クレジットカードの年会費は、永年無料のものから10万円を超えるものまでさまざまです。
年会費が高いほど特典や付帯サービスが充実する傾向にあり、実は年会費無料のものよりお得に利用できるカードも少なくありません。
そこで、年会費を払ってでも持つ価値のあるクレジットカードをまとめました。
年会費と特典やサービスのバランスをみて、自分に合った1枚をぜひ見つけてくださいね。
- 年会費が有料のクレジットカードを厳選。選ばれた理由と合わせて解説。
- クレジットカードの年会費の相場はいくらか。
- 年会費有料カード・無料カードのメリット・デメリットを紹介。
![]() JCBゴールド |
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![]() dカード GOLD |
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※本記事の価格は全て税込みです。
カード名 | JCBゴールド![]() | dカード GOLD![]() | アメックスゴールド![]() | ダイナースクラブカード![]() | セゾンゴールド・アメリカン エキスプレス・カード ![]() | Mastercard Black Card![]() | 楽天プレミアムカード![]() |
年会費 | 11,000円 初年度無料 | 11,000円 | 31,900円 | 24,200円 | 11,000円 初年度無料 | 110,000円 | 11,000円 |
還元率 | 0.5%~5.0% | 1.0%~10% | 1.0% | 0.25%~0.4% | 0.6%~1.0% | 1.25% | 1.0%~5.0% |
国際ブランド | JCB | Visa、Mastercard | American Express | Diners Club | American Express | Mastercard | Visa、Mastercard、 JCB、American Express |
キャンペーン | Amazon利用で最大23,000円 キャッシュバック | 最大5,000ポイント プレゼント | 新規入会・ご利用で 合計46,000ポイント プレゼント | 新規入会・ご利用で 10,000円キャッシュバック | 新規入会・ご利用で 最大8,000円相当 プレゼント | なし | 新規入会・ご利用で 5,000ポイント プレゼント |
申込対象 | 20歳以上 | 18歳以上 | 20歳以上 | 27歳以上 | 20歳以上 | 20歳以上 学生不可 | 20歳以上 |
発行スピード | 最短即日 | 最短5営業日 | 最短3営業日 | 最短5営業日 | 最短3営業日 | 最短5営業日 | 最短3営業日 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |

年会費を払う価値があるクレジットカード
年会費のかかるクレジットカードには、コストがかかる一方で手厚いサービスが受けられたり、ステータス性が高いといったメリットがあります。
高い年会費を支払っても、使い方次第ではそれ以上のベネフィットを受けることが可能です。
この記事で紹介するクレジットカードは以下のとおりです。
- JCBゴールド:11,000円(税込)※初年度無料
- dカード GOLD:11,000円
- 楽天ゴールドカード:2,200円
- ダイナースクラブカード:24,200円
- セゾンゴールドアメックス:11,000円※初年度無料
- アメックスゴールド:31,900円
- Mastercard Black Card:110,000円
1つずつ詳しくみていきましょう。
JCBゴールド
JCBゴールド | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.5%~5.0%※1 |
マイル | 0.3~1.5% | |
年会費 | 初年度 | 無料 (オンラインで入会申し込みの場合) |
2年目以降 | 11,000円(税込) | |
家族カード | 本会員支払い型:1名様無料 2人目より1名様につき:1,100円 ※本会員の年会費が無料の場合は家族会員も無料 |
|
旅行保険 | 海外 | 最高1億円(利用付帯) |
国内 | 最高5,000万円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | JCB | |
発行会社 | 株式会社ジェーシービー | |
発行期間 | 最短即日※2 |
※2 モバ即(最短5分)の入会条件は以下2点になります。
【1】 9:00AM~8:00PMでお申し込み。(受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱い)
【2】 顔写真付き本人確認書類による本人確認。(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
※モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。
JCBゴールドは、JCBが発行するプロパーカードです。年会費は11,000円(税込)かかりますが、オンライン入会なら初年度無料になります。
ゴールドカードでありながら初年度無料なのはお得ですよね。試してみたい方も保有しやすくおすすめです。
家族カードの年会費は1,100円(税込)とリーズナブルで、さらに1名までは無料で利用できます。
