PASMOは電子マネー機能を備えた交通系ICカードです。
PASMOに独自のポイントサービスはないものの、登録すれば電車の乗車でメトロポイントを貯めることができます。
そこで、PASMOの特徴や購入・チャージ・利用方法など詳しく解説します。
PASMOで貯められるメトロポイントやメトポへの登録方法なども説明するので参考にしてください。
- PASMOは電子マネー機能を備えた交通系ICカード
- 相互利用を行う全国の鉄道・バスの乗車や加盟店で買い物に使える
- あらかじめ登録してPASMOで電車に乗ればメトロポイントが貯まる
- 貯まったメトロポイントはPASMOにチャージできる
PASMOとは
PASMOとは、電子マネー機能を備えた交通系ICカードです。
鉄道・バスの切符として使えるのはもちろん、加盟店でのショッピングの際に電子マネーとしても使えます。
改札機にかざすだけで電車に乗ることができ、乗り越し精算なども自動で行えるので大変便利です。
カード型のPASMOには、次の通りいくつか種類があります。
- PASMO定期券:定期券としても使えるPASMO
- 記名PASMO:記名人のみが利用できるPASMO
- 無記名PASMO:誰でも利用できるPASMO
- 一体型PASMO:クレジットカードと一体型のPASMO
用途に合わせて選びましょう。小児運賃が適用される小児用PASMOは、必ず記名が必要です。
モバイルPASMO・Apple PayのPASMOも!
2020年よりモバイルPASMOアプリが登場し、AndroidスマホでPASMOが利用できるようになりました。
そしてついに、2020年10月よりApple PayでもPASMOが使えるようになりました!iPhone、Apple Watchユーザーには朗報ですね。
iOS 14がインストールされているiPhone 8以降、Apple Watch Series 3以降が対応しています。
手持ちのPASMOをアプリに移行することも可能です。
モバイルPASMOやApple Payを利用すれば、スマホ1台で電車やバスを使った移動ができ、財布を持ち歩くことなく買い物もできます。
発行手数料や年会費などがなくすぐに始められるのはもちろん、紛失した際の再発行手数料もかかりません。PASMO定期券も利用できますよ。
また、モバイルPASMO・Apple PayのPASMOを利用すれば場所や時間にかかわらず簡単にクレジットチャージができます。
クレジットカードでチャージすればポイント還元も受けられるので、現金でチャージするよりもお得です。
PASMOの購入方法
カードタイプのPASMOは駅の券売機や窓口にて購入できます。券売機で購入する場合は、以下のような流れです。
- 券売機で「PASMO」をタッチ
- 「PASMO新規購入」を選択
- 「無記名PASMOを購入」もしくは「記名PASMOを購入」を選択
- 案内に従って購入する
窓口で購入する場合は、販売窓口にて申込書に必要事項を記入のうえ購入しましょう。
カードタイプのPASMOを新しく購入する際には500円のデポジットがかかるのでチャージしたい金額とは別に用意しておいてください。
なお、上記の手順は記名PASMO・無記名PASMOの購入方法です。PASMO定期券・一体型PASMOは購入方法が異なるので注意してくださいね。
PASMOの利用可能エリア・対象店舗
PASMOの鉄道事業者・バス事業者には以下のような事業者があります。
- 東京メトロ
- ゆりかもめ
- 東京都交通局
- 京急電鉄
- 京成電鉄
- 伊豆箱根バス
- 江ノ電バス
- 小田急バス
- 成田空港交通 他
これらの鉄道・バスで使えるのはもちろん、相互利用を行う全国の鉄道・バスでもPASMOを利用することができます。
交通系ICカードの全国相互利用のマークが目印。
PASMO・Suicaエリアだけでなく、Kitaca・ICOCA・PiTaPa・TOICA・manaca・はやかけん・nimoca・SUGOCAのエリアで相互利用できます。
電子マネーとしても全国で使える
PASMOの電子マネー機能も交通系ICカードのマークが付いた全国の加盟店で使えます。
財布を出す必要がないのでスムーズに支払うことができますね。
加盟店には以下のようなお店があります。コンビニや飲食店のほか、コインロッカー・駐車場・タクシー・自動販売機など多岐に渡ります。
ジャンル | 加盟店名 |
---|---|
駅ビル | アトレ、ルミネ |
グルメ | かっぱ寿司、ガスト、カフェ・ド・クリエ、ケンタッキー・フライド・チキン、吉野家、すき家、ミスタードーナツ |
ドラッグストア | ウエルシア、ココカラファイン、サンドラッグ、スギ薬局 |
家電量販店 | Joshin、ソフマップ、ビックカメラ、マツモトキヨシ |
アミューズメント | 快活CLUB、カラオケ館 |
その他 | ENEOS、郵便局、ヤマト運輸、タイムズ |
PASMOの利用方法
