ANAのFFP(Frequent Flyer Program:マイレージプログラム)でマイルを積み上げるなら、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(ANAアメックスゴールド)は最有力候補のひとつです。
航空券購入時のマイル還元率が3.0%に達するカードは限られており、ANAアメックスゴールドはその数少ない選択肢に入ります。
さらに2022年9月からはプライオリティ・パス特典が年会費据え置きで追加され、旅行者にとってのコストパフォーマンスが大幅に向上しました。
本記事では、ANAアメックスゴールドのマイルの貯め方・特典・デメリット・SFCへの切り替え条件まで詳しく解説します。
- ANAマイルを効率よく貯められる
- マイルへの移行手数料が無料
- プライオリティ・パス特典が年2回無料で使える
- 空港・旅行関連の特典が充実
- 年会費が高め
- ポイントの交換先がANAマイルのみ
※本記事の価格は全て税込みです。
| カード名 | ANA JCBワイドゴールド![]() | ソラチカカード![]() | ANA JCB ワイドカード![]() | ソラチカゴールドカード![]() | ANAアメリカン エキスプレス・カード ![]() | ANAアメリカン・エキスプレス ゴールド・カード ![]() |
| 年会費 | 15,400円 | 2,200円 初年度無料 | 7,975円 | 15,400円 | 7,700円 | 34,100円 |
| マイル還元率 | 1.0%~2.0%※1 | 0.5%〜1.0%※2 | 0.5%~2.0%※1 | 1.0%~2.0%※1 | 0.5%~1.5% | 0.5%~3.0% |
| 国際ブランド | JCB | JCB | JCB | JCB | American Express | American Express |
| キャンペーン | 新規入会&条件達成で 最大87,100マイル相当 プレゼント 2026年8月31日まで | 新規入会&条件達成で 最大28,900マイル相当 プレゼント 2026年8月31日まで | 新規入会&条件達成で 最大29,900マイル相当 プレゼント 2026年8月31日まで | 新規入会&条件達成で 最大85,100マイル相当 プレゼント 2026年8月31日まで | 入会後3ヶ月以内に 合計50万円以上の利用で 合計18,000マイル相当 プレゼント※3 | 入会後3ヶ月以内に 合計180万円以上の利用で 合計68,000マイル相当 プレゼント※3 |
| 申込対象 | 20歳以上 学生不可 | 18歳以上 | 18歳以上 学生不可 | 20歳以上 学生不可 | 20歳以上 パート・アルバイト・学生不可 | 20歳以上 パート・アルバイト・学生不可 |
| 発行スピード | 約2~3週間 | 約2~3週間 | 約2~3週間 | 約2~3週間 | 1週間〜3週間 | 1週間〜3週間 |
| 公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
※3 ANA アメリカン・エキスプレス提携カード メンバーシップ・リワード®のポイントをマイルに移行した場合
※各カードのキャンペーンの詳細は、公式ホームページにてご確認ください。

ANAアメックスゴールドの特徴・基礎知識
| ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | ||
|---|---|---|
| 還元率 | ポイント | 0.3%~2.0% |
| マイル | 0.5%~3.0% | |
| 年会費 | 初年度 | 34,100円 |
| 2年目以降 | ||
| 家族カード | 17,050円 | |
| 旅行保険 | 海外 | 最高1億円(利用付帯) |
| 国内 | 最高5,000万円(利用付帯) | |
| ETCカード | 発行手数料 | 935円 |
| 年会費 | 無料 | |
| 電子マネー | QUICPay+、楽天Edy | |
| 国際ブランド | アメリカン・エキスプレス | |
| 発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド | |
| 発行期間 | 1週間〜3週間 | |
ANAアメックスゴールドは、ANA(全日本空輸)とアメリカン・エキスプレスが共同で発行する提携ゴールドカードです。
基本のマイル移行レートは100円につき1マイル相当(還元率1.0%)ですが、ANAの航空券や機内販売での利用時は3.0%まで上昇します。
貯まったメンバーシップ・リワードのポイントは有効期限がなく、準備ができたタイミングでANAマイルに交換できる点が他のANAカードとの大きな差別化ポイントです。
ANAアメックスゴールドは、ANA便に搭乗する機会が多い方や、家族旅行を充実させたいマイラーに特に向いているカードです。
ANAアメックスゴールドの新規入会キャンペーン

