ダイナースクラブプレミアム
  • 2021年2月15日
  • 2024年2月9日
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ダイナースクラブ プレミアムカードはステータス最高の招待制カード

ダイナースクラブ プレミアムカードは、ダイナースクラブからのインビテーションを受けた人しか保有することができないステータスカードです。

さまざまな要望に応えてくれるコンシェルジュサービスや手厚い旅行傷害保険、コンパニオンカードなど、ステータスカードの最高峰にふさわしいプレミアムなサービスが満載です。

そこで、ダイナースクラブ プレミアムカードについて詳しく解説します。

手厚いサービスの内容や年会費が同額のアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードとの違いなども説明するので参考にしてください。

ダイナースクラブ プレミアムカードのメリット
  • ダイナースクラブの最上位カードで、選ばれた人だけが保有できる招待制
  • 24時間年中無休でコンシェルジュサービスが利用できる
  • コンパニオンカードを無料で発行できる
  • 最高1億円の旅行保険や年間500万円のショッピング・リカバリーなどとにかく手厚い補償
  • プライオリティ・パスなどプレミアムな特典が満載で特別感が味わえる
ダイナースクラブ プレミアムカードのデメリット
  • 高額な年会費がかかる
  • ダイナースクラブ加盟店はやや少ない

※本記事の価格は全て税込みです。

ダイナースクラブ プレミアムカードの特徴・基礎知識

ダイナースクラブプレミアムカード

ダイナースクラブ プレミアムカード
還元率ポイント0.75%(カード利用代金に充当の場合)
マイル1.5%
年会費初年度143,000円
2年目以降
家族カード無料
旅行保険海外最高1億円(自動付帯)
国内
ETCカード発行手数料無料
年会費
電子マネーQUICPay
国際ブランドダイナースクラブ
発行会社三井住友トラストクラブ株式会社
発行期間約2週間

ダイナースクラブ プレミアムカードは、ダイナースクラブの最上位招待制カードです。

ダイナースクラブからのインビテーションがなければ保有できません。

自分で申し込んで発行することはできないため、保有したいならまずは下位ランクのダイナースクラブカードに入会して実績を積むことが必要です。

選ばれた人だけが保有することができ、持っているだけでステータスになります。入会の目安は公開されていません。

24時間対応のコンシェルジュサービスや手厚い補償、プライオリティ・パスなどまさにプレミアムな特典が詰まっており、特別なサービスを体験できます。

ダイナースクラブ プレミアムカードの限度額

ダイナースクラブの利用可能枠には一律の制限が設けられていません。

利用可能枠は、会員一人一人の利用状況や支払い実績などに応じて個別に設定されるため、人によって異なります。

なお、制限がないわけではないので注意してください。

ただし、海外旅行・自動車・高級宝飾品など高額のショッピングを計画している場合は、事前に問い合わせることでスムーズにカードを利用できます。

高額のショッピングの利用が決まっているなら、以下の番号に問い合わせてください。10日程前までに電話しましょう。

オーソリセンター

03-6863-7760
受付時間:24時間・年中無休

ダイナースクラブ プレミアムカードの入手条件・方法

封筒イメージ

ダイナースクラブ プレミアムカードは招待制カードであり、ダイナースクラブからのインビテーションがなければ保有できません。

審査基準は一切公表されておらず、入会の目安は公開となっています。

そのため、明確なことを知ることはできませんが、まず遅延なくきちんと支払っていることは最低条件です。

また、招待制のクレジットカードでは一般的に、カードの利用額と一定期間継続してカードを利用しているかどうかが重要視されます。

少なくとも1年以上ダイナースクラブカードをメインとして利用することが必要でしょう。

年収や年間の利用額についても公表されていませんが、多ければ多いほどインビテーションが届く可能性は高まります。

なお、ダイナースクラブカードの入会の目安は「ダイナースクラブ 所定の基準を満たす方」です。

26歳以下の方は残念ながら申し込んでも審査に落ちる可能性が高いです。

固定費など普段の支払いはもちろん、旅行時の宿泊代や航空券などダイナースクラブカードで支払えるものはなるべくカードで払い、コツコツと利用実績を積んでいきましょう。

ダイナースクラブ プレミアムカードの年会費・入会金

ダイナースクラブ プレミアムカードの年会費は143,000円です。

30,000~50,000円程度で発行できるプラチナカードも多いので、一般的なプラチナカードと比べると年会費は高めと言えます。

ダイナースクラブカードの多くは家族会員にも年会費がかかりますが、ダイナースクラブ プレミアムカードは家族カードが無料です。

ラウンジサービスや手厚い旅行保険など家族カードにも上質なサービスが備わっていながら、ダイナースクラブの最上位カードを無料で持てるのはかなり大きなメリットですよね。

