「セゾンコバルト・ビジネス・アメックス」というクレジットカードが、2020年1月より発行開始されました。
クレディセゾンが発行元になっていて、法人カードとしては、実に10年ぶりとなる新規カードとなります。
その内容は、個人事業者や新しく法人を興した人にとってメリットがあるもので、まさに今の時代に合わせた法人カードといえるでしょう。
今回はこのセゾンコバルト・ビジネス・アメックスを詳しく紹介していきます。
- 年会費はわずか1,100円、追加カードは無料で4枚まで発行可能
- 法人でも個人事業主でも申し込み可能
- 利用限度額が500万円と高め
- ビジネスを便利にする多くのサービスが利用可能
- Web系サービス利用でポイントが最大4倍
- 有効期限のない「永久不滅ポイント」がたまる
- 旅行傷害保険が付いていない
- ラウンジサービスがない
カード名 | セゾンプラチナ・ビジネス アメリカン・エキスプレス(R)・カード | アメックスビジネス ゴールド | ダイナースクラブ ビジネスカード | セゾンコバルト ビジネス・アメックス |
年会費 | 22,000円 条件付きで11,000円 | 36,300円 | 27,500円 | 1,100円 |
還元率 | 0.5%〜1.0% | 0.33~1.0% | 0.3%~1.0% | 0.5%~ |
国際ブランド | American Express | American Express | diners club | American Express |
キャンペーン | ご入会後4ヶ月以内に 200万円カード利用で 150,000ボーナスポイント プレゼント | なし | 初年度年会費無料 | |
申込対象年齢 | 20歳以上 個人の方も申込可能 | 20歳以上 | ダイナースクラブ 所定の基準を満たす方 | 20歳以上 |
発行スピード | 最短3営業日 | 2〜3週間 | 2〜3週間 | 最短3営業日 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスの特徴・基礎知識
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.5%~ |
マイル | 0.3%~ | |
年会費 | 初年度 | 1,100円 |
2年目以降 | ||
追加カード | 無料(4枚まで) | |
旅行保険 | 海外 | なし |
国内 | ||
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | iD、QUICPay | |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス | |
発行会社 | 株式会社クレディセゾン | |
発行期間 | 最短3営業日 |
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスは個人事業主、フリーランスの方に向いているクレジットカードです。
カードのコバルトという色には、ユーザーのビジネスがコバルトブルーの広大な海へ漕ぎ出すことができるように、と願いが込められています。
年会費はわずか1,100円。追加カードは無料で発行できます。
限度額が最高500万円と高額なので、設備投資や事業展開にも役立つでしょう。
ビジネスを便利にする多くのサービスも優待価格で利用できます。
事業設立して間もない方や、まだ法人口座の準備ができていない方に、特におすすめのクレジットカードです。
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスのメリット・優待特典
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスは、個人事業主・フリーランスの方向けの法人カードです。
このカードは、割安な年会費でありながら多くのビジネスシーンで利用できるサービスを用意しています。
そんなセゾンコバルト・ビジネス・アメックスのメリットについて解説していきます。
- 年会費はわずか1,100円。追加カードは無料
- 法人でも個人事業主でも申し込み可能
- 利用限度額が500万円と高め
- ビジネスを便利にする多くのサービスが利用可能
- Web系サービス利用でポイントが最大4倍
- 有効期限のない「永久不滅ポイント」がたまる
年会費はわずか1,100円 追加カードは無料
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスの大きな魅力は年会費の安さです。
法人カードとしては破格の年会費1,100円です。経済的な負担が少なくて済むのは嬉しいですね。
またアメックスのビジネスカードはブランド価値も高いため、この年会費で所有できることに魅力を感じる人も多いでしょう。
追加カードは4枚まで発行可能で年会費無料
上記のとおり、年会費が1,100円と破格のセゾンコバルト・ビジネス・アメックスですが、追加カードはなんと年会費無料で発行できます。
しかも、4枚まで発行できるという大盤振る舞いです。
追加カードの概要は下記のとおりです。
- 支払いは本カードと一緒に行われる
- 利用明細は本カードと追加カードが区別して記載される
従業員に配付することで立て替えは不要になるうえ、経費の使用状況も確実に把握することができます。
従業員にとっても経営にとってもメリットがありますね。
ETCカードも年会費無料
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスは、ETCカードの年会費も無料です。
