飛行機によく乗る人は、マイルを貯めることができるクレジットカードを活用することで、空港でビジネスクラス専用カウンターを利用できたり、空港のラウンジを利用できたりなど様々な特典を受けられます。
そこで、効率的にANAマイルを貯められるクレジットカードの一つとして、今回は「ANA VISA ワイドゴールドカード」について紹介します。
ANA VISA ワイドゴールドカードは年会費が15,400円と高めですが、割引を利用すると年会費を10,450円にすることができるので、コスパの良いANAマイルカードです。
- ANAマイルが貯まりやすい
- 「マイ・ペイすリボ」登録でマイル還元率は1.3%に
- ビジネスクラス専用カウンターでチェックインできる
- 空港ラウンジを利用できる
※本記事の価格は全て税込みです。

年会費 | 15,400円 | 追加カード | ETCカード/家族カード |
---|---|---|---|
還元率 | 1.0%~ | ポイント | Vポイント |
マイル | ANA | 付帯保険 | 国内旅行/海外旅行/ショッピング |
電子マネー | iD/楽天Edy | スマホ決済 | Apple Pay/Google Pay |

ANA VISA ワイドゴールドカードとは
ANA ワイドゴールドカード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.5~1.0% |
マイル | 1.0~2.0% | |
年会費 | 初年度 | 15,400円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 4,400円 | |
旅行保険 | 海外 | VISA/Mastercard:最高5,000万円(自動付帯) JCB:最高1億円(自動付帯) |
国内 | 最高5,000万円(自動付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | 550円 ※初年度無料 ※前年度に1回以上の利用で翌年度無料 |
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電子マネー | VISA/Mastercard:iD、楽天Edy JCB:QUICPay、楽天Edy |
|
国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB | |
発行会社 | VISA/Mastercard:三井住友カード株式会社 JCB:株式会社ジェーシービー |
|
発行期間 | 最短翌営業日 |
ANA VISA ワイドゴールドカードは、三井住友カード株式会社から発行されているクレジットカードです。
年会費は税込で15,400円、通常の還元率は1%です。
しかし、条件を満たすことで還元率は2%になります。
また、詳しくは後述しますが、利用方法によってはマイル還元率は1%以上になります。
ANA VISA ワイドゴールドカードは、使い方によっては高還元率で利用できます。
審査基準が以前と比べて柔軟になった
ANA VISA ワイドゴールドカードは、以前は30歳以上の人しか申し込みができませんでした。
しかし、2016年に満20歳以上であれば申し込みができるようになりました。
30歳以上の人は、他のクレジットカードを持っている人の割合が高くなるので、すでに持っているクレジットカードから切り替える人が少ない傾向にあります。
また、30歳以上でないと申し込みができないという審査基準の高さから、以前はあまり知名度が高くありませんでした。
審査基準の一つである年齢が引き下がったことで、より多くの人が利用できるようになったと言えるでしょう。
ANA VISA ワイドゴールドカードの審査難易度
ANA VISA ワイドゴールドカードは、他の一般的なカードと比べると審査の難易度は高くなっています。
しかし、航空系のゴールドカードとしては平均的な難易度と言えるでしょう。
申し込み資格は、満20歳以上の人で、安定した継続収入がある人となっています。
アルバイトや派遣社員として働く人でも申し込みをすることはできますが、審査を通過するのは厳しい場合があるでしょう。
ちなみに、クレジットカードの利用履歴のことを「クレヒス(クレジットヒストリー)」と呼ばれています。
どんな小さい金額の利用だったとしても、過去の取引履歴として信用情報機関に集められているのです。
もし、今までクレジットカードを利用したことがなく、クレヒスのない人は審査通過ができないことがあります。
また、クレヒスには今までクレジットカードの支払いが遅延した履歴も残ります。
過去に支払いが滞っていたことがある人は、審査に通過できない可能性があるでしょう。
マイル還元率は通常1%
ANA VISA ワイドゴールドカードの還元率は通常で1%です。
1,000円ごとに1Pのワールドプレゼントポイントが貯まります。
また、ワールドプレゼントポイント1Pで10マイルと交換できます。
1%のマイル還元率は、他のクレジットカードと比較しても高い還元率です。
条件を満たせばマイル還元率1%以上になる
ANA VISA ワイドゴールドカードは、通常のマイル還元率は1%ですが、条件を満たすことで1%以上の高還元率を実現できます。