ゴールドカードの特典が充実しているほか、東京ディズニーリゾートのキャンペーンやJCB PLAZAといったサービスなど、JCBオリジナルシリーズならではの特典も受けられるのが魅力です。
さらにナンバーレスカードにも対応しているので、セキュリティ面が気になる方も安心してお使いいただけます。
JCBゴールドの年会費を払う価値がある理由
- JCB ORIGINAL SERIESパートナー利用でポイントアップ
最大10倍、海外利用なら最大2倍 - 海外空港ラウンジサービス「ラウンジ・キー」
世界1,100ヶ所以上の空港ラウンジを32米ドル(約3,520円)で利用できる - 最高1億円の海外旅行傷害保険が付帯
国内の場合は最高5,000万円 - 「JCBゴールド ザ・プレミア」へのアップグレードが目指せる
ステータスが高いカードを目指すなら是非! - スマートフォン保険が利用付帯。最高5万円補償
ディスプレイの破損・水濡れなどの修理費、盗難による再調達費を補償。 - サポートも充実
会員限定のゴールドディスクやドクターダイレクト24を通話料無料で利用できる。
dカード GOLD
dカード GOLD | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 1.0~10% |
マイル | 0.5~5.0% | |
年会費 | 初年度 | 11,000円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 1枚目:無料 2枚目以降:1,100円 |
|
旅行保険 | 海外 | 最高1億円(自動付帯) |
国内 | 最高5,000万円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | 無料 ※初年度無料 ※前年度に1回以上の利用で翌年度無料 |
|
電子マネー | iD | |
国際ブランド | Visa、Mastercard | |
発行会社 | 株式会社NTTドコモ | |
発行期間 | 最短5日 |
dカード GOLDは、ドコモユーザーの方に特におすすめしたいゴールドカードです。年会費は11,000円かかります。
基本のポイント還元率は1.0%ですが、dポイント加盟店での利用ならdカード提示によるポイントとダブルで貯まります。
dポイント特約店なら特約店ごとのポイント加算や割引が受けられるのでさらにお得です。
また、ゴールドカードならではの特典も充実しています。
国内の主要空港・ハワイの空港のラウンジサービスが無料で利用でき、出発までの時間をゆっくり過ごせます。
最高1億円の海外旅行傷害保険・最高5,000万円の国内旅行傷害保険が付帯しているのも特徴です。
傷害死亡・後遺障害については最高1億円、傷害・疾病治療費用も最高300万円と手厚い補償が受けられます。
dカード GOLDの年会費を払う価値がある理由
- 毎月のドコモのケータイ・「ドコモ光」利用料金の10%ポイント還元
- ケータイ補償が付帯
- 入会キャンペーンでポイント還元
年会費を払ってでも持ちたいと言える大きな特長は、毎月のドコモのケータイ・「ドコモ光」の利用料金(税抜き)に対して10%がポイント還元される点です。
例えば毎月ケータイ料金が11,000円の場合、毎月1,000ポイント、年間で12,000ポイントが貯められます。
これだけで年会費11,000円分をペイできるのです。
紛失・盗難・修理不能(水濡れ・全損)などの損害に備えられるケータイ補償も付いています。購入から3年間、最大10万円補償してくれます。
さらに、dカード GOLDでは随時入会キャンペーンも開催されています。条件をすべて満たせば、キャンペーンだけで年会費分を取り戻せることも!
ドコモユーザーにとって年会費を払ってでも持ちたいカードNo.1と言えるでしょう。
楽天ゴールドカード
楽天ゴールドカード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 1.0~3.0% |
マイル | 0.5~2.5% | |
年会費 | 初年度 | 2,200円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 550円 | |
旅行保険 | 海外 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内 | なし | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB | |
発行会社 | 楽天カード株式会社 | |
発行期間 | 最短3営業日 |
楽天ゴールドカードは、年会費2,200円で持てるゴールドカードです。手頃な年会費でゴールドカードのサービスを受けたい方におすすめできます。
通常のポイント還元率は1.0%ですが、楽天市場など楽天のサービスを利用することでポイント還元率がアップするのが特徴です。
楽天証券・楽天Edy・楽天ペイ・ふるさと納税など、楽天ポイントは使い道が多いという魅力もあります。
また、楽天カードはETCカードの年会費が550円かかりますが、楽天ゴールドカードは永年無料で利用可能です。
楽天ゴールドカードの年会費を払う価値がある理由
- 国内空港ラウンジが年間2回無料
通常は1回1,000円程度 - 海外トラベルデスクが無料で利用できる
緊急時の案内・現地情報の案内・予約手配などのサービス
ダイナースクラブカード