ダイナースクラブ プレミアムカード会員の家族がいるなら、必ず発行するべきだと言えるでしょう。

ダイナースクラブ プレミアムカードの優待特典・メリット

ダイナースクラブ プレミアムカードには、以下のような優待特典・メリットがあります。

ダイナースクラブ プレミアムカードの優待特典・メリット
  • ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカードが自動付帯
  • 24時間対応のコンシェルジュサービス
  • 銀座プレミアムラウンジが利用可能
  • 「エグゼクティブ ダイニング」などのグルメ優待
  • プライオリティ・パスの年会費が無料
  • 最高1億円の海外・国内旅行傷害保険
  • ホテルの上級会員資格などのトラベル優待
  • マイルが貯まりやすい
  • その他の優待特典

ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカードが自動付帯

コンパニオンカード

ダイナースクラブ プレミアムカードには、会員限定で「TRUST CLUB ワールドエリートカード」が自動付帯しています。

TRUST CLUB ワールドエリートカードは、Mastercard最上位のステータスを備えたカードです。

通常143,000円もの年会費がかかるところ、ダイナースクラブ プレミアムカードなら本会員・家族会員ともにそれぞれ1枚まで無料で保有できます。

TRUST CLUB ワールドエリートカード
年会費本会員無料(通常143,000円)
家族会員無料
利用可能枠ダイナースクラブ プレミアムカードと共通
ポイントダイナースクラブ リワードプログラムに合算
付帯保険ダイナースクラブ プレミアムカードの付帯保険が適用

