オリコカードの引き落とし時に口座が残高不足だと、どうなってしまうのか気になる人も多いでしょう。
支払いが遅れると、さまざまなデメリットが生じます。それを防ぐために、締め日と支払い日をきちんと把握しておきましょう。
この記事では、オリコカードの締め日と支払い日、引き落とし時に残高不足だった場合の対処法などについて解説します。
- オリコカードは月末締め・翌月27日支払い
- 支払いが遅れるとさまざまなデメリットが生じる
- 引き落とし時に残高不足になりそうなときは事前に支払い方法の変更を
- 実際に残高不足になってしまったらできるだけ早めに支払う
- 支払い日前の平日までに、口座に資金を用意しよう
年会費 | 永年無料 | 追加カード | ETCカード/家族カード |
---|---|---|---|
還元率 | 1.00%~ | ポイント | オリコポイント |
マイル | ANA/JAL | 付帯保険 | - |
電子マネー | iD/QUICPay | スマホ決済 | Apple Pay/Google Pay |
オリコカードの締め日と支払い日
オリコカードの締め日と支払い日は以下の通りです。
- 締め日:月末
- 支払日:翌月27日
オリコカードは提携カード等も含めて、すべてのカードが月末締め・翌月27日支払いで統一されています。
締め日・支払い日ともに変更することはできないので注意してください。
オリコカードの締め日
オリコカードの締め日は月末で、当月1日~末日までの利用分が翌月に請求されます。
ただし、買い物したタイミングによっては締め日がずれる場合があるので注意してください。
締め日がずれる場合
翌月27日に請求されるのは「月末までに利用した分」ではなく「月末までにオリコカード側に届いた請求データ分」です。
買い物したという情報がお店からオリコカード側へ届くまでにタイムラグが生じることがあります。
そのため、月末に買い物した場合などタイミングによっては締め日がずれ、買い物した月の翌々月に請求されるということもあるので注意してください。
たとえば10/31に買い物をして、11/1にお店からオリコカードに請求データが届いた場合、支払い日は12/27となります。
なお、締め日は土日祝日の影響は受けません。
月末と土日祝日が重なっても締め日が翌営業日にずれるということはなく、月末までに届いたデータ分が翌月27日に請求されることとなります。
オリコカードの支払い日
オリコカードの支払日は毎月27日です。土日祝日に重なった場合には翌営業日となります。
年末年始やゴールデンウィークなど大型連休と重なる場合には、支払い日が大幅にずれるので注意しましょう。
なお、ETCカードや家族カードなどの追加カードについても支払い日は同様に27日です。
ボーナス払いの支払い日
ボーナス払いを利用する場合には、買い物の際に支払い月を下記の中から指定する必要があります。
指定した月の27日が支払い日となります。
- 夏のボーナス払い:6月・7月・8月
- 冬のボーナス払い:12月・1月
支払いが遅れた場合のデメリット
そもそもクレジットカードの支払いが遅れると、どのようなデメリットが生じるのでしょうか。
ここでは、代表的な以下の3つのケースについて解説します。
- 損害遅延金の発生
- カードの利用停止・強制解約
- 今後のローン申込などへの影響
損害遅延金の発生
規定の支払い日に間に合わず支払いが遅れてしまった場合には、遅延損害金を支払う必要があります。
オリコカードの遅延損害金は、Uptyシリーズとそれ以外の場合で異なります。
カードの種類 | ショッピング | キャッシング |
---|---|---|
オリコカード全般 | 遅延額に対して年率14.6%を乗じた額と分割支払金の残金に対して年率6.0%を乗じた額のいずれか低い額* | 遅延元金に対して年率18.0%を乗じた額 |
Upty | 遅延額に対して年率14.6%を乗じた額 | 遅延元金に対して年率18.0%を乗じた額 |
具体的な計算方法は、返済額 × 遅延損害金利率 × 延滞日数/365日となります。
たとえばカードショッピングの支払金額5万円を30日間滞納した場合(分割支払金の残金がないケース)では、5万円×0.146×30/365=600円となり、遅延損害金が600円もかかってしまうのです。