画像引用元:ANAアメリカン・エキスプレス・カード新規入会キャンペーン|ANA
ANAアメックスゴールドでは、新規入会者向けのキャンペーンが定期的に実施されています。
2026年6月現在、入会後3ヶ月以内に合計180万円以上利用すると合計68,000マイル相当が獲得できるキャンペーンが展開中です。
入会を検討しているなら、キャンペーン期間中の申込がお得です。
キャンペーンの主な特典内容
キャンペーンで獲得できるマイルの主な内訳は以下の通りです。
- 新規入会ボーナス:カード入会でマイルをプレゼント
- 利用ボーナス:入会後3ヶ月以内に合計180万円以上の利用で付与
- 毎年カード継続ボーナス:2,000マイルを毎年プレゼント
なお、キャンペーンの内容・条件・期間は予告なく変更される場合があります。
申込前に公式サイトで最新情報を必ず確認してください。
ANAアメックスゴールドにプライオリティ・パス追加

2022年9月より、ANAアメックスゴールドにプライオリティ・パス特典が年会費据え置きで追加されました。
プライオリティ・パスとは、世界1,300ヶ所以上(2025年3月26日時点)の空港ラウンジを利用できる会員制サービスです。
本来であれば年会費99米ドル~469米ドル(1ドル=155円換算で約15,345円~72,695円)を別途支払う必要がありますが、ANAアメックスゴールド会員はその費用なしで年に2回まで対象ラウンジを利用できます。
ANAアメックスゴールドのプライオリティ・パス特典の内容は以下の通りです。
| 対象者 | 利用料 |
|---|---|
| 本会員 | ・年間2回まで無料 ・3回目以降35米ドル※/1回 |
| 家族会員 | |
| カード会員の同伴者 | 35米ドル※/1回 |
家族会員も本会員と同様のサービスが受けられ、同伴者は35米ドルで世界中の空港ラウンジを利用できます。
年会費が変わらないままプライオリティ・パスが使えるようになった点は、旅行頻度の高い方にとって大きなメリットです。
ANAアメックスゴールドのマイルの貯め方

ANAアメックスゴールドには、マイルを積み上げる方法が複数用意されています。
それぞれの貯め方を理解して組み合わせることで、特典航空券の獲得に必要なマイルに最短ルートで到達できます。
- ANA便に搭乗して貯める
- 日々の買い物で貯める
- ANAグルメマイル経由で飲食店を利用して貯める
- カードを継続して貯める
ANA便に搭乗して貯める
ANAアメックスゴールドで最も効率よくANAマイルを稼げるのは、ANAの飛行機に搭乗するタイミングです。
一般カードと比べて搭乗時のマイル加算率が高く設定されており、ANA便の利用頻度が高い方ほどその差が広がります。
| 項目 | ANAの航空券やANA機内販売 | 搭乗ボーナスマイル |
|---|---|---|
| ANAカード(一般/Visa・Mastercard・JCB) | 1.5% | 10% |
| ANAアメックス | 2.5% | 10% |
| ANAアメックスゴールド | 3.0% | 25% |
ANAの航空券やANA機内販売でANAアメックスゴールドを使うと、3.0%の還元率でマイルが付与されます。
- 通常還元:1.0%
- ANAアメックスゴールド特典:1.0%
- ANAカードマイルプラス※:1.0%
- 合計:3.0%
※ANAカードマイルプラスは後述
ANA便に搭乗するたびに搭乗ボーナスマイルが25%加算される点も、ANAアメックスゴールドならではの特典です。
長距離路線を利用するほど搭乗マイルが増えるため、出張や旅行でANA便を頻繁に利用する方に向いているカードです。
日々の買い物で貯める
ANAアメックスゴールドは、日常の買い物でもポイントが着実に積み上がり、ANAマイルへの交換に活かせます。
基本的に100円につき1ポイントが付与され、1ポイント=1マイルのレートで交換できます。
| 利用方法 | 通常還元率 | ANAカードマイルプラス加盟店還元率 |
|---|---|---|
| ANAカード(一般/Visa・Mastercard・JCB) | 0.5%~1.0% | 1.0%~1.5% |
| ANAアメックス | 1.0% | 1.5%~2.0% |
| ANAアメックスゴールド | 1.0% | 1.5%~2.0% |
「ANAカードマイルプラス加盟店」での支払いはさらにお得になります。