TRUST CLUB ワールドエリートカードを併せて保有することでよりプレミアムなサービスが受けられます。

ポイントは100円ごとに1ポイント貯まり、ダイナースクラブ プレミアムカードに合算されます。

ポイントだけでなく利用明細も1枚にまとめられるため、管理しやすく利便性も高いです。

TRUST CLUB ワールドエリートカードを保有すれば、以下のようなサービスが利用できます。

  • ラウンジ・キー
  • Boingo Wi-Fi
  • Mastercard Taste of Premium

ラウンジ・キー

ラウンジキー

ラウンジ・キーとは、世界1,000ヶ所以上の空港ラウンジを利用できるサービスです。

本会員・家族会員はもちろん、同伴者1名も無料で利用できます。同伴者2人目からは1名32米ドル(≒3,360円/1米ドル105円換算)で利用可能です。

利用回数に制限はなく、ドリンクや食事の提供・インターネット接続・充電など搭乗までの時間をゆっくり過ごせます。

Boingo Wi-Fi

Boingo Wi-Fiは、日本を含む世界100ヶ国100万ヶ所以上でインターネット接続が利用できるWi-Fiサービスです。

あらかじめ登録は必要ですが、登録料や利用料はかかりません。

年中無休でカスタマーサポートによるサポートも受けられます。

海外の空港やホテル、オフィス、機内などさまざまな場所で役立ってくれることでしょう。

Mastercard Taste of Premium

招待日和 マスターカード

Mastercard Taste of Premiumとは、国内・国外のレストラン、ホテル、空港などでさまざまな優待が受けられるサービスです。

以下のようなサービスがあります。

  • 国際線手荷物無料宅配
  • ダイニング by 招待日和
  • ヘリクルーズ手配サービス

国際線利用時に、出発・帰国時の荷物を往路・復路それぞれ3個まで無料で宅配してくれます。

「ダイニング by 招待日和」は、選りすぐりの全国約200店舗の有名レストランで2名以上のコース利用の際に、1名分が無料になるサービスです。

また、東京上空から夜景を楽しめるヘリクルーズ手配サービスも利用できます。

他にも、Wi-Fiレンタル・空港クローク・Booking.com・ふるさと納税・カーシェアリングなどさまざまな優待を受けることができますよ。

24時間対応のコンシェルジュサービス

コンシェルジュサービス

ダイナースクラブ プレミアムカード会員は、24時間・年中無休のコンシェルジュデスクを利用できます。

以下のような要望に対応してくれます。

  • レストランやゴルフ場の予約
  • 旅行・コンサート・演劇などのチケット手配
  • 記念日のプレゼント手配 など

予約はもちろん、提案なども行ってくれるので、より特別な体験ができます。24時間対応なので忙しい方にもありがたいですね。

プレミアム旅行デスクでは会員限定ツアーの提案、海外旅行中のサポート、宿泊優待、空港送迎サービスなども受けることができ、特別感を味わえます。

銀座プレミアムラウンジが利用可能

銀座プレミアムラウンジ

ダイナースクラブ プレミアムカード会員は、会員限定の「銀座プレミアムラウンジ」を無料で利用できます。家族会員も無料です。

プライベートカフェのような空間で、ドリンクを楽しみながらゆったりとしたひとときが過ごせます。

レストランの予約や特約店・優待プランの案内などの要望に応じてくれる「銀座コンシェルジュサービス」の利用や「銀座プレミアムラウンジイベント」への参加も可能です。

プレミアムラウンジの混雑状況はオンライン上で確認できるため、空いている時間帯にくつろげます。

大丸東京店にある「ダイナースクラブ D’sラウンジトーキョー」も無料で利用できます。買い物の休憩や待ち合わせの場所として大いに役立ってくれるでしょう。

「エグゼクティブ ダイニング」などのグルメ優待

ダイナースクラブ プレミアムカードには、以下のようなグルメ優待が付帯しています。

  • エグゼクティブ ダイニング
  • ごほうび予約
  • ごひいき予約
  • 「ひらまつ」の特別優待 他

エグゼクティブ ダイニング」は対象店舗のコースを2名以上で予約した場合に、1名分が無料になるサービスです。

300店舗以上のレストランが対象となっており、特別なひとときを過ごせます。

そのほか、対象レストランで優待が受けられる「ごほうび予約」や、予約がとれない人気店などの空席情報を案内してくれる「ごひいき予約」、「ひらまつ」で割引が受けられるグルメ優待などが利用できます。

プライオリティ・パスの年会費が無料

プライオリティ・パス

ダイナースクラブ プレミアムカード会員は、プライオリティ・パスを年会費無料で利用できます(コンパニオンカードの発行を希望しない場合)。

プライオリティ・パスとは、世界1,300ヶ所以上の空港ラウンジを利用できるサービスです。

プライオリティ・パスの会員資格にはスタンダード、スタンダード・プラス、プレステージの3つがあり、空港ラウンジを無料で利用できるプレステージ会員になるには通常429米ドル(≒45,200円)の年会費がかかります。

40,000円以上もかかる年会費が無料になるので、海外に行く機会が多い方にとってはかなり大きな恩恵が受けられるでしょう。

なお、コンパニオンカードを発行するとプライオリティ・パスに申し込むことはできませんが、コンパニオンカードにはラウンジ・キー優待が付帯します。

ラウンジ・キーの方が対象ラウンジがやや少ないものの、いずれも世界中にネットワークを持つサービスです。使い勝手に大きな差はないでしょう。

最高1億円の海外・国内旅行傷害保険

ダイナースクラブ プレミアムカードには、最高1億円の海外・国内旅行傷害保険が付帯しています。

保険の種類補償内容補償額(本会員・家族会員)補償額(家族特約対象者)
海外旅行保険傷害死亡・後遺障害最高1億円最高1,000万円
傷害治療費用1,000万円200万円
疾病治療費用1,000万円200万円
賠償責任1億円2,000万円
携行品損害100万円50万円
救援者費用500万円200万円
海外航空便遅延費用保険乗継遅延
費用
最高3万円-
出航遅延・欠航
搭乗不能費用
最高3万円-
受託手荷物
遅延費用
3万円-
国内旅行保険傷害死亡・後遺障害最高1億円最高500万円
入院日額5,000円
手術5万円(入院中)、2.5万円(入院中以外)
通院日額3,000円

