オンライン決済と聞くと、クレジットカードやデビットカードなどさまざまなキャッシュレスサービスが考えられると思います。
現在では多くのオンライン決済システムが増え、どれが一番お得か悩まれている方も多いはず…。
そんな中でも今回は、世界約2,400万以上の店舗で利用可能なオンライン決済サービスである「PayPal」についてご紹介させていただきます!
本記事ではPayPalの基本的な概要だけでなく、お得になる基準の1つである手数料についても詳しく解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
- PayPalはビジネスアカウントとパーソナルアカウントで手数料が異なる
- PayPalの出金手数料は250円(50,000円以下の場合)
- PayPalはユーザー間の送金手数料が無料
- PayPalの海外送金手数料は1件あたり499円
- PayPalの受け取り手数料は、月間合計売り上げ金額によって変化する
PayPalの手数料一覧
画像引用元:【公式】PayPal(ペイパル)手数料
まずはPayPal の手数料について解説します。
PayPalには2つのアカウントの形態が存在します。それがパーソナルアカウント(個人アカウント)とビジネスアカウント(商用アカウント)です。
この両者のアカウントの主な違いは、個人的な買い手としてPayPalを利用するのか、販売者としてPayPalを利用するのかの違いです。
- パーソナルアカウント(個人):購入者として使用。支払いのみ
- ビジネスアカウント(商用):事業者(販売者)として使用。複数人で利用可能
PayPalはアカウントの登録によって手数料が異なるため、少々複雑に感じるかもしれません。
きちんと理解できるよう、手数料の違いを一つひとつ確認していきましょう。
- 出金の手数料
- 送金の手数料
- 受け取りの手数料
- 為替の手数料
- 返金の手数料
出金の手数料
出金手数料とは、PayPalのアカウント上にある残高を、銀行口座に引き出すときに発生する手数料のことです。
引き出す金額が50,000円以下であれば、250円の手数料が発生します。
引き出す金額が50,000円以上であれば、パーソナルアカウント、ビジネスアカウントに関わらず手数料は発生しません。
むやみに出金を行わないことが、お得に利用するコツです。
送金の手数料
ビジネスアカウント(商用)とパーソナルアカウント(個人)の送金手数料の違いを見てみましょう。
事業者としてビジネスアカウントを利用した場合、送金手数料は発生しませんが、お金を受け取る側に対して手数料が発生します。
ビジネスアカウントはあくまでも商用利用のアカウントのため、家族や友人に向けた個人間送金は基本的にはできないということを覚えておきましょう。
パーソナルアカウントによる個人間(日本のアカウント同士または日本円の送金)に対しての送金手数料はかかりません。
なお、海外に送金する場合は1件あたり499円の送金手数料が発生します。
受け取りの手数料
PayPalのパーソナルアカウントの場合、個人間送金は受け取り手数料が発生しません。つまり、家族や友人とのお金のやり取りに手数料はかかりません。
ただし、個人間の送金にはクレジットカードが使えません。PayPal残高から送金するか登録済みの口座から振替える必要があるということを覚えておきましょう。
PayPalのビジネスアカウントは、商品の売り上げを受け取るためのアカウントです。月間あたりの合計売り上げ金額によって、段階的に受け取り手数料が変化します。
国内からの受け取り手数料は以下を参考してください。
月間売上 | 手数料 |
---|---|
30万円以下 | 3.6%+1件あたり40円 |
30万円〜100万円以下 | 3.4%+1件あたり40円 |
100万円〜1000万円以下 | 3.2%+1件あたり40円 |
1000万円以上 | 2.9%+1件あたり40円 |
海外からの受け取り手数料は以下を参考にしてください。
月間売上 | 手数料 |
---|---|
30万円以下 | 4.1%+1件あたり40円 |
30万円〜100万円以下 | 3.9%+1件あたり40円 |
100万円〜1000万円以下 | 3.7%+1件あたり40円 |
1000万円以上 | 3.4%+1件あたり40円 |
為替の手数料
為替の手数料とは、通貨を両替するときに発生する手数料のことをいいます。PayPalの為替手数料は通貨によって変化します。
例えば、アメリカの通販サイトから商品を購入する際、商品と送料を合わせた合計金額の3.5%が為替手数として発生します。
通貨 | 手数料 |
---|---|
ユーロ(EUR) | +4.0% |
オーストラリアドル(AUD) | +4.0% |
