これ1枚をタッチするだけで、電車やバスといった交通機関に乗車できる便利なカード「PASMO(パスモ)」。
交通系ICカードにはさまざまな種類がありますが、多くの人が利用していますよね。
PASMOは、関東を中心とした交通機関に導入されていますが、全国の交通系ICカードのエリアでの相互利用が可能なため、全国各地の電車やバスに乗車可能です。
今回はそんなPASMOの登録方法、設定方法、解除方法、さらには使い方まで詳しく解説していきます。
便利なICカードの使い方をマスターして、スマートな生活を手に入れてください。
アイキャッチ画像引用元:PASMO-電車も バスも PASMO
- PASMOは全部で5種類ある
- チャージ方法は「駅」「バス」「コンビニ」「オートチャージ」の4つ
- PASMOの使い方は「タッチ」するだけ!
- 使わないPASMOは解除できる
PASMOの登録方法から設定方法を解説
画像引用元:PASMOを購入する|PASMO(パスモ)
PASMOはカードタイプの交通系ICカードの一種です。
そのPASMOの中にも、いくつかの種類があります。
基本的な性能や使い方はほとんど同じなのですが、微妙な違いや種類によって使える機能、使えない機能がありますので、この機会にぜひ覚えておきましょう。
PASMOの主な種類は下記の通りです。
- 記名PASMO
- 無記名PASMO
- PASMO定期券
- 一体型PASMO
- 小児用PASMO
まずは、この5種類のPASMOそれぞれの特徴、登録方法や設定方法を解説していきます。
登録にはデポジットとして500円が必要となるので、あらかじめ用意しておきましょう。
記名・無記名PASMOの登録方法・設定方法を解説
画像引用元:PASMOの種類|PASMO(パスモ)
記名PASMO(写真左)は、記名された持ち主のみが利用でき、登録には名前、性別、生年月日、電話番号の登録が必要です。無記名PASMO(写真右)は、誰でも使えます。
記名・無記名PASMOの登録や設定は、PASMO取扱事業者各駅の「券売機」または「窓口」で手続きを行います。
券売機での購入
まず、駅の改札付近にある券売機でのPASMOの購入手順を説明します。
なお、券売機の種類や鉄道会社によって手順は異なる場合がありますので、確認が必要です。
- 「PASMO」にタッチ
- 「PASMO新規購入」にタッチ
- 「記名PASMOを購入」または「無記名PASMOを購入」を選択
- 券売機の案内に沿って手続きを進める
窓口での購入
窓口で購入される場合は、PASMOを取扱っている駅の定期券販売窓口に行き、申込書に必要事項を記入して購入手続きを行います。
PASMO定期券の登録方法・設定方法を解説
画像引用元:PASMOの種類|PASMO(パスモ)
交通系ICカードのPASMOと定期券が一体となったタイプです。定期券としての利用はもちろん、定期券区間外の乗車にも使えます。
通勤や通学で毎日電車やバスに乗る人にとって必需品ですね。
PASMOの定期券には「鉄道定期券」と「バス定期券」の2種類があります。
鉄道定期券は取扱駅の「券売機」または「窓口」で購入できます。
バス定期券はPASMOを取り扱っているバス営業所などで購入手続きを行います。
購入方法は下記の通りです。
券売機での購入(鉄道定期券)
購入手順は、基本的に記名/無記名PASMOの購入とほとんど一緒です。
簡単に手続きを進められるかと思います。
- 「PASMO」にタッチ
- 「定期券」にタッチ
- 「新規購入」「継続購入」または「PASMO定期券に変更」を選択
- 券売機の案内に沿って手続きを進める
窓口での購入(鉄道定期券)
駅の窓口で購入する場合は「PASMO定期券購入申込書」を窓口で受け取り、必要事項を記入して購入します。
購入には「通学証明書(新規購入の場合)」「利用者本人の生年月日がわかる公的証明書等(小児用PASMO定期券の新規購入の場合)」が必要となります。
バス定期券を購入する
バス定期券はPASMO取扱事業者バス営業所等で購入手続きを行います。
手続き内容や必要書類は事業者によって異なるため、ご利用前に確認してみてください。
購入には「通学証明書(新規購入の場合)」「利用者本人の生年月日がわかる公的証明書等(小児用PASMO定期券の新規購入の場合)」が必要となります。
一体型PASMOの登録方法・設定方法を解説
画像引用元:PASMOの種類|PASMO(パスモ)
一体型PASMOは交通系ICカード「PASMO」とクレジットカード機能が一体となったタイプです。
電子マネーとクレジットカードの機能を1枚で利用することができ、さらに一体型PASMOでしかできないオートチャージにも対応しています。