海外旅行保険・国内旅行保険・海外航空便遅延費用保険いずれも自動付帯となっているため、カードを保有しているだけで補償が受けられます。

また、家族特約が付いており、補償金額は下がるものの家族会員以外の家族も補償の対象です。

数あるクレジットカードの中でも最も手厚い補償内容と言えるでしょう。

例えば海外旅行時に必要性の高い傷害治療費用は1,000万円とかなり手厚く、安心して海外旅行が楽しめます。

このほか、外貨盗難保険、ショッピング・リカバリー、キャンセルプロテクション、ゴルファー保険、交通事故傷害保険・賠償責任保険も付帯。

カードを利用して購入したものが破損や盗難などで損害を受けた場合に補償が受けられるショッピング・リカバリーは年間500万円と、こちらもかなり手厚い補償が受けられます。

これだけ補償が付帯していれば安心して旅行に行けますね。さすが最高級のサービスが受けられるカードだと言えます。

ホテルの上級会員資格などのトラベル優待

ダイナースクラブ プレミアムカードは、空港サービスや宿泊優待などのトラベル関連の特典も充実しています。

  • 「一休.com」のダイヤモンド会員サービスが利用できる
  • 「プリファード ホテルズ&リゾーツ」メンバーシップ特別優待
  • 空港送迎タクシー・サービス
  • 手荷物宅配サービス 他

「一休.com」のプレミアムサービスで「ダイヤモンド会員」のサービスが利用できます。

ダイヤモンド会員になるには、通常6ヶ月間に30万円以上の利用が必要です。ダイヤモンド会員だけが利用できる最上級のおもてなしが受けられます。

「プリファード ホテルズ&リゾーツ」の上級メンバーシップ資格も無条件で得られます。

世界750以上の独立系高級ホテルが加盟しており、特別なひとときが過ごせますよ。

また、海外旅行の際のタクシー送迎サービスを片道分無料または特別料金で手配してもらえる「空港送迎タクシー・サービス」や海外から帰国の際に荷物1個を無料で宅配してくれる「手荷物宅配サービス」なども利用できます。

マイルが貯まりやすい

ダイナースクラブプレミアムのポイントの貯まり方

ダイナースクラブ プレミアムカードはプレミアムな特典が満載のステータスカードですが、マイルを貯めやすいのもメリットです。

ダイナースクラブは通常、100円の利用ごとに1ポイントのリワードポイントが貯まります。

しかし、ダイナースクラブ プレミアムなら、国内の利用で100円につき1.5ポイントが付与されます。

海外なら100円の利用ごとに2.5ポイントと高還元です(2022年3月15日利用分までの期間限定)。

貯まったリワードポイントは、カードの利用代金や他社のポイントに移行できるほか、「ダイナースグローバルマイレージ」の参加航空会社のマイルに移行できます。

カードの利用代金に充てる場合、10,000ポイント=5,000円と一般カードよりレートは高いですが、マイルなら1マイル=2円以上の価値があるためマイルへの移行がおすすめです。

参加航空会社と移行レートは以下のとおりです。

航空会社名プログラム名移行レート年間移行マイル数の上限
全日本空輸ANAマイレージクラブ1,000ポイント=1,000マイル40,000マイル
デルタ航空スカイマイル2,000ポイント=1,000マイル140,000マイル
ユナイテッド航空マイレージ プラス2,000ポイント=1,000マイル120,000マイル
大韓航空スカイパス2,000ポイント=1,000マイル120,000マイル
日本航空JALマイレージバンク2,500ポイント=1,000マイルなし

ANAマイルに移行する場合、1,000ポイント=1,000マイルのレートで交換できるため、マイル付与率は1.5%、海外なら2.5%もの付与率になります。

しかも、ダイナースクラブ プレミアムカードなら無料でマイル移行できます!