方法はいくつかあるのですが、ここでは「マイ・ペイすリボ」に登録すると還元率が高まる方法について解説します。
「マイ・ペイすリボ」とは、リボ払いのサービスで、登録すると利用代金が強制的にリボ払いになります。
リボ払いにすると、毎月使った金額のうち決められた金額のみ引き落としされて、残りの金額は翌月以降で支払いをすることになります。
例えば、毎月の支払い額が2万円に設定されている場合は、月に10万円使ったとしても支払いは2万円と手数料のみです。
ANA VISA ワイドゴールドカードは、通常は1,000円の利用で1ポイントを貯めることができ、1ポイント10マイルで交換できます。
また、マイ・ペイすリボに登録すると、通常のポイントとは別に1,000円に1ポイントのボーナスポイントが付与されます。
ボーナスポイントは、1ポイントを3マイルで交換できるので、マイル還元率を1.3%にすることができます。
しかし、繰越になった代金は手数料がかかってしまい、支払いが長引くほど支払額が増えてしまうので注意が必要です。
ANA VISA ワイドゴールドカードの特典
ANA VISA ワイドゴールドカードには様々な特典があります。
年会費は15,400円ですが、割引特典を活用することで10,450円まで安くなります。
また、空港ではビジネスクラス専用カウンターでチェックインできたり、空港ラウンジを利用できたりと特典もあります。
クレジットカードに申し込みを検討している人は、そのクレジットカードの特典についても知っておくことで有効的に使えるでしょう。
これからお話するのは持った後の特典についてです。新規入会時にはさらにお得になるキャンペーンを実施しています。
- 2つの割引を併用すれば年会費が10,450円になる
- ビジネスクラス専用カウンターでチェックインできる
- 空港ラウンジが利用できる
- ANAワイドカードよりもコスパが良い
- ANAマイルが貯まりやすい
- マイ・ペイすリボでボーナスマイルが貯まる
特典1 2つの割引を併用すれば年会費が10,450円になる
ANA VISA ワイドゴールドカードの年会費は15,400円ですが、2つの割引を併用すれば税込10,450円になります。
- 利用明細をWEB明細サービスにする
- マイ・ペイすリボを利用する
以上の割引が適用されると、年会費は10,450円に抑えられます。
まず、毎月の利用明細をWEB明細サービスにすることで、1,100円の割引になります。
そして、マイ・ペイすリボに申し込みをしてカードを利用することで、3,850円の割引になります。
合計すると4,950円の割引になるので、年会費は10,450円で利用できるようになるのです。
特典2 ビジネスクラス専用カウンターでチェックイン
ANA VISA ワイドゴールドカードを持っている人は、空港のビジネスクラス専用カウンターでチェックインできます。
ANA国際線エコノミークラスを利用する場合でも利用可能です。
ビジネスクラスのチェックインカウンターは、通常のカウンターよりも短い時間で手続きができます。
特典3 空港ラウンジを利用できる
ANA VISA ワイドゴールドカードを持っている人は、主要な空港ラウンジを無料で使うことができます。
ラウンジでは、軽食を食べたりドリンクを飲んだりできて、飛行機の時間までゆっくりと過ごすことができます。
また、電源コンセントもあるので作業をしたい人にもおすすめです。
特典4 ANAワイドカードよりもコスパが良い
ANA VISA ワイドゴールドカードは、ANAワイドカードよりもコスパが良いです。
ANAワイドカードは、ANA VISA ワイドゴールドカードの下位カードです。
ANAワイドカードは、国内旅行損害保険や優先チェックインなどの特典は付いていません。
また、ANAワイドカードの年会費は7,975円ですが、マイル移行をする場合に手数料がかかります。
移行手数料は6,600円かかるのでコスパが悪くなってしまいます。
特典5 ANAマイルが貯まりやすい
ANA VISA ワイドゴールドカードは、1ポイント10マイル、ボーナスポイントは1ポイント3マイルで交換できます。
また、他のANAカードではマイルに移行する際に手数料がかかる場合が多いですが、ANA VISA ワイドゴールドカードは移行手数料が掛からないので、お得にマイルを貯めることができるでしょう。
特典6 マイ・ペイすリボでボーナスマイルが貯まる
マイ・ペイすリボに登録してリボ払いの手数料が発生すると、1,000円につき1ポイントのボーナスポイントがつきます。
ボーナスポイントは1ポイント3マイルで交換できます。
通常は1,000円でワールドプレゼントポイントが1ポイント貯まり、1ポイント10マイルに交換できます。
そのため、1,000円で合計13マイルになります。
ANA VISA ワイドゴールドカードがおすすめの人
ANA VISA ワイドゴールドカードを利用しようか迷っている人は、「ANAのゴールドカードが欲しい」「ANAマイルを効率的に貯めたい」と思っている人が多いのではないでしょうか。
ANA VISA ワイドゴールドカードは、ANAゴールドカードの中でも最もマイルを貯めやすいカードです。
また、ANAの一般カードなどを既に持っている人で、ANAの飛行機にたくさん乗る人にもおすすめのカードです。
