クレジットカードを利用していて、ふと浮かんでくる疑問の1つが「クレジットカードっていつからあるの」ということではないでしょうか。
そんな皆様の疑問にお答えするため、主要なクレジットカードの発行年について調査しました。
さらに国際ブランドやクレジットカードの普及率、発行枚数など、クレジットカードにまつわるアレコレについても解説します。
本記事を読めば奥深い「クレジットカードの歴史・世界」が見えてくるはずです。
- 世界初のクレジットカードはダイナースクラブカードで1950年にスタート
- 日本初のクレジットカードもダイナースクラブカードで1960年にスタート
- 1961年にはJCBの前身が事業をスタート
カード名 | 三井住友カード(NL) | JCB CARD W | dカード GOLD | New! JCBカード S | JCBゴールド | 楽天プレミアムカード | セゾンプラチナ・ビジネス アメリカン・エキスプレス(R)・カード | リクルートカード | アメックスグリーン |
年会費 (税込) | 永年無料 | 無料 | 11,000円 | 無料 | 11,000円(税込) 初年度無料 | 11,000円 | 22,000円 条件付きで11,000円 | 無料 | 月会費制1,100円/月 (年合計13,200円) |
還元率 | 0.5%~7%※M1 | 1.00%~10.50%※J1 | 1.0%~10% | 1.00%~10.50%※J1 | 1.00%~10.50%※J1 | 1.0%~5.0% | 0.5%〜1.0% | 1.2%~4.2% | 0.3%~1.0% |
国際ブランド | Visa、Mastercard | JCB | Visa、Mastercard | JCB | JCB | Visa、Mastercard、 JCB、American Express | American Express | JCB | American Express |
キャンペーン | 新規入会&条件達成で 最大5,000円分 プレゼント 2024年11月1日~2025年2月2日 | 新規入会 +Amazon利用で最大12,000円 キャッシュバック 2024年10月1日(火)~2025年3月31日(月)まで | 新規入会&利用 +公共料金などすべて支払い 最大11,000ポイント プレゼント 2024年6月1日(土)〜 | 新規入会 +Amazon利用で最大15,000円 キャッシュバック 2024年10月1日(火)~2025年3月31日(月)まで | 新規入会 +Amazon利用で最大23,000円 キャッシュバック 2024年10月1日(火)~2025年3月31日(月)まで | 新規入会& 1回利用で 5,000ポイント プレゼント | 最大6,000円相当 プレゼント | 合計35,000ポイント プレゼント |
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申込対象 | 18歳以上 (高校生を除く) | 18歳以上39歳以下 | 18歳以上 | 18歳以上 | 20歳以上 | 20歳以上 | 20歳以上 個人の方も申込可能 | 18歳以上 | 20歳以上 パート・アルバイト・学生不可 |
発行スピード | 最短10秒
| 最短5分※J1 | 最短5営業日 | 最短5分※J1 | 最短5分※J1 ※オンライン口座設定が必要。 | 最短3営業日 | 最短3営業日 | 1~2週間 | 1~3週間 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
世界で最初のクレジットカード
世界で最初のクレジットカードは「ダイナースクラブカード」です。
生まれたのは1950(昭和25)年のことですから、すでに半世紀以上経過していることになります。
クレジットカード誕生のきっかけとなったのは、後のダイナースクラブ創業者が財布を忘れたことに気付かず、ニューヨークのレストランで食事をしたことだそうです。
電子マネーはもちろんのこと、クレジットカードもない時代、現金がないと支払いはできません。
その時の思いから財布がなくても食事ができるシステム作りを考えました。
それが世界で最初のクレジットカードとなるダイナースクラブ誕生のきっかけです。
ダイナースクラブカードの種類|最もお得なカードはどれか徹底比較日本で最初のクレジットカード
日本で最初のクレジットカードもやはり「ダイナースクラブカード」です。
設立されたのは1960(昭和35)年の年の瀬、翌1961年の1月に会員の募集が始まりました。
ダイナースクラブカードが日本に導入されたきっかけは、国際観光都市を目指してのこどだったそうです。
海外からの観光客に快適に過ごしてもらうためには、支払いでクレジットカードを使えることが必要だったんですね。
世界初のクレジットカードが誕生してからわずか10年で、国際観光都市に必須のアイテムとなったのですから、クレジットカードが瞬く間に普及したということがわかります。