ダイナースクラブカード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.25%~0.4% |
マイル | ANAマイル:1.0% その他航空会社のマイル:0.5% *JALは2,500ポイント=1,000マイル |
|
年会費 | 初年度 | 24,200円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 5,500円 | |
旅行保険 | 海外 | 最高1億円(※1・2の合算額) 1:自動付帯5,000万円 2:利用付帯5,000万円 |
国内 | 最高1億円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | ダイナースクラブ | |
発行会社 | 三井住友トラストクラブ株式会社 | |
発行期間 | カード到着まで2~3週間ほど |
ダイナースクラブカードは、ステータス性の高さで知られるクレジットカードです。年会費24,200円ながら、手厚い特典・付帯サービスが利用できます。
家族カードの年会費は5,500円。年会費は格安ですが、本カードと同様の最高1億円の旅行保険や無料空港ラウンジサービスが付帯しています。
また、利用可能枠に一律の制限が設けられておらず、個人の利用状況に応じて決まるのが特徴です。
海外旅行や出張が多い方などカードの利用が多い方でも余裕をもって利用できます。
ダイナースクラブカードの年会費を払う価値がある理由
- 最高1億円の海外・国内旅行傷害保険が付帯
5,000万円は自動付帯、それ以外は利用付帯 - 最高500万円のショッピング・リカバリーが付帯
高額商品の購入も安心 - Mastercardのプラチナグレードのステータスを備えたコンパニオンカードを無料で利用できる
通常3,300円の年会費 - グルメ・トラベル・エンタテイメント・ゴルフなどさまざまな優待が受けられる
Mastercardの優待も受けられる
グルメ・トラベルなどの優待も充実しており、旅行や出張の多い方にとって持つ価値の大きいカードです。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.6~1.0% |
マイル | 0.37~0.6% ※SAISON MILE CLUB(4,400円)加入の場合1.0% |
|
年会費 | 初年度 | 無料 |
2年目以降 | 11,000円 | |
家族カード | 1,100円 | |
旅行保険 | 海外 | 最高5,000万円(利用付帯) |
国内 | ||
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス | |
発行会社 | 株式会社クレディセゾン | |
発行期間 | 最短3営業日 |
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カード(以下セゾンゴールドアメックス)は、セゾンカードがアメックスと提携して発行しているゴールドカードです。
アメックスならではの特典「アメリカン・エキスプレス・コネクト」が付帯し、さまざまな優待が受けられます。
それに加えて、西友・リヴィン5%オフなどセゾンカードの特典も利用できるのが魅力です。
ポイントに有効期限がないため、失効する心配がありません。マイペースに貯めることができますよ。
セゾンゴールドアメックスの年会費を払う価値がある理由
- プライオリティ・パスのプレステージ会員に割安で
優遇年会費11,000円で登録可能(通常429米ドル≒47,190円) - 最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険が付帯
家族も補償対象 - 年会費初年度無料、家族カードが1,100円とリーズナブル
最大4枚まで
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.3%~1.0% |
マイル | 0.5~1.0% | |
年会費 | 初年度 | 31,900円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 1枚目:無料 2枚目以降:13,200円 |
|
旅行保険 | 海外 | 最高1億円(利用付帯) |
国内 | 最高5,000万円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 935円 |
年会費 | 無料 | |
電子マネー | QUICPay+ | |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス | |
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド | |
発行期間 | 最短3営業日 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(以下アメックスゴールド)はステータス性の高さで知られるアメックスのプロパーカードです。
年会費は31,900円かかりますが、海外旅行時のサポートや旅行保険、キャンセル時の補償、優待サービスなどゴールドカードならではの特典が充実しています。
利用金額100円につき1ポイントが貯まり、ボーナスポイント・パートナーズの提携店であればさらに多くのポイントが貯められます。
貯まったポイントはANAマイルに1,000ポイント=1,000マイルで交換できます。ANAマイルを貯めている方にもおすすめです。