PASMOの使い方は簡単です。鉄道で利用する場合は、自動改札機の読み取り部にタッチするだけで改札を通れます。
カード残高や利用残高は、改札機に表示されるディスプレイにて確認が可能です。
バスに利用する際も同様で、車内に設置されている読み取り部にPASMOをタッチするだけです。
鉄道・バス以外の加盟店で利用するときも基本的にはレジなどにある専用端末にタッチするだけで支払いが完了します。
コンビニエンスストアで使う場合の手順は以下のとおりです。
- レジでPASMOで支払う旨を伝える
- 金額を確認して読み取り部にタッチする
- 「ピピッ」と音がしたら支払い完了
PASMOのチャージ方法
PASMOは以下の方法でチャージできます。
- 駅の券売機・チャージ機
- バス
- コンビニエンスストアなどの加盟店
- オートチャージ
- クイックチャージ
- アプリでのクレジットチャージ
券売機・チャージ機でのチャージ
PASMOへのチャージは、駅の券売機やチャージ機にて行えます。
- 駅の券売機にPASMOを挿入する
- PASMOボタンを押す
- チャージ金額を選んで現金を入れる
- PASMOを受け取ってチャージ完了
券売機でのチャージは基本的に現金のみです。
オートチャージ機能付きのクレジットカードがあれば、クレジットチャージも可能です。この方法については後述します。
バスでのチャージ
バスの車内でチャージする場合は、乗務員にチャージしたい旨を申し出れば、運賃機にてチャージできます。
基本的に1,000円単位でチャージが可能です。PASMOの残高が10,001円以上のときはバスの車内ではチャージできないため注意してください。
加盟店でのチャージ
コンビニエンスストアなど、一部加盟店でもチャージが可能です。以下の手順でチャージできます。
- チャージしたい旨を店員に申し出る
- チャージする金額を現金で渡す
- カードリーダーにタッチする
お店によっては自分自身でカードリーダーの操作が必要な場合もあります。
オートチャージ
事前に申し込みをすればオートチャージサービスも利用できます。
なお、サービスを利用するにはオートチャージ機能付きPASMOと対応のクレジットカードが必要です。
オートチャージサービスとは、あらかじめ決めた一定金額を下回ったときに改札機にタッチするだけで自動的にチャージが行われるサービスです。
オートチャージする条件・金額は1,000~10,000円の範囲で、駅の券売機や窓口で変更できます。
以下の金額を自分で決められます。
- オートチャージ実行判定金額:オートチャージされるかどうかを判定する金額
- オートチャージ実行金額:オートチャージされる金額
オートチャージサービスを利用すれば紐づけたクレジットカードのポイントが貯められるので、現金よりお得にチャージすることができるでしょう。
ただし、オートチャージできるクレジットカードは限られています。主に以下のクレジットカードが対象です。
- Tokyo Metro To Me CARD
- 小田急ポイントクレジットカード
- 京王パスポートカード
- 京急プレミアポイントカード
- 京成カード
- 相鉄カード
- SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン
- TOKYU CARD
- 東武カード
- 横浜交通hama-eco card
クイックチャージ
オートチャージサービス機能付きのPASMOなら、クイックチャージも利用できます。
クイックチャージとは自動券売機等でクレジットカードによりチャージする方法です。キャッシュレスでチャージできるので現金よりもお得です。
- 駅券売機の「クイックチャージ」ボタンを選択
- オートチャージサービス機能付PASMOを挿入
- 希望のチャージ金額ボタンを選択
クイックチャージは、東急線各駅の自動券売機にて行えます。
オートチャージサービスで設定している金額に関係なくチャージを行えますが、残高が20,000円を超えるチャージはできないので注意してください。
モバイルPASMO・Apple Payでのクレジットチャージ
AndroidユーザーはモバイルPASMOアプリ、iPhone・Apple WatchユーザーはPASMOアプリまたはWalletアプリを利用すれば、いつでもどこでも簡単にクレジットチャージが行えます。
以下はモバイルPASMOアプリのクレジットチャージ設定画面です。PASMOアプリでも同様の手順で設定できます。
- モバイルPASMOアプリを起動して「入金(チャージ)」をタップ
- チャージ金額を変更したい場合は、「金額変更」をタップ
- チャージ金額を選択
- 任意のクレジットカードを選ぶ
- 金額を確認して「入金(チャージ)」をタップ
- チャージした金額が「チャージ残額」に反映されれば完了
PASMOで電車に乗ればメトロポイントが貯まる
PASMOは、利用金額に応じたポイント還元システムはありません。
