プライオリティ・パスは世界中の空港ラウンジが使えるサービスです。頻繁に海外に行く人にはうれしいサービスですが、直接申し込むと年会費はかなり高め。
「プライオリティ・パスを使いたいけど年会費が高くて手がでない」という人も多いのではないでしょうか。
実は、クレジットカードによってはプライオリティ・パスが無料で使えます。
直接申し込むより、プライオリティ・パス付きクレジットカードを使うほうが断然お得です!
今回はプライオリティ・パスが使えるおすすめのクレジットカードを紹介します。
クレジットカードおすすめ人気ランキング【2021年】※本記事の価格は全て税込みです。
プライオリティ・パスとは
プライオリティ・パスは世界1,300ヶ所以上の空港ラウンジが利用できるサービスです。
ラウンジによってはドリンク飲み放題や無料Wi-Fi、シャワーといった贅沢なサービスの利用が可能です。空港での待ち時間が長い時も、空港ラウンジを利用すればゆったり過ごせます。
空港ラウンジが利用できる特典がついているクレジットカードもあります。しかし、ほとんどのカードは利用が国内空港のラウンジに限られています。
海外の空港ラウンジも利用したいならプライオリティ・パスは必須です。
プライオリティ・パスには3つのグレードがある
プライオリティ・パスには全部で3つのグレードがあり、それぞれで年会費とラウンジの利用料が異なります。
会員プラン | 年会費 | ラウンジ利用料 |
---|---|---|
スタンダード | US$99(約10,890円) | US$32(約3,520円) |
スタンダード・プラス | US$299(約32,890円) | 10回まで:無料 11回目以降:US$32 |
プレステージ | US$429(約47,190円) | 無料 |
もっともグレードが高いプレステージ会員になれば、対象の空港ラウンジが何度でも無料で使えます。
その代わりに年会費は日本円で約45,000円(1ドル=105円換算)と高額です。
空港ラウンジを自由に使えるのは魅力的ですが、これだけ高額だとなかなか手がでないかもしれません。
プライオリティ・パスが付帯するクレジットカードがお得
プライオリティ・パスを安く使いたいなら「プライオリティ・パスを利用できるクレジットカード」を取得するのがおすすめです。
クレジットカードの中には特典としてプライオリティ・パスに無料登録できるものがあります。
プレステージ会員の会費よりも安い年会費でプライオリティ・パスが無料付帯するカードは少なからずあります。
プライオリティ・パスへ直接登録するよりも、プライオリティ・パスが付いているカードを取得したほうがトータルのコストは安くなります。
プライオリティ・パス付きクレジットカードの選び方
プライオリティ・パス目的でクレジットカードを選ぶ際は、以下のポイントをチェックした上で選びましょう。
- 年会費は高すぎないか
- 同伴者や家族会員も利用できるか
- 旅行傷害保険などのトラベルサービスは充実しているか
年会費は高すぎないか
プライオリティ・パス目当てでクレジットカードを選ぶ際は、カードの年会費が高すぎないかチェックしましょう。
プライオリティ・パスが無料になるカードのほとんどはプラチナカードです。
ゴールドカードよりもランクが上で付帯サービスも豪華ですが、年会費が高額なカードもたくさんあります。
とにかくプライオリティ・パスを安く使いたいなら、年会費がプレステージ会員(約45,000円)より安いカードを選ぶとお得です。
中には1~2万円台の年会費でプライオリティ・パスを使えるカードもあります。
同伴者や家族会員も利用できるかチェックする
プライオリティ・パス付きカードを作る際は同伴者や家族会員も空港ラウンジを利用できるかをチェックしてください。
基本的に、プライオリティ・パスで空港ラウンジが無料になるのは本カード会員のみです。
家族会員は登録できませんし、同伴者が利用する場合は通常通りラウンジ利用料がかかります。
このようなカードは一人旅なら問題ありませんが、家族や友達と旅行に行くケースには向きませんね。
一方、中には同伴者もラウンジを無料で使えるカードや、家族会員もプライオリティ・パスを取得できるカードもあります。
家族や友達と旅行に行くことが多いなら、同伴者や家族会員もラウンジを利用できるカードを選ぶと特典を役立てられます。
旅行傷害保険などのトラベルサービスも重視する
プライオリティ・パスの内容だけでなく、旅行傷害保険や手荷物宅配サービスなどのトラベルサービスもチェックしましょう。
クレジットカードの付帯サービスはカードによってざまさまです。
より快適な海外旅行にするためにも、プライオリティ・パス以外の付帯サービスも把握しておきましょう。
とくに旅行が多い人はトラベルサービスを重点的にチェック>してください。
- 海外でのサポート体制はしっかりしているか
- 旅行傷害保険の補償額や補償される条件
- ショッピング保険はあるか
- 手荷物宅配サービスや駐車場の優待などの便利なサービスはあるか
ただし、1つ目のポイントでも述べましたがサービスが充実したカードは年会費も高い傾向にあります。
年会費とサービスのバランスを見ながらカードを選んでくださいね。
プライオリティ・パスが使えるおすすめカード
プライオリティ・パスが使えるクレジットカードのうち、おすすめなのは以下の5つです。
上記のカードはいずれも無料でプレステージ会員に登録ができます。
プラチナ以上のカードではプライオリティ・パス付きのカードがいくつかありますが、迷った時はこの5つから選べばOKです。
楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 1.0~5.0% |
マイル | 0.5~2.5% | |