通常、ダイナースクラブで貯まったポイントをマイル移行するサービスは年間参加料として6,600円かかりますが、ダイナースクラブ プレミアムカードなら無料です。

ビジネスクラスやファーストクラスで利用するなら1マイル=2円よりさらに高い価値になるので、1,000ポイント=1,000マイルのレートで無料でマイル移行できるのはかなり大きなメリットだと言えます。

ただし、2020年の変更によりANAマイル以外の航空会社はレートが下がったため、移行するならANAマイルがおすすめです。

ちなみに、ANAの国内線特典航空券は5,000マイルから交換可能。

ダイナースクラブ プレミアムカードなら、年間350,000円利用するだけで5,000マイル以上貯められる計算になります。

ダイナースクラブ プレミアムカードのデメリット

断る男性

ダイナースクラブ プレミアムカードのデメリットをあげるとすれば、以下の点でしょう。

ダイナースクラブ プレミアムカードのデメリット
  • 高額な年会費がかかる
  • ダイナースクラブは使える店舗がやや少ない

高額な年会費がかかる

ダイナースクラブ プレミアムカードのデメリットは、143,000円と年会費が高額なことです。

他社のプラチナカードと比較してみましょう。

  • JCB ザ・クラス:55,000円
  • 三井住友カード プラチナ:55,000円
  • アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード:143,000円

ステータスの高さで知られるアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードこそ同額ですが、JCBや三井住友カードといったれっきとしたステータスを持つ最上位カードでも年会費は55,000円です。

出張や旅行の機会が少ない方やレストランやホテルなどの施設の利用が少ない方など、付帯サービスを十分に利用しないのであれば年会費がムダになってしまう可能性もあります。

とはいえ、ダイナースクラブ プラチナカードには手厚い付帯保険の数々や24時間対応のコンシェルジュサービス、コンパニオンカードなど特別なサービスが充実しており、高額な年会費を払う価値は十分にあると言えます。

また、保有することのステータスを重視するのであれば、付帯サービスの利用にかかわらず保有する価値は大いにあると言えるでしょう。

ダイナースクラブは使える店舗がやや少ない

2つ目のデメリットとして、VisaやMastercardと比較すると使える店舗がやや少ない点があげられます。

この点は、Mastercardブランドのコンパニオンカードを保有することでデメリットではなくなります。

ダイナースクラブ プレミアムカード会員はコンパニオンカードを無料で発行できるため、海外でも困ることはないでしょう。

ダイナースクラブ プレミアムカード VS アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード

アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード

この章では、年会費が同額の「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」(以下アメックスプラチナ)との違いをまとめました。

いずれも双璧をなすステータスカードです。どちらを選ぶべきか迷っている方は多いのではないでしょうか。

よく比較して自分に合った1枚を選んでくださいね。

項目ダイナースプレミアムアメックスプラチナ
年会費143,000円165,000円
入会招待制自己申し込み可能
国際ブランドダイナースクラブアメリカン・エキスプレス
ポイント付与率100円ごとに1.5ポイント100円ごとに1ポイント
ポイント有効期限なしなし
家族カード発行枚数無制限4枚
マイル移行先ANAマイルなど5種類ANA・JALマイルなど16種類
海外旅行保険最高1億円(自動付帯)最高1億円(一部利用付帯)
国内旅行保険最高1億円(自動付帯)最高1億円(利用付帯)
ショッピング保険年間500万円年間500万円
コンシェルジュサービス24時間年中無休24時間年中無休
プライオリティ・パス
グルメ特典プレミアム エグゼクティブ ダイニング(約360店)2 for 1ダイニングby招待日和(約200店)
ホテル特典・「一休.com」ダイヤモンド会員のサービスが利用可能
・「プリファード ホテルズ&リゾーツ」上級メンバーシップ
・「ヒルトン・オナーズ」ゴールド会員
・「Radisson Rewards」Goldエリートステータス
・「Marriott Bonvoy」ゴールドエリート

