ユナイテッド航空のマイレージを貯めることのできる、高級志向のクレジットカード。それが「MileagePlus ダイナースクラブカード」です。
MileagePlus ダイナースクラブカードには、一般カードである「MileagePlus ダイナースクラブカード」と、上位版である「MileagePlus ダイナースクラブファースト」の2種類が用意されています。
今回は、この2種類のカードのどちらを利用したほうがお得なのかを比較しました。
どちらにしようか悩んでいた方は必見です!
- 年会費
MileagePlus ダイナースクラブカードが16,500円安い - マイル還元率
MileagePlus ダイナースクラブカードのマイル還元は100円=1マイルだが、ファーストは100円=1.5マイル - ダイナースクラブ会員特典
両カードとも同内容 - 家族カード
両カードとも同内容 - 審査
審査基準は同じだが、ファーストの審査を通過するには年収500万円はほしい
MileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストの共通点
項目 | MileagePlus ダイナースクラブカード | MileagePlus ダイナースクラブファースト | |
---|---|---|---|
入会目安 | 年齢27歳以上の方 | ||
利用可能枠 | 一律の制限なし | ||
支払い方法 | 一回払い、ボーナス一括払い、リボルビング払い | ||
融資 | キャッシングサービス、カードローン | ||
付帯保険 | 海外旅行傷害保険 | 傷害死亡・後遺障害 最高1億円 (下記の合算額) 自動付帯分:最高5,000万円 利用条件分:最高5,000万円 |
|
国内旅行傷害保険 | 傷害死亡・後遺障害 最高1億円 | ||
ショッピングリカバリー | 年間500万円限度 | ||
マイルの有効期限 | なし | ||
マイルを獲得できる航空会社 | ユナイテッド航空およびスターアライアンス加盟航空会社 |
まずは両者の共通点から見ていきましょう。
両者の利用可能枠には一律の制限が設けられておらず、会員一人ひとりの利用状況や支払い実績によって個別に設定されます。
海外旅行保険・国内旅行傷害保険はともに最高1億円の補償を用意しています。
これ1枚持っておくだけで、海外・国内問わず安心して旅行を楽しむことができるでしょう。
ショッピングリカバリーの補償期間は商品の購入日から90日間で、年間500万円まで補償してくれます。
補償期間中に購入した商品が破損・盗難・火災などの突発的な事故により被害を受けた場合、補償を受けることが可能です。
海外で購入した商品の海外での事故、プレゼントした商品の事故も補償対象となっているので、海外で安心してショッピングを楽しめますね。
また、ユナイテッド航空とスターアライアンス加盟航空会社のフライトでもマイルを獲得可能です。
国内のスターアライアンス加盟航空会社はANAなので、獲得したマイルをANAの国内線特典航空券に交換することもできます。
MileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストの年会費を比較
高級志向のMileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストは、充実した補償・特典が魅力ですが、その分、年会費も高額になっています。
家族会員も枚数ごとに以下の年会費が発生するのでご注意ください。
項目 | MileagePlus ダイナースクラブカード | MileagePlus ダイナースクラブファースト |
---|---|---|
本会員 | 30,800円 | 47,300円 |
家族会員 | 9,900円 | 9,900円 |
MileagePlus ダイナースクラブカードとMileagePlus ダイナースクラブファーストの年会費は2万円近く違います。
ただし、家族会員はどちらも年間9,900円という据え置き価格で利用可能です。
MileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストのマイル還元率を比較
この章では、MileagePlus ダイナースクラブカード/ファースト双方のマイル還元率を比較します。
両者のマイル還元率は以下のとおりです。
項目 | MileagePlus ダイナースクラブカード | MileagePlus ダイナースクラブファースト |
---|---|---|
マイル還元率 | 国内・海外の利用で 100円=1マイル | 国内・海外の利用で 100円=1.5マイル |
やはりMileagePlus ダイナースクラブファーストの方が年会費が高い分、還元率も高いですね。
日頃、飛行機に乗る機会の多いビジネスマンは、MileagePlus ダイナースクラブファーストの方がお得になるでしょう。
マイル貯蓄時の共通点
MileagePlus ダイナースクラブカード/ファースト双方でマイルを貯める際の共通点は、以下のとおりです。