ANAカードマイルプラス加盟店でANAアメックスゴールドを利用すると、還元率は1.5%~2.0%に上昇します。
陸マイラーに人気のANAカードおすすめランキング|比較して最強を決定ポイント有効期限は無期限
ANAアメックスゴールドと下位のANAアメックスは、基本の還元率では同じです。
しかしANAアメックスゴールドのアドバンテージは、年会費6,600円の「ポイント移行コース」に加入しなくてもポイントが無期限で保持される点にあります。
ポイントを長期間積み上げることで、長距離国際線やビジネスクラスの特典航空券も視野に入れた計画的な活用ができます。
年間の移行上限もないため、大量のポイントもロスなくマイルに換えられます。
ANAグルメマイルで貯める

意外に知られていないマイルの貯め方として、ANAグルメマイル対象の飲食店での利用があります。
外食の機会をうまく活用することで、フライト以外の日常でもマイルを着実に積み上げられます。
ANAグルメマイルで付与されるマイル数は以下の通りです。
| 項目 | 付与マイル数 |
|---|---|
| ネット予約 | 来店人数×30マイル(ランチは5マイル) |
| 直接来店 | 100円につき最大2マイル |
| ANAカードで支払い | 100円につき1マイル |
ANAグルメマイル公式サイトから「ネット予約」の表示がある対象店舗でネット予約した上で飲食すると、来店の1~2ヶ月後に来店人数×30マイル(ランチは来店人数×5マイル)が付与されます。
「AMC」の表示がある対象店舗に直接来店してANAアメックスゴールドを提示すると、100円につき最大2マイルが還元されます。
カードを継続して貯める
ANAアメックスゴールドは、入会時だけでなくカードを継続したタイミングにもANAマイルが付与されます。
毎年のカード継続で進呈されるマイルは、下位カードの2倍にあたる2,000マイルです。
| 項目 | 一般 |
|---|---|
| ANAカード(一般) | 1,000マイル |
| ANAアメックスゴールド | 2,000マイル |
ショッピングで2,000マイルを獲得するには20万円分の利用が必要なことを考えると、継続ボーナスの実質的な価値は相応に高いといえます。
ANAアメックスゴールドの空港・旅行関連のメリット
ANAアメックスゴールドはマイルの貯まりやすさだけでなく、空港や旅行に関連した実用的な特典も豊富です。
旅行傷害保険の補償額は国内トップクラスの水準で、空港でのラウンジ利用から手荷物サービスまで充実しています。
- 国内空港ラウンジが同伴者1名まで無料
- 旅行傷害保険が充実
- 航空便遅延補償
- キャンセル・プロテクション
- ショッピング・プロテクション
- 手荷物無料宅配サービス
国内の空港ラウンジが同伴者1名まで無料

ANAアメックスゴールド会員は、プライオリティ・パスによる海外ラウンジに加え、国内主要空港およびハワイのラウンジも無料で利用できます。
カード会員だけでなく、同伴者1名も無料で入室できる点がアメックスブランドならではの強みです。
利用できる空港ラウンジは以下の通りです。
| 地域 | 空港名 |
|---|---|
| 北海道・東北 | 新千歳空港 |
| 関東 | 羽田空港(第1ターミナル・第2ターミナル・第3ターミナル) 成田国際空港(第1ターミナル・第2ターミナル) |
| 中部・北陸 | 中部国際空港 |
| 近畿 | 伊丹空港 関西国際空港 神戸空港 |
| 中国・四国 | 広島空港 |
| 九州・沖縄 | 福岡空港・長崎空港 熊本空港・鹿児島空港 那覇空港 |
| ハワイ | ダニエル・K・イノウエ国際空港 |
旅行傷害保険が充実している
ANAアメックスゴールドには、国内・海外の旅行傷害保険が付帯しています。
| 保険の種類 | 補償内容 | 本会員 | 家族会員 | 家族特約 |
|---|---|---|---|---|
| 国内旅行保険 (利用付帯) | 傷害死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
| 海外旅行保険 (利用付帯) | 傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
| 傷害治療費用 | 最高300万円 | 最高300万円 | 最高200万円 | |
| 疾病治療費用 | 最高300万円 | 最高300万円 | 最高200万円 | |
| 賠償責任 | 最高4,000万円 | 最高4,000万円 | 最高4,000万円 | |
| 救援者費用 | 最高400万円 | 最高400万円 | 最高300万円 | |
| 乗継遅延・出航遅延・欠航・搭乗不能 | 最高2万円 | - | - | |
| 受託手荷物遅延費用 | 最高2万円 | - | - | |
| 受託手荷物紛失費用 | 最高4万円 | - | - |
カード会員本人が万一の事態に遭った場合は最大1億円の保険金が支払われ、海外での傷害・疾病治療費用は本会員300万円・家族200万円という手厚い補償内容です。
家族カード会員やカード会員の家族も補償対象に含まれますが、いずれの補償も利用付帯のため、旅行代金は必ずANAアメックスゴールドで支払うことが条件となります。
航空便遅延補償

