Amazonでは、デビットカードを支払い方法に設定することで使いすぎを防げるなどのメリットがあります。
ですが、全てのデビットカードがAmazonで使えるわけではありません。
また、デビットカードは引き落としのタイミングがクレジットカードとは異なっていたり、注文をキャンセルして再度購入しなおすと、二重引き落としになる場合があるなど注意点も多いです。
特に二重引き落としは深刻で、返金までに数ヶ月かかる場合もあるのでしっかり理解しておく必要があります。
本記事では、Amazonでデビットカードを使うといつ引き落としされるのか、また二重引き落としの返金はいつになるのかなどについて解説します。
- Amazonで使えるデビットカードの種類は決まっている
- 引き落としのタイミングは出荷準備開始時
- 二重引き落としになると返金に時間がかかる場合がある
- 口座残高不足に注意
カード名 | JCB CARD W | Amazon Mastercard | Amazon Prime Mastercard |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
還元率 | 1.00%~10.50%※J1 | 1.0%~1.5% | 1.0%~2.0% |
国際ブランド | JCB | Mastercard | Mastercard |
キャンペーン | 新規入会 +Amazon利用で最大12,000円 キャッシュバック 2024年4月1日(月)~2024年9月30日(月) | 2,000ポイント プレゼント | 5,000ポイント プレゼント |
申込対象 | 39歳以下 | 18歳以上 | 20歳以上 |
発行スピード | 最短5分※J1 9:00AM~8:00PMでお申し込み。 (受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱い) | 最短1週間 | 最短1週間 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
Amazonで使えるデビットカードの種類
Amazonでは、全てのデビットカードが使えるわけではありません。
Amazonで使えるデビットカードについては、以下の点を理解しておく必要があります。
- 国際ブランド付きのカードのみ対応
- 銀行キャッシュカードのJ-Debitは非対応
- デビットカードはポイント還元率の高さを重視すること
国際ブランド付きのデビットカードのみ対応
デビットカードには、国際ブランドなしと国際ブランド付きのものがあります。
国際ブランドとは、世界中の国や地域で利用可能なクレジットカードのブランドのことです。
国際ブランドは自社でクレジットカードを発行していることもありますが、多くは世界中のクレジットカード会社と提携してカードを発行しています。
デビットカードも同じで、1つの国際ブランドだけでも多くの種類があり、その中から希望するカードを選んで申し込むことができます。
Amazonの支払いで使える、デビットカードの国際ブランドは以下通りです。
- VISA
- Mastercard
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナースクラブ
- JCB
Amazon公式サイトでは支払い可能なブランドとして銀聯(UnionPay)も指定されていますが、銀聯にはデビットカードがありません。
そのため、Amazonの支払いに対応するデビットカードは上記の5ブランドということになります。
すでにデビットカードを持っている場合は、国際ブランドのロゴが付いているかを確認しましょう。
銀行キャッシュカードのJ-Debitは非対応
日本では、国際ブランドのデビットカードの他にJ-Debitもよく使われています。
J-Debitは、銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫、農協・漁協などの金融機関が発行するキャッシュカードにデビット機能が備わっているサービスです。
キャッシュカードを提示すればそのままデビットカードとして使えます。
ATMで現金を引き出す手間もかからず便利なので、J-DebitをAmazonの支払い方法に設定したい方もいるのではないでしょうか。
ですが、残念ながらAmazonではJ-Debitで支払うことはできません。
Amazonでデビットカードを使って支払うには、あくまでも5つの国際ブランドのデビットカードが必要です。
デビットカードはポイント還元率の高さを重視
デビットカードは、クレジットカードと同じようにカードによってポイントの還元率が異なります。
ポイント還元率が高いほどお得なので、Amazonの支払いでもできるだけ多くポイントが還元されるデビットカードを選ぶことが重要です。
高還元率でよく知られているデビットカードとして、以下のカードが挙げられます。
- スルガ銀行 リクルートポイント付きVisaデビットカード(還元率0.8%)
- 楽天銀行デビットカード(還元率1.0%)
- イオン銀行キャッシュ+デビット(還元率0.5%~2.5%)
還元されるポイントは、スルガ銀行のデビットカードがリクルートポイント、楽天銀行デビットカードが楽天ポイント、イオン銀行キャッシュ+デビットがWAONポイントとなっています。
Amazonで使うデビットカードがまだ決まっていない場合は、よく利用するポイントが効率よく貯まるカードを選びましょう。
Amazonでデビットカードを使った時の引き落とされるタイミング
Amazonでデビットカードを使って支払った商品代金が口座から引き落とされるタイミングは、注文が完了した時点ではなく注文した商品の出荷準備が始まった時点です。
注文完了から商品の出荷準備までにかかる時間は早ければ当日中ですが、商品によっては翌日になることもあるなど、商品により引き落としのタイミングは異なります。
特に注意が必要なのが、注文完了日と出荷準備日が異なる場合です。
例えば、商品を注文した時点では口座残高が足りていたものの、日をまたいだら他の支払いが口座振替されて残高が減り、引き落としができなくなるケースです。
出荷準備の時点で残高不足だと、引き落としができません。
デビットカードを使ってAmazonで買い物する際は、現時点での口座残高とともに数日中に大きな金額が引き落とされる予定がないかの確認もしておきましょう。
二重引き落としのリスク、返金はいつ?