以下の視点からもう少し詳しく比較しましょう。

  • 家族カードの違い
  • 使える店舗の違い
  • マイルの貯めやすさの違い
  • 付帯保険の違い
  • 特典の違い
  • 保有しやすさの違い

家族カードの違い

ダイナースクラブ プレミアムカードとアメックスプラチナの年会費はいずれも143,000円です。

家族カードの年会費はどちらも無料ですが、アメックスプラチナは4枚まで、対してダイナースクラブ プレミアムカードは枚数に制限がありません

ETCカードの年会費はどちらのカードも無料で保有できます。

使える店舗の違い

ダイナースクラブもアメリカン・エキスプレスも、JCBと提携しており国内で使える店舗はそこまで変わりません。

海外では、アメリカン・エキスプレスと比べるとダイナースクラブが使える店舗は少なめです。

ただし、先述したとおりダイナースクラブ プレミアムカードならコンパニオンカードが無料で発行できます。

コンパニオンカードはMastercardブランドなので、Mastercard加盟店でも利用することが可能です。

この点を踏まえれば、ダイナースクラブ プレミアムカードはアメックスプラチナよりも使い勝手が良いと言えるでしょう。

マイルの貯めやすさの違い

次に、マイルの貯まりやすさを比較します。

項目ダイナースクラブ プレミアムカードアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
ポイント100円ごとに1.5ポイント100円ごとに1ポイント
ポイント有効期限なしなし
ANAマイルへの移行1,000ポイント=1,000マイル1,000ポイント=1,000マイル
JALマイルへの移行不可2.500ポイント=1,000マイル
その他マイルへの移行2,000ポイント=1,000マイル1,250ポイント=1,000マイル

ANAマイルへの移行レートは1,000ポイント=1,000マイルとどちらのカードも同じです。

ダイナースクラブ プレミアムカードなら100円ごとに1.5ポイント貯められるので、アメックスプラチナの1.5倍の還元率です。

一方でアメックスプラチナなら、移行できるマイルの種類が16種類とダイナースクラブ プレミアムカードよりも多く、JALマイルにも移行できるのが違いです。

付帯保険の違い

次に、ダイナースクラブ プレミアムカードとアメックスプラチナの付帯保険を比較します。

どちらのカードにも、ステータスカードにふさわしい手厚い保険が付帯しています。

付帯している保険の種類は異なりますが、種類で言うとアメックスプラチナの方が多いです。

カード種別ダイナースクラブ プレミアムカードアメックスプラチナ
付帯保険・旅行傷害保険
・海外航空便遅延費用保険
・外貨盗難保険
・ショッピング・リカバリー
・キャンセルプロテクション
・ゴルファー保険
・交通事故傷害保険・賠償責任保険
・旅行傷害保険
・海外航空便遅延費用保険
・キャンセル・プロテクション
・リターン・プロテクション
・ショッピング・プロテクション
・ワランティー・プラス及びホームウェア・プロテクション
・ゴルフ・スキー・テニス保険
・個人賠償責任保険
・プラチナ・カード・アシスト

定番の旅行傷害保険は、さすがいずれも最上級です。

ただし、細かく見ればいくつか違いがあります。

保険の種類補償内容アメックスプラチナダイナースプレミアム
海外旅行保険傷害死亡・後遺障害最高1億円(うち5,000万自動付帯)最高1億円
傷害治療費用1,000万円1,000万円
疾病治療費用1,000万円1,000万円
賠償責任5,000万円1億円
携行品損害100万円100万円
救援者費用1,000万円500万円
海外航空便遅延費用保険乗継遅延費用最高3万円最高3万円
出航遅延・欠航搭乗不能費用最高3万円最高3万円
受託手荷物遅延費用最高3万円最高3万円
受託手荷物紛失費用最高6万円-
国内旅行保険傷害死亡・後遺障害最高1億円(利用付帯)最高1億円
入院日額5,000円(利用付帯)日額5,000円
手術20万円(利用付帯)5万円(入院中)
2.5万円(入院中以外)
通院日額3,000円(利用付帯)日額3,000円

ダイナースクラブ プレミアムカードの大きな優位点は、すべての補償が自動付帯である点。カードの利用有無にかかわらず補償の対象です。

一方で、アメックスプラチナの海外旅行傷害保険は、傷害死亡・後遺障害のうち5,000万円は自動付帯、残り5,000万円は利用付帯。また国内旅行傷害保険はすべて利用付帯です。

その他、賠償責任補償(ダイナースクラブ プレミアムカードは最大1億円)や受託手荷物紛失費用(アメックスプラチナは最高6万円)など、優劣つけがたい内容です。

なお、ショッピング保険はいずれのカードにも付帯しており、商品の購入日より90日間、年間最高500万円まで補償が受けられます。

特典の違い

その他特典の違いについて解説します。

特典の違い
  • プライオリティ・パスはいずれも年会費無料で利用できる
  • コース料理が無料になるグルメ優待の対象店舗はダイナースクラブ プレミアムカードの方が多い
  • ホテル特典はアメックスプラチナの方が充実

