ANA JCBワイドカードは、カードのランク的には一般カードとワイドゴールドカード間に位置するカードです。
しかし、マイルの貯まりやすさは、一般カードはもちろんのこと、ワイドゴールドカードにも引けを取りません。
この記事では、ANA JCBワイドカードでマイルを貯める方法を詳しく解説するとともに、一般カード、ワイドゴールドカードとの違いについても解説します。
- 入会・継続マイルで貯める
- フライトで貯める
- ポイントをマイルに移行して貯める
- ANAカードマイルプラス加盟店で貯める
- ネットショッピングで貯める
- ふるさと納税で貯める
- 一般カード
日常生活でマイルを貯めたい方 - ワイドカード
年会費を抑えつつマイルが貯まりやすいカードを持ちたい方 - ワイドゴールドカード
ゴールド特典や旅行傷害保険を重視する方
※本記事の価格は全て税込みです。
カード名 | ANA JCB ワイドカード | ANA JCBワイドゴールド | ソラチカカード | ソラチカゴールドカード | ANAアメリカン エキスプレス・カード | ANAアメリカン・エキスプレス ゴールド・カード |
年会費 | 7,975円 | 15,400円 | 2,200円 初年度無料 | 15,400円 | 7,700円 | 34,100円 |
マイル還元率 | 0.5%~2.0%※1 | 1.0%~2.0%※1 | 0.5%〜1.0%※2 | 1.0%~2.0%※1 | 0.5%~1.5% | 0.5%~3.0% |
国際ブランド | JCB | JCB | JCB | JCB | American Express | American Express |
キャンペーン | 新規入会&条件達成で 最大20,000マイル プレゼント 2024年10月1日(火)~2025年1月15日(水) | 新規入会&条件達成で 最大113,000マイル プレゼント 2024年10月1日(火)~2025年1月15日(水) | 新規入会&条件達成で 最大19,000マイル プレゼント 2024年10月1日(火)~2025年1月15日(水) | 新規入会&条件達成で 最大113,000マイル プレゼント 2024年10月1日(火)~2025年1月15日(水) | 合計18,000マイル相当※3 獲得可能 | 合計68,000マイル相※3 獲得可能 |
申込対象 | 18歳以上 学生不可 | 20歳以上 学生不可 | 18歳以上 | 20歳以上 学生不可 | 20歳以上 パート・アルバイト・学生不可 | 20歳以上 パート・アルバイト・学生不可 |
発行スピード | 最短5営業日 | 最短5営業日 | 最短5営業日 | 最短5営業日 | 1週間〜3週間 | 1週間〜3週間 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
※3 ANA アメリカン・エキスプレス提携カード メンバーシップ・リワード®のポイントをマイルに移行した場合。
※各カードのキャンペーンの詳細は、公式ホームページにてご確認ください。
ANA JCBワイドカードの特徴・基礎知識
ANA JCBワイドカード | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.5%~1.0% |
マイル | 0.5%~2.0%※1 |
|
年会費 | 初年度 | 7,975円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 1,650円 | |
旅行保険 | 海外 | 最高5,000万円(自動付帯) |
国内 | なし | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
電子マネー | QUICPay、楽天Edy、nanaco、PiTaPa | |
国際ブランド | JCB | |
発行会社 | 株式会社ジェーシービー | |
発行期間 | 通常2週間程度、最短5営業日 |
ANA JCB ワイドカードは、ANAとJCBが提携して発行しているカードです。
ANAカードの特徴である「入会・継続ボーナスマイル」や「フライトボーナスマイル」でマイルが貯まるほか、JCBカードの特徴である「OkiDokiポイントプログラム」でもマイルを貯められます。
ANA JCBワイドカードのマイルの貯め方
ANA JCBワイドカードは、様々な方法でマイルを貯めることができます。
- 入会・継続マイルで貯める
- フライトで貯める
- ポイントをマイルに移行して貯める
- ANAカードマイルプラス加盟店で貯める
- ネットショッピングで貯める
- ふるさと納税で貯める
入会・継続ボーナスで貯める
ANA JCBワイドカードは、持っているだけでマイルが貯まるカードです。
入会時に2,000マイル、2年目以降の更新時にも2,000マイルのボーナスマイルがもらえます。
