新社会人になり、クレジットカードの入会を検討している方も多いのではないでしょうか。
日本国内で発行できるクレジットカードの種類は1,400以上とも言われるため、保有するカードを1枚に絞るのは難しいかもしれません。
クレジットカードを複数持ち、使い分けることでメリットを最大化することが可能です。
- 新社会人が持つべきクレジットカードの枚数
- クレジットカードの枚数を増やすメリット
- 新社会人におすすめのクレジットカード
本記事では、新社会人に適したクレジットカードの枚数や、新社会人がクレジットカードを複数持つメリットを詳しく解説します。
※本記事の価格は全て税込みです。
【2024年】クレジットカードおすすめ人気ランキング16枚|最強はコレ!新社会人が持つべきクレジットカードの枚数
個人が保有できるクレジットカードの枚数に制限はありません。
新社会人であろうと、審査にさえ通れば何枚でも保有できます。
食料品・日用品の買い物など日常用のメインカードと優待が使えるサブカードなど、用途に合わせて2~3枚を組み合わせるのがおすすめです。
まだ1枚も持っていない人は、メインで使うクレジットカードを発行するところから始めましょう!
クレジットカードの平均保有枚数
2022年にJCBが20代から60代の男女3,500人を対象に行った調査では、クレジットカードの平均保有枚数は3.0枚という結果が出ています。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 2.3枚 | 2.4枚 |
30代 | 2.5枚 | 2.4枚 |
40代 | 2.9枚 | 2.9枚 |
50代 | 3.6枚 | 2.9枚 |
60代 | 4.2枚 | 3.3枚 |
全体 | 3.0枚 |
※JCB 2022年度版「クレジットカードに関する総合調査」を基に作成
20代は他の年代に比べて保有枚数が少ないですが、それでも平均は2枚を超えています。
また、20代でクレジットカードを1枚も持っていない人の割合は、男性25.8%、女性20.2%と少数派であることも同調査から読み取れます。
新社会人がクレジットカードの枚数を増やすメリット
クレジットカードの平均保有枚数が3枚であることから、多くの方が1枚だけではなく複数枚を保有して利用していることがわかります。
そこでここからは、新社会人がクレジットカードを増やすメリットについて解説します。
サービスや特典を幅広く受けられる
クレジットカード会員になると、発行するクレジットカード会社や券種によって、さまざまな特典が利用できます。
- 新規入会キャンペーン(まとまったポイントの進呈など)
- ショッピング利用額の一定割合をポイント還元
- 提携会社・サービスの割引優待
- 付帯保険や現地サポートなど旅行に関するサービス
ポイント還元サービスや特典内容、提携する店舗などはクレジットカードによって異なります。
複数のカードを使い分けると、使えるサービスの数が増えるため、幅広くメリットを享受することができます。
クレジットカードの種類と特徴
どの特典が自分にとってメリットがあるかを判断するには、クレジットカードの発行会社を確認しましょう。
種類 | 発行元 | 特徴 |
---|---|---|
流通系 | スーパーマーケット・デパートなど | ・ポイント還元率が高い ・会員割引など特典が豊富 |
信販系 | 信販会社・カード会社 | ・会員限定の優待・特典 ・旅行傷害保険など補償が充実 |
銀行系 | 銀行・銀行関連金融機関 | ・銀行口座と連携 ・セキュリティーレベルが高い |
交通系 | 航空会社・鉄道会社など | ・Suicaなどと連携 ・マイルが貯まりやすい ・定期券として使えるカードも |
メーカー系 | 一般メーカー・企業 | ・自社サービスの利用で特典や割引 |
スーパーマーケットや百貨店、ネットショップのグループ会社が発行する流通系クレジットカードなら、よく買い物する店舗でポイントアップや割引特典が受けられます。
例えば、「ビュー・スイカ」カードならSuicaオートチャージでポイントが3倍になります。
カードごとの特徴を確認しながら、自分に必要なカードを選びましょう。
国際ブランドを使い分けられる
クレジットカードの多くは、発行時に国際ブランドを選択できます。
世界には主に6つの国際ブランドが流通しており、それぞれ特徴や普及する国や地域が異なります。
6大国際ブランド | 加盟店数 | 特徴 |
---|---|---|
Visa | 約1億3千万 | ・知名度・シェア率が高い ・200以上の国で使える ・特にアメリカ方面で強い |
Mastercard | 約1億3千万 | ・Visaに並ぶ加盟店数 ・特にヨーロッパで強い ・コストコで唯一利用できる |
JCB | 約4,600万 | ・日本生まれの国際ブランド ・日本人に人気の観光地で優待サービスが充実 |
アメリカン・エキスプレス | 約1億1,900万 | ・ステータスカード ・JCBと提携している |
ダイナースクラブ | 約5,100万 | ・ステータスが高くダイニング特典が充実 ・JCBと提携している |
銀聯(Union Pay) | 約5,100万 | ・中国で圧倒的な知名度と普及率 |
JCBは日本国内に多くの加盟店がありますが、北米・ヨーロッパ等の地域ではマイノリティです。