シンガポールドル(SGD) | +4.0% |
タイバーツ(THB) | +4.0% |
米ドル(USD) | +3.5% |
PayPalのビジネスアカウントの場合、為替手数料は基本的に送金する側が負担します。受け取り側が負担する場合は、2.5%の為替手数料です。
返金の手数料
商用支払いの場合は、返金時には売り手に40円の返金手数料がかかります。
買い手(返金を受ける側)には全額返金され、手数料もかかりません。
なお、PayPalの個人間送金は、原則返金ができないことを覚えておきましょう。万が一、誤って送金してしまった場合は、PayPalのカスタマーサポートに問い合わせてください。
オンライン決済のPayPalとは
画像引用元:【公式】PayPal(ペイパル)
次にPayPaの概要について解説します。PayPalとはオンライン決済サービスの1つです。
日本だけでなく世界でも幅広く愛用されており、利用者数は約2億5千万人以上。世界2400万以上の店舗で利用できます。
これほど多くの方が利用しているのは、個人情報を守るための最高水準の暗号化キーや、PayPal独自の不正防止モデルが優秀だからです。
PayPalは私たちがよく利用しているYoutubeやFacebook、Microsoftなどのさまざまなデジタル上でのコンテンツだけでなく、通販サイトや航空会社、ホテルサイトなどにも幅広く対応しており、一部の実店舗でも導入されています。
PayPalはカード情報や口座番号を登録すると、発行されたパスワードとIDで買い物を楽しむことが可能です。
また、家族や友人などのお金のやりとりは原則手数料がかかりません。銀行の口座振替設定を登録しておくことでクレジットカードが不要になる便利なシステムも備えています。
PayPalの特徴
画像引用元:【公式】PayPal|ペイパルとは
PayPalの特徴や基礎知識についてご紹介します。
- カスタマーサポートの対応が優秀
- 非対応のクレジットカードでも決済が可能
- クレジットカードのポイントがたまる
- クレジットカードを利用する必要がない
カスタマーサポートの対応が優秀
PayPalはカスタマーサポートの対応が非常に優秀です。
たとえば海外旅行に行ったときにPayPalでのトラブルがあっても、日本語で対応が可能です。
日本国内でのサービスが充実しているものは多くありますが、実際に困るのは言葉が通じない海外利用ですよね。
日本国内だけでなく海外でも安心して利用できるのがPayPalの特徴の1つといえるでしょう。
海外旅行に行く方などは、いざという時のために登録しておくと便利です。
非対応のクレジットカードでも決済が可能
PayPalは世界の国と地域で利用されているため、MasterCardやVISAなどの国際的なクレジットカードにも対応しています。
そのため、クレジットカードのブランドに対応していないネットショップでも、PayPalを経由することで手持ちのクレジットカードでも決済することが可能です。
PayPalで利用することができるクレジットカードは以下になります。
- VISA
- MasterCard
- アメリカン・エキスプレス
- JCB
- DISCOVER
このようにPayPalは国際ブランドだけでなく、JCBなどの日本では比較的利用する頻度が高いクレジットカードでも対応しています。
買い物を楽しみたいときに限って「手持ちのクレジットカードが対応していなかった!」という残念な経験がある方は多いと思います。
そんなときにPayPalが役立ちます。複数のクレジットカードに対応できる点もPayPalの強みといえるでしょう。
クレジットカードのポイントがたまる
PayPalはクレジットカードを登録して決済をおこなうと、各社の還元率に応じたポイントが貯まります。
ポイントがどれくらい貯まったかは、クレジットカードの利用履歴に記録されています。
また海外でPayPalを利用しクレジットカードで決済しても、日本円で計算され支払い先も確認することができるので安心して利用できるでしょう。
クレジットカード各社の還元率に応じてポイントが貯まるという点は、ポイント好きな方にとっては嬉しいメリットです。
クレジットカードを利用する必要がない
PayPalはクレジットカードを持っていなくてもオンライン決済を行うことができます。
現金派の人やクレジットカードの使用を制限したい人にとって、クレジットカード不要のメリットは大きいのではないでしょうか。
みずほ銀行や、東京三菱UFJ銀行、三井住友銀行などの大手の銀行であれば、銀行の口座情報をPayPalに登録することで支払いを済ますことが可能です。
またPayPalの残高を銀行の口座に引き出すこともできるシステムも揃えています。