Amazonでデビットカードを利用する際は、二重引き落としに注意しなければいけません。
二重引き落としとは、口座から商品の購入代金が2回引き落とされてしまうことです。
Amazonでは、購入した商品をキャンセルして別の商品を購入しなおした際に、二重引き落としが起こる可能性があります。
Amazonで二重引き落としが起きる流れは以下の通りです。
- 1つ目の商品を購入する
- 出荷準備時にAmazonが銀行に対してオーソリ(デビットカードで決済できるかの確認)を行う
- オーソリ承認後1つ目の商品代金が口座から引き落とされる
- 1つ目の商品をキャンセルして2つ目の商品を購入する
- 1つ目の商品代金はすでに引き落とされているためすぐにはキャンセルできない
- 2つ目の商品のオーソリが行われる
- オーソリ承認後2つ目の商品代金が口座から引き落とされる
二重引き落としが起きた場合、キャンセルした方の商品代金はもちろん後日返金されます。
ただし、返金のタイミングはカード会社により異なり、Amazon公式サイトによると返金まで2ヶ月程度かかる場合もあるとのことです。
返金までの期間はカード発行会社により異なるため、カード発行会社によっては、返金までにおよそ45日から60日の期間を要する場合があります。
Amazonでは、二重引き落としの代金はすぐには返金されないことがある点を頭に入れておきましょう。
特に高額な商品はキャンセルすることがないよう慎重に検討し購入してください。
残高不足なのにAmazonでデビットカード決済すると
残高不足の状態でAmazonでデビットカード決済すると、以下のような問題が起こる可能性があります。
- 決済されないため商品が発送されない
- 立替払いになると延滞金が発生する
- 立替払い分の引き落としができない状況が続くとデビットカードが使えなくなる
残高が足りない場合、基本的にはオーソリが承認されないためAmazonから商品が発送されません。
後からは購入できない限定商品や期間限定セールで安くなっている商品など、その時に購入することに意味がある場合は、特に口座残高に注意しましょう。
商品が発送されないよりも困るのが、残高が足りないにもかかわらずオーソリが承認された場合です。
利用の状況により、口座残高が足りなくても取引が成立することがあるデビットカードも存在します。
その場合は、商品代金はカード会社が立て替えている状態のため、商品代金分が引き落としできるよう口座に入金しなければいけません。
デビットカードによっては、立替払い分の引き落としが遅れると延滞金が発生したり口座からの出金ができなくなったり、会員資格が剥奪され使えなくなったりといった事態になりかねません。
立替が発生したら、できるだけ早めに入金しましょう。
Amazonでデビットカードで支払う手順
Amazonでデビットカードで支払う手順はとても簡単です。
- Amazonの支払い方法にデビットカードを登録
- 商品購入時の支払い方法でデビットカードを選択
それぞれの手続き方法について、スマホを例に以下に解説します。
Amazonの支払い方法にデビットカードを登録
まずは、Amazonの支払い方法にデビットカードを登録します。
- Amazonアプリを開いて右下のメニューアイコンをタップ
- 「アカウントサービス」をタップ
- 「お客様の支払い方法」をタップ
- 「お支払い方法を追加」をタップ
- 「クレジットまたはデビットカードを追加」をタップ
- 「カードをスキャン」でデビットカードをスキャンするか、デビットカードの名義や番号などの情報を直接入力して「カードを追加」をタップ
以上でデビットカードの登録は完了です。
商品購入時の支払い方法でデビットカードを選ぶ
Amazonの支払い方法へのデビットカードの登録を済ませたら、あとは商品購入時の支払い方法でデビットカードを選ぶだけです。
- 商品をカートに入れる
- 「レジに進む」をタップ
- 「支払い方法」をタップ
- 「お支払い方法を選択」の画面が表示されたらデビットカード選び「続行」をタップ
- 「注文確定する」をタップ
これでデビットカードによるAmazonの支払いは完了です。
Amazonでデビットカードを使うデメリット