年会費 | 初年度 | 11,000円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 550円 | |
旅行保険 | 海外 | 最高5,000万円(自動付帯) |
国内 | ||
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay、楽天Edy | |
国際ブランド | VISA、Mastercard、アメリカン・エキスプレス、JCB | |
発行会社 | 楽天カード株式会社 | |
発行期間 | 最短3営業日 |
- プレステージ会員が無料になるカードとしては破格の年会費
- 楽天ポイントがザクザク貯まる
- トラベルコースを選べば手荷物無料宅配サービスも使える
楽天プレミアムカードは年会費が11,000円とお手ごろながら、無料でプライオリティ・パスのプレステージ会員に登録できます。
プレステージ会員の年会費は約45,000円以上なので、直接契約するより30,000円以上お得になる計算です。
ただし、楽天プレミアムカードのプライオリティ・パスは同伴者が有料ですし、家族カード会員のプライオリティ・パス登録もできません。
1人で海外へ行くことが多い人向けですね。
楽天カードの特徴でもあるポイントの貯まりやすさは楽天プレミアムカードも同様です。
選べる優待サービスで「楽天市場コース」を選ぶと毎週火・木曜日は楽天市場でのポイント還元率が6倍になります。
楽天プレミアムカードならさらにポイントを貯めることができるでしょう。
また、選べる優待サービスで「トラベルコース」を選ぶと、旅行の際に自宅〜空港間手荷物を無料で配送してくれます。
荷物が多くなっても安心ですね。
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.3~1.0% |
マイル | 移行不可 | |
年会費 | 初年度 | 22,000円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 1人目無料、2人目以降3,300円 | |
旅行保険 | 海外 | 最高1億円(自動付帯) |
国内 | 最高5,000万円(自動付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス | |
発行会社 | 三菱UFJニコス株式会社 | |
発行期間 | 最短3営業日 |
- 家族会員もプレステージ会員への無料登録が可能
- プラチナカードとしては年会費が安い
- コンシェルジュや旅行傷害保険など、付帯サービスも充実
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(以下MUFGプラチナ・アメックス)は22,000円という手頃な価格で持てるプラチナカードです。
プレステージ会員が無料なので、これだけで年会費の元が取れますね。
本会員だけでなく、家族会員もプライオリティ・パスへの登録が無料です。しかも家族カードの1枚目は年会費無料で取得できます。
例えば夫婦でプライオリティ・パスを利用する場合、本来なら90,000円近くかかる年会費が22,000円で済みます。
3枚目以降の家族カードも年会費が3,300円と比較的安いです。
コストをかけずに家族でプライオリティ・パスを利用したい人に向いています。
年会費は安いですが、プラチナカードらしく付帯サービスは豪華です。
- 24時間365日使えるコンシェルジュ
- コース料理を2人以上で利用すると1人分無料
- 最高1億円の海外旅行傷害保険
- 国内・海外渡航便遅延保険
- 手荷物1個を無料宅配
とくにこの年会費でコンシェルジュが使えるのは優秀ですね。
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.75% |
マイル | 1.0% | |
年会費 | 初年度 | 22,000円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 1枚につき3,300円 | |
旅行保険 | 海外 | 最高1億円(自動付帯) |
国内 | 最高5,000万円(自動付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス | |
発行会社 | 株式会社クレディセゾン | |
発行期間 | 最短3営業日(セゾンカウンター受取) |
- 同伴者も2,200円の優遇利用料でラウンジを使える
- プライオリティ・パスの有効期限が切れても自動更新される
- JALマイルがザクザク貯まる
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード(以下セゾンプラチナ・アメックス)はMUFGプラチナ・アメックスと同じく、年会費が安いプラチナカードとして人気です。
プライオリティ・パスの特典だけで年会費の元が取れます。
ただしMUFGプラチナ・アメックスと違い、家族会員はプライオリティ・パスへの無料登録はできません。
その代わりに同伴者は2,200円の優遇利用料でラウンジを使うことが可能です。
普段は1人で旅行し、時には家族や友達とも旅行に行く人ならセゾンプラチナ・アメックスでも問題ありません。
他のカードのプライオリティ・パスは有効期限が切れると再申し込みが必要です。
セゾンプラチナ・アメックスはプライオリティ・パスの有効期限が切れると自動で更新されます。更新のための手続きが不要なのはありがたいポイント。
また、セゾンプラチナ・アメックスはJALマイルを貯めやすいという特長もあります。
ショッピングでマイルが貯まる「SAISON MILE CLUB」に加入すると、JALマイル還元率が1.125%にアップします。