VisaやMastercardとともに持つことで、JCBの弱みをカバーできるでしょう。
トラブルに備えられる
クレジットカードには、以下のようなトラブルの可能性があり、場合によっては決済できなくなることがあります。
- 盗難・紛失
- カードの破損、ICチップの磁気不良
- 利用限度額を使い切る など
盗難や紛失、破損や磁気不良などクレジットカードにトラブルが発生した場合は、カードの利用停止が必要で、再発行するまで利用できません。
たとえメインカードにトラブルが起きても、複数のカードを保有していれば、2枚目以降のカードが代わりになるため安心です。
新社会人がクレジットカードの枚数を増やす際の注意点
新社会人がクレジットカードを増やして複数枚を保有する場合、気を付けるべき注意点もあります。
年会費の負担が大きくなる
クレジットカードの年会費は、無料と有料に大別できます。
年会費有料カードを複数枚保有すると、1枚1枚の年会費は安くても経済的負担が大きくなるので注意しましょう。
クレジットカードの枚数を増やす際は、本カード・ETCカードともに年会費無料で負担のないものを選ぶようにしましょう。
管理に手間がかかる
保有するクレジットカードが増えるほど、管理に手間がかかります。
クレジットカード会社によって締め日・支払日は異なり、基本的に任意の日付を選ぶことはできません。
支払額と締め日・支払日を把握していないと、口座にお金が足りず引き落としできない事態も起こり得ます。
また、暗証番号、会員ページのID・パスワードなども、枚数が増えるほど管理が煩雑になります。
使わないまま放っておいたり、会員ページに長期間ログインせずに放置したりすると、不正利用などのリスクも高まります。
クレジットカードは必要以上に増やさず、自分が管理できる枚数にとどめるのがよいでしょう。
ポイントが分散する
異なるカード会社のクレジットカードを複数持つと、ポイントが分散するのもデメリットです。
ポイントやマイルを大きく貯めたいなら、ショッピング利用は1枚のクレジットカードに集中させるのが効率的でしょう。
ポイント有効期限や使いみちもクレジットカードによって異なるので、枚数が多すぎると有効期限切れによる失効のリスクも高まります。
なお、セゾンカードインターナショナルやセゾンパールアメックスなどクレディセゾン発行のクレジットカードでは、有効期限のない永久不滅ポイントが貯まります。
新社会人におすすめのクレジットカード
ここからは、新社会人におすすめのクレジットカードを2枚紹介します。
どちらのクレジットカードも、年会費無料ながら新社会人にとってメリットが大きいカードです。
三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL) | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 0.5%~7%※M1 |
マイル | 0.25%〜2.5% | |
年会費 | 初年度 | 永年無料 |
2年目以降 | ||
家族カード | ||
旅行傷害保険 | 海外 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内 | なし | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | 初年度無料 次年度550円(税込) (ETCカード利用のご請求が前年に1回以上の場合、無料) |
|
電子マネー | iD(専用) PiTaPa WAON Apple Pay Google Pay |
|
国際ブランド | Visa、Mastercard | |
発行会社 | 三井住友カード株式会社 | |
発行期間 | 最短10秒 ※即時発行ができない場合があります。 ※入会には連絡可能な電話番号が必要です。 |
- タッチ決済対応・カード情報はアプリ管理
- 対象のコンビニ・飲食店でのスマホのタッチ決済利用でポイント最大7%還元※
- SBI証券のクレカ積立でもポイントが貯まる
- 年会費永年無料
三井住友カード(NL)は三井住友グループ発行のクレジットカードで、券面にカード情報が印字されていないナンバーレスタイプです。
スマホアプリでカード情報を管理するほか、三井住友銀行口座と連携でき、スマートに金銭管理をしたい新社会人にぴったりのクレジットカードです。
対象のコンビニ・飲食店でのスマホのタッチ決済利用でポイント最大7%還元
対象のコンビニ・飲食店で三井住友カード(NL)のスマホのタッチ決済を使うと、最大7%のポイントが還元されます。※
対象店舗は下表の通り、新社会人にとって便利な飲食店も揃っています。
項目 | 対象店 |
---|---|
コンビニ | セイコーマート、セブン-イレブン、ポプラ、ミニストップ、ローソンなど |
飲食店 | マクドナルド、モスバーガー、サイゼリヤ、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵、その他すかいらーくグループ飲食店※A、ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ 、かっぱ寿司 など |
SBI証券のクレカ積立でもポイントが貯まる
三井住友カード(NL)は、SBI証券のクレカ積立に対応しています。
ポイント付与率は0.5%なので、毎月30,000円を積立投資した場合、年間1,800ポイント貯まります。
