クレジットカードの多くは申込み要件に「18歳以上」「20歳以上」といった年齢の制限を設けています。
18歳から申し込めるクレジットカードは数多くありますが、「高校生は不可」という条件が付いていることがほとんどです。
しかし、数あるクレジットカードの中には、例外的に高校生でもクレジットカードの作成を認めている珍しいものもあります。
この記事では、高校生でもクレジットカードが作れるケースや、高校生でもカード決済できるデビットカードについて解説しています。
- 学生専用ライフカード
- イオンカード
- セゾンカード
- 一部のクレジットカードの家族カード
- 高校生でも発行できるクレジットカード3選
- 高校生に家族カードの発行を認めているケースとは?
- クレジットカード代わりにおすすめのデビットカードの特徴
※本記事の価格は全て税込みです。
高校生は原則クレジットカードを持てない
まず前提として、クレジットカードを持てるのは18歳からです。
高校生か社会人かにかかわらず、18歳の誕生日を迎えていない人はクレジットカードを持つことはできません。
では、18歳以上の高校生はどうでしょうか。結論から言うと、原則、高校生は18歳以上であってもクレジットカードを持てません。
というのも各カード会社はクレジットカードの発行条件として「高校生は除く」という内容を含んでいることが一般的だからです。
しかし、例外的に高校生でもクレジットカードを持てるケースがあります。
家族カードも原則「高校生を除く18歳以上」が対象
クレジットカードの「家族カード」も、高校生は原則申し込めません。
ほとんどのクレジットカードは家族カードも「高校生を除く18歳以上」が対象なので、18歳未満の方や高校生は原則持てません。
ただし、一部のクレジットカードは留学などの特別な理由があれば18歳以下でも家族カードを持てます。
- JALカード
- 三井住友カード
- MUFGカード
- アメリカン・エキスプレス・カード
- ダイナースクラブカード
ただし、上記に挙げたクレジットカードも、たとえ特別な理由があっても家族カードに申し込めるのは15歳以上の高校生のみです。
14歳以下の方や中学生は基本的に申し込ませんが、一部のJALカードは15歳以上の中学生でも申し込めます。
◆「JAL・Mastercard」/「JAL・Visaカード」/「JALカード TOKYU POINT ClubQ」/「JAL アメリカン・エキスプレス®・カード」
15歳以上の中学生もしくは高校生のお子さま
細かい条件はクレジットカードによりますが、いずれも海外旅行やホームステイなど海外でクレジット決済を利用する場合に限られます。
国内でのみ利用する目的の場合、18歳以上にならないと家族カードを発行できません。
また、18歳未満に家族カードを持たせたい場合は同意書や特別申込書の記入が必要など、通常の家族カードと申し込み手順が異なります。
高校生が例外的に持てるクレジットカード
ほとんどのクレジットカードは高校生の申し込みを受け付けていませんが、例外があります。
以下のクレジットカードは条件を満たすと高校生でも例外的に申し込めます。
- 学生専用ライフカード
- イオンカード
- セゾンカード
いずれも基本は「高校生を除く」としていながらも、例外を設けている点がポイントです。
学生専用ライフカード
学生専用ライフカード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.5%~3.0% |
マイル | 0.25%~0.75% | |
年会費 | 初年度 | 無料 |
2年目以降 | ||
家族カード | なし | |
旅行保険 | 海外 | 最高2,000万円(自動付帯) |
国内 | なし | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | 無料 | |
電子マネー | iD | |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB | |
発行会社 | ライフカード株式会社 | |
発行期間 | 最短2営業日発行 |
学生専用ライフカードは、名前の通り学生のみ申し込めるクレジットカードです。
基本的には大学・大学院・短期大学・専門学校に在学中の方が対象ですが、例外的に一部の高校生も申し込めます。
進学予定で満18歳以上の高校生の方
※卒業される年の1月以降お申し込みいただけます。
なお、満18歳以上の高校生の方は、進学先の学校名と進学先の卒業予定年月を入力してください。
進学先が決まっていれば、卒業年の1月以降に限り高校生でも申し込めます。
