができます。
JCB一般カードを持つ事で同じお買い物でもポイント分をお得に利用することができます。
JCB一般カードの基本情報、メリットやデメリットについて解説してきました。
JCB一般カードは国内唯一の国際ブランドであるJCBのプロパーカードです。
プロパーカードゆえのステータス性はもちろんのこと、その特典や保険内容も非常に充実しています。
メリットやデメリットをしっかり理解した上で検討して、賢いクレジットカードライフを送りましょう。