旅行でJAL便をよく利用する人におすすめです。
JCBプラチナ
JCBプラチナ | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.5%~1.5% |
マイル | 0.3~0.9% | |
年会費 | 初年度 | 27,500円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 1人目:無料 2人目:3,300円 |
|
旅行保険 | 海外 | 最高1億円(自動付帯) |
国内 | ||
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | JCB | |
発行会社 | 株式会社ジェーシービー | |
発行期間 | 最短3営業日 |
- 同伴者も2,200円の優遇利用料でラウンジを使える
- 充実した旅行保険が付帯
- JCBの最上位カード「JCB THE CLASS」への近道
JCBプラチナも27,500円という比較的安い年会費でプライオリティ・パスのプレステージ会員になれます。
家族会員は申し込めませんが、同伴者は2,200円の優遇利用料でラウンジの利用が可能です。
JCBプラチナは旅行保険が充実しています。
- 国内・海外の両方で最高1億円の旅行傷害保険が自動付帯
- 海外旅行傷害保険は家族特約付き
- 国内・海外航空機遅延保険も付いている
- ショッピング保険は年間500万円まで補償
他の年会費が安いプラチナカードは補償額が低いことも多いですが、JCBプラチナはかなり手厚く、安心して旅行を楽しめるでしょう。
また、JCBプラチナを利用して実績を積むと招待制のカード「JCBザ・クラス」の招待が届きます。
JCBザ・クラスになるとプライオリティ・パスがアップグレードされ、同伴者1人もラウンジを無料で利用可能です。
プライオリティ・パスを利用しつつ、将来的にJCBザ・クラスを持ちたい人はJCBプラチナを利用しましょう。
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.33~3.0% |
マイル | 0.5~3.0% | |
年会費 | 初年度 | 143,000円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 無料 ※発行上限4枚 | |
旅行保険 | 海外 | 最高1億円(自動付帯5,000万円) |
国内 | 最高1億円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 935円 |
年会費 | 無料 | |
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス | |
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド | |
発行期間 | 1~2週間 |
- 同伴者1人もラウンジの利用料が無料
- 家族カード会員もプライオリティ・パスを無料で発行できる
- プライオリティ・パス以外に6つの空港ラウンジプログラムを利用可能
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(以下アメックス・プラチナ)はステータスの高さで知られるアメックスのプラチナカードです。
カード会員1人につき、同伴者1人もラウンジを無料で使えます。アメックス・プラチナ1枚あれば、夫婦でラウンジが利用できます。
さらに、アメックス・プラチナでは家族カード会員もプライオリティ・パスへ無料で登録できます。
家族カード会員の同伴者1人も無料です。
例えば4人家族で旅行に行く場合、夫婦でアメックス・プラチナを持っておけば家族全員がラウンジを無料で利用できるわけです。
アメックス・プラチナは家族カードを4枚まで追加可能です。理論上は最大10人まで無料でプライオリティ・パスのラウンジを利用できる計算に。大家族で旅行に行く際も安心ですね。
さらに、プライオリティ・パス以外に7つの空港ラウンジプログラムを利用できます。
- センチュリオン・ラウンジ
- デルタ・スカイクラブ
- エスケープ・ラウンジUS
- エアスペース
- プラザ・プレミアム・エアポート・ラウンジ
- ルフトハンザラウンジ
- アメリカン・エキスプレス・ラウンジ(国内/海外)
とくにセンチュリオン・ラウンジはアメックスの上位カードを持っている人だけの特権です。
優秀なコンシェルジェがつく、世界中の高級ホテルでVIP待遇を受けられるなど付帯サービスも他のプラチナカードを寄せ付けません。
年会費は143,000円と高額ですが、頻繁に海外旅行に行く人や高級ホテルを利用する人なら年会費以上の価値を感じられるでしょう。
プライオリティ・パス付きカードで空の旅を快適に!
以上、プライオリティ・パスが使えるおすすめのクレジットカードを紹介しました。
- 楽天プレミアムカード
- MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
- JCBプラチナ
- アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
プライオリティ・パスのプレステージ会員になれば世界1,300ヶ所以上の空港ラウンジを何度でも無料で利用可能です。
とても便利なサービスですが、プレステージ会員は直接契約すると約45,000円という高い年会費がかかります。
プライオリティ・パスを利用するなら、プライオリティ・パス特典が付いているクレジットカードがおすすめです。
年会費が1~2万円台でプライオリティ・パスがついているカードなら、それだけで元を取れてお得です!