ANAアメックスゴールドには、海外旅行中の航空便遅延による費用を補償する「航空便遅延補償」も付帯します。
| 項目 | 補償金額 |
|---|---|
| 乗継遅延/出航遅延・欠航・搭乗不能費用 | 1回につき最高2万円 |
| 受託手荷物遅延費用 | |
| 受託手荷物紛失費用 | 1回につき最高4万円 |
航空便が遅延してやむを得ず宿泊が必要になった場合、ホテル代が最大2万円まで補償されます。
なお、航空便遅延補償の対象は本カード会員のみで、家族カード会員には適用されません。
キャンセル・プロテクション
キャンセル・プロテクションは、旅行やコンサートなどをキャンセルした際に発生する費用を補償するサービスです。
補償金額はキャンセルが認められる条件によって異なります。
| キャンセル適用条件 | 補償対象者 | 補償限度額(1回のキャンセル事由あたり) |
|---|---|---|
| 死亡・傷害・疾病による入院 | 本会員、家族会員、配偶者、1親等以内の親族 | 10万円 |
| 傷害による通院 | 本会員、家族会員、配偶者、子ども | 3万円 |
| 社命出張(1回/年まで) | 本会員、家族会員 | 10万円 |
キャンセル・プロテクションの補償対象となるサービスの例は以下の通りです。
- 国内/海外旅行のパッケージツアーなど
- 旅館・ホテルなどの宿泊施設
- 航空機・船舶・鉄道・自動車などによる旅客輸送
- 宴会・パーティー用施設の提供
- 運動・教養などの指導・施設利用
- 演劇・音楽・映画などの公演・興行
いずれもANAアメックスゴールドで支払った場合のみ補償対象となり、現金や他のカードでの支払いは対象外です。
なお、1,000円または「キャンセル費用の10%に相当する額」のいずれか高い額が自己負担となります。
ショッピング・プロテクション
ショッピング・プロテクションは、ANAアメックスゴールドで購入した商品が破損や盗難などの損害を受けた際に補償するサービスです。
国内外での購入に対して適用されるため、海外でのショッピングも安心して楽しめます。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 補償限度額 | 年間最高500万円 |
| 補償期間 | 購入日から90日間 |
| 免責金額 | 1万円/1事故 |
年間500万円まで補償されるので、高額商品の購入時にも心強いサービスです。
ただし、以下のものは補償の対象外となります。
- 現金、有価証券、旅券、印紙、切手、乗車券などのチケット
- 動物・植物などの生物
- 船舶・航空機・自動車およびその付属品
- 詐欺行為によって取得した商品
なお、ショッピング・プロテクションは家族カード会員も利用できます。
手荷物無料宅配サービス
手荷物無料宅配サービスは、海外から帰国した際に自宅と空港間で手荷物を無料で配送してくれるサービスです。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 対象会員 | 本会員、家族会員 |
| 利用可能なタイミング | 帰国時 |
| 荷物の種類 | スーツケースまたはゴルフバック1個 |
| 預けられる荷物のサイズ | 縦・横・高さの合計が160㎝以内 |
| 預けられる荷物の重量 | 30㎏以内 |
| 対象空港 | 東京国際空港(第2・3ターミナル) 成田国際空港 関西国際空港 中部国際空港 |
本会員だけでなく家族会員も対象のため、夫婦での海外旅行なら合計2個まで無料で配送できます。
ただし、このサービスを利用できるのは帰国時のみで、出発時は対象外となる点に注意してください。
ANAアメックスゴールドのデメリット
ANAアメックスゴールドには、申し込み前に把握しておくべきデメリットがあります。
特典が充実している分、年会費が相応にかかる点と、ポイント活用の方向性が限定的な点は事前に確認しておきましょう。
- 年会費が高め
- ポイントの交換先がANAマイルのみ
年会費が高め
ANAアメックスゴールドの年会費は、ANAアメックスシリーズの中でも高い水準にあります。
下位カードであるANAアメックスと年会費を比較してみましょう。
| 会員の種類 | 本会員 | 家族会員 | 合計 |
|---|---|---|---|
| ANAアメックス | 7,700円 | 2,750円 | 10,450円 |
| ANAアメックス(ポイント移行コース加入) | 14,300円 | 2,750円 | 17,050円 |
| ANAアメックスゴールド | 34,100円 | 17,050円 | 51,150円 |
ANAアメックスの本会員年会費は7,700円ですが、ANAマイルへの交換には年会費6,600円のポイント移行コースへの加入が別途必要です。
つまりANAアメックスをフル活用するには実質年間14,300円かかるのに対し、ANAアメックスゴールドの年会費34,100円は2倍以上の差があります。
ポイントの使い道が限られている
ANAアメックスゴールドで貯まったポイントの交換先はANAマイルのみです。
他社ポイントへの移行やANA以外の航空会社マイルへの交換はできません。
メンバーシップ・リワード→ANAマイル→ANAの特典航空券という活用ルートが最もお得ですが、ANAマイルにこだわらない使い方には不向きといえます。
ANAマイルを軸に据えたポイント戦略をお持ちの方には強力なカードですが、複数の交換先を持ちたい方には物足りなさを感じる場合があります。
ANAアメックスゴールドとアメックスゴールドの違い


アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード(以下アメックスゴールド)と比較した場合、どちらもアメックスブランドのゴールドカードですが、ポイントの活用方向が根本的に異なります。
ANAマイルを集中して積み上げたい方にはANAアメックスゴールド、複数の航空会社を使い分ける方や汎用性の高いポイント運用を重視する方にはアメックスゴールドプリファードが向いています。
申込前に自分の利用スタイルと照らし合わせて、どちらが合っているかを確認しておきましょう。
| 比較項目 | ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
|---|---|---|
| 年会費(本会員) | 34,100円 | 39,600円 |
| 年会費(家族会員) | 17,050円 | 19,800円 |
| 基本マイル還元率 | 1.0% | ANA:1.0% JAL・他:0.3%〜1.0% |
| ANA航空券購入時 | 3.0% | 1.0% |
| 搭乗ボーナスマイル | 25%加算 | なし |
| ポイント交換先 | ANAマイルのみ | ANA・JAL・デルタなど複数のマイルへ移行可 |
| ポイント有効期限 | 無期限 | 無期限 |
| プライオリティ・パス | 年2回無料 | 年2回無料 |
| 国内空港ラウンジ | 同伴者1名まで無料 | 同伴者1名まで無料 |
| 旅行傷害保険(海外・死亡) | 最高1億円(利用付帯) | 最高1億円(利用付帯) |
| こんな方に向いている | ANA便中心のマイラー・家族旅行が多い方 | 複数の航空会社を使い分ける方・汎用性重視の方 |
ポイントの交換先が根本的に違う
最大の差はポイント(メンバーシップ・リワード)の使い道です。
ANAアメックスゴールドの交換先はANAマイルのみに限定されています。
一方、通常のアメックスゴールドはANAマイル・JALマイル・デルタ航空スカイマイルなど複数の航空会社FFP(Frequent Flyer Program)へ移行が可能で、ポイント活用の自由度が高いです。
ANA便の搭乗頻度が高いほどANAアメックスゴールドが有利
ANAアメックスゴールドはANAの航空券・機内販売での還元率が3.0%に達し、搭乗ボーナスマイルも25%加算されます。
通常のアメックスゴールドにはANA搭乗時の特別ボーナスがなく、ANA便を頻繁に使う方ほどANAアメックスゴールドの優位性が広がります。
逆にANAとJALを使い分ける方や、マイル以外の活用(キャッシュバックや他社ポイント充当)も検討している方には、通常アメックスゴールドの汎用性が魅力です。
ANAアメックススーパーフライヤーズゴールドカードに切り替える条件