申し込みの際は進学先の「学校名」と「卒業予定年月」を入力しましょう。
例えば2024年4月から4年制の大学に進学予定の場合は、卒業予定年月に「2028年3月」と入力すればOKです。
ライフカードの家族カードの条件
学生専用ライフカードは、そもそも家族カードを申し込めません。
その他のライフカードに親が入会し、高校生の子どもに家族カードを発行することもできません。
契約者本人と生活費を共にする18歳以上の家族の方が対象です。
(高校生除く)
※3月に高校卒業予定の学生のお客さまは、4月1日以降のお申込受付となります。
3月に高校卒業予定の場合は4月1日以降、つまり高校を卒業してから家族カードを申し込めます。
高校生の間は、家族カードを持てません。
イオンカードセレクト
イオンカードセレクト | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.5%~1.0% |
マイル | 0.25% | |
年会費 | 初年度 | 無料 |
2年目以降 | ||
家族カード | ||
旅行保険 | 海外 | なし |
国内 | ||
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
ポストペイ型電子マネー | iD | |
国際ブランド | Visa、Mastercard®、JCB | |
発行会社 | イオンフィナンシャルサービス株式会社 | |
発行期間 | 2〜3週間 |
イオンカードセレクトはイオン銀行キャッシュカード付きのクレジットカードです。
申込み条件は下記の通りです。
イオンマークのカードは卒業年の1月1日~3月31日までの期間であれば、現在高校生の方でもお申込みいただけます。
卒業年度の1月1日〜3月31日の期間に限り、高校生でも申込みができると明記されています。
ただし、前提として、クレジットカードを持つことができるのは満18歳です。
なお、「イオンウォレット即時発行」および「カード店頭受取りサービス」は20歳以上の方が対象です。
20歳に満たない高校生はこれらのサービスを利用できないことも頭に入れておきましょう。
イオンカードの家族カードの条件
イオンカードの家族カードも、本会員と条件は同様です。
家族カードとは、生計を同一にする18歳以上の方を対象に発行するご家族さま用のクレジットカードです。
※満18歳以上であれば、現在高校生の方でもお申込みいただけます。
満18歳の誕生日を迎えた卒業年の1月1日から3月31日なら、イオンカードを持てるでしょう。
セゾンカード
セゾンカードインターナショナル | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.5% |
マイル | - | |
年会費 | 初年度 | 無料 |
2年目以降 | ||
家族カード | ||
旅行傷害保険 | 海外 | なし |
国内 | ||
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | iD、QUICPay | |
国際ブランド | Visa、JCB、Mastercard | |
発行会社 | 株式会社クレディセゾン | |
発行期間 | 最短即日発行 ※2024年8月16日~12月末は、即日発行はいたしかねます。ご了承ください。 |
クレディセゾンが発行するセゾンカードには、高校生でも申し込めるカードが複数あります。
- セゾンカードインターナショナル
- SAISON CARD Digital
- セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
- セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital
これらのカードはいずれも18歳以上かつ連絡が可能な方であれば申し込めます。
18歳以上でご連絡が可能な方で、当社の提携する金融機関に決済口座をお持ちの方に限りお申し込みいただけます。
職業や収入に関する規定はなく、高校生でも18歳を過ぎれば申し込みOKです。
セゾンカウンターでの即日受け取りやデジタルカードの即日発行も利用できます。
セゾンカードの家族カードの条件
セゾンカードの家族カードの申し込み資格は以下の通りです。
本会員様と生計をともにする、18歳以上の同姓のご家族の方。
家族カードの申し込み資格も年齢だけです。
18歳以上であれば、高校生でもセゾンカードの家族カードを持てます。
高校生がクレジットカード持つときの注意点
ここまで、高校生でも例外的にクレジットカードが申し込めるケースについて紹介してきました。