アメックスゴールドの年会費を払う価値がある理由
- プライオリティ・パスのスタンダード会員の年会費が無料に
通常99米ドル≒10,890円 - 家族カードの年会費が1枚無料
家族カード会員も、プライオリティ・パスやオーバーシーズ・アシストの対象 - レストランで1名分が無料になるゴールド・ダイニング
利用回数に制限はなく、中には3万円相当のコースメニューもある
ラグジュアリーカード Mastercard Black Card
ラグジュアリーカード Mastercard Black Card | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 1.25% |
マイル | 0.75% | |
年会費 | 初年度 | 110,000円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 27,500円 | |
旅行保険 | 海外 | 最高1.2億円(自動付帯) |
国内 | 最高1億円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | Mastercard | |
発行会社 | 株式会社アプラス | |
発行期間 | 最短5日 |
ラグジュアリーカード Mastercard Black Cardは、ステータス性を重視する方におすすめのMastercardの最上位カードです。
年会費は110,000円かかりますが、インビテーション不要で直接申し込むことができます。
下位にMastercard Titanium Card(55,000円)、上位にMastercard Gold Card(220,000円)があり、後者は招待制です。
マット加工が施された金属製のブラックカードで、トラベル優待・リムジン送迎サービス・会員限定イベントなど、ラグジュアリーな特典・サービスが満載です。
ポイント還元率は1.25%と高く、提携航空会社のマイルへ手数料なしで交換できます。
Mastercard Black Cardの年会費を払う価値がある理由
- ラグジュアリーリムジンサービス
対象レストランまでリムジンで送迎 - 24時間365日のグローバルコンシェルジュ
レストランの手配や旅行予約など、すべて日本語での対応 - 人気レストランのコース料理アップグレードや1名無料などの優待
- 空港ラウンジサービス、プライオリティ・パス、国際線手荷物宅配が無料
プレステージ会員(通常429米ドル≒47,190円)に無料で - 最高1.2億円の海外旅行傷害保険が付帯
年会費22万円の上位カードと同額の補償
110,000円という年会費は高額ですが、ラグジュアリーな特典を使いこなせる方にはおすすめのカードです。
クレジットカードの年会費の相場
ここまで紹介したカードは、年会費2,200円から110,000円までかなり開きがあります。
相場が分からず選びにくいという方も多いのではないでしょうか。
一般カード・ゴールドカード・プラチナカードの年会費の相場についてまとめました。
- 一般カード:無料~1,500円程度
- 格安ゴールドカード(ヤングゴールド):2,000〜5,000円程度
- ゴールドカード:10,000円程度
- プラチナカード:20,000~50,000円程度
一般カードには、年会費無料のものがたくさんあります。
また、1,500円程度年会費がかかるものであっても、「年に1回以上の利用で無料」や「リボ払いの設定で無料」など、比較的簡単な条件で無料になるカードも多いです。
ゴールドカードの年会費の相場は10,000円程度ですが、リーズナブルな年会費で保有できるカードが増えているのが特徴です。
若い世代の方など、安い年会費でゴールドカードを保有したい方にとってはありがたいですよね。
例えば、格安ゴールドカードの代表格である楽天ゴールドカードは、2,200円の年会費で保有できます。
プラチナカードは20,000~50,000円程度のものが多いですが、このクラスになると年会費にもかなり差があります。
例えばJCBプラチナの年会費は27,500円(税込)。一方で、ステータス性の高さで知られるアメックス・プラチナカードは143,000円です。
アメックスゴールドでさえ、年会費は31,900円とJCBプラチナを上回っています。
ゴールドカード・プラチナカードと大まかな分類はありますが、それに捉われず年会費とサービス内容のバランスを見ることが重要です。
その上で、納得できる価格のクレジットカードを選びましょう。
年会費有料のクレジットカードのメリット
年会費無料のカードと有料のカードには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
年会費有料カード | ・ポイント還元率が高い ・付帯サービスが充実 ・追加カードが格安 | ・損をする可能性がある ・審査難易度が高い |
年会費無料カード | ・維持コストなし ・審査難易度が比較的低い | ・付帯サービスが少ない ・ステータス性が低い |
メリット・デメリットについて理解したうえで自分に合った年会費有料カードを見つけてくださいね。
年会費がかかるクレジットカードには、以下のようなメリットがあります。
- ポイントボーナスが多い
- 旅行保険や付帯サービスが充実している
- 家族カードなどの追加カードを格安で保有できる
ポイントボーナスが多い
年会費のかかるクレジットカードは、ポイントボーナスが多い傾向にあります。