ANAアメックスゴールドを持っている方は、ANAアメックスゴールド(SFC)への切り替えが可能です。
SFC(スーパーフライヤーズカード)はANAが定める特定の条件を満たした方だけが申し込めるステータスカードで、通常カードとは別次元の特典が付帯します。
ANAアメックスゴールド(SFC)への切り替え条件
以下のいずれかを達成することでSFCへの切り替え申請が可能になります。
- 1.プレミアムポイントを年間50,000ポイント以上貯める(うちANAグループ運航便分25,000ポイント以上)
- 2.100万ライフタイムマイルを貯める
条件1を達成したら速やかにSFCへ切り替えることが重要です。翌年に条件が未達になると、プラチナ会員資格が失効しSFCへの申し込み資格も消滅します。
プレミアムポイントを年間50,000ポイント以上貯める(ANAグループ便分25,000以上)

プレミアムポイントを50,000以上貯めてANAのプラチナ会員またはダイヤモンド会員になることが、SFC取得への最短ルートです。
ただし50,000ポイントのうち、ANAグループ運航便利用分を25,000ポイント以上積み上げる必要がある点に注意してください。
プレミアムポイントはANAマイルとは別に付与されるポイントで、ANA便の搭乗によって積み上げていきます。
どの程度ポイントが貯まるかはシミュレーションページで確認できます。
| 項目 | ポイント数 | |
|---|---|---|
| プレミアムポイント付与数 | 片道 | 1,476ポイント |
| 往復 | 2,952ポイント | |
| 50,000ポイント獲得するための往復数 | 17往復 | |
プレミアムポイント50,000ポイントを達成するには、羽田-那覇を1年間で17往復する必要があります。
100万ライフタイムマイルを貯める

ANAマイレージクラブ入会後の通算飛行マイルが100万マイルに達した場合、会員ステータスにかかわらずANAアメックスゴールド(SFC)への切り替えができます。
羽田-那覇は往復1,968マイルのため、100万マイルに到達するには同区間を1,034往復する計算になります。
プレミアムポイントが毎年リセットされるのに対し、ライフタイムマイルはANAマイレージクラブ会員である限り積算され続けます。
ANAアメックスゴールドとANAアメックスゴールド(SFC)との違い
ANAアメックスゴールドからSFCに切り替えると、フライト特典や空港でのサービスが大幅に拡充されます。
主な特典の違いは以下の通りです。
| 特典 | ANAアメックスゴールド | ANAアメックスゴールド(SFC) |
|---|---|---|
| ボーナスマイル | 25% | 40% |
| 優先チェックイン | × | ○ |
| 手荷物受け取りの優先 | × | ○ |
| 専用の保安検査場 | × | ○ |
| ANAラウンジの利用 | 3,000円 | 無料 |
SFC会員になるとフライトボーナスマイルが大幅に増加し、搭乗のたびにマイルが積み上がるスピードが加速します。
ANAラウンジの無料利用・優先チェックイン・手荷物の優先受取など、飛行機をよく利用する方にとって価値ある特典ばかりです。
ANAアメックスからの切り替えは可能
ANAアメックスゴールドは、ANAアメックスからのアップグレードにも対応しています。
切り替えを希望する場合は、以下の窓口に連絡して手続きを進めます。
固定電話から:0120-965-877
携帯電話から:03-6625-9787
営業時間:9時~17時(土日祝休)
ANAアメックスから切り替える際の注意点
ANAアメックスからANAアメックスゴールドへの切り替えには、以下の点を事前に確認しておきましょう。
- 切り替えには審査がある(最長4週間)
- カードが切り替わるとカード番号も変更される
同じANAアメックスシリーズであっても、グレードアップには審査が発生します。
また、カードが切り替わるとカード番号が変更されるため、自動引き落とし設定のある各種サービスで再登録が必要になる点に注意が必要です。
ANAアメックスとANAアメックスゴールドの違い