個人用クレジットカードにはETCカードが無料のものも多くありますが、法人カードでETCカードが無料のものはあまり多くありません。
この点はセゾンコバルト・ビジネス・アメックスの優位な部分といえるでしょう。
仕事で少なからず高速道路を使う人も多いと思いますが、無料であれば利用頻度が少なくても心置きなく発行することができますね。
法人でも個人事業主でも申し込み可能
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスは法人用とうたっていますが、個人事業主・フリーランスの方でも発行可能です。
事業設立間もなく、まだ法人口座の準備ができていない人もいるでしょう。
そのような場合でも申し込み可能なため、「初めて法人カードを作る」という方にとっても嬉しいですね。
引落口座は個人のプライベート口座を指定することもできます。
将来的には法人化を計画しているものの、事業が軌道に乗るまでは個人事業主としてやっていきたいという方も多いはず。
そういう方にとっても、便利なクレジットカードとなるでしょう。
カード発行にあたり登記簿や決算書の提出も不要
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスを法人名義で発行する場合でも、登記簿謄本や決裁書の提出は不要です。
申し込み者の本人確認書類のみ用意できていれば発行できます。
一般的な法人カードでは、登記してから3年以上経過していることや、黒字を証明するために決算書の提出を求められることもあります。
しかし、セゾンコバルト・ビジネス・アメックスに関してはその心配はいりません。
「実績ができていない段階でも申し込める」という点は、他にはない大きなメリットとなりますね。
法人の審査はされないため、審査されるのは個人の信用力のみです。
利用限度額が500万円と高め
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスは限度額が最高500万円までとなっています。
他のクレジットカードを見渡しても、限度額の上限は50万円から100万円台が相場です。
しかし、セゾンコバルト・ビジネス・アメックスは法人カードなので、ビジネスでの用途も想定しています。
そのため、限度額は大きく設定されています。
もちろん500万円は最高額のため、実際の限度額は審査によってカード会社が決定します。
カードが発行されたからといって、誰でも500万円まで利用できるわけではありません。
ビジネスを便利にする多くのサービスが利用可能
ビジネスアドバンテージとは、仕事をする上で必要な各種サービスの優待が受けられる、特別プログラムです。
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスの会員になることで、クレディセゾンが提供する「ビジネスアドバンテージ」の利用が可能になります。
上手に活用すれば、事業の円滑な運営や経費削減に大いに役立てることができるでしょう。
ビジネスアドバンテージの対象サービス
2021年3月現在、ビジネスアドバンテージの対象となっているのは下記のサービスです。
提供元 | サービス概要 | 特典内容 |
---|---|---|
西濃運輸 | カンガルーミニ便 | 運賃契約のご優待 |
Hertz | レンタカーサービス | 事前予約割引料金よりさらに10%OFF |
BELSYSTEM24 | 電話代行サービス「e秘書」 | 月額基本業務量を12%OFF |
DHL | エクスプレスワールドワイド | 輸送料金 定価の10%OFF |
TKP | 研修ネット | 宿泊研修プラン5%OFF |
貸会議室ネット | 会議室室料10%OFF |
|
Office DEPOT | 事務用品からOA家具の販売 | 商品代金3%OFF |
PRESIDENT | ビジネス誌定期購読 | 年間購読料46%OFF |
週刊ダイヤモンド | ビジネス誌定期購読 | 年間定期購読料の優待 |
普段は使わないと思えるサービスも、いざというときに必要となるものもあるでしょう。
サービス内容の概要を知っておくだけでも便利です。
Web系サービス利用でポイントが最大4倍
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスを使用して特定のWeb系サービスを利用すると、ポイントが通常の4倍もらえるようになります。
ポイントを還元率に換算すると2%に相当します。
(ポイントサービスの詳細については後ほどの項で詳細を説明します)
対象サービスは以下のとおりです。
- アマゾンウェブサービス
- エックスサーバー
- お名前.com
- かんたんクラウド
- クラウドワークス
- Cybozu.com
- さくらインターネット
- マネーフォワード
- モノタロウ
- ヤフービジネスサービス
上記はいずれも月額制で継続的に使用料を支払うものなので、都度2%の還元が得られるのは非常に大きいですね。
これらのサービスの合計使用料が年間50,000円以上になれば、得られるポイントは1,000円分です。
サービスを上手に利用すれば、実質年会費が無料になると考えることもできます。
有効期限のない「永久不滅ポイント」がたまる
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスを使用して獲得できるポイントは「永久不滅ポイント」です。
セゾンカードの代表的なポイントサービスですので、知っている方も多いでしょう。
その名のとおり、獲得したポイントには有効期限がなく、消滅することはありません。