Amazonでデビットカードで支払うと使いすぎを防げるなどのメリットがありますが、デメリットもあります。
- 分割払いやリボ払いはできない
- 時間帯によって利用できないデビットカードもある
- デビットカードでもAmazonギフト券を購入できるがポイントが付与されない
- 盗難や紛失などによる不正利用に対する補償額の上限が低い
他の支払い方法にはないデビットカードならではのデメリットも多いので、しっかり理解しておきましょう。
分割払いやリボ払いはできない
クレジットカードでは、高額な商品を購入する際に分割払いやリボ払いを選べますが、デビットカードでは分割払い・リボ払いともに利用できません。
Amazonでは、支払い方法にクレジットカードを選択すると以下のオプションが表示されます。
- 一括払い
- 2回払い
- 分割払い
- リボ払い
それに対して、デビットカードは一括払い以外の方法は選べません。
これは、デビットカードが口座残高から一括で引き落とすシステムになっていて、分割で引き落とす仕様ではないためです。
デビットカードで高額の商品を購入する場合は、口座残高に十分な余裕を持たせておきましょう。
時間帯によって利用できないデビットカードもある
クレジットカードは基本的に24時間いつでもAmazonで決済できますが、デビットカードは時間帯によっては利用できないこともあります。
例えば、平日は24時間利用できるものの、土日は0時~22時や8時~24時など利用時間が制限されているデビットカードもあるので注意しましょう。
デビットカードでもAmazonギフト券を購入できるがポイントが付与されない
デビットカードでAmazonギフト券を購入し、そのAmazonギフト券で買い物をしたい方もいると思います。
Amazonが指定する国際ブランド付きのデビットカードであれば、Amazonギフト券を購入することは可能です。
ですが、デビットカードでAmazonギフト券を購入するのはポイントが付与されないためおすすめできません。
盗難や紛失などによる不正利用に対する補償額の上限が低い
デビットカードは、盗難や紛失などによって起きた不正利用に対する補償額の上限が低いです。
クレジットカードには、紛失保険と盗難保険が自動で付いてきます。
クレジットカードを不正利用されても、カード会員に故意もしくは重大な過失がなければ、カード紛失を届け出た日から61日前にさかのぼって、その後に発生した不正利用の損害が全額補償されることがほとんどです。
デビットカードにも不正利用に対する補償はありますが、損害額の全額が補填されることはなく限度額が決まっています。
例えば、楽天銀行デビットカードの不正利用の損害補償額は1口座あたり年間100万円です。
補償は当行が通知を受理した日の30日前以降、受理した日から60日後までの91日間に行われた不正使用による損害に対して行われ、1口座当たり年間100万円を限度とします。
口座残高が100万円以上あれば、デビットカードでも100万円を超える額を不正利用される可能性は十分にあります。
なお、多くのデビットカードは1日あたりの利用限度額を設定できます。
不正利用の被害を抑えるためにも、デビットカードをあまり使わない時は利用限度額を下げておき、利用する時にだけ限度額を上げるなどの対策をしておきましょう。
Amazonでデビットカードを利用する前に注意点を理解しておこう
- Amazonで使えるデビットカードの種類は決まっている
- 引き落としのタイミングは出荷準備開始時
- 二重引き落としになると返金に時間がかかる場合がある
- 口座残高不足に注意
Amazonではデビットカードを使えますが、支払い方法に設定できるのは国際ブランドが付いたカードのみでJ-Debitは非対応です。
引き落としのタイミングは注文完了時ではなく出荷の準備が始まった時で、キャンセルして再度購入するとタイミングによっては二重引き落としになる場合があります。
口座残高が不足すると立替払いになることもあり、立替払いになると延滞金が発生するのもおさえておくべき点です。
また、立替払い分の引き落としができない状況が続くと、デビットカードが使えなくなるなどの弊害があります。
上記のような注意点を把握して、Amazonでデビットカードを利用しましょう。