ちなみにこの特典は、年会費15,400円のワイドゴールドカードと同等です。また、一般カードと比較すると、2倍の付与率になります。
カードのグレード | 入会・継続ボーナスマイル |
---|---|
一般カード | 1,000マイル |
ワイドカード | 2,000マイル |
ワイドゴールドカード | 2,000マイル |
フライトで貯める
ANAカードは、通常のフライトマイルに加えてANA便搭乗ごとの割り増しボーナスマイルがもらえます。
ボーナスマイルは、以下のようにカードのグレードによって異なります。
カードのグレード | フライトボーナスマイル |
---|---|
一般カード | 10% |
ワイドカード | 25% |
ワイドゴールドカード | 25% |
表から分かるように、ANA JCBワイドカードはフライトボーナスマイルでもワイドゴールドカードと同等の恩恵が受けられるのでお得です。
区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25%
ポイントを移行して貯める
ANA JCBワイドカードは、ショッピング利用で1,000円につき1ポイントのOkiDokiポイントが貯まります。
日々の買い物や毎月発生する光熱費や通信費の支払いにANA JCBワイドカードを利用すれば、効率よくポイントを貯めることができるでしょう。
貯まったポイントは、以下の換算率でマイルに移行することができます。
マイル移行コース | 移行換算率 | 移行手数料 |
---|---|---|
10マイルコース | 1,000円につき1ポイント、それを10マイルに換算 | 5,500円/年間 |
5マイルコース | 1,000円につき1ポイント、それを5マイルに換算 | 無料 |
表のように、10マイルコースは移行手数料が5,500円かかりますが、5マイルコースの2倍の換算率になるのでお得です。
例えば、毎月5万円のカードを利用すると、10マイルコースなら年間6,000マイルが貯まります。
ANA国内線特典航空券の必要マイル数は「1区間(片道)5,000マイルから」なので、10マイルコースなら1年間で片道分の必要マイル数を貯めることができます。
マイル移行コースには、毎月自動で移行する「マイル自動移行コース」と、好きなタイミングで移行できる「マルチポイントコース」があります。
移行手数料をできるだけ抑えたいなら「マルチポイントコース」を選択してOkiDokiポイント有効期限の2年間ギリギリでマイルに移行するのがおすすめです。
JCBスターメンバーズ
年間50万円以上のカード利用が見込めるなら、JCBスターメンバーズ制度で通常より多くのポイントを獲得することができるでしょう。
JCBスターメンバーズは、年間の利用金額に応じてポイント付与率がアップする制度です。
以下の加算率でポイントが加算されます。
期間中の利用合計金額 | メンバーランク名称 | ポイントアップ率 |
---|---|---|
100万円以上 | スターαPLUS | 50% |
50万円以上 | スターβPLUS | 20% |
30万円以上 | スターePLUS | 10% |
ANAカードマイルプラス加盟店で貯める
ANAカードマイルプラス加盟店でANA JCBワイドカードを使って買い物をすると、OkiDokiポイントとは別に100円または200円につき1マイルが貯まります。
ANAカードマイルプラス加盟店の主な店舗は以下の通りです。
企業名 | 貯まるマイル |
---|---|
ANA航空券・機内販売 | 100円で1マイル |
セブンイレブン | 200円で1マイル |
マツモトキヨシ | 100円で1マイル ※Edy決済は200円で2マイル |
ヤマダ電機LABI、ラオックス | 200円で1マイル |
大丸・松坂屋 | 200円で1~2マイル |
高島屋 | 200円で1マイル |
阪急百貨店・阪神百貨店 | 100円または200円で1マイル~ |
出光・apollostation | 200円で1マイル |
ENEOS | 100円で1マイル |
TSUTAYA movie | 100円で1マイル |
コナカ | 100円で1マイル |
はるやま | 200円で1マイル |
SUIT SELECT | 100円で1マイル |
サムソナイト | 100円で1マイル |
ENEOSでんき・ENEOS都市ガス | 200円で1マイル |
北海道電力 | 200円で1マイル |
ENEOSやコナカ、SUIT SELECTなどの一部の店舗では、QUICPayでの決済もANAカードマイルプラスのマイル積算対象になります。
また、セブン-イレブンの場合は、QUICPayとnanaco2つの電子マネーの機能を搭載したQUICPay(nanaco)での支払いがおすすめです。
