ニューオータニクラブは1964年に日本のホテル業界で初めて発足した歴史あるメンバーズクラブです。
このニューオータニクラブに入会すると会員証を兼ねたクレジットカードが発行され、ニューオータニホテルズをお得に利用することができます。
クレジットカードは3種類ありますが、中でもダイナースクラブと提携した「ニューオータニクラブ ダイナースカード」がおすすめです。
ニューオータニクラブ会員特典とダイナースクラブ会員特典という2つの特典を利用できるという点で、プロパーのダイナースカードよりも使い勝手の良いものとなっています。
今回は、このニューオータニクラブ ダイナースカードの特徴・基礎知識や優待特典について解説します。
- ダイナースクラブ リワードポイントを100円につき2ポイント獲得できる
- ダイナースクラブ リワードポイントをニューオータニホテルズの宿泊券・食事券と交換できる
- ダイナースクラブ リワードポイントをニューオータニクラブポイントに移行可能
- ダイナースクラブ会員特典も利用可能
- ダイナースクラブカードなので年会費が高額
- 利用できる店舗がVisa・Mastercardに比べて少ない
- ホテルに直接電話か公式Webサイト経由で申し込まないとNOCポイントにならない
ニューオータニクラブ ダイナースカードの特徴・基礎知識
まずはニューオータニクラブ ダイナースカードの特徴・基礎知識を知っておきましょう。
ニューオータニクラブ ダイナースカード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.3%~ |
マイル | 1.0%~ | |
年会費 | 初年度 | 24,200円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 5,500円 | |
旅行保険 | 海外 | 最高1億円 ・自動付帯5,000万 ・利用付帯5,000万 |
国内 | 最高1億円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | ダイナースクラブ | |
発行会社 | 三井住友トラストクラブ株式会社 | |
発行期間 | カード到着まで2~3週間ほど |
ニューオータニクラブ ダイナースカードの年会費は24,200円と高額です。
ただし様々な特典を利用できるので、年会費以上のリターンは得られます。
また、家族カードの年会費は低価格に抑えられているので、ご家族がいる方は是非ともカード発行をしておきたいところです。
海外旅行傷害保険・国内旅行保険がともに最高1億円まで補償されているのも大きな魅力ではないでしょうか。
このカードが1枚あるだけで、安心して旅行が楽しめそうです。
ニューオータニクラブ ダイナースカードのメリット・優待特典
ニューオータニクラブ ダイナースカード限定の優待特典は主に3つです。
- 特典①ダブルポイントサービス
- 特典②PREMIUM COUPON
- 特典③ニューオータニクラブポイントへの移行
通常「ダイナースクラブ リワードポイント」は100円=1ポイント獲得できます。
しかし、ニューオータニクラブ ダイナースカードでは、国内グループホテルの宿泊や直営レストラン・バーの利用時にはポイントが2倍。
100円=2ポイントが貯まります。
また、ダイナースクラブ リワードポイントを「PREMIUM COUPON」として、ニューオータニホテルズの宿泊券・食事券と交換できるサービスも利用できます。
交換できるPREMIUM COUPONは以下のとおりです。
ポイント数 | 宿泊券・食事券 |
---|---|
5,000ポイント | コーヒーショップ SATSUKI ランチ券(東京) |
中国料理 大観苑 ランチ券(幕張) | |
麺処 NAKAJIMA ランチ券(大阪) | |
麺処 あじ彩 ランチ券(博多) | |
10,000ポイント | ビュッフェダイニング タワーレストラン ディナー券(東京、旧TOWERBUFFET) |
鉄板焼 欅 ランチ券(幕張) | |
鉄板焼 けやき ランチ券(大阪) | |
西洋料理 カステリアンルーム ディナー券(博多) | |
20,000ポイント | 中国料理 大観苑 ディナー券(東京) |
オールデイダイニング SATSUKI ディナー券(幕張) | |
串・創作料理&ワイン 味寛 ディナー券(大阪) | |
日本料理 千羽鶴 ディナー券(博多) | |
30,000ポイント | 西洋料理 ベッラ・ヴィスタ グラスワイン付ディナー券(東京) |