せっかくクレジットカードでポイントをためても、遅延損害金でムダな料金が発生してしまっては本末転倒です。
こういったムダを省くためにも支払いは遅れないように注意したいところです。
カードの利用停止・強制解約
「引き落としできなかった」というデータが銀行からオリコカード側に届いた段階で、クレジットカードが一時的に利用停止状態となります。
カード利用停止の状態でオリコカードからの督促を無視していると、最終的に強制解約となるおそれがあります。
利用停止や強制解約をされると、たとえば電気料金をオリコカードで支払っていた場合には電気料金も滞納する事態になりかねません。
今後のクレジットカード・ローン申込などへの影響
クレジットカードの支払いが遅れたり、強制解約となったりした場合、CICやJICCといった指定情報機関にその情報が登録されます。
すると、今後新たにクレジットカードを作るときや家のローンを組むときなどに支払い遅延・強制解約の情報が照会され、審査に通りにくくなってしまいます。
支払いの遅れは、カード会社からの信用を失うことに繋がります。
遅延損害金の発生や利用停止といった現在における不利益だけでなく、将来的にも影響を及ぼすこととなります。
支払い遅延を避けるために
このように、支払いが遅れてしまうとカード会社からの信用を失ってしまいます。こういった事態を避けるためには、支払い日までに確実に口座へ入金することが大切です。
口座から引き落としされるタイミングは、金融機関によって異なります。
支払い日当日に入金しても、オリコカードの振替に間に合わない可能性があります。
そのため、支払い日の前日までに請求金額を口座に用意しておきましょう。
支払い日の前日が土日祝日に重なる場合には、更にその前の平日に入金しておくと確実です。
まとめると、支払い日前の最後の平日までに入金しておくのがおすすめです。
支払いが難しい場合の対処法
何らかの事情で支払い日に請求金額分のお金を用意することが難しい場合、まずは支払い方法の変更ができないか確認しましょう。
それでも難しい場合には早めにオリコカードへ電話する必要があります。
支払い方法の変更
オリコカードでは、以下2つの支払い方法に変更できます。
- あとリボ
- 支払PASS
支払い方法をリボ払いに変更すれば、当月の請求額を減額することができます。
手数料はかかってしまいますが、支払い遅延になることはありません。
あとリボ
あとリボとは、買い物をした後からリボ払いに変更できるサービスです。
カードショッピングにおける以下の利用が対象となります。
- ショッピング:1回払い・2回払い・ボーナス一括払い・二括払い
- キャッシング:1回払い
ETCカード利用分も「あとリボ」の対象となります。その他の主な申込み条件などは以下の通りです。
- 申込期限:支払い月の18日20:59
- 申込方法:会員向けHP「eオリコ」より
- 変更後の請求金額反映:当月21日13:00頃
支払いPASS
支払PASSとは、当月の支払いを翌月以降のリボ払いにできるサービスです。対象となるのは以下の利用です。
- クレジットカード
- オートローン
- ショッピングクレジット
- カードキャッシング
「あとリボ」と違う点は、支払い方法を変更するのではなく新たに融資契約を締結するという点です。
支払PASSで申込み時に審査が行われます。審査には所得証明書類が必要です。
その他の申込み条件などは以下の通りです。
- 申込み期間:毎月11~23日
- 利用可能残高:5,000円以上
- 申込条件:収入がある成人
オリコカードへ連絡する
支払い方法の変更をしても支払いができず、どうしてもお金が手元にないという場合には、早めにオリコカードに連絡しましょう。
いつまでに、どのように返済することが可能なのかを相談してください。
支払いが遅れてしまうのは気恥ずかしく感じるかもしれませんが、見栄を張って払えないのに払えるというよりは、自分の状況を正直に話すことを心がけることが大切です。
連絡しても支払い遅延というデータは変わらないかもしれません。
しかし返済の意志を伝えるのは、何も連絡せずに支払いが遅れるよりも遥かによいはずです。
連絡先は各地域によって異なります。
- 北海道 011-261-6002
- 東北 022-215-2655