また一定以上貯まると、各種ギフト券や他社ポイントに交換できるなど、お金と同等に使用できるのが特徴です。
基本ポイントはカード利用額1,100円ごとに5ポイントとなっています。
永久不滅ポイントの主な交換先
永久不滅ポイントをためて交換できるものの一例を紹介します。
交換先 | 必要ポイント | 交換後の金額・ポイント数 |
---|---|---|
Amazonギフト券 | 100ポイント | 1,000円分 |
1,000ポイント | 4,500円分 | |
5,000ポイント | 25,000円分 | |
JCBギフトカード | 2,600ポイント | 10,000円分 |
dポイント | 100ポイント | 450ポイント |
Pontaポイント | 100ポイント | 450ポイント |
nanacoポイント | 200ポイント | 920ポイント |
JALマイル | 200ポイント | 500マイル |
ANAマイル | 200ポイント | 600マイル |
スターバックスカード | 100ポイント | 450円分 |
請求額に充当 | 200ポイント | 900円相当 |
永久不滅ポイント1ポイント = 最大5円相当※となります。
※ 交換商品によっては、1ポイントの価値は5円未満になります。
旅行をよくする人はマイルに交換。スターバックスを利用している人はスターバックスポイントなど、自身の目的に合わせて活用しましょう。
ポイント交換したいものが見つからない場合は、キャッシュバックすることもできます。
「ポイント運用」も可能
永久不滅ポイントは、1ポイント5円換算で「運用」することもできます。
いわゆる投資信託の仕組みで、ファンドにポイントを預けて株式や債券などを運用してもらうサービスです。
カード決済で獲得したポイントを投資するので、自己資金を一切使わなくていいのがメリットです。
セゾンカードの種類|もっともお得なカードはどれか徹底比較セゾンコバルト・ビジネス・アメックスのデメリット
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスは、多くのビジネスサポート機能を用意していますが、デメリットも存在します。
- 旅行傷害保険が付いていない
- ラウンジサービスがない
旅行傷害保険が付いていない
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスには、国内外の旅行傷害保険が付いていません。
法人カードとなるともはや当たり前についているイメージのある旅行傷害保険ですが、セゾンコバルト・ビジネス・アメックスには付帯していません。
特に、飛行機移動が多い仕事をする人にとってデメリットです。
別に損害保険を加入をするか、他のカードの旅行傷害で補うことを討しましょう。
上位カード「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス」との比較
セゾンカードには、法人カードの定番である「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス」があります。
「セゾンコバルト・ビジネス・アメックス」と、従来から存在する「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス」では、何が違うのかを明確にしたいと思います。
飛行機関連サービスに差がある
セゾンコバルト・ビジネス・アメックスと、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスのサービスの主な相違点を表にしてみました。
項目 | セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | セゾンコバルト・ビジネス・アメックス |
---|---|---|
年会費 | 22,000円 | 1,100円 |
追加カード年会費 | 3,300円 | 無料 |
コンシェルジュサービス | 〇 | なし |
SAISON MILE CLUB | 〇 ※ | なし |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円(自動付帯) | なし |
国内旅行傷害保険 | 最高5,000万円(利用付帯) | なし |
国内空港ラウンジ | 〇 | なし |
プライオリティ・パス | 〇 | なし |
ショッピング安心保険 | 年間最高300万円 | なし |
特定の提携店舗ポイント4倍 | なし | あり |
結果として、マイルが貯まるサービスや空港ラウンジの無料利用の有無に違いがあることがわかりました。
デメリットの項にもあげた旅行傷害保険に加え、飛行機関連サービスの違いが大きいです。
とはいえ、年会費の差が20,900円もあることから、サービスに差があるのも当然です。
各自の仕事の事情や生活スタイルに合わせて、最適なカードを選びましょう。
割安な年会費でビジネス向けサービスが充実
- 年会費1,100円、初めて持つ法人カードに最適
- 追加カード&ETCカードは年会費無料
- 申し込みにあたり登記簿謄本などの書類は不要
- Webサービス利用時に2%還元
- たまるポイントは永久不滅ポイントで使いやすい
以上、セゾンコバルト・ビジネス・アメックスの紹介でした。
一貫して、法人カードなのに手軽に所有することができるというスタンスを貫いている所が印象的ですね。
今の時代の働き方に合わせたクレジットカードといえるでしょう。
新たなビジネスに挑戦中の方は必見のクレジットカードです。ぜひご検討ください!