資産運用は早くから始めるほど有利です。新社会人がお得に、気軽に投資を始められるのは三井住友カード(NL)の大きなメリットでしょう。
- iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
- スマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済で支払うことが条件です。
- 三井住友カード プラチナプリファードではMastercard®の取り扱いはありません。スマホのVisaのタッチ決済で支払うことが条件です。
- Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
- 商業施設内にある店舗などでは、一部ポイント付与の対象となりません。
- 商業施設内にある店舗などでは、一部ポイント付与の対象となりません。
- 一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
- 通常のポイントを含みます。
- ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
JCBカード W
JCBカード W | ||
---|---|---|
還元率 | ポイント | 1.0%~10.5%※J1 |
マイル | 0.6%~ | |
年会費 | 初年度 | 無料 |
2年目以降 | ||
家族カード | ||
旅行保険 | 海外 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内 | なし | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
ポストペイ型電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | JCB | |
発行会社 | 株式会社ジェーシービー | |
発行期間 | 最短5分※J1 |
- 年会費無料・タッチ決済対応
- 常時還元率1.0%、パートナー店では最大10.5%
- 旅行傷害保険など補償が充実
- 女性には女性向け特典や女性疾病保険付き(任意)のJCBカード W plus Lも
JCBカード Wはポイントが貯まりやすいクレジットカードです。
入会は18~39歳限定。ですが、入会後は40歳以降も年会費無料のままお得な特典を継続できます。
高還元率でポイントが貯まりやすい
JCBオリジナルシリーズの通常の還元率は1,000円につき1ポイントですが、JCBカード Wなら2倍の2ポイントが貯まり、還元率は1.0%と高還元です。
さらに、Amazonやセブンイレブンなどパートナー店を利用すると、還元率が最大21倍にアップします。
- Amazon:ポイント4倍
- セブン-イレブン:ポイント3倍
- メルカリ:ポイント2倍
- ウエルシア:ポイント2倍
- スターバックス カード(オンライン入金・オートチャージ):ポイント10倍
- ビックカメラ:ポイント2倍
貯まったポイントは、キャッシュバックとしてカード請求額に利用したり、他社ポイントへ移行したりと、使い道が豊富です。
旅行保険やショッピングガード保険が付帯
JCBカード Wには、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯します(利用付帯)。
補償の種類 | 保険金額 | |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 事故が原因で死亡・後遺障害が生じたとき | 最高2,000万円 |
傷害治療費用 | ケガをして医師の治療を受けたとき | 1回の事故につき最高100万円 |
疾病治療費用 | 旅行中に発病して医師の治療を受けたとき | 1回の病気につき最高100万円 |
賠償責任 | 他人にケガ・他人のモノを壊したとき | 1回の事故につき最高2,000万円 |
携行品損害 | 携行品の盗難・破損時 | 1旅行中 最高20万円 保険期間中 最高100万円 ※携行品1つあたり10万円限度 ※1回あたり免責3,000円 |
救援者費用 | 捜索・救助時に家族が現地に駆けつけたとき | 最高100万円 |
また、海外で購入した商品に対して、最高100万円(1事故につき自己負担額10,000円)まで補償が受けられます。
ハワイや韓国といった日本人に人気の観光地での特典も充実しているので、海外旅行用に発行するのもおすすめです。
新社会人は2~3枚のクレジットカードを上手に使い分けよう
- 20代のクレジットカード平均保有枚数は約2枚
- 目的に応じて2~3枚のカードを使い分けるのがおすすめ
- 年会費無料カードを管理できる枚数だけ持つ
- 三井住友カード(NL)
対象のコンビニ・飲食店で最大7%還元※ - JCBカード W
基本還元率1.0%、パートナー店でポイントアップ
新社会人は、必要に応じて2~3枚のクレジットカードを使い分けるとメリットが大きくなります。
よく行く店舗と提携しているカードを買い物用に使うことで、ポイントを上手に貯めることができるでしょう。
クレカ積立や旅行傷害保険など、各カードの独自サービスにも注目して、メインカードと2枚目以降のカードを選んでみてくださいね。