モデレートルーム 1泊朝食付きご宿泊券(幕張) | |
中国料理 大観苑 ディナー券(大阪) | |
中国料理 大観苑 ディナー券(博多) | |
40,000ポイント | ガーデンタワー デラックスルーム 1泊朝食付ご宿泊券(東京) |
スーペリアルーム 1泊朝食付ご宿泊券(幕張) |
|
デラックスルーム 1泊朝食付ご宿泊券(大阪) | |
ラージツインルーム 1泊朝食付ご宿泊券(博多) | |
60,000ポイント | 高級フランス料理 トゥールダルジャン 東京 ディナー券(東京) |
ガーデンタワー スイート 1泊朝食付ご宿泊券(東京) | |
フランス料理 SAKURA グラスシャンパン付ディナー券(大阪) | |
コーナースイート 1泊朝食付ご宿泊券(大阪) | |
ラージツインルーム 1泊朝食・夕食付ご宿泊券(博多) | |
コーナースイート 1泊朝食付ご宿泊券(博多) |
ニューオータニクラブ ダイナースカードは会員限定特典として、ダイナースクラブ リワードポイントを「ニューオータニクラブポイント」にも移行できます。
このように、ニューオータニクラブ ダイナースカードは、ニューオータニホテルや関連サービスを利用する方にとってお得度が増す仕組みが整っています。
ニューオータニクラブ(NOC)ポイントとは
「NOCポイント」について解説していきます。NOCポイントプログラムは以下の仕組みとなっています。
- 国内グループホテルの宿泊、指定レストラン・バーの利用でNOCポイントを獲得できる
- 利用金額100円ごとに5ポイントを獲得
- 5,000ポイント貯まると、5,000円のホテル券に交換できる
なお、ニューオータニクラブポイントプログラムを利用する際に注意すべきことが1点あります。
それは、旅行代理店やホテル公式ウェブサイト以外からのインターネット予約ではポイント加算されないということです。
予約する際には、必ずホテルに直接電話するか、ホテル公式ウェブサイトから予約してください。
また、予約せずにホテル宿泊・レストラン利用する際は、ニューオータニクラブ ダイナースカードで支払いましょう。
支払い時にカードを使用すればポイントを獲得できます。
ニューオータニクラブ ダイナースカード会員は、上記のニューオータニポイントプログラムに加えて、ダイナースクラブ リワードポイントをNOCポイントに移行できます。
そのため、他のニューオータニクラブ会員カードと比べてNOCポイントが貯まりやすくなっているのです。
ニューオータニホテルズを日頃利用する方なら、多少年会費が高くともこのカードにする価値があります。
ダイナースクラブの優待特典も使える
ニューオータニクラブ ダイナースカードはダイナースクラブの優待特典も使えます。
ダイナースクラブの優待特典には以下のものがあります。
- 豪華なグルメ優待
- 世界1,000ヶ所以上の空港ラウンジが無料
- 充実したトラベルサービス
- 豊富なゴルフ優待
- ポイントの有効期限がない
ニューオータニクラブ ダイナースカードのデメリット
ニューオータニクラブ ダイナースカードのデメリットは以下のとおりです。
- ダイナースクラブカードなので年会費が高額
- 利用できる店舗がVisa・Mastercardに比べて少ない
- ホテルに直接電話か公式Webサイト経由で申し込まないとNOCポイントにならない
ニューオータニクラブ ダイナースカードは他のニューオータニクラブ会員カードに比べて年会費が高額です。
また、ダイナースクラブカードを利用できる店舗はVisaやMastercardに比べて少ないので、使い勝手が悪いと感じることもあるかもしれません。
ただ、ダイナースクラブはJCBと提携しているので、店舗がJCBカードに対応していれば利用できる可能性があります。
ですので、Visa、Mastercardに比べて使いにくさを感じるシーンも減ってきています。
それでも不安な方は、サブカードとしてVISAかMastercardを一枚持っておくといいでしょう。
繰り返しになりますが、宿泊代について、ホテルに直接電話か公式Webサイト経由で予約をしなければ、NOCポイントがつかない店も要注意です。
ニューオータニクラブの提携カード比較
ここでは、ニューオータニクラブ ダイナースカードと他のニューオータニクラブ会員カードを比較していきます。
ニューオータニクラブ会員カードは全部で3つ存在します。
ニューオータニクラブ ダイナースカード以外はどちらもVISAカードです。
- ニューオータニクラブ VISAクラシックカード
- ニューオータニクラブ VISAゴールドカード