なお当時の審査は今よりも厳格だったようで、社会的な信用が大切だったようです。
現代もダイナースクラブカードといえばラグジュアリーなイメージがありますが、当時から脈々と受け継がれてきたイメージなのかもしれません。
なお、クレジットカードといえばプラスチック製のカードが一般的ですが、それを使い始めたのは日本のダイナースクラブだそうです。
それが世界中に広まり、スタンダードになったと思うと不思議な感じもしますね。
国際ブランドの出来た順番
クレジットカードといえばVISAなど国際ブランドがついているのが一般的(一部を除く)です。
そんな国際ブランドができた順番が気になっている方もいるかもしれません。
なのですが、残念ながら国際ブランドができた順番を明確に定義することは困難です。
というのも、会社の創業日やクレジットカードを発行した時期、世界進出したタイミングにはそれぞれズレがあり「この年がスタート」と明確な定義ができないからです。
一般的に、国際ブランドと言われる5社を世界進出した年順に並べると以下のようになります。
- Diners Club:1950年設立、1953年に世界進出
- Mastercard:1966年に前身であるICAが誕生、1968年に世界進出
- American Express:1850年創立、1972年に世界進出
- VISA:1958年にバンクオブアメリカがBankAmericardを発行、1974年に世界進出
- JCB:1961年設立、1981年に世界進出
それぞれの生まれた年や国際化を果たしたタイミングなどについてチェックしていきましょう。
Diners Clubの歴史
前章でもご紹介しましたが、ダイナースクラブカードは1950年に誕生しました。
これが世界初のクレジットカードとされています。
1953年にはイギリス、カナダ、キューバ、メキシコでの事業を開始し、国際ブランドとしての活動を始めます。
1960年には日本進出を果たしたのは前章でご紹介した通りです。
Mastercardの歴史
Mastercardの前身であるICA(Interbank Card Association)が生まれたのは1966年のことです。
その2年後である1968年にはメキシコに進出し、グローバル企業としての第一歩を踏み出します。
同年に欧州のEurocardと提携、日本のメンバーがICAに加入しました。
「Mastercard」という名前が使われるようになったのは1979年のことです。
American Expressの歴史
American Expressの歴史は古く、1850年設立とされています。
1891年には世界初となるトラベラーズチェックの発行を開始しました。クレジットカードを発行したのは1958年のことです。
1972年には南米とヨーロッパでクレジットカードの発行を始めます。これが国際ブランドとしての第一歩とされています。
日本でAmerican Expressのクレジットカード発行が始まったのは1980年のことです。
初めはアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのみで、1983年以降、一般のカードが発行されるようになりました。
アメックスカードを種類別に解説|年会費と特典比較でおすすめのカードVISAの歴史
VISAカードの前身ともいえるBankAmericardが生まれたのは1958年のことです。
当時は300ドルを上限とする紙製のカードだったそうです。
グローバル企業へと進化を果たしたのは1974年のこと。
その後、1976年には世界中で発音しやすいようにと「VISA」の名前で統一されました。
2007年には組織の再編成が行われ、Visa Inc.が設立されました。
JCBの歴史
日本生まれの国際ブランドであるJCBが生まれたのは1961年です。
当時の名前は、「日本クレジットビューロー」で略称がJCBという状態でした。
同年にはクレジットカードの発行を開始しています。
JCBへと名前を変更したのは1978年です。
1981年には世界進出を果たし、国際ブランドとしての第一歩を踏み出しました。
日本のクレジットカード普及率
続いては日本のクレジットカード普及率について見ていきましょう。
クレジットカードの発行枚数を時系列で示したものが上の図です。
1987年以降、発行枚数は増え続け、2020年には2億9,000万枚以上となっています。
基本的には右肩上がりに増加していますが、伸びの大きい時期と、伸び悩んでいる(一部減少している)時期があるのも特徴です。
それぞれのフェーズに何があったのか解説していきたいと思います。
1995年〜2005年まで伸びなかった理由
1987年以降、発行枚数は右肩上がりに増えていますが、95年以降、2005年頃まで発行枚数は伸び悩んでいます。
この10年はいわゆる「就職氷河期」と呼ばれる時代です。