クレジットチャージ時にクレジットカードのポイントが貯まるものはありますが、PASMOそのものにポイントは貯まりません。
しかし、あらかじめ登録をすれば、PASMOで東京メトロ線に乗るほどメトロポイントが貯まります。ポイントの種類は3つです。
- デイリーポイント:1日あたり3ポイント
- ホリデーポイント:土日祝日あたり1日+4ポイント
- ボーナスポイント:1ヶ月に10回乗車するごとに10ポイント
デイリーポイント・ホリデーポイントは1日に1回のみ受け取れるポイントです。
ボーナスポイントについては、1日に複数回乗車した場合もカウントされます。
ポイントは利用月の翌月11日に付与され、それと同時にPASMOへのチャージも可能です。
4月1日~翌年3月末までに獲得したポイントは、翌年度の3月末日まで有効です。
メトロポイントの登録方法
PASMOの乗車でメトロポイントを貯めるには、あらかじめPASMOを登録しておかなければなりません。
あらかじめ会員サイトで仮登録したうえで本登録を行います。
案内に従って必要事項を入力することで仮登録できます。仮登録により、お客様番号・WEBパスワード・駅パスワードを取得しておきましょう。
- お客様番号:多機能券売機での本登録や会員サイトへのログインに必要となる番号
- WEBパスワード:会員サイトへのログインに必要となる8〜12桁の半角英数字
- 駅パスワード:多機能券売機でのログインに必要な4桁の数字
仮登録ができたら、続いて本登録を行います。
カード型PASMOは駅の多機能券売機で、アプリは東京メトロ駅構内にある水色のICチャージ専用機で手続きできます。
- 多機能券売機の画面右下にある「その他」を選択
- 「メトロポイント」を選択
- 「メトロポイントクラブ」を選択
- 仮登録で取得した「お客様番号」と「駅パスワード」を入力
- 「申込・変更」を選択
- 「ICカードを登録」を選択
- 登録するPASMOを挿入
- 「終了」を選択
- 登録されたPASMOが出てくるので取り出して完了
- 水色のICチャージ専用機のメインメニューの「メトロポイントクラブ」をタッチ
- 仮登録で取得した「お客様番号」と「駅パスワード」を入力
- 「申込・変更」を選択
- 「ICカードを登録」を選択
- モバイルPASMOをトレーに置く
- 処理が完了したらトレーからモバイルPASMOを取る
ポイントチャージの方法・受け取り場所
貯まったメトロポイントは、PASMOに10P=10円単位でチャージして電車・バスの乗車やショッピングに使うことができます。
チャージは駅の券売機にて行えます。手順を確認しましょう。
- 多機能券売機の画面右下にある「その他」を選択
- 「メトロポイント」を選択
- 「メトロポイントクラブ」を選択
- 仮登録で取得した「お客様番号」と「駅パスワード」を入力
- 「チャージ」を選択
- チャージするPASMOを挿入
- チャージするポイントを入力
- チャージするポイントを確認
- PASMOを受け取って完了
定期券区間はポイント還元の対象外
PASMOで東京メトロ線に乗車するとメトロポイントが貯まりますが、定期券・企画券区間内の乗車はポイント付与の対象外です。
定期区間内の駅で乗車し、定期区間外の駅で下車した場合、定期区間を超えた部分のみポイントが貯まります。
PASMOはバスの乗車でもポイントが貯められる
PASMOは、「バス利用特典サービス(バス特)」を利用すればバスの乗車でもポイントを貯められます。
対象のバス事業者の対象路線にて利用することができ、PASMOでのバス乗車によりバスポイントが貯まるサービスです。
PASMOの引き去り額に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントは自動的に「特典バスチケット」としてPASMOに付与されます。
付与された特典バスチケットは、次回バス乗車時にバス運賃として10円単位で自動的に使われます。
なお、バスポイントは対象バス事業者のポイントが累積して貯まり、有効期限は10年間です。
PASMOでポイントを貯めてお得に電車に乗ろう
PASMOについて、改めて確認しましょう。
- PASMOは電子マネー機能を備えた交通系ICカード
- 相互利用を行う全国の鉄道・バスの乗車や加盟店で買い物に使える
- あらかじめ登録してPASMOで電車に乗ればメトロポイントが貯まる
- 貯まったメトロポイントはPASMOにチャージできる
PASMO電子マネー機能を備えた交通系ICカードです。
かざすだけで全国の鉄道・バスに乗車できるほか、加盟店での買い物の際に電子マネーとしても使えます。
独自のポイントシステムは導入しておらず、メトロポイントにPASMOを登録しておくことでポイントを貯めることができます。
貯まったメトロポイントをPASMOにチャージすれば、鉄道・バスの乗車や買い物に使えるのでお得です。
ポイントサービスをうまく利用して、お得にPASMOを利用しましょう!