QUICPay(nanaco)は、OkiDokiポイントとANAマイルに加えて、200円につき1ポイントのnanacoポイントを獲得できるので、マイルの三重取りが可能です。
nanacoポイントは、500ポイント=250マイルのレートでANAマイルに移行できます。
ANA Payで貯める
ANA独自のモバイルペイメントサービスである「ANA Pay」を利用すると、以下の条件でマイルが貯まります。
- 200円の支払いごとに1マイル
- ANA JCBワイドカードからのチャージでマイル加算
・一般カード:1,000円につき1マイル
・ワイドゴールド:1,000円につき6マイル
さらに、ANA Payマイルプラス加盟店ならANA Pay決済で獲得できる通常マイルに加えて、100または200円につき1マイルを獲得できます。
「ANA Pay」は、「ANA Pay」または「Smart Code」のロゴマークがあるお店で利用できます。
ネットショッピングで貯める
ANA JCBワイドカードでネットショッピングをする際に「ANAマイレージモール」か「Oki Dokiランド」を経由すると、通常より多くのマイルを獲得できます。
ANAマイレージモールの対象店舗の一例は以下の通りです。
ANAマイレージモール対象店舗 | 貯まるマイル |
---|---|
楽天市場 | 200円ごとに1マイル |
Amazon | 300円ごとに1マイル (カテゴリーで異なる) |
Yahoo!ショッピング | 300円ごとに1マイル |
じゃらんnet | 200円ごとに1マイル |
ディノスオンラインショップ | 100円ごとに1マイル |
ニッセン | 100円ごとに1マイル |
期間によっては獲得できるマイルが通常の2倍、3倍になることもあるので定期的にサイトをチェックしてくださいね。
Oki Dokiランドの対象店舗の一例は以下の通りです。
Oki Dokiランド対象店舗 | ポイント倍率 |
---|---|
Amazonデバイス | 2倍 |
Amazon Fashion | 9倍 |
楽天市場 | 2倍 |
Yahoo!ショッピング | 2倍 |
ユニクロオンラインストア | 2倍 |
au PAY マーケット | 2倍 |
Oki Dokiランドの対象店舗も期間限定でポイントがアップします。中には通常(還元率0.5%)の10倍のポイントを獲得できる店舗もあります。
ふるさと納税で貯める
自治体からの返礼品が魅力のふるさと納税。実は、ふるさと納税でもマイルを獲得することができます。
「ANAふるさと納税」を経由することで、100円につき1マイルがもらえます。
返礼品と税金の控除、さらにマイルも貯まる「ANAふるさと納税」をぜひ活用してみてください。
ANA JCBワイドカードの旅行傷害保険
ANA JCBワイドカードには、最高5,000万円の国内航空傷害保険(※航空機搭乗中のみ)と海外旅行傷害保険が付帯しています。
しかも、自動付帯となっているため、カードを持っているだけで保険が適用されるという安心感があります。
項目 | 金額 | |
---|---|---|
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | |
傷害入院日額 | 10,000円 | |
手術 | 入院中 | 入院日額×倍率 (種類に応じて10倍、20倍または40倍) |
外来 | ||
傷害通院日額 | 2,000円 |
項目 | 金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 |
傷害・疾病治療 | 最高150万円/1事故 |
賠償責任 | 最高2,000万円/1事故 |
携行品損害 | 年間50万円 |
救援者費用 | 年間100万円 |
ANA JCBワイドカードの海外旅行保険は、「賠償責任」や「携行品損害」など幅広く補償が適用されるメリットがあります。
しかし、利用頻度が高い「傷害・疾病治療」の補償が150万円しかない点は、少し気になるところです。
海外旅行の際には、他のクレジットカードと併用して補償額をアップしておくことをおすすめします。
ANA JCBワイドカードのデメリット
ANA JCBワイドカードには、以下のようなデメリットがあります。
- 海外で利用できる店舗が少ない
- 空港ラウンジサービスが付帯していない
- 「傷害・疾病治療」の補償額が少なめ
JCBカードは海外ではシェア率が低いため、利用できる店舗が少ないというデメリットがあります。
また、ゴールドカードに近い年会費のわりには空港ラウンジサービスが付帯していないのも物足りない点です。
先述した「傷害・疾病治療」の補償が少なめなことも気になる点ですよね。
これらを勘案すると、ANA JCBワイドカードはマイルを貯めるカードと割り切って使うのが良いかもしれません。
海外旅行が多い方は、海外旅行保険が充実しているVISAカードかマスターカードをサブカードとして保有するのがおすすめです。