大卒者の多くが正社員になれず、フリーターとして生きていくことを余儀なくされたケースも少なくありませんでした。
それがクレジットカードの発行枚数が伸び悩んだ原因の1つだと考えられます。
2005年〜2010年にまた伸びた理由
2005年以降、就職氷河期は解消され、大卒者の多くが正社員としての職に就けるようになりました。
それがクレジットカード発行枚数が伸びた要因の1つです。
また景気が多少回復したことにより消費意識も高まり、よりステータス性の高いカードを求めるといったシーンもあったはずです。
また、ネットショッピングの普及もクレジットカード発行枚数に影響を与えたと考えられます。
2005年はアマゾンが巨大な物流センターをオープンさせるなど、躍進が見られた年です。
ネットショッピングを便利に利用するためにはクレジットカードが欠かせません。
これまでクレジットカードを持っていなかった層が、ネットショッピングをきっかけに利用するようになったというケースは少なくないでしょう。
2010年〜2015年に落ちた理由
2008年のリーマンショック以降、日本の景気は再び悪化します。
それは新卒採用者にも大きな影響を与えました。
2009年春には内定取り消しが問題となり、2010年には就職率が急激に悪化します。
就職状況が改善するのは2014年のことです。
2010年から2015年にクレジットカードの発行枚数が減少している原因は上記だと考えられます。
2015年〜2020年に再び伸びた理由
2015年以降、現在に至るまで、クレジットカードの発行枚数は再び上昇に転じています。
就職率が回復したということと共に考えられるのが、“キャッシュレス決済”の普及です。
例えばiPhoneでApple Payが使えるようになったのは2014年のこと。
いくつかの機能はクレジットカードを持っていることが前提となっています。
社会人になっていない子供のために、家族カードを発行するといったケースも多くなったはずです。
クレジットカードが出来た順番と現在の発行枚数
続いては日本で主に使われているクレジットカードの発行された年や発行枚数について見ていきましょう。
ダイナースクラブカード:1961年~
ダイナースクラブカードが日本でクレジットカードの発行を開始したのは1961年のことです。
日本で最も古いクレジットカードとされています。
ダイナースクラブカードでは会員数などの情報を公開していません。
JCB:1961年~
日本発の国際ブランドであるJCBがクレジットカードの発行を開始したのは1961年のことです。
国際ブランドだけあって、長い歴史を誇ります。
JCB公式サイトによると、世界中で14,000万人以上に愛用されているということです。
三井住友カード:1968年~
1968年、三井住友カードがクレジットカードの発行を開始しました。
かなり歴史あるクレジットカードといえます。
そんな三井住友カードの会員数は2019年度で4,754万人ということです。
三井住友カードの選び方|特徴やメリットから最適な1枚を見つけるアメリカン・エキスプレス・グリーン・カード:1983年~
国際ブランドの歴史でもご紹介した通り、1983年に日本でアメリカン・エキスプレス・グリーン・カードの発行が始まりました。
当初は日本進出にあたり、裕福層向けのサービス展開を考えていたのかもしれません。
世界中で愛用されているカードだけに2020年12月現在の値で発行枚数は1億1,200万枚以上ということです。
セゾンカード:1983年~
セゾンカードの発行が始まったのは1983年のことです。
1988年にはVisaやMastercardとの提携が始まり、世界中で使えるようになりました。
2018年のデータによると会員数は約2,700万ということです。
エポスカード:2006年~
エポスカードが発行されるようになったのは2006年のことです。
それ以前には赤いカード(マルイカード)という名称で発行されていたのものが、2006年にエポスカードという名称に変更されました。
2016年のデータによると会員数は613万人ほどということです。
クレジットカードの歴史は半世紀以上
- 日本でクレジットカードが発行されたのは1961年
- 2020年の発行枚数は2億9,000万枚以上
以上、クレジットカードの歴史についてご紹介してきました。
紹介した通り、世界初のクレジットカードが生まれたのは1950年のことです。
日本で使われるようになったのが1960年のことですから、それからすでに半世紀以上の時間が流れています。
現在ではネット通販やキャッシュレス決済の普及によって、クレジットカードはなくてはならない存在となりました。
2020年のデータを見ると、日本での発行枚数は2億9,000万枚以上だそうです。
つまり1人1枚以上はクレジットカードを持っているのが普通ということを意味しています。
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