いずれのカードも、プライオリティ・パスを年会費が無料で利用できる点は変わりありません。

アメックスプラチナの場合は、本会員だけでなく同伴者1名も無料になるのが特徴です。

家族以外の同伴者と利用する機会が多いならアメックスプラチナの方がおすすめです。

2名以上のコース料理の予約で1名分が無料になるグルメ優待も、いずれのカードにも付帯しています。

  • ダイナースクラブ プレミアムカード:プレミアム エグゼクティブ ダイニング(約360店舗)
  • アメックスプラチナ:2 for 1ダイニングby招待日和(約200店舗)

ただし、対象の店舗はダイナースクラブ プレミアムカードの方が上回っています

また、ホテル特典についてはアメックスプラチナの方が充実しています。

アメックスプラチナには「ホテル・メンバーシップ」特典があり、「ヒルトン・オナーズ」ゴールド会員・「Radisson Rewards」Goldエリートステータス・「Marriott Bonvoy」ゴールドエリートといった上級資格に無条件で登録できます。

通常年間数十泊する必要がある資格に登録できアップグレードなどを利用できるため、かなりお得です。

Marriott Bonvoyの参加ホテルには、シェラトン、ウェスティン、ザ・リッツ・カールトンなど世界各地に7,200軒以上あります。

一方、ダイナースクラブ プレミアムカード会員なら「一休.com」のダイヤモンド会員資格や「プリファード ホテルズ&リゾーツ」の上級メンバーシップなどが得られます。

プリファード ホテルズ&リゾーツには、世界85か国以上約700の独立系ホテルが加盟しています。

よく利用するホテルブランドなどで選ぶと良いでしょう。

ステータス性の違い

ダイナースクラブ プレミアムカードはインビテーションを受けなければ発行できません。

一方で、アメックスプラチナは自ら申し込むことも可能です。

また、アメックスプラチナにはさらに上位のブラックカード「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード」があることからも、ステータスの高さで言えばダイナースクラブ プレミアムカードが一歩上回るでしょう。

以下に、ダイナースクラブ プレミアムカードとアメックスプラチナがおすすめな人をそれぞれまとめました。

ダイナースクラブ プレミアムカードがおすすめな人
  • ステータスの高さ、希少性を重視する方
  • ANAマイルをたくさん貯めたい方
  • レストラン優待を重視する方
アメックスプラチナがおすすめな人
  • インビテーションを待たずすぐに申し込みたい方
  • ANAマイル以外のマイルに交換したい方
  • ホテルなどトラベル関連のサービスを重視する方

ダイナースクラブ プレミアムカードは年会費に見合うだけの価値があるか

ダイナースクラブ プレミアムカードについて改めて確認しましょう。

ダイナースクラブ プレミアムカードは年会費以上の価値がある
  • 持つだけでステータスになるお金に換算できない価値
  • 家族カードは何枚でも無料
  • 年会費143,000円の「TRUST CLUB ワールドエリートカード」が無料のコンパニオンカードとして付帯
  • 通常年会費429米ドルのプライオリティ・パスが無料
  • 手厚い補償やコンシェルジュサービス、各種優待が受けられる

ダイナースクラブ プレミアムカードの年会費は143,000円と高額ですが、家族カードは何枚でも無料で発行できます。

仮に本カードと家族カードを3枚発行するとすれば、家族1人あたりの年会費は35,750円まで下がります。

また、通常なら年会費が143,000円かかるコンパニオンカードが無料で発行可能です。

コンパニオンカードを保有することで使える店舗が広がるうえに、Mastercardの上位グレード保有者だけが受けられる優待も受けられます。

さらに、通常なら年会費が429米ドルかかるプライオリティ・パスのプレステージ会員資格が無料で得られます。

そのほか、24時間対応のコンシェルジュサービスや最高1億円の海外・国内旅行傷害保険、グルメ・空港・ホテル優待など、まさにプレミアムカードにふさわしいサービス内容です。

これらの特典を踏まえれば、年会費143,000円は決して高くはないでしょう。

選ばれた人しか保有できない完全招待制のダイナースクラブ プレミアムカードは、持っていること自体が高いステータスの証明になります。

保有できるのであれば、年会費分を取り戻せるかどうかにかかわらず持つ価値の高いステータスカードであると言えるでしょう。