- マイルは、カード利用1件ごとに換算される
- カード利用代金の100円未満の端数は、切り捨てとなる
- 公共料金、公金・税金、電話・携帯通話料、ETC利用代金などの利用分は200円=1マイル
- Apple Payの利用分は100円=1マイル
- 電子マネーチャージ(Edyチャージ、JR東日本モバイルSuicaなど)利用分はマイル加算対象外
公共料金や携帯電話料金の支払い時にカードを利用することで、マイルを貯められます。
こういった毎月の必要経費でマイルを貯めることができるのが、MileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストの魅力のひとつですね。
支払額が高額になりがちな税金支払い時は、一気に大量のマイルを貯めることができるでしょう。
頭を悩まされることの多い税金ですが、マイルを貯めるチャンスと割り切ってみるといいかもしれませんよ。
電子マネーチャージではマイルを貯められませんが、Apple Pay利用時はマイルを貯めることができます。
100円=1マイルで貯まるので、日頃Apple Payを活用するiPhoneユーザーは、より効率よくマイルを貯められるでしょう。
MileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストの特典を比較
ここでは、MileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストの特典を比較していきましょう。
両者には「入会ボーナスマイル」と「継続ボーナスマイル」という、入会後のカード利用金額に応じてマイルがもらえるサービスがあります。
MileagePlus ダイナースクラブカードとMileagePlus ダイナースクラブファーストでは、もらえるボーナスマイル額と条件が異なります。
項目 | MileagePlus ダイナースクラブカード | MileagePlus ダイナースクラブファースト |
---|---|---|
入会ボーナスマイル | 5,000マイル | 10,000マイル |
継続ボーナスマイル | 2,000マイル | 5,000マイル |
MileagePlus ダイナースクラブカードのボーナスマイルを獲得する条件
上記のとおり、MileagePlus ダイナースクラブカードでは入会ボーナスマイルとして5,000マイル、継続ボーナスマイルとして2,000マイルを獲得できます。
かなりの額ですから、是非とも手に入れたいところですよね。
ただし、ボーナスマイルを獲得するには以下の条件を満たす必要があります。
- 入会ボーナスをもらう方法:
新規入会後3ヶ月以内に、本会員利用額が15万円以上となる - 継続ボーナスをもらう方法:
前年1年間の本会員利用額が300万円以上の状態で、次年度の年会費を支払う
ともに家族会員・ビジネスアカウントカード・ETCカードの利用額も本会員利用額に合算して集計されます。
なお、本会員利用額に以下のものは含まれません。
- 年会費、追加カードの年間手数料
- ショッピングのリボルビング払いの手数料、キャッシングサービス・カードローン利用分および利息など
- 再入会の場合は適用対象外
家族会員・ビジネスアカウントカードにボーナスマイルは適用されないことも覚えておいてください。
ボーナスマイルが適用されるのは、あくまでも本会員のカードのみです。
MileagePlus ダイナースクラブファーストのボーナスマイルを獲得する条件
MileagePlus ダイナースクラブファーストにもボーナスマイル獲得条件が設定されています。
- 入会ボーナスをもらう方法:
新規入会後3ヶ月以内に、本会員利用額が10万円以上となる - 継続ボーナスをもらう方法:
前年1年間のカード利用金額が500万円以上の状態で、次年度の年会費を支払う
ポイントは、MileagePlus ダイナースクラブカードに比べて入会ボーナスはもらいやすく、継続ボーナスはもらいにくくなっている点です。
MileagePlus ダイナースクラブカードの方が入会ボーナスをもらうハードルは高いので、その点だけ間違えないようにしてください。
なお、MileagePlus ダイナースクラブカードと同様、家族会員・ビジネスアカウントカード・ETCカードの利用額も本会員利用額に合算して集計されます。
本会員利用額に含まれないものもMileagePlus ダイナースクラブカードと同様です。
ダイナースクラブ会員特典は共通
ここでは、MileagePlus ダイナースクラブカード/ファースト双方が共通して利用できるダイナースクラブ会員特典を紹介します。
- 国内/海外1,000ヶ所以上の空港ラウンジを無料で利用可能
- エグゼクティブ ダイニング
- ゴルフ優待
- 手荷物宅配サービス
- ダイナースクラブのお取り寄せ
- ダイナースクラブ会員限定イベント
- 電話一本で可能な出張・旅行の手配サポート