- ニューオータニクラブ ダイナースカード
ニューオータニクラブ会員カードの比較表を作りました。まずはこちらをご覧ください。
項目 | ニューオータニクラブ VISAクラシックカード | ニューオータニクラブ VISAゴールドカード | ニューオータニクラブ ダイナースカード | |
---|---|---|---|---|
会員特典 | ・ニューオータニクラブ会員特典 ・三井住友VISAカード(クラシック) 会員特典 | ・ニューオータニクラブ会員特典 ・三井住友VISAカード(ゴールド)会員特典 | ・ニューオータニクラブ会員特典 ・ダイナースクラブ会員特典 |
|
入会資格 | 日本国内に居住し、原則として27歳以上の役職者で社会的信用を有する方 | |||
年会費 | 本人:1,375円 家族:440円 初年度無料 | 本人:11,000円 家族:1人目無料、2人目1,100円 | 本人:24,200円 家族:5,500円 |
|
カード利用可能枠 | 10〜80万円 | 50〜200万円 | 一律の制限なし | |
支払方法 | 1回払、2回払、ボーナス一括払、リボ払、分割払 | 1回払、2回払、ボーナス一括払、リボ払、分割払 | 一回払、ボーナス一括払、リボルビング払 | |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険 | なし | 傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円 | 傷害死亡・後遺障害 最高1億円 自動付帯分:最高 5,000万円 利用条件分:最高 5,000万円 |
国内旅行傷害保険 | なし | 傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円 | 傷害死亡・後遺障害 最高1億円 | |
ショッピング・リカバリー | 年間100万円限度 | 年間300万円限度 | 年間500万円限度 | |
ポイント制度 | ニューオータニクラブ ポイントプログラムに加え、VISA Vポイントも加算される | ニューオータニクラブ ポイントプログラムに加え、ダイナースクラブのリワードポイントも加算される |
この3枚のカードの中でも、やはりニューオータニクラブ ダイナースカードの年会費が突出して高額です。
しかしその分、付帯するサービスもハイグレードなものになっています。
利用可能枠が固定されていないのも、高級志向であるダイナースカードの特徴と言えます。
では、ここから項目ごとに比較していきます。
年会費で比較
年会費だけで比較すると以下のとおりです。
- ニューオータニクラブ VISAクラシックカード
1,375円(本人)/440円(家族)※初年度無料 - ニューオータニクラブ VISAゴールドカード
11,000円(本人)/1人目無料・2人目1,100円(家族) - ニューオータニクラブ ダイナースカード
24,200円(本人)/5,500円(家族)
ニューオータニクラブ VISAクラシックカードが最もリーズナブルです。初年度無料なのも嬉しいところです。
とりあえずニューオータニクラブ会員になりたいが、そこまで日常的にニューオータニホテルズを利用しないという方はこのカードで充分かもしれません。
付帯保険で比較
今度は各カードの付帯保険で比較してみましょう。
項目 | ニューオータニクラブ VISAクラシックカード | ニューオータニクラブ VISAゴールドカード | ニューオータニクラブ ダイナースカード |
---|---|---|---|
海外旅行傷害保険 | なし | 傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円 | 傷害死亡・後遺障害 最高1億円 自動付帯分:最高 5,000万円 利用条件分:最高 5,000万円 |
国内旅行傷害保険 | なし | 傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円 | 傷害死亡・後遺障害 最高1億円 自動付帯分:最高 5,000万円 利用条件分:最高 5,000万円 |
ショッピング・リカバリー | 年間100万円限度 | 年間300万円限度 | 年間500万円限度 |
やはり付帯保険に関してはダイナースが圧勝ですね。
海外・国内問わず旅行好きな方はニューオータニクラブ ダイナースカードを持つことで、旅先の安心を担保できます。
万が一、海外で手術や入院をすることになった場合は医療費が高額です。最高1億円の補償があるダイナースカードなら、海外への渡航も安心ですね。