基本のポイント還元率が年会費無料のものと変わらなくても、特定のお店やサービスを利用することでポイントがアップするカードが多く、効率よく貯められるのがメリットです。
いくつか例をみてみましょう。
項目 | 楽天カード | 楽天ゴールドカード |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 2,200円 |
ポイント還元率(通常) | 1.0% | 1.0% |
ポイント還元率(楽天市場) | 3.0% | 5.0% |
楽天カードと楽天ゴールドカードは、基本のポイント還元率は1.0%と同じです。
しかし、年会費のかかる楽天ゴールドカードは、楽天市場での買い物ならポイント還元率が最大5%と高還元になります。
楽天市場で年間10万円買い物する場合、楽天カードなら最大3,000ポイント、楽天ゴールドカードなら最大5,000ポイント獲得できます。楽天ゴールドカードの方が2,000円分お得です。
項目 | dカード | dカード GOLD |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 11,000円 |
ポイント還元率 | 1.0% | 1.0% |
ドコモケータイ利用料金の10%還元 | なし | あり |
年会費無料のdカードと年会費11,000円のdカード GOLDも、基本のポイント還元率は1.0%と違いありません。
しかし、dカード GOLDには、ドコモのケータイ・「ドコモ光」の利用料金の10%還元が受けられる優待があります。
そのため、ドコモユーザーなら年会費無料のdカードよりも11,000円かかるdカード GOLDの方がお得に利用できる場合があります。
項目 | エポスカード Visa | エポスゴールドカード |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 5,000円(条件により無料) |
ポイント還元率 | 0.5%~ | 0.5%~ |
選べるポイントアップ | なし | 3ショップまでポイント最大3倍 |
年間ボーナスポイント | なし | 最大10,000ポイント |
年会費無料のエポスカードと年会費5,000円のエポスゴールドカードを比較してみると、基本のポイント還元率は変わりませんがゴールドカードの方がポイントアップサービスが充実しています。
対象ショップのなかからよく利用するショップを登録すると、ポイントが最大3倍、1.5%の還元率になります。
また、年間の利用金額に応じて最大10,000ポイントのボーナスポイントがもらえるのもエポスカードとの違いです。
旅行保険や付帯サービスが充実している
年会費のかかるクレジットカードは、年会費無料のものと比べて付帯保険・サービスが充実しているのがメリットです。
手厚い補償の海外・国内旅行傷害保険や空港ラウンジサービス、プライオリティ・パスなど、年会費無料のものと比べてワンランク上のサービスが受けられます。
いくつか比較してみましょう。
項目 | Orico Card THE POINT | Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 1,980円 |
旅行保険 | 最高2,000万円 | 最高5,000万円 |
Orico Club Off | なし | あり |
Mastercard優待特典 | なし | あり |
年会費無料のOrico Card THE POINTには旅行保険が付帯していませんが、年会費1,986円のOrico Card THE POINT PREMIUM GOLDには最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険が付帯しています。
また、Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD会員は会員制クラブ「Orico Club Off」が利用可能です。
ホテル・レジャー・スポーツ・ショッピングなどさまざまなジャンルで優待が受けられます。
さらに、MasterCardブランド限定ですが、Mastercard優待特典として「Mastercard Taste of Premium」が利用できます。
項目 | JCB CARD W | JCBゴールド |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 11,000円(初年度無料) |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円 | 最高1億円 |
国内旅行傷害保険 | なし | 最高5,000万円 |
国内・海外航空機遅延保険 | なし | あり |
ショッピングガード保険 | 最高100万円 | 最高500万円 |
ラウンジ・キー | なし | あり |
グレードアップ制度 | なし | あり |
年会費のかかるJCBゴールドは海外・国内いずれの旅行でも保険が利用できるのに対し、JCB CARD Wには海外旅行傷害保険しか付帯していません。
JCBゴールドは海外旅行傷害保険の傷害死亡・後遺障害は最高1億円、障害・疾病治療費用は最高300万円と手厚い補償内容です。
また、JCBゴールドには国内・海外航空機遅延保険も付帯しています。
ショッピングガード保険にもJCB CARD Wと比べて補償内容が高いですね。
さらに、ラウンジ・キーやグレードアップ制度など年会費無料のJCB CARD Wにはない特典も充実しています。