(例えばエポスカードは、国際ブランドがVISA、海外旅行保険付きで年会費無料のカードです。)
ANA JCBワイドカードの審査
ANA JCBワイドカードの申し込み資格は以下の通りです。
18歳以上(学生不可)で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。
18歳から申し込めることを考えると、それほど高い年収は求められないのではないかと予想されます。
ANA JCBワイドカードの審査に通った方の口コミを見ると、やはり会社員の方が多いですが、自営業の方やパート・アルバイトの方でも審査に通っている例があるようです。
そのため、ANA JCBワイドカードは、信用情報に問題がなければ比較的申し込みやすいカードと言えるでしょう。
ANA JCBカードを比較
ここでは、ANA JCBカードの一般カードとワイドカード、ワイドゴールドカードを比較して、どういった方にどのカードがおすすめかを解説します。
項目 | ANA JCB一般カード | ANA JCBワイドカード | ANA JCBワイドゴールドカード |
---|---|---|---|
年会費 | 2,200円(初年度無料) | 7,975円 | 15,400円 |
年会費(家族カード) | 1,100円 | 1,650円 | 4,400円 |
申し込み対象 | 18歳以上 | 18歳以上 | 20歳以上 |
マイル還元率 | 0.5~2.0% ※1 | 0.5~2.0% ※1 | 1.0~2.0% ※1 |
10マイル移行手数料 | 5,500円 | 5,500円 | 無料 |
入会・継続ボーナスマイル | 1,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル |
搭乗ボーナスマイル | 10% | 25% | 25% |
空港ラウンジ特典 | なし | なし | 利用可 |
まずはじめに注目したいのは、フライトボーナスマイルです。
フライトボーナスマイルが25%加算されるワイドカード、ワイドゴールドカードは、飛行機利用が多い方におすすめのカードです。
加算マイルが10%の一般カードは、フライトで貯めるというよりは、日々のショッピングなど日常生活でマイルを貯めたい方におすすめです。
次に、ワイドカードとワイドゴールドカードを比較してみます。注目したいのは、以下の4点です。
- 年会費
- マイル移行手数料
- 空港ラウンジサービス
- 海外旅行保険
ワイドカードの年間の維持費は、年会費+マイル移行手数料で13,475円、2年ごとにマイルを移行するなら10,725円になります。
ワイドゴールドカードと比べると、年間の維持費が4,675円安くなります。
年会費を抑えつつ、マイルが貯まりやすいカードを持ちたい方は、ワイドカードがおすすめです。
しかし、ワイドカードには海外旅行保険の「傷害・疾病治療」の補償額が少ないというデメリットがあります。
その点、ワイドゴールドカードは最高1億円の海外旅行保険が付帯しており、「傷害・疾病治療」の補償額も300万円と申し分ありません。
また、「ラウンジ・キー」サービスが付帯しているので、世界1,100ヵ所以上の空港ラウンジをUS32ドル(≒3,544円/2021年9月26日現在)で利用できるメリットもあります。
さらに、ワイドゴールドカードには、ゴールド会員専用デスクや映画館やファミリーレストランなどで優待サービスが受けられる「JCB GOLD Service Club Off」などの特典も付帯しています。
これらをまとめると、それぞれのカードがおすすめな方は以下のようになります。
- 一般カード
日常生活でマイルを貯めたい方におすすめ - ワイドカード
年会費を抑えつつマイルが貯まりやすいカードを持ちたい方におすすめ(海外旅行の際にはサブカードで補償額をアップさせる必要あり) - ワイドゴールドカード
ゴールド特典や旅行傷害保険を重視する方におすすめ
ANA JCBワイドカードがおすすめなのはこんな方
- ANAグループ便をよく利用する方
- 年会費を抑えつつマイルが貯まりやすいカードを持ちたい方
- 付帯特典(空港ラウンジサービスなど)は重視しない方
ANA JCBワイドカードは、フライトボーナスマイルやOkiDokiポイントプログラムなどをうまく利用することで、空でも陸でも効率よくマイルが貯められるカードです。
豪華な特典は付帯していませんが、その分年会費が安く設定されています。
マイルを貯めることに特化したカードをお探しの方には、ANA JCBワイドカードは最適のカードと言えるでしょう。
- ショッピングガード保険が付帯
海外旅行の場合、年間最高100万円の補償が受けられる - ビジネスクラスカウンターでチェックイン
ANA国際線を利用する場合、座席がエコノミークラスでもビジネスクラスカウンターでチェックインが可能