ニューオータニクラブ会員共通の特典
ここまでは上記3つのカードの違いを比較してきました。
ここでは3つのカードに共通するニューオータニクラブ会員特典を解説します。
ニューオータニホテルズをより快適に利用できる特典が満載ですよ。
- 予約の優先受付・宿泊料金割引
- スイート宿泊者限定スイーツサービス・食事券プレゼント
- 朝食料金割引or朝食プレゼント
- クイックチェックイン・アウト
- チェックアウト時間の無料延滞
- 新聞無料サービス
- ランドリーの当日仕上げサービス
- ビジネスセンター利用割引
- 屋外プール無料
- フィットネスクラブの利用割引or無料利用
- 指定レストラン・バーの料金割引
- 指定レストラン・バーの個室料無料
- 指定レストラン・バーの席料無料
- 婚礼特典
- 誕生日・記念日にレストラン特典券プレゼント
- ホテルオリジナル商品の通販10%割引
- ホテル主催イベントの優待予約
- ニューオータニクラブ会員専用ラウンジの利用
ニューオータニクラブ会員になると、このようなリッチな特典が付いてきます。
年間の利用頻度に応じて、3つのカードの中から好きなものを選ぶといいでしょう。
ニューオータニクラブ ダイナースカードの審査
ここまではニューオータニクラブ ダイナースカードの特徴について解説してきました。
この章では、ニューオータニクラブ ダイナースカードの審査に通過するコツについてレクチャーします。
ダイナースカードは年会費の高さからわかる通り高級志向のカードなため、他のクレジットカードに比べて審査基準が厳しいと言われています。
実際のところ、審査を通過するにはどのような条件をクリアしなければならないのでしょうか。
ニューオータニクラブ ダイナースカードの審査基準
ニューオータニクラブ ダイナースカードの申込資格は「年齢27歳以上の役職者」であることとされています。
なお、ニューオータニクラブ VISAクラシックカード、ニューオータニクラブ VISAゴールドカードも共通です。
入会資格:日本国内に居住し、原則として27歳以上の役職者で社会的信用を有する方
まず、要件の1つの「役職者であること」の部分は気になるところです。
これについて、実際に問い合わせをしたところ、役職者でなくても安定した収入があれば申し込み資格は満たすとのことでした。
しかしダイナースクラブ自体、高級志向のカードですから、「27歳以上」という申込資格を満たしただけで審査を通過するのは難しいでしょう。
一応、アルバイトやパートの方でも申し込めるようですが、審査に通るにはある程度の年収が必要です。
一昔前は「最低でも年収500万円以上ないとダイナースクラブには入会できない」と言われていました。
しかし、初年度無料キャンペーンを開始した2021年以降、ダイナースクラブは作りやすくなっているようです。
一説によると、年収400万円以上で審査を通過できた方もいるようです。ひとまず年収400万円の時点で申し込んでみてもいいでしょう。
ニューオータニクラブ ダイナースカードの審査を通すコツ
先ほど、年収400万円以上で審査を通過できる可能性があると申し上げました。従いまして、まずはこの年収400万円のラインをクリアしましょう。
審査を通過する可能性をさらに高めたいのであれば、年収500万円程度は必要でしょう。
年収500万円以上で直近3ヶ月でクレジットカードの利用実績があり、過去1年間にわたって支払いの滞納・遅延がなければ、審査通過できる可能性は高いと言えます。
日頃からニューオータニホテルズを利用する方向けのカード
今回は、ニューオータニクラブ ダイナースカードについて詳しくまとめました。ここで改めておさらいしておきましょう。
- ダイナースクラブ リワードポイントを100円につき2ポイント獲得できる「ダブルポイントサービス」
- ダイナースクラブ リワードポイントをニューオータニホテルズの宿泊券・食事券と交換できる「PREMIUM COUPON」
- ダイナースクラブ リワードポイントをニューオータニクラブポイントに移行可能
- ダイナースクラブ会員特典も利用可能
ニューオータニクラブ ダイナースカードは、ダイナースクラブ リワードポイントをNOCポイントに移行することができるので、効率よくNOCポイントを貯めることができます。
また、ダイナースクラブ会員特典とニューオータニクラブ会員特典の両方を利用できるのも嬉しいところです。
日頃からニューオータニホテルズを利用する方にとって、年会費の高さを補って余りある有用性の高いカードと言えるでしょう。