家族カードなどの追加カードを格安で保有できる
年会費有料のクレジットカードには、家族カード・ETCカードといった追加カードを格安で保有できるというメリットもあります。
項目 | 年会費 |
---|---|
本会員 | 31,900円 |
家族会員 | 13,200円(1枚目無料) |
例えば、アメックスゴールドの場合、家族カードは1枚目まで無料になります。2枚目以降も13,200円と割安です。
本会員と同じサービスを全て利用できるわけではありませんが、プライオリティ・パスや海外旅行時のサポート、キャンセル時の補償など特典が充実しています。
また、家族会員として1名が入会するごとに1,000ボーナスポイントを受け取れます。
年会費無料でこういったサービスが受けられるのはかなりお得ですよね。
手厚いサービスを受けたいものの専業主婦など審査に通るか不安、といった方は、年会費有料のクレジットカードの家族カードを保有することを検討してみてはいかがでしょうか。
年会費有料クレジットカードのデメリット
年会費のかかるクレジットカードのデメリットは以下のとおりです。
- 年会費分を取り戻せず損をする可能性がある
- 審査難易度が高い傾向にある
年会費分を取り戻せず損をする可能性がある
年会費のかかるクレジットカードのデメリットは、使い方によっては年会費分を取り戻すことができずムダにする可能性があることです。
いくらポイントアップサービスが充実していても、あまり利用しないお店であればポイントを効率よく貯めることができません。
また、空港ラウンジサービス、プライオリティ・パス、旅行優待などのサービスをあまり利用しないなら、年会費分をペイできず損をしてしまいます。
年会費有料のクレジットカードは、保有しているだけで年会費がかかります。
そのため、自分がよく利用するお店やサービスなどからどれだけ特典を活用できるかを検討しましょう。
審査難易度が高い傾向にある
年会費無料のクレジットカードと比べて、審査難易度が高い傾向にあります。
いくら年会費のかかるクレジットカードを持ちたいと思っても、審査に通らなければ保有することはできません。
ステータス性の高い年会費有料のカードを持ちたいなら、年会費の安い下位カードで利用実績を積み、アップグレードを目指すのも1つの方法です。
年会費無料のクレジットカードのメリット
一方で、年会費無料のクレジットカードには以下のようなメリットがあります。
- 保有するのにコストがかからない
- 審査難易度が比較的低い
保有するのにコストがかからない
年会費無料のクレジットカードの最大のメリットは、保有するのにコストが一切かからないことです。
特典や付帯サービスをうまく活用できなかったとしても、年会費がかからないので損をすることはありません。
そのため、試しに使ってみたいという方や初めてクレジットカードを持つ方でも保有しやすいです。
サブカードとして保有しておき、年に数回だけ使う、特定のお店だけ使うといった利用方法もできます。
ただし、「年に1回以上利用」など条件を満たすことで年会費が無料になるカードもあるのでよく確認してくださいね。
審査難易度が比較的低い
年会費のかかるクレジットカードと比べて、審査難易度が比較的低い点もメリットとしてあげられます。
一概には言えませんが、申し込み基準が低い傾向にあり、安定的な収入がないアルバイト・パートの方や専業主婦/主夫、学生なども比較的申し込みやすいです。
クレジットカードを保有したいものの審査に通るか不安、といった方にもおすすめです。
年会費無料のクレジットカードのデメリット
一方で、年会費無料のクレジットカードには以下のようなデメリットもあります。
- 特典や付帯サービスが充実していない
- ステータス性が低い
特典や付帯サービスが充実していない
デメリットは、年会費有料のものと比べて特典や付帯サービスが少ない点があげられます。
年会費無料のクレジットカードには、旅行保険の補償内容が十分でなかったり、自動付帯ではなく利用付帯であることも多いです。
補償が足りなければ別で旅行保険などに加入する必要があるため、その分コストがかかってしまいます。
また、空港ラウンジサービスやプライオリティ・パス、手荷物宅配無料サービス、優待といった付帯サービスがあまり充実していません。
旅行好きの方や出張が多い方にとっては、物足りなく感じるかもしれません。
ステータス性が低い
年会費無料のクレジットカードは、有料のカードと比べてステータス性が低いというデメリットもあります。
ステータス性の低いカードの場合、海外のホテルなどでデポジットとして現金が必要になる可能性があります。
そのため、海外旅行・出張の多い方は不便に感じるかもしれません。
クレジットカードにステータス性を重視する方は、年会費のかかるカードを選んだほうが良いでしょう。
年会費払う価値ありのクレジットカードを見極めよう
この記事で紹介した年会費を払う価値のあるクレジットカードは以下のとおりです。
- dカード GOLD
- JCBゴールド
- 楽天ゴールドカード
- ダイナースクラブカード
- セゾンゴールドアメックス
- アメックスゴールド
- Mastercard Black Card
年会費のかかるクレジットカードは、手厚い補償が受けられる保険が付帯していたりポイントアップサービスが充実していたりと、使い方次第では年会費以上の恩恵が受けられます。
年会費分をペイできるのかよく検討して、自分のライフスタイルに合ったクレジットカードを見つけてくださいね。