- 関東甲信越 049-271-3330
- 東海・北陸 052-735-3525
- 近畿 06-6821-3860
- 中国・四国 082-225-5360
- 九州・沖縄 092-722-5477
なお、カードの種類がUptyの場合は電話番号が異なるので注意してください。
- 北海道 011-223-8151
- 東北 022-716-8567
- 関東甲信越 049-271-3341
- 東海・北陸 052-219-0023
- 近畿 06-6125-3515
- 中国・四国 082-511-5658
- 九州・沖縄 092-418-7021
受付時間は一律、平日9:30~17:30です。
実際に残高不足になってしまったら
実際に残高不足で引き落としされなかった場合には、次のいずれかの方法で支払うこととなります。
- 納付書で支払う
- 再振替される場合もある
- 電話して振り込む
納付書で支払う
引き落としされなかった場合、まずは金融機関からオリコカード側に振替不能の旨が通達されます。
するとオリコカードから、コンビニなどで利用できる納付書が届きます。
納付書に書いてある支払い期限までに支払ってください。
ただし遅延損害金が発生するので、納付書に記載の支払い期限にかかわらずできるだけ早く支払うのがよいでしょう。
再振替される場合もある
設定している金融機関によっては、自動的にもう一度口座振替される場合もあります。
再振替対象の金融機関かどうかは、規定の支払い日に振替できなかった後にオリコカードから送られる郵便物で確認することが可能です。
再振替の対象となる場合、再振替日は12日です(土日祝日の場合は翌営業日)。
再振替される場合も、12日までの遅延損害金、催告手数料が発生します。
電話して振り込む
オリコカードからの連絡より前に振替不能に気づいた場合には、納付書の到着や再振替を待たずに電話して振り込むことも可能です。
カードの利用停止を避けられるほか、早く支払うほど遅延損害金をかけずに済むので、できる限り早く支払うことをおすすめします。
入金できなかった場合の問い合わせ先は、オリコカードセンターとは別に設けられています。
- 東地区:東京第一サービスセンター 049-256-1151
- 西地区:福岡サービスセンター 092-261-5616
受付時間は平日9:30~17:30です。
なお、オリコカードにおける東西の区分は以下の通りです。
- 東地区:北海道、東北、関東甲信越、静岡県
- 西地区:上記以外
支払いが困難な場合で引き落とし日前に連絡できず、支払いの相談をしたいという場合にも、上記の東西サービスセンターへ連絡してください。
引き落とし時に残高不足にならないよう、締め日と支払い日を確認しよう
最後に改めて、オリコカードの締め日・支払い日・残高不足の際の対処法についてまとめます。
- オリコカードは月末締め・翌月27日支払い
- 支払いが遅れるとさまざまなデメリットが生じる
- 引き落とし時に残高不足になりそうなときは事前に支払い方法の変更を
- 実際に残高不足になってしまったらできるだけ早めに支払う
- 支払い日前の平日までに、口座に資金を用意しよう
オリコカードは一律、月末締め・翌月27日支払いとなっています。締め日と支払い日を変更することはできません。
支払いが遅れると、遅延損害金や今後のクレジットカード申込みに影響が出るなど、さまざまなデメリットが生じます。
引き落とし時に残高不足とならないよう、引き落とし日の前営業日には請求金額を口座に用意するようにしましょう。
請求金額が高くて用意できないという場合には、事前に支払い方法の変更をすることで当月の請求金額を抑えることができます。
実際に引き落とし時に残高不足で振替不能となってしまったら、できるだけ早く支払うことが大切です。
どうしても支払えるお金が手元にないという場合には、速やかにオリコカードへ連絡して支払いの相談をしましょう。
オリコカードからの連絡や督促を無視し続けると、カードの強制解約などにもなりかねません。
クレジットカードのクレジットとは「信用」のことです。信用を失わないよう、締め日・支払い日・請求金額はきちんと確認して、支払いが遅れないよう注意しましょう。
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