ANAアメックスからANAアメックスゴールドに切り替えると、年会費が大きく上がります。
そのため、切り替えがすべての方に最適な選択とは限りません。
両カードの主な違いは以下の通りです。
| 比較項目 | ANAアメックス | ANAアメックスゴールド | |
|---|---|---|---|
| 年会費 | 本会員 | 7,700円 | 34,100円 |
| 家族会員 | 2,750円 | 17,050円 | |
| ANAの航空券やANA機内販売 | 2.5% | 3.0% | |
| 搭乗ボーナスマイル | 10% | 25% | |
| マイル還元率 | 1.0%~2.5% | 1.0%~3.0% | |
| 入会・継続マイル | 1,000マイル | 2,000マイル | |
| 旅行傷害保険 | 国内旅行(利用付帯) | 本人:最高2,000万円 家族:最高1,000万円 | 本人:最高5,000万円 家族:最高1,000万円 |
| 海外旅行(利用付帯) | 本人:最高3,000万円 家族:最高1,000万円 | 本人:最高1億円 家族:最高1,000万円 |
|
| 空港ラウンジサービス | 国内 | 〇 | 〇 |
| プライオリティ・パス | × | 年間2回まで無料 (3回目以降は35米ドル/回) |
|
最も大きな差は搭乗時のマイル加算率と旅行傷害保険の補償額です。
ANA便に乗る頻度が高いほど両者の差は広がり、年会費の差をマイルで回収しやすくなります。
旅行や出張でANA便に乗る機会が多く、旅行特典を充実させたい方はANAアメックスゴールドへの切り替えを検討しましょう。
一方で、ANA便の搭乗機会が少ない方や旅行傷害保険を別で契約している方は、年会費が抑えられるANAアメックスを維持するのも合理的な選択です。
ANAアメックスゴールドがおすすめなのはこんな方
ANAアメックスゴールドは、以下のようなニーズを持つ方に最もフィットするカードです。
- ANA便に搭乗する機会が多い方
- 家族旅行でマイル・特典を最大活用したい方
- 空港ラウンジを快適に利用したい方
ANA便に頻繁に搭乗する方は、航空券購入時の3.0%還元と25%搭乗ボーナスによってマイルが効率よく積み上がります。
家族旅行が多い方には、旅行傷害保険が家族にも適用され、同伴者1名まで国内空港ラウンジが無料になる点が特に響くでしょう。
さらにプライオリティ・パス特典によって、世界1,300ヶ所以上(2025年5月29日時点)の空港ラウンジもカバーされるため、旅の快適さが大きく向上します。
ANAアメックスゴールドに関するよくある質問
ANAアメックスゴールドについて、申し込み前によく寄せられる疑問をまとめました。
年収や審査難易度、どんな方に向いているかなど、カード選びの参考になる情報を順番に解説します。
公式情報をもとに回答していますので、入会前の確認にお役立てください。
ANAアメックスゴールドはどんな人におすすめですか?
航空券購入時の還元率が3.0%に達し、搭乗ボーナスマイルも25%加算されるため、フライトのたびにマイルが大きく積み上がります。
- ANA便をよく利用する出張族・旅行好きの方
- 家族でANA便を利用する機会が多い方
- 空港ラウンジをしっかり活用したい方
- SFC(スーパーフライヤーズカード)取得を目指している方
逆に、ANA便をほとんど利用しない方や年会費をとにかく抑えたい方には、年会費の安い一般カードの方が向いています。
ANAアメックスゴールドの申し込みに必要な年収はどのくらいですか?
アメックスのゴールドカードは一般的に審査基準が高めで、クレジットヒストリー(クレヒス:過去の与信・返済履歴)も重要な審査項目とされています。
- 安定した収入(目安として年収300万円以上)
- クレジットヒストリー(延滞・滞納がないこと)
- 勤務形態・勤続年数
申し込み前に他社カードでクレジットヒストリーを積んでおくと、審査通過の可能性を高めることができます。
ANAアメックスゴールドの審査難易度は高いですか?
発行会社であるアメリカン・エキスプレスの審査基準が高水準に設定されており、カードの実績や収入の安定性が重視される傾向があります。
- クレジットカードの支払い遅延・延滞をなくす
- 申し込み直前に複数カードへ同時申し込みしない
- 安定した収入・勤務先情報を正確に記入する
まずANAアメックス(一般カード)で実績を積んでから切り替えを検討するのも有効な手段です。