原則、高校生は発行不可で、高校生でクレジットカードを持てるのはレアなケースです。
高校生がクレジットカードを持つ際は、より慎重に利用することを心がけましょう。
- 18歳未満の家族カード申し込みには親権者の同意が必要
- 家族カードの利用限度枠は本カードと合算
18歳未満の家族カード申し込みには親権者の同意が必要
特別な理由があり18歳未満が家族カードに申し込む際は、親権者の同意が必要です。
細かい手順はカード会社によって異なりますが、申し込みの際に同意書などの提出が求められます。
家族カードの利用限度枠は本カードと合算
高校生が家族カードを持つ場合に注意したいのが、使いすぎです。
家族カード会員がクレジットカードを使いすぎると、本カード会員に影響を及ぼします。家族カードの利用限度額は、本会員の限度額の範囲内だからです。
また、本会員となる保護者がしっかりと家族会員の利用方法を把握して、トラブルがないように努める必要があります。
クレジットカードを持てない高校生におすすめのデビットカード
クレジットカードを持ちたいと考えている高校生に、クレジットカードの代わりにおすすめしたいのがデビットカードです。
デビットカードとは、支払いと同時に銀行口座からその金額が引き落とされるカードのことで、銀行口座に入っている以上の金額の支払いはできません。
満15歳以上であれば、特別な審査もなしで発行できることがほとんど。高校生でも持つことができます。
ここからは高校生におすすめのデビットカードを紹介していきます。
- イオン銀行キャッシュ+デビット
- Sony Bank WALLET
- 楽天銀行デビットカード
イオン銀行キャッシュ+デビット
イオン銀行キャッシュ+デビット | |
---|---|
還元率 | 0.5% |
年会費 | 無料 |
電子マネー | WAON |
国際ブランド | JCB |
発行会社 | 株式会社イオン銀行 |
イオン銀行キャッシュ+デビットは、イオン銀行のキャッシュカードとデビットカードが一体となったJCBブランドのカードです。
15歳以上なら年会費無料で発行可能で、電子マネーWAONにも対応しています。
毎月20日・30日のお客様感謝デーではイオンでのお買い物が5%オフのほか、イオンシネマの映画鑑賞料金もお得になります。
イオンでお買い物をする方や映画を楽しむ方に特に人気のカードです。
Sony Bank WALLET
Sony Bank WALLET | |
---|---|
還元率 | 0.5~2.0% |
年会費 | 無料 |
電子マネー | なし |
国際ブランド | Visa |
発行会社 | ソニー銀行株式会社 |
Sony Bank WALLETは15歳以上が利用できるVisaブランドのデビットカードです。
年会費無料で最大2%ポイント還元を受けられるのがメリットです。
また、専用アプリで支出を確認できるので、初めてのデビットカードでお金の管理に不安がある高校生でも安心です。
楽天銀行デビットカード
楽天銀行デビットカード | ||
---|---|---|
還元率 | 1.0% | |
年会費 | JCB | 無料 |
Mastercard | ||
Visa | 無料〜5,500円 | |
電子マネー | なし | |
国際ブランド | JCB、Mastercard、Visa | |
発行会社 | 楽天銀行株式会社 |
楽天銀行デビットカードは16歳以上なら申し込めます。
発行手数料、年会費無料で、発行時に国際ブランドをJCB、Mastercard、Visaの3種類から選べます(※Visaのみ有料タイプあり)。
専用のアプリを利用して、支出を確認できるのでカード初心者の高校生も安心でしょう。
また、楽天会員リンク登録をすればカードの利用で楽天ポイントが貯まるようになります。
普段楽天市場などを利用する方、貯めるポイントを楽天ポイントに一本化したい方にもおすすめです。
高校生には例外を除いてデビットカードがおすすめ
- イオン銀行 キャッシュ+デビット
- Sony Bank WALLET
- 楽天銀行デビットカード
基本的に高校生はクレジットカードを持つことはできません。発行を認めているのは数あるカード会社の中でも3社程度です。
しかし、海外留学などの予定がある方は、例外的に「家族カード」を発行できる場合があります。
また、高校生でも発行可能なのがデビットカードです。
デビットカードは、レジで提示すると即時に口座から引き落とされ、残高の範囲内でしか使えません。
口座内の残高でやりくりすることで、金銭管理方法も学ぶことができるでしょう。
クレジットカードを持つことができない高校生は、お金の管理方法などの注意点をしっかり押さえつつ、デビットカードを活用しましょう。