- MileagePlus Shopping Japan利用でマイルが貯まる
「エグゼクティブ ダイニング」は、対象レストランのコース料理を2名以上で利用すると、1名分が無料になるサービスです。
店舗により、6名以上なら2名分の料金が無料になるグループプランも用意しているので、会食時に利用してみるといいでしょう。
「ゴルフ優待」では、ゴルフに関するさまざまなサービスを受けられます。
以下はゴルフ優待で受けられるサービス一覧です。
- プリンスゴルフリゾーツを特別優待価格で利用可能
- オペレーターによる名門ゴルフ場の予約
- プライベートレッスン最大50%割引
- ゴルフレッスン割引or無料
- フィッティングサービスを優待料金で利用可能
- ゴルフ練習場を優待価格で利用可能
- ゴルフコンペ/プレープランの案内
「手荷物宅配サービス」は、海外から帰国した際の手荷物を対象空港から自宅・勤務先など指定の場所に無料で配送するサービスです。
年間2個まで利用可能です。
「MileagePlus Shopping Japan」とは、人気ブランド店の商品を購入できるオンラインショッピングモールのことです。
このモールで商品を購入すると、利用額に合わせてマイルを獲得可能です。
特設サイトからMileagePlusのアカウントを利用してログインした後、通常どおりショッピングを楽しむだけの簡単操作でマイルが貯まります。
このように、MileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストは、ダイナースクラブ会員のさまざまな特典を受けれます。
MileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストの家族カードを比較
家族カードに関しては、MileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストいずれも同じ内容です。
項目 | 家族カードの詳細 |
---|---|
申込資格 | 本会員の配偶者、両親、18歳以上の子息 |
年会費 | 9,900円 |
特典 | ・本会員と同様、最高1億円の旅行保険 ・獲得したマイルは本会員に合算 ・空港ラウンジの利用無料 ・グルメ・ゴルフ・各種イベントで本会員同様のサービスを利用可能 |
MileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストの審査を比較
表向きのMileagePlus ダイナースクラブカード/ファースト申込資格は「年齢27歳以上」です。
入会の目安:年齢27歳以上の方
しかし、ダイナースクラブは高級志向のカードですから、「27歳以上」という申込資格を満たしただけで審査を通過するのは難しいでしょう。
一昔前は「最低でも年収500万円以上ないとダイナースクラブには入会できない」と言われていましたが、現在は少し入りやすくなっている様子です。
一説によると、年収400万円以上で審査を通過できた人もいるそうです。
もちろん、これはMileagePlus ダイナースクラブカードの審査通過者の統計をもとにした予測に過ぎず、確実にOKとは言えません。
また、MileagePlus ダイナースクラブファーストはMileagePlus ダイナースクラブカードに比べて年会費が高い=ステータスが高いので、それに合わせて審査基準もより高い可能性があります。
MileagePlus ダイナースクラブファーストの審査を通過したいのであれば、やはり年収500万円はほしいところです。
なお、審査にかかる期間は最短で2〜3日ですが、キャッシング枠を希望した場合は審査結果が届くまで1〜2週間、カード到着まで1ヶ月近くかかるケースもあるそうです。
一刻も早くカードを欲しい場合、キャッシング枠は外しておくことをおすすめします。
飛行機に乗る機会が多いかどうかで決めよう
今回は、MileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストのどちらがお得かを比較しました。結果は以下のとおりです。
- MileagePlus ダイナースクラブカードがおすすめの方
飛行機利用が年5回以内の方 - MileagePlus ダイナースクラブファーストがおすすめの方
飛行機に乗る機会の多い方
結論、飛行機に乗る機会の多いビジネスマンはファーストの方がお得です。
結局のところ、自分が年間で飛行機にどれぐらい乗るのかで判断してしまっていいでしょう。
MileagePlus ダイナースクラブカード/ファーストの年会費の差額は約2万円。国内線なら飛行機1本分の値段にすぎません。
年に5回も飛行機を利用しないのであればMileagePlus ダイナースクラブカードで十分です。
その一方、ビジネスや旅行で年間に何度も飛行機に乗るという方なら、MileagePlus ダイナースクラブファーストの方がより効率的にマイルを獲得できるのでお得です。
自分が年間にどのぐらい飛行機を利用するのかを念頭に入れて、申し込んでくださいね。