一体型PASMOに対応しているクレジットカードは下記の通りです。
- バスタウンカード
- 京王パスポートカード
- TOKYU CARD
- Tokyo Metro To Me Card
- 東京スカイツリー®︎東武カード
登録には対象のクレジットカードへの申し込みが必要となります。
各クレジットカードに申込書と必要書類などを提出し、「一体型PASMOの申込書」を駅などで受け取ります。
所定の審査を通過すれば、クレジットカード発行となり、一体型PASMOを受ければ利用開始となります。
申し込みから受け取りまでの期間は約4週間ほどです。
小児用PASMOの登録方法・設定方法を解説
画像引用元:PASMOの種類|PASMO(パスモ)
12歳までの子供が使えるのが「小児用PASMO」です。小児用PASMOは、交通ICカードとして自動的に子供運賃で乗車できるので、乗る度に駅員などに「子供運賃で」などと伝える必要がありません。
紛失時の再発行も可能で、残高印字機能も備わっており、子供でも安全に使えるのが特徴です。
小児用PASMOはPASMO取扱事業者各駅の「窓口」でのみ購入できます。
駅の定期券販売窓口へ行き、「PASMO購入申込書」の必要事項を記入して手続きを行います。
また、新規購入の場合には子供の年齢が確認できる「公的証明書等」を提出しなければなりません。
証明書として有効な書類は下記の通りです。
- 健康保険証
- 旅券(パスポート)
- 身体障害者手帳
- 知的障害者療育手帳
- 精神障害者手帳(写真付)
- 在留カードまたは特別永住者証明書
- 学生証(写真付)
- 個人番号カード
- 住民基本台帳カード(写真付)
子供にPASMOを持たせる予定のある方は参考にしてみてください。
PASMOの基本的な使い方を解説(チャージ編)
画像引用元:PASMOにチャージする|PASMO(パスモ)
PASMOの基本的な使い方は「チャージ」と「タッチ」の2つです。
非常にシンプルで使いやすく、現金を使わないキャッシュレス決済が可能になるので、便利に使ってみましょう。
ここではPASMOのチャージ方法を詳しく解説していきます。
PASMOへのチャージ方法
PASMOを使うには、現金を「チャージ」しなければなりません。
チャージした金額分だけ、電車やバスの運賃や、電子マネーとして買い物に使えます。
PASMOで利用できるチャージ方法は以下の4つです。
- 駅でチャージする
- バスでチャージする
- コンビニなどでチャージする
- オートチャージ
1つ1つの方法を細かくみていきましょう。
駅でのチャージ方法
PASMOの取扱を行っている各駅の「券売機」または「チャージ機」を利用してチャージを行います。
各チャージ手順は以下のようになっています。
【券売機を使う方法】
- 駅の券売機にPASMOを入れる
- PASMOボタンを押す
- チャージ金額を選び、現金を投入する
- チャージ完了
- PASMOを受け取る(領収書の発行も可能)
【チャージ機を使う方法】
- チャージ機にPASMOを入れる
- チャージ金額を選び、現金を投入する
- チャージ完了
- PASMOを受け取る(領収書の発行も可能)
バスでのチャージ方法
バスでは車内でのチャージに対応しています。
バスの乗務員にPASMOへチャージする旨を伝え、運賃機からチャージを行います。
チャージ金額は1,000円単位(千円札のみ)です。
コンビニでのチャージ方法
コンビニエンスストアや一部のお店のレジでPASMOへのチャージが行えます。
チャージ方法などはお店によって異なるのですが、一般的な方法を紹介しておきます。
- 店員にチャージする旨を伝える
- チャージ金額を伝え、現金で支払う
- カードリーダーにPASMOをタッチ
- チャージ完了
次の章ではPASMOでオートチャージを使う方法と実際にPASMOを使う方法、解除する方法を解説します。
PASMO(パスモ)のポイント還元で登録はマスト!チャージは実は対象外
PASMOでオートチャージを使う方法
オートチャージとはPASMOのチャージ残高が一定金額を下回った際に、自動的に設定した金額をチャージするというサービスです。
チャージ手続きを毎回行う必要がなく、残高不足の心配もありません。
オートチャージを利用するためには、一体型PASMOを持つか、通常のPASMOに加えて決済用の対象クレジットカードが必要です。
PASMOのオートチャージに対応したクレジットカードは下記の通りです。
- バスタウンカード(JCB)
- 小田急ポイントクレジットカード
- 京王パスポートカード
- 京急プレミアポイントカード
- 京成カード
- 相鉄カード
- SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン
- TOKYU CARD
- Tokyo Metro To Me CARD
- 東武カード
- 横浜交通hama-eco card
- Shonan Card
オートチャージの設定や金額の決定はクレジットカード申込み時に行います。
申込書に必要事項を記入して、利用するかどうかを決めてください。
また、初期設定したオートチャージ設定を変更したい場合は、駅の券売機や窓口で手続きが可能になっています。
PASMOの基本的な使い方を解説(利用編)
画像引用元:PASMOを使う|PASMO(パスモ)
PASMOは電車やバス、お店などで、読み取り端末にタッチするだけで簡単に利用できます。
日々の支払いや交通機関の利用をスマートな形にしてみてください。
ここではPASMOの基本的な使い方を利用シーンごとに解説していきます。
PASMOを鉄道で使う
PASMOを鉄道で使うときは改札機のICカード読み取り部分にPASMOをタッチして改札内に入ります。
正常に読み取りが完了すると、「ピッ」という音が鳴るので確認してみてください。
改札を出るときも同様にPASMOをタッチします。
改札機のディスプレイに利用金額や残高が表示されるので確認しておきましょう。
また、PASMOをタッチしたときの音についてですが、定期券区間内の利用では「ピッ」、区間外の利用では「ピピッ」と鳴る音が異なります。
PASMOをバスで使う
PASMOは取扱事業者のバスのほか、交通系ICカードの全国相互利用サービスによってその他の路線バスや高速バスなどでも利用可能です。
PASMOが利用できるバスには以下のマークが表示されているのでチェックしてみてください。
画像引用元:バスでのご利用方法|PASMO(パスモ)
バスでのPASMO利用については、事業者によって「前払い」「後払い」とシステムが異なるのですが、基本的に運賃の支払いはICカード読み取り機にPASMOをタッチするだけでOKです。
PASMOを電子マネーとして使う
PASMOは電車やバスの乗車だけではなく、チャージした残高を電子マネーとしてお店での支払いに使うことができます。
利用できるお店には以下のマークが表示されています。
画像引用元:電子マネーでのお買い物|PASMO(パスモ)
基本的な使い方は電車やバスと同様に「タッチ」するだけです。
支払い時、店員に「PASMOで支払う」ことを伝え、指定の読み取り端末にPASMOをタッチ。
「ピピッ」という音が鳴れば、支払いが正常に完了した合図です。
PASMOの解除方法を解説
画像引用元:各種手続き|PASMO(パスモ)
PASMOを発行してみたはいいものの、意外に使い道が少ないなと感じる人もいるでしょう。
使わない電子マネーがあっても荷物が増えるだけないので、使い道がないのであれば解除してしまいましょう。
ここではPASMOの解除方法をまとめていきます。
PASMOの解除方法は「通常PASMO」と「一体型PASMO」とで異なるので、それぞれ解説します。
通常のPASMOの解除方法
通常のPASMOでは「払いもどし」という形で解除手続きを行います。
「払いもどし」手続きを行うと、PASMO内にチャージされた残高+デポジット500円が戻ってきて、同時にカードも回収されるので自動的に解除となります。
「払いもどし」手続きを行う際には、「不要になったPASMO」と「公的証明書等(記名PASMOのみ)」を用意してください。
PASMO取扱駅やバス営業所等に行き、不要になったPASMOと必要書類を提出します。
PASMOの残高、デポジットを受け取れば解除完了です。
一体型PASMOの解除方法
一体型PASMOはクレジットカードとPASMOが一体となったカードであるため、解除にはクレジットカードの解約手続きが必要です。
クレジットカードを解約すれば自動的に付帯しているPASMOも解除されることになります。
クレジットカードの解約方法はカード会社によって異なるため、お使いのカード会社から確認してみてください。
PASMOの使い方をマスターして便利に使ってみよう
PASMOの登録方法や設定方法、使い方から解除方法まで詳しく紹介していきました。
PASMOが1枚あれば、電車やバス、コンビニなどでのお買い物もタッチするだけでスマートに行うことができます。
使い方をマスターして、PASMOを便利に使ってみてください。
- PASMOの登録は駅やバス営業所などでできる
- PASMOへのチャージは「駅」「バス」「コンビニ」「オートチャージ」
- オートチャージは一体型PASMO、もしくはオートチャージ対応のクレジットカードが必要
- PASMOは電車やバス、お店で使え、利用はタッチするだけ