PayPalを利用することで、銀行にお金を入れているだけでもオンライン決済が行えるのは、現金派にとってもクレジットカード派にとっても大変便利な機能です。
Paypalを利用するメリット
次にご紹介するのはPayPalのメリットです。
PayPalは私達が利用していくうえで安心して使うことができるサポートがたくさんあります。
- クレジットカード情報が売り手に通知されない
- 個人間であれば送金の手数料が無料
- 商品に問題があったときの返金保証がある
クレジットカード情報が売り手に通知されない
画像引用元:【公式】PayPal|ペイパルの安全性
PayPalのメリットの最大のメリットはクレジットカードの情報が売り手に通知されないことです。
オンライン上で自分のクレジットカードの情報を登録するのは、個人情報が漏洩しないかなどの観点から不安な方も多いと思います。
PayPalで決済を行えばクレジットカード情報は相手に伝わらず、PayPal独自の決済システムが利用されます。つまり、個人情報は相手側に伝わりません。
個人間であれば送金の手数料が無料
画像引用元:【公式】PayPal|ペイパルで送金・集金
PayPalはアカウントを持っている一般ユーザー同士であれば、個人間の送金手数料は無料です。
家族からの仕送りやお小遣いの受け取りもスマホから簡単にできるうえ、手数料がかかりません。
飲み会やタクシー代の割り勘もPayPalを使えば、小銭を気にすることなくスマートに支払えます。
ただ注意点として、個人間送金にはクレジットカードは利用できないことを覚えておきましょう。
間違えてクレジットカードを利用してしまうと「商用扱い」になり、受け取り側に決済手数料がかかってしまいます。
商品トラブル対応の返金保証がある
画像引用元:【公式】PayPal|ペイパルの安全性
PayPalではオンラインショッピングのトラブルから買い手を守る「買い手保護制度」があります。
買い手保護制度とは、PayPalで購入した商品やサービスに対して、一定の条件を満たせば全額が保証される制度です。
例えば、PayPalで決済した商品が届かない、商品の説明と全く別物の商品が届いた、商品が壊れていたなどといった場合に、PayPalがその取引の全額を補償してくれます。
この制度があれば、はじめて使う通販サイトや信頼性が担保されていないような海外サイトでも安心して商品を購入することができますよね。
ただし、買い手保護の対象は以下の資格要件を満たしていることが条件です。
・購入した商品が配送可能であること
・PayPalを使って商品代金を支払っていること
・1回払いであること
・PayPalアカウントを問題のない状態に保つこと
画像引用元:【公式】PayPal|PayPal買い手保護について教えてください。
また、一部の商品は補償の対象外となっています。詳細についてはユーザー規約の「PayPal買い手保護制度」をご参照ください。
PayPalを利用するデメリット
メリットがある一方で、PayPalは利用する上でのデメリットも存在します。
それぞれのデメリットについてもきちんと理解しておきましょう。
- 分割払いができない
- Paypalが利用できない通販サイトもある
分割払いができない
PayPalは基本的に分割払いを行うことができません。
どうしても分割払いを希望するなら、PayPalの決済完了後にクレジットカード会社に対応をお願いする必要があります。
PayPalが利用できない通販サイトもある
PayPalが利用できない通販サイトも存在するのが2つ目のデメリットです。
利用できない通販サイトの中には、国内でも多くの方が利用している「Amazon」もそのひとつです。
また、ファミリーマートやローソン、セブン-イレブンなどのコンビニも非対応です。
他にもYahoo!の公共支払いもクレジットカード払いのみになっており、PayPalは対応していません。
ただし、間接的ではありますがプリペイドカードを利用する方法もあります。PayPal経由でチャージすることで、コンビニでも利用可能になります。
PayPalは、安全性を求めたオンライン決済したい方におすすめ!
- PayPalはビジネスアカウントとパーソナルアカウントで手数料が異なる
- PayPalの出金手数料は250円(50,000円以下の場合)
- PayPalはユーザー間の送金手数料が無料
- PayPalの海外送金手数料は1件あたり499円
- PayPalの受け取り手数料は、月間合計売り上げ金額によって変化する
PayPalは他のオンライン決済サービスと比較して、手数料が少しややこしく感じるかもしれません。
ただし、きちんと理解して利用することで、他のオンライン決済サービスよりも便利にお得に利用できます。
安全にオンライン上でサービスや商品を購入したい方は、ぜひPayPalを利用しましょう。