- 効率的にマイルを貯めたい人
- ANAの一般カードを持っている人
- ANAの飛行機にたくさん乗る人
効率的にマイルを貯めたい人
先に解説したように、ANA VISA ワイドゴールドカードはマイル還元率を1%以上にすることができます。
日常のショッピングでも効率的にマイルを貯めることができるでしょう。
また、他のANAカードはマイル還元率が1%程度の場合が多いので、非常にマイルを貯めやすいカードです。
ANAの一般カードを持っている人
すでにANAの一般カードを持っている人でゴールドカードにしようか迷っている人にも、ANA VISA ワイドゴールドカードがおすすめです。
ANA国際線を利用する際にチェックインをスムーズにしたい人、マイルの還元率を高くしたい人にぴったりです。
しかし、ANA VISA ワイドゴールドカードの年会費は、割引を適用しても1万円以上かかります。
そのため、自分の使い方を考えて、年会費が釣り合っていないと感じる場合は、一般カードを使い続けた方がお得になる場合もあります。
ANAの飛行機にたくさん乗る人
国際線などの長距離フライトを月1回以上往復する人や、週に1回以上飛行機に乗る人など、ANAの飛行機にたくさん乗る人は、ANA VISA ワイドゴールドカードを持つとANAの上級会員になれる場合があります。
ANAの上級会員とは、SFC(スーパーフライヤーズカード)と呼ばれていて、ANAの飛行機にたくさん乗る人が申し込めるクレジットカードです。
ANAで年50万円相当利用している人が申し込めます。
会員になることができれば、年会費を払うことで飛行機の予約や搭乗を優先してもらえたり、ANAラウンジを利用できたりします。
ANA VISA ワイドゴールドカードの注意点
ANA VISA ワイドゴールドカードを利用する上で、いくつかの注意点があります。
例えば、年会費を安くしたり、還元率を高くしたりするためにはマイ・ペイすリボを利用する必要があります。
しかし、マイ・ペイすリボはリボ払いの一種なので、毎月リボ払いにすると手数料が多くなってしまう恐れがあります。
また、あまり飛行機に乗らない人はマイルを貯めにくかったり、年会費の元を取りにくくなるかもしれません。
ANA VISA ワイドゴールドカードに申し込みをする際は、デメリットも知った上で利用することが大切です。
マイ・ペイすリボの活用にはリスクがある
ANA VISA ワイドゴールドカードの年会費を安くしたり、マイル還元率を上げたりするためにはマイ・ペイすリボを利用する必要があります。
リボ払いにすると、毎月決められた金額が引き落とされ、残金は翌月以降の支払いになります。
また、毎回リボ払いの手数料もかかります。
そのため、支払い額と手数料が雪だるま式にどんどん増える可能性があるのです。
リボ払いにしてお金を使いすぎてしまったり、支払いができなくなったりしないように注意が必要です。
電子マネーやEdyのチャージではマイルが貯まらない
ANA VISA ワイドゴールドカードは、SuicaやEdyなどの電子マネーのチャージではマイルが貯まりません。
一方で、ANA JCBワイドゴールドカードやANA VISA SuicaカードはEdyチャージやSuicaチャージでもマイルを貯めることができます。
そのため、電子マネーを活用してマイルを貯めたいと思っている人は、他のクレジットカードを検討してみると良いでしょう。
あまり飛行機に乗らないと年会費の元を取りにくい
あまり飛行機に乗らない人で、ショッピングのみで年会費の元を取ることは難しいです。
飛行機に乗らない人は無料で利用できる空港のラウンジサービスを活用できないので、高い年会費を払うことになるでしょう。
海外旅行保険の補償金額が少ない
ANA VISA ワイドゴールドカードには海外旅行保険が付帯していますが、補償金額が少ないです。
補償内容 | 最高保険金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 5,000万円 |
傷害治療 | 150万円 |
疾病治療 | 150万円 |
救援者費用 | 100万円 |
賠償費用 | 3,000万円 |
携行品損害 | 年50万円 ※1旅行50万円 |
海外旅行保険で一番多く使われる「傷害・疾病治療」の補償額は150万円なので、ANA VISA ワイドゴールドカード1枚だけでは十分とは言えないでしょう。
ANA VISA ワイドゴールドカードの特典を有効活用しよう!
- 年会費は割引特典の活用で安くなる
- 「マイ・ペイすリボ」登録でマイル還元率は1.3%に
- ビジネスクラス専用カウンターでチェックインできる
- ANAの飛行機に乗る機会が多い人にぴったり
ANA VISA ワイドゴールドカードは、割引を利用すれば年会費は10,450円になり、条件を満たすことでマイル還元率は1%以上になるので、お得に利用できるカードです。
また、他のANAマイルカードではマイルに移行する際に手数料がかかる場合が多いですが、ANA VISA ワイドゴールドカードは手数料無料で移行できます。
ANAの飛行機によく乗る人や、ANAマイルをお得に貯めたいと思っている人にはぴったりの1枚でしょう。
ANA VISA ワイドゴールドカードで、ショッピングやフライトでどんどんマイルを貯めてみてはいかがでしょうか。